SW-PBM #072 汎用ヒト型演劇人形 |
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MAD人形工房に人形を無事届け、事後処理を済ませる。
残報酬の受け渡しは明日の午前中、という約束をして銀の網亭に戻ると時刻は既に夕食時になっていた。
ちなみに、ニノアとエアリィはマークを見舞いに診療所へ。
ダントンは、独りで壱号の修理を。
という訳で、大勢居た同行者も今はティニャとパルだけである。
■ティニャ |
いっぱい歩いたからお腹空いたのら♪ |
■フェリオ To:ティニャ |
そうだなぁ、早いとこ飯食いたいぜ。 |
■ヴィトリス To:フェリオ&ALL |
せっかくですから、豪勢に行きましょう。 活躍してくれたパスカルにもぱ〜と……。 |
犬のパスカルは、何処に行ったのか姿が見えない。
■ヴィトリス |
…いないですね。……ま、いっか。。 |
■パル To:ルリィ |
あ、あの。 パルは何時まで一緒に居れば……。 |
■フェリオ To:パル |
まぁまぁ、そう細かい事言わんと。 飯くらいなら奢るから、依頼成功を一緒に祝おうや。 |
パルが盗んだとは夢にも思ってない。
と言うか気にしてない。
■パル To:フェリオ |
え、あの〜。 |
■ルリィ To:パル |
そうですよ。折角ですから、一緒に御夕飯を食べていってください♪ 人形運びを手伝ってくださった御礼です(にこっ) |
人形工房に戻っても、パルを咎める者は誰も居なかった。
それがかえって、パルに不安を呼ぶ。
■パル To:フェリオ&ルリィ |
そ、そうですか。 そ、それじゃあ、パルも一緒に。 |
フェリオさん、ルリィさん。帰りますとはとても言えません。
■フェリオ To:パル |
よしよし、そうこなくっちゃ(^-^ |
帰らせません。
■ルリィ To:パル |
こちらの仕事はあくまで人形奪還でしたから、誰が盗んだ…とかは、もう誰も気にしてませんよ。 だからパルさんもそのことは忘れちゃうのが一番ですって。 ――ね?(にこっ) |
こそこそと耳打ち。
パルは、複雑な心境で頷いた。
銀の網亭に入る七人。
■おやじ To:ALL |
お、今度は全員揃ってるな。 |
フィアが居ない事に気付かないおやじ。
■フェリオ To:おやじ |
おいおい、おやっさん。 誰がフィアに見えるんだ? セパレートのティニャもちっこいパルも背格好自体フィアとは似てねえぞ。 |
ティニャとフィアの体のどの辺が特に違うのかは触れない。
■ヴィトリス To:独り言 |
ラヴィさんとパスカルを間違えた人の台詞とは…^^; |
■おやじ To:フェリオ |
おお、そうか。 朝はフィアが一緒だったな。 |
激変するパーティ構成(と服装)に、おやじも戸惑っていた。
■おやじ To:ALL |
そう言えば、もう一人足りないな。 ほら、確かヤーンと名乗っていた……。 |
■ラヴィ To:おやじ |
あぁ、彼女は別の依頼に行ってもらってるの。 できれば一緒にお祝いしたかったんだけどね。 |
■おやじ To;ALL |
仕事は上手くいったのか? |
■ラヴィ To:おやじ |
ええ、なんとかね。 依頼の成功祝いだから奮発して頂戴。 ――あ、御代は明日でもいいかしら?^^; |
報酬を貰わないと手持ちが寂しい。
■おやじ To;ラヴィ |
ん。今回の仕事は、前金も出なかったのか? |
■ラヴィ To:ALL |
あれ?そういえば前金誰が受け取ったんだっけ? |
■チーゼル To:おやじ&ラヴィ〜ALL |
あ…んと…。 …す、すいません…ここにあります。 え、えっと…ほら、なんか忙しくて、うっかり…。 |
カウンターで立ち話をしていると、おかみさんが現れた。
■おかみ To:ALL |
お、おかえりなさい(^-^ 疲れてるでしょ。さ、席に付いて待ってて。 すぐに食事持って行くから。 |
ちらちらと、ルリィの方を気にして話す。
■ルリィ To:おかみ |
あ――おかみさんっ、あの、私の服は……。 |
■おかみ To:ルリィ |
あ、あ――。 先に食事、じゃ駄目かしら? ほら、今日のルリィの服装、とっても素敵だし。 |
■ティニャ |
そうなのら〜。 |
■フェリオ To:ルリィ |
先に飯食ってからにしよーぜ。 そのマントまだ貸しといてやるしさ、いつでも良いぜ、返すんは。 |
呪いの七色マント。
■ルリィ To:おかみ&フェリオ |
え。あの…私としては早く着替えたいんですけど…。 やっぱり落ち着かないし…(汗) |
なんだか嫌な予感。
■おかみ To:ルリィ |
そ、そう(^^; 服なら――、ここに。 また、同じ個室で着替えていいからね。 |
カウンターの上に、畳んだ服が置かれる。
■ルリィ To:おかみ |
なんだ、ちゃんと用意してあるんじゃないですか(ほっ) 有難う御座います♪ |
■おかみ |
さ、忙しい、忙しい……。 |
おかみさんは、足早に厨房の中へと消えた。
■ルリィ To:おかみ |
…どうしたんでしょう?? |
怪しい態度に首を傾げつつも、おかみさんの背中を見送った。
個室に入り馴染みの服を広げると、畳まれた中に一枚のメモが挟まれていた。
■メモ |
ごめんなさい。 気合入れ過ぎて、服が少し破けました。 P.S. 破れた所は縫い直してます。 |
服を見るが、何処が破れたのか一見して判らない。
上手に縫い直した様である。
■ルリィ |
あぁ、先程はこのことを気にしていたのですか(^-^; でも別に…普通、ですよね? |
何にせよこの格好でいるよりはマシである。
さっそく着替えるルリィ。
■ルリィ |
んー…なんかいつもと違う感じ…。 ……。 ………。 …………。 なっ!? なんでこんなに服がぴったりしてるんですか〜〜!!?(大汗) |
己の服は、すっかりチビTな感じの服に改造されていた。
■ルリィ |
――お、おかみさんの馬鹿あぁぁぁあ!!(T-T) |
…個室には絶叫が響き渡ったという(合掌)
■ルリィ To:ALL |
お待たせしました…。 |
どことなく疲れた表情で戻ってくる。
手には丁寧に畳まれた虹色マント。
■フェリオ To:ルリィ |
あ、ルリィ。 おかえ……り……。 |
何となく服装が気になったがあえて突っ込まない。
■ティニャ To:ルリィ |
ほ――。 ルリィの胸、大きくなったのら。 |
■パル To:ルリィ |
すすす、スゴいです。 |
■ラヴィ To:ティニャ&パル |
そうかしら、胸は変わってないような気が……。 |
失言。
■ルリィ To:ティニャ&パル&ラヴィ |
皆さんっ! そ、そんなところには注目しなくていいんですッ!(///;) |
明日必ずちゃんとした服を買おう――そう心に誓うルリィだった。
■ルリィ To:フェリオ |
あの、有難う御座いました(ぺこり) |
やっと(←?)呪いのマントを返却。
■フェリオ To:ルリィ |
なーに、気にすんなよ(^-^ |
ルリィの長かった苦悩にも気付いてません。
■ルリィ To:ティニャ |
えぇとティニャさんからお借りした服は、洗ってから返したいので…。 後日――で良いですか? |
■ティニャ To:ルリィ |
うん、良いのら。 |
■ルリィ To:ティニャ |
じゃあ、綺麗にしておきますから。 |
洗ったら破けてしまい、結局おかみさんの二の舞を演じるハメに陥るのだが……この時はまだ知らない(w
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