Sword World PBM Scenario Index |
SW-PBM #76 墓碑銘 |
《Back | 〜 脱出 〜 その五 | Next》 |
---|
地下の扉の前 |
食料庫よりさらに地下に降りると大きな金属製の扉があった。
扉には例の金色のネジを差し込めるだけの穴が空いている以外、何も特徴はない。
■フィオン To:ALL |
ちょっと下がってて・・・ |
1人前に出て、扉の周囲に罠がないか調べてみる。
その動きは完璧にシーフだった。
■フィオン To:ALL |
(大丈夫そうね) 開けるわよ。 |
サダイヴォン機関内部 |
部屋は広く、赤い魔法の明かりが点いたり消えたりしながら部屋の中を照らしている。
広大な床一面に魔法陣が描かれたその部屋の中央に、巨大な水槽のような物が置かれている。
水槽を満たす赤い半透明の液体には、石版に描かれているような胎児が浮かんでいた。
水槽の表面には古代語の文字が浮かんでいる。
装置名称/現在の状態 精霊力固定装置/ON 発動体の周囲500mに精霊力の安定した環境を作ります。 機関維持装置/ON 機関中枢の維持に必要な魔力を供給します。 研究員用転移装置/OFF 研究員の移動に使用する転移装置です。 現在ゲートの接続先は研究所エントランスに設定されています。 発動体/使用可能 上階の発動体を通して魔力を使用できます。 緊急停止装置/OFF 機関に蓄えられている魔力を全て消費します。 発動体からの魔力の逆流により、機関中枢の魔力が規定値を超えています。 機関中枢の自我が覚醒し、暴走が予想されます。 早急にパターンCで対処して下さい。 |
■アルテナ |
ぅっ………… |
思わず口を抑える。
■ユウル |
……ひどいな…… |
剣で水槽を叩き割りたい衝動をぐっと押さえて水槽の文字を睨みつける。
■シャノン |
! …………。 |
■フィオン |
・・・怖いね。 私、さっきまで「サダイヴォンも被害者の1人かな?」って、少し同情してた。 だけど・・・この・・・赤ちゃ―――いえ、生贄を用意したのは奴でしょ? 賢者の学院にも研究のためならって言って、おかしな事する人いるけど・・・これは酷いんじゃない? わからないよ、狂ってる。正気とは思えない―――。 |
フィオンも怒りに肩を震わせている。
■シャノン To:おおる |
この子は、どこかからさらわれて来たのでしょうか……。 ファリス様……この子とそして両親の哀れなる魂をお救い下さい。 |
■レヴィック To:ALL |
あんまり見てて気味のいいものではないわね…。さっさと止めてしまわないとね。 ええと、どれがどうなのかしら…? |
■ユウル To:ALL |
スイッチってどうなってるんだろう?素人でもぱちっとやれば切れるほど簡単なものかな… |
■アルテナ To:ユウル |
そこらへんを叩いたら動くんじゃないのか? |
それぞれのON/OFFスイッチを確認するように見て回る。
■フィオン To:ユウル、レヴィック |
ん〜・・・下位古代語じゃないと駄目みたいよ。 私がやるから、レヴィックはみんなに同時通訳頼むわね。 |
■レヴィック To:フィオン |
はいは〜い☆くれぐれも気をつけてね。 |
■ユウル To:ALL |
そっか…慎重にすばやく判断しないと危なそうだね。 切る順番は、逃げ道確保のために研究員用転移装置をONにして、魔力の逆流を止めるために発動体を使用不可にして、次に機関維持装置、精霊力固定装置、の順にOFFかな。 緊急停止装置は最後の手段ってことにしとこう。やばそうだし。 |
■フィオン To:水槽 |
(下位古代語↓) ・・・ヘルプ |
■どこか(下位古代語) To:フィオン |
ナビゲーションシステム起動します。 |
■ユウル To:フィオン |
それじゃフィオン、よろしく頼むよ。私は水槽と周りを警戒してる。 |
スイッチ作業をするフィオンに危険がないかどうか側にいて水槽の様子やあたりの気配に気を配ります。
■フィオン To:水槽 |
まずは・・・逃げ道の確保ね。 研究員用転移装置、ON |
■どこか(下位古代語) To:利用者 |
転移ゲート開きます。ご利用の方は7番サークルに移動して下さい。 3分後に正面エントランスへ転送致します。 |
部屋の隅の魔法陣が光り出し、そのちょうど真上の天井に銀色の円盤状の物が出現した。
それと同時に空中にカウントダウンが表示される。
■フィオン To:水槽 |
3分後だって、急がないとね(^^;。 えっと、次は魔力の逆流を止めなくちゃ。 発動体、使用不可 |
■どこか(下位古代語) To:フィオン |
魔力プラグを機関より切り離します。 これにより、現在利用されている魔力も停止します。 |
■フィオン To:水槽 |
これで暴走は止まるかな? 機関維持装置、OFF |
■どこか(下位古代語) To:フィオン |
機関中枢への魔力の供給を停止します。 この状態が長時間続きますと機関が損壊する恐れがあります。 |
■フィオン To:水槽 |
損壊してくれた方がいいのよね。 後はこの寺院のまわりの結界(?)を解かないと・・・。 精霊力固定装置、OFF |
■どこか(下位古代語) To:フィオン |
魔力プラグへの接続が切れているため、精霊力固定装置は現在機能していません。 |
■フィオン |
そっか。もう切れてんだ。 これでみんなあの森から出られるね。 |
■ユウル |
よかった…ここに縛られてた連中も、これで解放される。 |
■シャノン |
あのアンデット達も、ここから解放されるのですね。 次に会ったときは、きちんとファリス様の下へ送り届けます。 今回は、救ってあげることが出来ず、ごめんなさいね……。 |
■どこか(下位古代語) To:利用者 |
あと10秒で7番サークルの転送を開始します。 |
■フィオン To:みんな |
さ、私達も脱出だよ。みんなその魔法陣に乗って! ほら、ロッツさんも! |
さっさと魔法陣に飛び乗ると、仲間を次々とひっぱりあげる。
■ユウル To:ALL |
OK!急ごう! |
■シャノン To:おおる |
皆さん、大丈夫ですか? |
■レヴィック To:ALL |
とっとと退散ってことね(^^; |
全員が魔法陣の中に入り、空中のカウントダウンが0を示すと、魔法陣から天井の円盤までが光の柱で繋がった。
■どこか(下位古代語) To:利用者 |
7番サークル転送します。 |
光の柱の中、魔法陣がエレベーターのように中の人を押し上げ、そのまま天井のゲートに重なる。
《Back | 〜 脱出 〜 その五 | Next》 |
---|