SW-PBM Scenario #82 | 目次 |
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銀の網亭 |
ゴリーエフ邸を後にして、銀の網亭に戻った一行。
酒場はこれからがかきいれ時とにぎわっている。カルソニックの姿はない。まだ戻っていないようだ。
おやじは客の注文に応えて、カウンターでエールを注いでいる。
■リッキ To:ALL |
(きょろきょろして)……カル、だいじょぶかなぁ? |
■ユウル To:リッキ、ALL |
彼のことだから、大丈夫とは思うけど… あの女の人がギルドがらみだと、やっかいなことになりそうだね(^^ゞ |
リッキはこくこく頷く。
■アシスト To:ALL |
ギルドを敵に回さないように動かないといけなくなるからね(^_^; でもまぁ、そっちに関してはカルの兄ちゃんが戻ってきてから考えよ。 |
■リッキ To:おやじ |
あ、おやじさ〜ん!リンゴジュースちょうだい♪ ね、ビアトリスさんの容態、大丈夫そう?…もう寝てるかな? |
■おやじ To:リッキ |
おや、おかえり。 さぁ、どうかな…… お前らが出ていってから、10 分置きに『帰ってきたか』って尋ねられてな。さすがに閉口したぜ。ハッハッハ |
■リッキ To:おやじ |
あう、早く会いたいんだよね、頑張らなきゃ。(>_<) |
そしてリンゴジュースを注ぎながら、ちょっと声を落として。
■おやじ To:リッキ、ALL |
で、どうだったよ?あの世間知らずの奥様のご希望は叶えられそうかい? |
■ユウル To:おやじ |
まだなんとも…。あ、私にもジュースお願いね。 事務所行ってみたけど、面会は予約無しだとだめだって門前払いだったよ。マルセリーナ嬢らしき女の子はいるみたいだね。 ね、おやじさんはゴリーエフ氏について何か知らない? |
■おやじ To:ユウル |
まぁ、お前らと一緒でいい噂は聞かんな。借金が返せなくて一家心中した家の香典を全部持っていったとか、子供を売るか自分の命を売るか脅されたとか……。ま、大きい声じゃ言えないが、 |
ここでぐぐっとユウルに近づいて、さらに声のボリュームを落とした。
■おやじ To:ユウル |
裏のギルドの保護を受けてるからって、やりたい放題だって話だ。 |
■リッキ To:おやじ&ALL |
……ギルド…… カル〜(T_T) |
悪い予感が当たったとばかりに情けない顔になるリッキ。
■ユウル To:おやじ |
やっぱりギルドがらみ、か…参ったな〜ギルドとコネがあるとなると、ますます厄介そうだ… おやじさん、酒場の常連さんとかでゴリーエフ氏について詳しそうな人知らないかな? |
■おやじ To:ALL |
そういや、あのタフガイの姿が見えないな。 うちの常連であそこから金を借りたって話は聞かないな。借りてても誰にも言わないかもしれんが(笑) 他に詳しいかもしれんのは同業者かギルド関係者か。ギルド系は仲間以外には内情を話したがらんだろうし、金貸しはあまりうちには来ないからなぁ。 ほらよ、リンゴジュース 2 人前。そっちのお兄さん達は何も要らないか? |
ユウルと情けない顔のリッキの前にリンゴジュースのカップを置き、ヴィトリスとコリスとアシストに尋ねる。
■コリス To:おやじ |
そうですね、それではワインをお願いします。 |
■ヴィトリス To:おやじ |
え〜と、じゃ、紅茶に少しブランデー入れて下さい。 …ブランデー、2ぐらいの割合がいいですね(^^ |
■アシスト To:おやじ |
ん、それじゃオレはオレンジジュースを。 ところで、金貸しの業者ってこの街にどれくらいいるの? 多いんだったら、大きな所だけでいいから教えてくんない? |
■おやじ To:アシスト |
なんだ、金に困ってるのか? そうだなぁ。市内に金貸し自体は沢山いるだろうが…… ライデン通りの衛視詰め所近くのアリョーナ婆さんなら良心的だぞ。 |
ワインとオレンジジュースとブランデーの香りのする紅茶のカップを置いて、心配そうにアシストを見るおやじ。誤解している。
■アシスト To:おやじ |
違うってば(^^; 同じ金貸しのヒトなら、ゴリーエフさんとこの内情をよく知ってるかなって思っただけだよ。 で、そのお婆さんはどうなのかな? |
■おやじ To:アシスト |
さぁどうかな。同じ業種ならいろんな評判も耳に入って来やすいもんだが、実際婆さんが知ってるかどうかはなぁ。俺は知らん。 |
■おやじ To:ユウル |
そういや、あの辺に住んでるって奴がいたっけ。川向こうでの仕事帰りに時々寄ってくれるんだが。今日は…… お、いるいる。話つけてくるから待ってな。 |
■ユウル To:おやじ |
ありがと、おやじさん。 |
■コリス To:ALL |
あの…、先ほどから聞いていて不思議に思ったのですが、冒険者にもギルドがあるのですか? 私はそのような事は知らなかったので、入っていないのですが… |
■ユウル To:コリス |
いや、そ〜ゆうわけじゃなくって(^^ゞ 今言ってる「ギルド」は「盗賊ギルド」のことね。 主にちょっとやばい系のお仕事してる人たちのギルドで、犯罪組織みたいなイメージがあるから、あまり敵にはまわしたくないな〜ってこと(笑 |
■コリス To:ユウル |
あ、なるほど、盗賊の方々にもギルドがあるとは本で読んだことはあったのですが…。 冒険者を始めるなりそういう危なそうな仕事に当たるとは、運が悪いですね(^^;; |
■ヴィトリス To:コリス |
いやいや、全く………… …『盗賊ギルドの本』てのがあるんですね。 |
■コリス To:ヴィトリス |
いえ、『商売の基本から裏技まで』という本に、「盗賊ギルドへの付け届けは忘れないように」と書いてあったのですよ。 正直、何の事かまったくわからなかったので気にしなかったのですが(^^;; |
おやじは店の隅のテーブルへ歩いて行った。そこである男性と話をしているようだ。しばらくして、その男性を連れて戻ってきた。
■おやじ To:ALL |
そろそろ帰るとこだってんだが、ちょっとなら話できるってよ。 |
■ロバート To:ALL |
俺はゴリーエフさんちの隣に住んでるが、聞きたいことってのは何だ? |
■ユウル To:ロバート |
(隣の人なら、家の様子が聞けそうかな…) ゴリーエフ氏のお宅に、12歳くらいの女の子がいると思うんですが見かけたことありませんか? |
■ロバート To:ユウル |
あぁ、いるらしいね。うちのカカァがバルコニーに金髪の女の子がいるのを見たって言ってたぜ。天気が良けりゃ昼の 3 時頃に女と 2 人でいつも出てくるんだと。あとなぁ、夜中になると時々風に乗って女の子がすすり泣くような声が聞こえて来るんだよなぁ…… その子が泣いてるんじゃないかって、カカァとも話してたんだ。最初は気味が悪かったんだが、その子が泣いてるとしたら何だか気の毒だな。 |
■アシスト To:ロバート |
泣いてるって……それホント? 閉じ込められてるって話がいよいよ濃厚になってきたなぁ。 |
■ロバート To:アシスト |
ま、俺が実際に見たわけじゃないけどな。 |
■ユウル To:ロバート |
実際のゴリーエフ氏って、どんな人ですか?、お会いになったことあります? 噂に聞く限りではかなり腹黒い人物のようですけど… |
■ロバート To:ユウル |
まーなんつーか、やり手だよ。やり方が強引なんで泣いてる奴は多い。近所だが付き合いはないし…… あんまり友達にもなりたくないな。 |
■ユウル To:ロバート |
なるほど…ありがとうございました。 帰り際に引き止めてしまってすいません。(一礼) |
■ロバート To:ユウル、おやじ |
いやいや、そんじゃ俺は失礼するよ。おやすみ。 |
■おやじ To:ロバート |
おぅ、毎度。気をつけて帰ってくれよ。 |
一同はロバートが出た後のテーブルに陣取り、情報交換と明日の相談をするのだった。
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