SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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銀の網亭 ビアトリスの部屋 |
入ってきたのは、銀の網亭のおやじだった。手にミルク粥の鉢を乗せた盆を持っている。
■おやじ To:ビアトリス、ALL |
食事をお持ちしましたぜ♪ ……って、何やってんだお前ら。 |
おやじは、まさか他に人が居るとは思っていなかったようで、かなり動揺している。
■リッキ To:おやじ |
ひゃっ、びっくりした。おやじさんかぁ〜。 |
■おやじ To:ALL |
びっくりしたのはこっちだぞ。 何だ何だ全員揃って。ビアトリスさんの身体に触るだろう。安静にしてなくちゃならんのに…… |
■ビアトリス To:ご主人 |
この方達がゴリーエフ様のお宅に案内してくださるそうですわ。わたくしも参りますの。 |
■おやじ To:ビアトリス |
ああ、そうですか。ま、こいつらなら任せても安心でしょうが…… 一緒に行くのは無理ですよ、奥さん。その身体じゃあ…… |
■ユウル To:ビアトリス、ALL |
私もそう思います。 ねえみんな、ここはまず私たちが娘さんの様子をゴリーエフ氏のところに見に行ってくる、っていうのはどうかな? 娘さんの方にビアトリスさんが会いに来てるってことを伝えてここに来てもらえれば一番いいと思うんだけど。 つまり、「娘さんを探す」って依頼を受けることになるね・・・どう? |
そういってユウルは、メンバーの顔を見渡した。
■ヴィトリス To:ユウル&ALL |
そうですね。ビアトリスさんも体調悪そうですしそれが良いかと思いますよ。 |
■コリス To:ユウル |
ええ、私もそれで構いませんよ。 |
■リッキ To:ユウル&ALL |
うん、せっかく頼りにしてきてくれたんだもん。 応えてあげなくっちゃ。(^-^) |
■カルソニック To:ALL |
ま、乗りかかった船やし。様子だけでも見にいこか。 |
■アシスト To:ALL |
だね。 まぁ依頼ってよりは人助けかな、これは。 |
同意するようにシルヴァも肯いている。
■ユウル To:ビアトリス |
ビアトリスさん、お聞きの通り私達は貴方の依頼を正式に受けたいと思ってます。そこで提案なんですが… あなたのお体のことを考えると、私たちがまず娘さんやゴリーエフ氏に会いにいって、娘さんをお連れした方がよいと思われるんですが、 それでかまいませんか? |
■ビアトリス To:ユウル |
ええ、皆さんがその方がよいとおっしゃるのでしたら…… |
■リッキ To:ビアトリス |
あっ、そうだ。 ね、マルセリーナちゃんってどんな子? 見かけたらすぐに分かった方がいいかなぁと思うの〜。 |
■ビアトリス To:リッキ |
そうですわね…… |
ビアトリスは、ちょっと首を傾げて考えたが、やがて胸から蚕の繭大のロケットペンダントを取り出した。その蓋を開けてリッキに手渡す。
そこには、ビアトリスによく似た金髪の少女の肖像があった。やや勝気な笑顔で、茶色のくりっとした瞳が愛らしい。肖像画の下には、『M.A』のサインが入っている。
■リッキ To:ビアトリス |
わ〜、かわいいね〜♪ |
皆にも見えるような角度で、持ち直す。
■ビアトリス To:ALL |
11 歳の誕生日に作らせたものですわ。この肖像画は、あの子も大変気に入っておりますのよ。 |
■ユウル To:ビアトリス |
拝見します。…可愛らしいお嬢さんですね♪ ああ、そうだ。なにか、私たちがビアトリスさんの使いであることがゴリーエフ氏や娘さんに証明できるものをお預かりしたいと思っていたんです。 なにかありませんか? |
■ビアトリス To:ユウル |
どういたしましょう……。 では、この手紙とペンダントを。ユウルさんにお預けしますわ。 |
手紙はゴリーエフに、ペンダントはマルセリーナに対する証明になるだろう。
■リッキ To:ビアトリス&ユウル |
うん、あたしが持ってると無くしちゃいそうだし、それがいいよね♪ |
ユウルにペンダントを渡す。
■ユウル To:ビアトリス |
ありがとうございます。大切にお預かりします。 |
ユウルは2つを受け取ると、大事そうにポーチにしまった。
■アシスト To:ALL |
それじゃ、これからゴリーエフさんのところに行くとして……武装してるのはマズイよね(^^; ちょっと準備してからにする? |
■ユウル To:ALL、ビアトリス |
そうだね。不用意に相手を警戒させるのもまずいかな… じゃあ、各自一旦部屋に戻って、準備して玄関に集合ね。 ビアトリスさん、それじゃいってきます。 会えるかどうかわかりませんが、会えたらゴリーエフ氏に伝えておく言葉はありますか? |
■ビアトリス To:ユウル、ALL |
ええ……。お世話になって感謝しておりますと、そして私がぜひとも娘に会いたがっているとお伝えください。 みなさん、ありがとう。本当にありがとうございます。 |
ビアトリスは涙ぐみながらそう答えた。
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