Sword World PBM Scenario Index |
SW-PBM #76 墓碑銘 |
《Back | 〜 鍵 〜 その四 | Next》 |
---|
小屋地下 |
フィオンはレオナルドの後を追って地下へ降りる。
レオナルドがランタンの明かりを極端に絞っているので、周囲はおろか足下もほとんど見えない。
ふと、レオナルドが不意に立ち止まる。
■レオナルド To:??? |
やあ、じいさん。 ここにいたのかい? |
■老人の声 To:レオナルド |
なんじゃ。。吸血鬼の若造か。 何の用じゃ?ワシを喰いに来たか? |
■レオナルド To:??? |
ワインを取りに来ただけさ。 老い耄れの血なんか御免だね。 やっぱり血は若い女性に限るよ。 |
■老人の声 To:レオナルド |
ふん。 とっとと持って出ていけ。 |
■フィオン |
(老人の方は普通の人間かしら・・・?) |
フィオンはワイン樽の陰に身を潜め、2人の会話に耳をそばだてる。
■レオナルド To:??? |
それじゃ、邪魔したね。 ・・・・そうそう、ところでじいさんはここを出たいと思わないのかい? |
■老人の声 To:レオナルド |
今更出たところで、どうにもならん。 ワシは死ぬまでここで先に死んでいった者の墓標を彫る。。 |
■レオナルド To:??? |
それじゃ、僕のも頼むよ。 |
■老人の声 To:レオナルド |
なんじゃ?呪われた生に飽きたのか? |
■レオナルド To:??? |
・・・・いいや。 ただ何となく近いうちに必要そうな気がするからね。 |
レオナルドはワインの瓶(話しながら樽から補給していたと思われ)を抱えるとフィオンの横を通り過ぎて地下を出ていく。
■フィオン |
(あ・・・どうしよう。レオンが先に帰ったら、私がいないのバレちゃうかしら(^^;? でも・・・) |
一瞬、”みんなを呼んできてからこの爺さんと会話しても良いのでは?”と言う考えが頭をよぎったが、フィオンの好奇心がそれを却下した。
■フィオン To:老人 |
あ、あの・・・こんばんわ。 |
とりあえず樽の陰から出てくると、場違いな挨拶を老人に向けてした。
■老人 To:フィオン |
誰じゃ?生きた人間か・・・? |
老人の声は警戒の色が強い。
■フィオン To:老人 |
ここに迷いこんだ冒険者で、フィオンと言います。 ”まだ”普通の人間よ。 レオナルドの後をつけてきて、今の会話聞いちゃったんだけど、お爺さんも普通の人間・・・よね? |
■老人 To:フィオン |
普段はここで飲んだくれとるだけじゃからな。 死んどるのとそうかわらん。 |
■フィオン To:老人 |
ここは暗いわね。 明かりをつけてもいいかしら? |
■老人 To:フィオン |
いかん! パトリシアに襲われたらひとたまりもないぞ! |
名前を呼ばれたと思ったのか、パトリシアがフィオンのすぐ足下に生えてくる。
■パトリシア |
・・・・・・。 |
パトリシアはゆっくり周囲を見回すと、溶けるように姿を消した。
■フィオン To:老人 |
ああ、びっくりした(^^; レオンが点けてたから、小さい明かりなら大丈夫かと思ったのよ(^^;;;ごめんなさい。 さて・・・色々聞きたいことがあるんだけど・・・答えてもらえるかしら? お爺さんは、なんでここに? (私達と同じ、道に迷った冒険者かしら?) |
■老人 To:フィオン |
マーシュじゃ。墓守をしておる。 |
フィオンが老人と話していると他の仲間も降りてきた。
■アルテナ To:フィオン |
お〜いフィオーン、生きてるか〜? |
■レヴィック To:フィオン&マーシュ |
フィオンちゃん?こっちにいるのかしら。って、あら、どなたかとお話中? |
■フィオン To:みんな |
あ、ごめん。心配かけちゃって。 こちら、墓守のマーシュさん。 マーシュさん、私の仲間でアルテナにレヴィックに、ユウル、ガイ、シャノンよ。 |
■ユウル To:ALL |
よかった、フィオンが無事で。 こんにちは、マーシュさん。ユウルです。 あなたは冒険に迷ってここにきたわけではないんですか? |
■マーシュ To:ALL |
儂の先祖がこの寺院を建てたのだ。。 今もあるかはわからんが、麓の村の出じゃ。 |
■フィオン To:マーシュ |
最初からサダイヴォン寺院ってわけじゃなさそうね。 彼らに乗っ取られちゃったの? |
■マーシュ To:ALL |
森を抜ける方法は一つ。 あの老婆の持っている石を奪うことじゃ。 他にもいくつかここを出る方法はあるがどれも難しい。 |
■レヴィック To:マーシュ |
石って…何か特殊なものなの? 他の方法…もできれば聞いておきたいところなんだけど? |
■マーシュ To:レヴィック |
老婆が首から下げておる。 なぜかはわからんが、あれを身につければ外に出られる筈。 他の方法の一つは・・・この床の下にトンネルがある。。。 墓石に使う石を掘るところじゃ。 まだ森を抜けるにはほど遠いが、人の手でも堀り続ければいずれは外に出られる。。 今一つは・・・・・これは儂の勘でしかないが・・・・ 台所の食料貯蔵庫の奥に金属の扉があった。 おそらくはこの寺院より遙かに古いものだろう。。 その先に寺院の核となる何かがあるのかもしれん。。 |
■フィオン To:ALL |
もともと何かあった所にこの寺院は建てられたのね? |
■マーシュ To:フィオン |
そのようじゃ。 当然、今までここに迷い込んだ者にもこの話をした。 一番可能性のあるのは、老婆の持つ石だろう。。 |
■アルテナ To:マーシュ |
老婆…?あやつは老婆ではないぞ。わたしと同族だ。 今までに出られた奴はいたのか? 今でも持っているということはだれも奪うことができなかったようだが…? あやつはそれほど強いのか? |
■マーシュ To:アルテナ |
ああ、、、儂も見たことがある。。 しかし、老婆としか名乗らん以上、他に呼びようがあるまい。 |
■アルテナ To:マーシュ |
まぁ…そうだな。 |
苦笑。
■マーシュ To:アルテナ |
戻ってこなかった者は幾人もおるが、出られたかどうかはわからん。 奴は死者を自由に操れる。。 外の墓の数を見たろう?ここじゃ死体にはことかかん。 奴が争ったのは見たことはない、、姿を消す術を使うのか、声だけが聞こえることはあるが。。 |
■アルテナ To:マーシュ&ALL |
ああ、やつにとってはこれ以上無い王国だな。 確かにあの墓の数だけの死者に囲まれたらひとたまりも無いな。 それにしてもなぜやつは変装などを……? |
■ユウル To:マーシュ |
それに、その石ってかけてる人一人しか出られないんじゃ? ここにいるみんながでられるようになるものなのかな。 |
■マーシュ To:ユウル |
それもわからんが、、試してみるよりないな。。 |
■フィオン To:みんな |
老婆の持つ石・・・か。 でも、食料貯蔵庫の奥の扉ってのも気になるわね。 ・・・ん?この鍵ってもしかして関係あるかしら? |
井戸から見つけた鍵をちらつかせる。
■マーシュ To:フィオン |
ほぅ。。ご神体に書かれていた文様に似ている。。 それで地下の扉が開くかどうかはわからんが、、ここと何か関係があるのは間違いないだろう。。 |
■アルテナ To:フィオン&ALL |
このまま逃げ帰るのも面白くないな。 どのみち今のままではやつの首飾りを奪うのも難しい。 …マーシュ殿の勘に乗ってみるのも悪くないと思わんか? やつがなにをしているのか…できれば一緒に連れ出したい。 |
■フィオン To:アルテナ、ALL |
地下の扉を確かめてみるのね? 賛成。 でもさ、その前に休みたいんだけど・・・。 |
■アルテナ To:フィオン&ALL |
ああ、それに服も拭きたい。 さっきのモンスターの臭いが取れなくなったらかなわないからな(^^;; マーシュ殿、少しこの場をお借りしても良いかな? |
■ユウル To:ALL |
地下の扉探索には、私も賛成。 ただ、戦闘してかなり疲れてるし汚れてるし… ここはどこかの部屋で、固まって睡眠を取ったほうがよくない? 気はあせるけど、無理して進んで失敗したら目も当てられないし。 休憩するくらいの時間の余裕は、まだあると思うんだ。どうかな? |
《Back | 〜 鍵 〜 その四 | Next》 |
---|