SW-PBM #072 汎用ヒト型演劇人形 |
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人形が起き上がる気配は感じない。
前進して人形に近寄ったフェリオは、開いた人形の背中を視界に捕らえた。
ルリィは壁を伝って人形の方へと移動。
壁が崩れている地点に来た所で、足元に倒れた壱号の頭部を見た。
白い空気の中、光を放つ人形の眼部。
■ルリィ |
う〜ん。夜いきなり現れたりしたら、ちょっと不気味ですね(^-^; |
近くが透けて見える程に、煙は拡散した。
バイスの姿は、広場の何処にも無い。
■フェリオ |
(……何処行きやがった……こっちか?) |
声のした東側、壁に開いた穴に注目。
息を止めたまま、フェリオは壁に開いた穴に突入した。
■ヴィトリス To:エアリィ&ヤーン |
……。 逃げたみたいですね。 ま、人形が無事ならよいですか。。 |
■ヤーン To:ヴィトリス |
脚の所、少し凹んでません? |
■エアリィ To:ヤーン |
でしょうか〜。 そう言われると〜。 |
■チーゼル |
…っと、あ〜…(^^; |
とりあえず黙ってしまう(またか(笑))
穴の中は、まだ白い煙に満ちていた。
建物の中であるが、水の流れる音がする。
数歩進んだ所で、煙の中に人影を見る。
ぼんやりと見えた相手の身長は、約120cm。
■フェリオ |
(…………いた!!) |
組み付くフェリオ。
この煙でこちらの接近に気付いていなかったのか、簡単にバイスを押さえ込む事に成功する。
――押さえ込んだ手足が暖かい水で濡れる。
どうやら、バイスが立っていた場所は、一段低い浅い水溜りになっていたらしい。
そして、間近に見るバイスは裸で、年頃の娘で、触れた身体は柔らかかった。
■フェリオ To:年頃の娘 |
バイス!観念しろ!!もう逃げられないぞ!!! って…………あれ? ……………………あれれ?? |
そのまましばらく思考停止。
一方の建物外。
■ヤーン To:ラヴィ |
先輩、お疲れ様です。 ところで、この建物……。 確か最近出来た"公衆浴場"ですよね? ザーンから来たドワーフの方が作ったそうですけど。 |
■ラヴィ To:ヤーン |
ヤーンちゃんも良いサポートだったわよ。 浴場ね……壁、誰が弁償するのかしら……。 じゃなくて、あのバイスってヤツ、ここに逃げ込んだみたいね。 フェリオが追いかけたみたいだけど大丈夫かしら? |
チーゼルは、ティニャに抱き付かれて――いや、怪我を治して貰っていた。
追い掛けたのはフェリオ独りである。
■ラヴィ To:ルリィ |
それにしても、いいところで来てくれたわね。助かったわ^^ ……そっちもイロイロあったみたいね。 |
お互い見慣れぬ同行者がたくさん。
■ルリィ To:ラヴィ |
いえいえ、こちらこそ助かりましたよ♪ ――ところでラヴィさん、その服似合ってますね〜。 |
どうやら人形は奪還出来たようなので、ほのぼのと。
■ラヴィ To:ルリィ |
ルリィちゃんもその虹色マント素敵よ♪ ……ん?虹色マント?まさかねぇ…。 |
フェリオのマントを羽織ってるとは夢にも思わない。
■ルリィ To:ラヴィ |
え゛・・・いやあの・・・・・・・素敵?(^-^; |
■ルリィ To:ALL |
えぇと、こちらはニノアさんです。 マークさんと人形を共同開発していた魔術師の方なんですよ。 |
■ニノア To:ALL |
なんとか壱号を取り戻せたな。 倒れたが、まだ動かせるだろ。誰か乗って起こしてくれ。 |
■ルリィ To:ニノア |
えぇ、無事終わりました(^-^) …でもあの……乗って、ですか? |
周りを見回すが、該当者は約一名しかいない。
■ルリィ To:パル |
パルさん、人形を運ぶののお手伝い――お願い出来ます? そうすれば…人形を勝手に持ち出したコト、許して差し上げますから(にっこり) |
■パル To:ルリィ |
え? は、はいぃ〜。 |
断れないです、ルリィさん。
■ルリィ To:パル |
ご協力感謝します♪ |
パルが、倒れた人形に乗り込む。
石畳に手を着き、起き上がる人形。
落ちた大剣を拾い上げ、ルリィの後ろに回った。
■ルリィ |
(はッ!? 殺気!!?) |
慌てて背後を振り向く。
■人形(パル) To:ルリィ |
えと、る、ルリィさんの後、付いて行くので。 その、ふ、踏んだりしませんから……。 |
■ルリィ To:パル |
あ…あぁはい、解りました(^-^; |
ちょっとだけドキドキドキ……。
で、またまた建物内部。
■年頃の娘 To:フェリオ |
あ、あ、ぁ。 |
口をぱくぱくさせるだけの娘。
段差を考慮すると、人形に乗れる身長では無い。
あと、周りの白くぼやけた空気は、どうも立ちこめた湯気らしい。
■フェリオ To:娘さん |
えーと……うーんと……。 |
時間だけが過ぎてゆく。
押さえ付けた手を、放すに放せない状態。
――フェリオは、湯気の向こうから無数の殺気を感じた。
■フェリオ To:湯煙の中の皆さん |
あは、あはは、、あはははははははははは さいならっ!! |
猛ダッシュで来た道を引き返す。
穴を潜り、広場に戻るフェリオ。
何も知らない仲間達が、起き上がった人形を連れて待っていた。
■エアリィ To:フェリオ |
おかえり〜なさい〜。 |
手ぶらで戻ったが、笑顔で迎えられる。
■エアリィ To:フェリオ |
あれ〜? 服濡れてます〜。 |
■フェリオ To:エアリィ |
い、いや、、バイスに反撃を食らってさ、、 惜しいとこで逃げられちまったんだよ、うん。 |
女性だらけの中でバレたら怖いので誤魔化す(ぉ
■ラヴィ To:フェリオ |
そう、残念だけどしょうがないわね。 せめて顔を確認できればよかったんだけど…。 |
■ニノア To:ALL |
マークが留守だから、残りの報酬は明日払う事になるな。 まぁ、今は壱号を早く持って帰るか。 お茶くらい出るから、最後まで付き合え。 |
■フェリオ To:ニノア |
はぁ、、、ま、依頼は人形奪還ですから当然ですね。 |
■ニノア To;フェリオ |
そうだ。 中身もいずれ必要になるが、明日必要なのは人形だけだ。 |
■フェリオ To:ニノア |
じゃ、さっさと行っちゃいましょうか。 俺達も疲れてるしニノアさんの腕もまともな治療しないとだし。 |
■ルリィ To:ニノア |
もう人形のことは安心なんですから、その腕、ちゃんとお医者様に診てもらってくださいよ? |
■ニノア To:フェリオ&ルリィ |
よ、余計な御世話だ。 全く、二人揃って。 |
照れ臭がってる?
■ヤーン To;ALL |
あの。 これから私、スフィーさん達の落し物探しを手伝いますから。 だから、ここでお別れしますね。 |
■ラヴィ To:ヤーン&スフィー、メール |
ごめんね、力になれなくて。 こっちが一段落したら手伝いに行くわ。 ヤーンちゃんの仲間探しも残ってるしね^^ |
■ヤーン To;ラヴィ |
はい、お願いします先輩(~_~)/ では行って参ります。 |
手を振ってこの場を去る。
■スフィー To;メール |
みんなやさしい(^^ |
■メール To;スフィー |
報酬あるからね。 |
依頼人達も、ヤーンの後を追って飛び去って行った。
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