SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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ゴリーエフ邸 周囲 |
正門を離れたリッキたちは、ゴリーエフ邸の周囲をぐるっと回ってみた。周囲の建物は倉庫だったり、家庭のほとんどは夕食中だったりでこの時間は人影はあまりないようだ。ゴリーエフ邸からも誰も出てこない。特に誰に怪しまれることなく、ようすを観察することができた。
正門から角を 2 つ曲がると、丁度裏側に入り口が 1 つあった。通用門として使われているのだろう。片開きの扉がついている。
■ユウル To:ALL |
ほんとに大きなお屋敷だね。 中にはどれくらいの人がいるのかな。 |
■リッキ To:ユウル&ALL |
従業員は雇ってないって聞いたことあるから、お手伝いさん…くらいなのかも? こんな大きなお屋敷に一人じゃ、寂しくないのかなぁ。 |
大家族のリッキには想像ができないらしい。
ユウルは通用門に近づいて、中から何か音が聞こえないか耳を済ませてみた。
すると、荒い息遣いと低い唸り声が聞こえてきた。どうやら犬がいるようだ。それも 2 頭。ヴィトリスも犬の唸り声を確認した。
通用門は、内側からかんぬきがかかっているようで、押しても引いても開かなかった。
■ユウル To:ALL |
戸締り厳重な上に、番犬まで飼ってるみたいだね。 まあ、ここを通る必要に迫られた時は要注意かな(^^ゞ |
■ヴィトリス To:ALL |
犬…ですか…… |
犬になにやら嫌な思い出があるらしい。
■リッキ To:ユウル&ALL |
餌をあげれば大丈夫かも♪リンゴとか♪ |
■ユウル To:リッキ&ALL |
餌やったくらいでなついてくれたら、番犬にならないって(笑 |
■ヴィトリス To:リッキ&ALL |
犬に迂闊に餌をあげると腕ごと食べられますよ〜〜〜 でも、ゴリーエフさんに手土産も要りますし、明日リンゴとメロンでも買ってきましょうか。 |
■リッキ To:ヴィトリス&ALL |
あう、食べられるのは嫌〜(>_<;) 唐辛子とか塗っておこうかなぁ? リンゴとメロン♪きっとゴリーエフさんも喜ぶね♪ |
■ユウル To:ヴィト、リッキ&ALL |
犬対策は必要になったら考えるとして、本気で果物を手土産に?ま、まあ…いいけど…(^^ゞ噂どおりの人物なら、それで懐柔できるとも思えないけど…何かのきっかけになるかもしれないし、当人に会ってみて考えればいいかな… |
■アシスト To:ALL |
もうちょっと探ってみるよ。シルヴァ、頼む。 |
そう言ってアシストは隼を放った。
薄闇の中、シルヴァの見た光景がダイレクトに伝わってくる。
上から眺めた、ゴリーエフ邸の全体図を把握することができた。敷地内には、2 階建ての母家と塔、馬車を留める馬小屋が確認できた。それと、通用口の内側に 2 頭の犬がいる。人の姿は見えない。
塔には、表から見えたものとは別にもう一つ窓があった。閉まっている。位置関係は、表側の窓の丁度裏手で少し下になる。また、母家の 2 階から塔をつなぐ渡り廊下がある。渡り廊下は、裏側の窓のさらに下に当たる。その下は、高さ 3 メートルのレンガ造りの塀に阻まれて見えなかった。
■リッキ To:ALL |
こっちにも窓があるのかぁ〜。 いち…にい…4階建てかなぁ? |
■ユウル To:ALL |
街中にずいぶんな塔を建ててるね。 …ほんとに囚われの姫君がいるのかな。 |
■ユウル To:ALL |
さて…とりあえず宿に戻ろうか。 カルソニックのほうも気になるし。戻ってるかもしれない。 |
■アシスト To:ALL |
もっと詳しく調べたいところだけど……あまり長居するのもマズイかもしれないしね。 んじゃ、行こっか? |
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