SW-PBM #072 汎用ヒト型演劇人形 |
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昼飯時の食堂には10人程度の人間が集まった。
出来上がった料理が目の前に並ぶ。
鶏の唐揚げ。
野菜の油炒め。
玉子炒飯(麦飯)
鶏がらスープ。
どれも美味しそうである。
■ヴィトリス |
(へ〜、なかなか美味しそうに出来上がるもんですね。) |
メルの包丁さばきを思い出して感心。
■ヴィトリス |
(さてさて、味の方は……。 ! 悪くないですね。) |
スープを飲んで、野菜炒めに少し手をつける。
隣の席に、料理を手伝ってくれた青年が座った。
薄汚れてみすぼらしいが、神官服を着ている事に気付く。
■青年 To:独り言〜ヴィトリス |
こんな食事は久しぶりだなぁ(T_T) あ、手伝ってくれた人ですよね? どうも。(ぺこり) 僕はポーっていいます。 突然メルさんに手伝わされてどうしようかと思ってたんですが、助かりました(^^ |
■ヴィトリス To:ポー |
あ、これはどうも。ヴィトリスです。 こちらこそ、鶏さばくの手伝えなくてすいません。 |
■ポー To:ヴィトリス |
あれは僕も苦手で。 けど、殺めなかったらこれ食べれませんし(^^; |
食事に手を付けつつ。
■ポー To:ヴィトリス |
話が聞こえたんですが、僕も冒険者の店の仕事で生活してて。 今も仕事の途中なんですけど……。 転職の話、成功するといいですね。 |
■ヴィトリス To:ポー |
どうもありがとうございます。 で、ポーさんも冒険者の店の仕事で生活してて今仕事中なんですか。 何か、似てますね。 どちらの店で、どの様なお仕事を? |
■ポー To:ヴィトリス |
銀の網亭で紹介してもらった仕事なんですが。(もぐもぐ) 事件の犯人を探して欲しいっていう奴で。 |
仲間と手分けして情報収集中だと言う。
■ポー To:ヴィトリス |
ロバルトという名の魔術師なんですけど。 何か心当たりありません? |
■ヴィトリス To:ポー |
残念ながら…。 これから気をつけときますんで、よろしければロバルトさんの特徴と、その…。 差し支えなければどの様な事件かなんて教えてもらえます? |
ロバルトは、白い肌に銀の長髪、左耳に宝石付きのピアスを幾つか通した20代後半の人間男性。
身長は175cm程度で、極端な体型では無いと言う。
■ポー To:ヴィトリス |
事件の事はちょっと。 |
事件の詳細は話して貰えない。
■ヴィトリス To:ポー |
分かりました。銀髪で左耳ピアスのお兄さんを見かけたら、ポーさんに連絡すればよろしいんですね。 え〜と、どこに連絡すればよろしいです? |
■ポー To:ヴィトリス |
……。 何処に連絡してもらえばいいんでしょうか。 |
■ヴィトリス To:ポー |
……。 困りましたね。僕も他の仕事も有りますし。 ……。 確か、銀の網亭の仕事でしたね。 でしたら、何か有りましたらあそこのおやじさんに伝言しとっくって事で良いです? |
■ポー To:ヴィトリス |
そうですね。 仕事、お互い頑張りましょう(^^ |
■ヴィトリス To:ポー |
はい、頑張りましょう(^^ ……。 あ、そうだ。僕の方もこのような人形を今探してるんですけど何か心当たりはありませんか? |
人形の形状を説明。
■ポー To:ヴィトリス |
目立ちますよね、それは……。 見かければ、僕もおやじさんに伝言しておきます。 |
■ヴィトリス To:ポー |
そうして頂けると助かります。では…。 |
そういうと、食事を終えて立ち上がる。
■ヴィトリス To:お食事中の皆様 |
お先に失礼致します。 お食事どうもありがとうございました。 |
一礼して、その場を立ち去る。
さりげなく鶏唐を持って。
外に出ると、あの野犬が待っていた。
■野犬 To:ヴィトリス |
バゥッ! |
ヴィトの手に向かってかぶり付いて来る。
避け切れず、手首まで一緒に噛まれた(汗)
■ヴィトリス To:野犬 |
――――!! お願いですから、ちょっと待って欲しかった。 ………。 だめだ…くらくらする。 |
血が止まらない。
神に祈りを捧げ、傷を癒すヴィト。何とか一命は取り留める。
犬はヴィトの怪我に構い無く、落ちた唐揚げを平らげていた。
■ヴィトリス To:野犬 |
はぁ……ったく。 じゃ、僕は行きますけど、お前どうします? ここにいるとまぁ、何とか食いっぱぐれは無いとは思うのですが…。 |
ご馳走を貰った犬は、ヴィトの想いとは裏腹に結局ヴィトの後をついて来た。
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