SW-PBM #072
汎用ヒト型演劇人形

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■ 
古いがしっかりとした造りの屋敷に、連れられて入る。
廊下や通された部屋には美術品が数多く飾ってあり、相当な金持ちの家である事が窺えた。
■ミリィ To:ラヴィ
これをどうぞ。
替えの服は、すぐお持ちします。

恐る恐る、タオルを手渡される。
■ラヴィ To:ミリィ
あ、ありがとう^^;
(気のせいか怯えてるような・・・そんなに怖い顔してたかしら?)

にこっと笑顔を作るも、まだ口の端が引きつってる。

待つ事少し。
黒い布地の服+その他を持って二人が戻って来た。
■パティ&ミリィ To:ラヴィ
お着替え、お手伝いします。

■ラヴィ To:パティ&ミリィ
へ?い、いいわよそんなの。ひとりでできるから^^;
・・・・・って、これはメイド服?
他に服は・・・無いのかしら・・・。

■ミリィ To:ラヴィ
丈が合いそうな服は、これくらいしか……。

■パティ To:ラヴィ
着付けは得意なんです。
遠慮は要りませんから(^^

パティの手が伸びてきた。
触れる感触も無いまま、濡れた服が素早く脱がされてゆく(笑)
■ラヴィ
へ、ひぃやぁぁぁ〜〜(@@

よくわからない叫びを上げている間に髪や身体が拭かれ、下着、ブラウス、靴下、靴、上着、ベルト、etc.が身に付けられる。
■ミリィ To:パティ
邪魔になりそうだから、食事の用意に行ってるね(^^;

そしてラヴィはメイドさんの格好になった。
■ラヴィ
う〜ん・・・こういう服はなんだかすーすーして落ち着かないわね^^;

着替えの後、成り行きで昼食も馳走になる。厨房内の机でメイド3人──いや、2人とラヴィだけの食事。
■ミリィ To:ラヴィ
簡単なものですけど、どうぞ。

皿に積まれたサンドイッチ、そして紅茶が出る。
■ラヴィ To:ミリィ&パティ
ありがと。
食事までご馳走になっちゃって悪いわね。

見た所、恐ろしく高価そうな皿やティーセットである。
■ラヴィ
(このお皿もティーセットも入手困難な値打ち物ばかりだわ。
 ここの主人はなかなか趣味がいいみたいね・・・。)

■パティ To:ラヴィ
ほんのお詫びです。
あ、

パティの手が空のティーカップに触れる。
カチャン、と音を立て受け皿から転がり出たそれが、ラヴィの方に転がって来た。
■ラヴィ
わっ!

咄嗟に手を出して受け取る。
■ラヴィ
ふぅ・・・びっくりさせるわね(汗

受け取ったカップを元に戻す。
■パティ
危なかったですね、と、とと。

急に立ち上がった所で、身体のバランスを崩すパティ。
後ろに下がって、肘が花瓶を押す。

ゴトッ、という音と共に傾く花瓶。
■ラヴィ To:パティ
パティちゃん、危ない!

立ち上がり、滑り込むラヴィ。
片手でパティを抱き止め、空いた方の手で花瓶を掴む。
■パティ To:ラヴィ
た、助かりました……。

■ラヴィ To:パティ
き、気を付けてね・・・。

■ミリィ To:独り言
このお屋敷、心臓に悪いよぅ。

■ラヴィ To:ミリィ
そうよね。メイドのことも考えてくれればいいのに。

なぜか意気投合。
■ミリィ To:ラヴィ
ですよね。一番安い物を使ってても気が抜けなくて。
前にパティが壷を割った時、大変でした。

■ラヴィ To:ミリィ&パティ
あ、もしかしたら・・・。
あの・・・最近お屋敷に3Mくらいのこ〜んな人形が入ってきたりしなかった?

身振り手振りで人形を説明。
■ミリィ To:ラヴィ
3m……。
人形じゃないですけど、大きな人なら。
今朝お屋敷に来る時、道端のゴミを拾ってましたよ。

■パティ To:ラヴィ
……。
薪を買った時、置き場まで運ぶのを手伝ってくれた方が居て。
とても大きな人、でした。


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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp