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SW-PBM #76 墓碑銘 |
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図書室 |
ガイは仲間の帰りが遅いので、ロッツを連れて図書室の前まで様子を見に来ていた。
図書室に近づくに連れて大人数が争う音が大きくなる。
■ロッツ To:ガイ |
おい!なんかやばいんじゃねぇか? |
■ガイ To:ロッツ |
どうも、そのようだっ! |
ガイが図書室の扉に近づくと、突然扉が開き、見たこともないエルフの青年が飛び出してきた。
エルフの青年はガイにぶつかって後方に跳ね飛ばされる。
■エルフの青年 |
ギャッ!! |
■ガイ |
なんだ、こいつ・・・。 勝手にぶつかって自分で転んでやがる。 |
青年が手にしていた石版がガイの足下に転がる。
それと同時に室内のアンデッドはその場に倒れた。
(トィトス含む)
■エルフの青年 |
ク・・くそ・・・。 |
エルフの青年は石版を取ろうと床を這って手を伸ばす。
■ガイ |
どうやら、この石版がなんか関係ありそうだな。 そうはさせるかっ! |
ガイは、エルフの青年の手をおもいきり踏みつけた。
エルフの青年の手は潰れ、骨が砕ける。
■エルフの青年 |
グウアアアアアアァァァァァァッ!! |
部屋の中にいた仲間も集まってきた。(ト書き)レヴィックは一応警戒してドアが見える程度場所までしか行かないです。
■フィオン To:ガイ、ロッツ |
!! ガイ、ロッツ! 遅かったじゃないよーっ! |
口では抗議しつつも、顔にはほっとしたのか安堵の笑みが・・・
■レヴィック To:ガイ |
いいタイミングね〜。 |
■ロッツ To:フィオン |
いや、生卵食べるまで帰してくれなくてよ。。 |
■ユウル To:ガイ |
ガイにーさん!!そいつ取り押さえてくれたんだね、よかった〜 |
■フィオン To:ガイ |
・・・なんでそいつの手踏んでんの? あっ、これかっ! |
フィオンは急いで石版を拾い上げる。
石版には後頭部にも顔がある胎児のレリーフが施されている。
フィオンはそれを拾い上げた瞬間から、なんとなくアンデッドの操作方法を理解した。
■アルテナ To:エルフの青年 |
逃がすか!とりゃー!! |
どさくさに、床を這ってその場を離れようとするエルフの青年をアルテナが押さえつける。
■ユウル To:エルフの青年 |
いいかげん観念したら?これ以上痛い目みたくないでしょ? |
アルテナが押さえつける傍から、エルフの青年の首元に銀の剣を突きつけます。
■アルテナ(エルフ語) To:エルフの青年 |
そういうことだ。いいかげん目を覚ませ。 |
■エルフの青年(エルフ語) To:アルテナ |
目を覚ませだと!? サダイヴォン様が蘇れば死の恐怖に怯えることはなくなる。 素晴らしいことだとは思わないか!。 |
■フィオン To:ALL |
・・・これ、さぁ。 これ持って命令するとアンデッド自在に出来るみたいよ。 |
■エルフの青年 To:フィオン |
フン、貴様などに扱えるような物ではないわ!! |
■フィオン To:動けるアンデッド |
ふーん、試してみようか? おーい、そこの死に損ない! ロープでこのエルフの兄ちゃん縛んな! |
部屋を覗きこみ早速、試してみる。
倒れていた死体が立ち上がりふらふらと近づいてくる。
■エルフの青年 To:フィオン |
バカな・・・何故だ・・・!? |
■フィオン To:エルフの青年 |
これ持ってりゃ誰の命令でも聞くみたいよ。 信仰心のない私でもさぁ、あははっ! |
■シャノン To:フィオン |
な! なんて事をするんですか! |
■レヴィック To:フィオン |
フィ、フィオンちゃん(^^; あんまりそういうもので遊ぶのは良くないわよぉ。(シャノンちゃんの目が目が…怖いわ。) |
止める(笑)
■フィオン To:レヴィック |
? 遊んでるように見えた(笑)? |
だって遊んでるんだもん(笑)。
■シャノン To:フィオン |
フィオン……これ以上、死者を冒涜することは辞めて下さい。 |
涙浮かべながら(嘘)
■フィオン To:シャノン |
ちょ、ちょっと泣かないでよ(^^; やめるってば。 おーい、死に損ないの皆さん、やっぱさっきのヤメ!休んでてよし! |
■アルテナ To:フィオン |
もう死んでるって……(ぼそ それにしても………あんな死体を自在にしても気持ち悪いだけだな…… |
とびちったシミを不機嫌そうに見てます。
■レヴィック To:フィオン、アルテナ |
そうね。そんな物騒なものは…あ、アタシ預かっておこうかしらね。フィオンちゃんには別のもの(鍵)持ってもらってる事だし。 |
もともとたいした執着心はなかったのか、フィオンはあっさり石版をレヴィックに渡した。
■アルテナ To:エルフの青年 |
そうそう。あのサダイヴォンとかいうのはなんなんだ? われら同族と姿は似ていたが、崇め奉る対象にはとても見えなかったぞ。 |
■エルフの青年 To:アルテナ |
サダイヴォン様は死を統べる神だ。 この寺院を見ろ、サダイヴォン様の力で老いも死もないではないか? そう、この私の身体も・・・ |
■アルテナ To:エルフの青年 |
…ちょっ………! |
エルフの青年が自分の服を引き裂くと、その腹部は緑色に腐敗して半ば溶解している。
■フィオン |
げっ! |
■エルフの青年 To:アルテナ |
病すらその進行を止める。 これも全てサダイヴォン様の御力だ。 神でなくてなんだというのだ。 |
■アルテナ To:エルフの青年 |
………………それでか…………。 だが、精霊魔法なら癒すことができるぞ。 こんなまやかしの摂理などに惑わされるな。さ、わたしたちと一緒に出るんだ! |
自分の服を破いて青年の腹部に巻きつける。そして無理やり青年の身体を引き起こす。
■ユウル To:エルフの青年 |
…そのサダイヴォン様とやらのお力って、他人の命を糧にして生き長らえるってことでしょ? ものすごい力をもった存在を神って呼ぶのは勝手だけど、そんなのいくら信じたって、救いなんかないよ。 |
突きつけていた剣をおさめ、アルテナを手伝う。
■レヴィック To:エルフの青年 |
それから…アナタが気にしてた鍵だけど…どこでどう使うのかしらねぇ? |
■フィオン To:レヴィック |
そう言えばさぁ、ローゼンメッツ元伯爵の残した文章って読めた? 何かを解読したから殺されたのかと思ったんだけど。 |
■エルフの青年 To:フィオン |
消えた訳ではない。靄となって漂っている。 |
■レヴィック To:フィオン |
あ。そんなものもあったような…(^^;ええと、サダイヴォン機関がどうとか…、ちょっと待ってて頂戴な。 |
レヴィックは伯爵のメモを持ってきて解説する。
元伯爵が解読した文書によると、サダイヴォンとは古代の魔術師の名前らしい。
彼は魔力の塔に頼らない新しいエネルギー機関を研究していた。
そして、人間より遙かに高い魔力を有する魔神族を利用し、魔界よりエネルギーを供給するシステムを考案した。
■レヴィック To:ALL |
なんだかかなり高尚な装置みたいよ。とりあえず倉庫に行ってみないとねぇ。 |
メモを解説しつつ移動
■アルテナ To:レヴィック |
…??? さっぱりわからん。貴様、適当に言っているんじゃないだろうな? |
■シャノン To:アルテナ |
そんなはず、あるわけがないじゃないですか。 |
■アルテナ To:シャノン |
じゃあ、シャノンはわかったのか? |
半分いじめ。
■フィオン To:アルテナ |
はぁ・・・(ため息)。 この状況でレヴィックが適当な事を言うわけないでしょ。 私が訳したって同じ事言うわよ。 |
■レヴィック To:フィオン、シャノン、アルテナ |
なんだかアタシって信用薄よねぇ…何でかしら?(笑) |
■ユウル To:レヴィック |
エネルギー機関?ってことはやっぱり神様じゃなくて人の手が創ったシステムだったってことなのか… |
■フィオン To:ALL |
魔神族を利用・・・大それた事考えつくわよね。 それで失敗してりゃ世話ないわ。 |
発案者の名前をとりサダイヴォン機関と呼ばれたそれは、本来物質界での肉体を持たない魔神族を、生贄となる胎児を媒介に物質界で誕生させ、そのエネルギーを集め利用する。
■アルテナ To:ALL |
……狂ってるな………なぜ魔術師どもはそんなことができるんだ? |
■レヴィック To:アルテナ |
魔術師…だからかどうかは怪しいけど(^^; 己の欲望のために…どこまでも突っ走れるのは狂気でしかないのかもね。 |
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