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SW-PBM #76 墓碑銘 |
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ロッツの部屋 |
倉庫の地下から戻ったパーティは、ロッツの部屋で仮眠を取っていた。
数時間が過ぎた頃、突然寺院内に鐘の音が鳴り響く。
鐘の音に目を覚まし、警戒していると、扉をノックする音が聞こえた。
■アルテナ |
!?なんだ? |
■シャノン To:おおる |
ここの鐘の音は、なんだか不吉な感じがします……。 ……おや? こんな早くに誰でしょう? |
■レヴィック To:シャノン、ALL |
(そういえば礼拝堂のアレも鐘がなってる時だったわねぇ…。) って、シャノンちゃん。ちょっと待って、アタシがでるわ。 |
警戒しつつもドアに近づく。
■アルテナ To:レヴィック |
気をつけろ。 |
剣を抜く構えをとる。
■ユウル To:ALL |
レオンが、鐘の音は「警報」だと言ってた。 神様が何かしたらしいね…用心しないと。 |
ユウルも、小屋で見つけた銀の剣を構え扉を見据えます。
■レヴィック To:ノックした人 |
…なんの用かしら? |
レヴィックがドア越しに訊ねると、イヴらしき人の声が聞こえた。
■イヴ? To:中の人 |
……食事……。 |
■レヴィック To:イヴ |
あら、イヴちゃんだったの(^^; |
■アルテナ To:イヴ |
イヴ殿?…………………ふう、なんだ。ありがとう、イヴ殿。 |
少し気が抜けたらしい。ドアの方へ歩いていきます。
■フィオン To:ALL |
(イヴにも)気をつけてよ・・・。 あ、ドアには私がロックかけといたんだっけ。 開ける?ならちょっと待ってて。合言葉を唱えなきゃ。 |
■フィオン To:扉 |
(ジャイアント語↓) 鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだ〜れ? それはフィオンさま〜♪ |
■フィオン To:ALL |
はい、開いたわよ。 |
■シャノン To:フィオン |
なんだか、ものすごい合い言葉でしたね……。 |
■レヴィック To:フィオン |
何語なのかしら?? |
■フィオン To:シャノン |
ははっ、これならどっかで盗み聞ぎされてても、唱えられないと思ってさ(笑) ジャイアント語よ。 それにたまに使わないと忘れちゃうじゃない(笑)? |
■ユウル To:ALL |
不思議な言葉だ…どういう意味だったんだろ(笑) ん、それより扉開けるのにも気をつけないと。 あの老婆もどきと神様が何たくらんでるかわからないしね。 なんなら、私が開けようか? |
■アルテナ To:ユウル |
ああ、頼むよ。 |
ユウルが扉を開けると扉のすぐ前に立っていたイヴと目が合った。
折れた片腕には添え木がしてあり、包帯が巻かれている。
廊下にはイヴが押して来たらしき台車があり、その上にはエッグスタンドに乗った卵がいくつか置かれている。
■アルテナ To:イヴ |
おお、イヴ殿、かたじけない。 んん?…卵? |
■イヴ To:中の人 |
……取って……。 |
イヴは一旦はトレイに乗せて部屋まで持っていこうと考えたようだが、片腕のためうまくいかないので、諦めてセルフサービスを促した。
■シャノン To:イブ、おおる |
あ、大丈夫ですか!? どうもありがとうございます。 (一夜の宿だけでなく、朝の食事まで。 偽りの神を戴くといえども、やはりここは寺院なのですね) |
受け取り、皆に配ります
■ユウル To:イヴ |
(卵をしげしげと眺めつつ)あ、あのさ、これって何の卵? 食べても平気なのかな… |
■イヴ To:ユウル |
……鳥よ……。 ……たぶ…ん…食べられ…るわ……。 |
■アルテナ To:イヴ |
たぶん……………ああ、いただきます。 |
アルテナは卵を取ると殻をむく。
グシュ。
半熟や温泉どころではなく、明らかに生卵だ。
■アルテナ |
…………………………うそぉ。 |
■レヴィック To:アルテナ |
卵って、こう回してみると生か茹でかわかるっていうけど……って、もう遅いわねぇ。 |
■シャノン To:イブ |
腕の加減は如何ですか? |
■フィオン To:イヴ |
あっ・・・。 (本当に折れてたんだ(汗)) あ、あの・・・。 その腕、ゴメンね・・・。 |
■イヴ To:シャノン、フィオン |
……大丈…夫……。 |
イヴは視線を逸らして俯くと小さく答えた。
■ユウル To:イヴ |
ねえ、さっきの鐘の音はなにごと? なにかあったの? |
■イヴ To:ユウル |
……死んだ…わ……。 …伯…爵が…。 |
■アルテナ To:イヴ&ALL |
なにっ!?ローゼンメッツ殿が!? なにがあった?わたしの同族にやられたのか? みんな、図書室に向かうぞ! |
生卵を拭くのも忘れて飛び出します。
■レヴィック To:アルテナ&ALL |
アルテナちゃん?!朝から、元気ねぇ(^^; |
アルテナに続きます。
■フィオン To:アルテナ、レヴィック |
えー?ちょっとぉ!地下の扉は〜? |
■ユウル To:アルテナ・レヴィック |
ちょ、ちょっと! 敵がまだいたら、いきなり部屋に飛び込むのは危な… |
走っていきかけてふと立ち止まり、イヴのほうを振り向く
■ユウル To:イヴ |
死んだ、っていうのは元伯爵が神様に魂を捕食されたってことだね? いったいどうやって?あの老婆もどきが元伯爵を滅ぼしたの? |
イヴは頷く。
■イヴ To:ユウル |
そう……よ。 |
イヴは答えながら生卵を皿に割る。
暫く皿の上の卵黄を見つめていたが、口から異様に細長い舌を延ばすと一瞬のうちに舐めとった。
■シャノン |
(まるでヘビみたい……) あの吸血鬼も、偽りの生から解放されたのならば喜ばしいことですが、どうやらそうではないようですね。 |
■フィオン |
行こか。 |
■ユウル To:イヴ&ALL |
(…まあ、まともだなんて期待はしてなかったけどさあ…) と、とりあえず私も図書室いってみるよ。 元伯爵を滅ぼしたやつらがまだいるかもしれないしね。 |
フィオン、ユウルも銀の剣を片手にアルテナたちの後を追う。
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