SW-PBM #072 汎用ヒト型演劇人形 |
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泣き止んだティニャを囲み、テーブル席に着く。
楽しみにしていた注文もしない彼女。
何事かと、おやじさんは心配そうな顔をした。
■フェリオ To:親父 |
あー、、えっと……おやっさん!! とりあえず肉料理とかサラダとか……適当に見繕って持ってきてくれる? 二人前くらい。 |
雰囲気に耐えきれず注文。
■親父 To:フェリオ |
あ、ああ。 四人前じゃなくて、二人前だな。 |
いよいよ変だ、と呟くおやじ。
■フェリオ To:ティニャ |
で、どったの? いらないって言われたってのはリュイ達に? あんなに仲良さそうだったのに……何かあったんか? |
■ティニャ To:ALL |
また、仕事に失敗したのら……。 今度もティニャのせいなのら。 おっちゃんは、もう何も言ってくれなくなったのら。 ポチは、「もう少し考えて」と言うんら。 でも、ティニャも考えたのら。 |
前菜を持って来たおかみさんが、置くのを躊躇する。
■フェリオ To:ティニャ |
今度『も』?(^-^;; う、うーん……。 |
何度目なのかちょっと考え中。
■ティニャ To:ALL |
リュイは……、 |
言葉を詰まらせる。
■ティニャ To:ALL |
リュイには、「馬鹿は要らない」って言われたのら〜。 |
■フェリオ To:ティニャ |
うあ、きっついな。 えーと……でもティニャは一生懸命考えたんだろ? 頑張ったけどダメだったんだろ? じゃあしょうがないよ、精一杯やったんだし。 リュイ達もきっとちょっとイライラしてただけだよ。 反省してしっかり謝ればきっと許してくれるって(^-^ |
前菜をおかみさんから受け取って言う 。
■おかみ To:ティニャ |
そうよ、食べて元気を出して。 |
■ルリィ To:ティニャ |
そんなに思いつめてると、心が疲れちゃいますよ? 本当に反省してるのだったら、相手だって解ってくれるものです。 ――大丈夫。きっと許してくれますよ(^-^) |
■ティニャ To:ALL |
ケーキを持っていっても、許してくれなかったのら……。 |
■フェリオ To:ティニャ |
それで……今、リュイ達は何処に? |
■ティニャ To:フェリオ |
分からないのら。 今朝、この前で見かけたんらけど。 |
声を掛けられずに居る間に見失ったという。
■おやじ To:ALL |
そういえば、[鳥羽根]商隊から来てた依頼を紹介したんだが。 |
[鳥羽根]商隊といえば、超長距離の移動で有名な所。
「大陸の、端から端まで〜」で知られている。
■フェリオ To:ALL |
げっ……まさかそこの護衛依頼? だったら急がないと……。 あー、それからティニャちゃん、その失敗した依頼ってのはどんな依頼だったんだい? でっかい荷物を運び出す、とかって依頼じゃないよね? |
■ティニャ To:フェリオ |
……でっかかったのら。 |
しゅん、としながら料理に手を伸ばす。
■フェリオ To:ティニャ |
でっかかったのか。 |
ちょっと興味惹かれた。
■ルリィ To:独り言 |
(え、もしかして…?) |
■ティニャ To:フェリオ |
遺跡からは上手く出したのら。 この街まで運んで、店の前で手が滑ったのら。 |
■フェリオ To:ティニャ |
それって人形みたいな奴じゃないよな? 人型の。 |
前菜を頬張ったまま首を横に振る。
■ティニャ To:フェリオ |
ん〜ん〜(……ごっくん) でっかい壷だったのら。 |
落として割った様である。
■フェリオ To:ティニャ |
壷かぁ。 んじゃ違うな……。 |
■ルリィ To:独り言 |
違いますねぇ…。 |
■おかみ To:フェリオ&ルリィ |
そういえば、頼んだ荷物は無事届けてくれた? |
残りの料理を運んで来て聞く。
■フェリオ To:おかみさん |
ああ、あの石でしょ。 まー、鶏捕まえたり色々苦労したけどちゃんと届けてたぜ。 |
鶏退治では苦労してない癖に偉そう。
ティニャは、そんなフェリオを尊敬の目で見た。
■ルリィ To:おかみさん |
えぇ、ちゃんと届けましたのでご安心を♪ |
■おかみ To:フェリオ&ルリィ |
お疲れ様(^_^) ご褒美は、約束通り夕食でね。 |
そう言って戻るおかみ。
去り際の視線は、ティニャの方を向いていた。
黙々と食べる彼女。
■ティニャ To:ALL |
羨ましいのら……。 |
小さな呟き。
■フェリオ To:ティニャ |
いやぁ、、ルリィも落としたけどな。 ただ、割れ物じゃなかったから割れなかっただけで。 ティニャの場合、割れ物だったから運が悪かっただけだって。 |
■ルリィ To:フェリオ>ティニャ |
あ、あれは…っ! 落としたんじゃなくて置いたというか…… いえ、確かに魔法使っちゃえ〜って思わず荷物を落と…置きましたけどっ、 でも中身解ってたし…っ あぁでも、んと、そのっ…… ………。 …………。 そ、そう、私も失敗するところだったんです(^-^; 誰だって手が滑ることぐらいありますよ。 ティニャさんだけじゃありませんって(苦笑) |
経験者はかく語った。
■ティニャ To:フェリオ |
ティニャは悪くないのら? |
残さず食べ終える。
口の周りに野菜屑が付いていた。
■フェリオ To:ティニャ |
ああ、一生懸命やってダメだったんなら仕方ないだろ? 次の時、もっと頑張ればいーんだよ。 あ、でも仲間と仲直りしたいならキチンと反省して謝らないとダメだけどな(^-^ |
野菜屑をフキンで取りつつ言う。
くすぐったいという顔を赤く染めるティニャ。
■おやじ To:ALL |
これからどうするんだ? 鳥羽根商隊の所に行くのか? |
おやじさんが申し訳無さそうな顔で聞いてくる。
■フェリオ To:おやじ |
そーっすね。探してきます。 まだ出発してないと良いんだけど……。 |
■おやじ To:フェリオ |
頼んだ。 それで、今の食事代は 8ガメルだ。 あと、朝貸した袋も返すのを忘れないでくれ。 |
■フェリオ To:おやじ |
はいはい。 袋は俺とルリィのは今返しても良いけど、他の分は後で渡すよ。 まさか俺等もここに戻るとは思ってなかったから持ってきてない。 |
■おやじ To:フェリオ |
ああ、夕食に来た時でいいよ。 |
店を出る──その前に、ルリィの服をどうするか?
■ティニャ To:ルリィ |
服、汚してごめんなのら。 ティニャの着替えを着るといいのら。 |
■フェリオ To:独り言 |
ふーん。 |
挙動不審な奴一人。
■ルリィ To:ティニャ |
あ、えぇと……あの……。 (断るのも悪い、ですよね(^-^; 有難うございますv それじゃあ、お借りしますね(^-^) |
小さく畳まれた服を受け取る。
ちなみに、ティニャの服装には注意を払い損ねていた。
■ルリィ To:おかみ |
んと、すみませ〜ん。 着替えたいので、ちょっと空いてる部屋を貸していただけますか? |
■おかみ To:ルリィ |
どうぞ。鍵掛かってない部屋適当に使って。 あと、良かったらその服洗っておくけど? |
■ルリィ To:おかみ |
良いんですか、そんなことしていただいて? ――有難うございます(ぺこり) |
天気もいいし夕方までには乾くでしょ、とおかみ。
■フェリオ To:ティニャ |
ティニャ、ちょっとここで待っててね(^-^ |
爽やかな笑顔。
■ティニャ To:フェリオ |
待つのら♪ |
何も疑わない返事。
■ルリィ To:心の声〜ALL |
(あれ? フェリオさんも此処で待つ、んですよねぇ? それともフェリオさんも別の部屋でお色直し(謎)するとか? ……ん〜〜〜…ま、いいや) じゃあ、ちょっと着替えてきますね(^-^)/ |
■フェリオ To:ルリィ |
はーい、行ってらっしゃい(^-^)/ |
と同時に部屋を確認してから何故か表に歩き出すヤツ。
ルリィが選んだのは個人用の宿泊部屋。
室内には、まだ新しい大きな姿見があった。
■ルリィ |
さぁってと、着替え着替え……。 |
そこで改めて借りた服を見る。
その頃、ルリィの入った部屋の外では……。
■フェリオ |
さ〜ってと、目の保養目の保養……。 |
■ルリィ |
えぇっ!? な、なんでこんなに布が少ないの!? やだ、こんなのじゃほとんど肌が剥き出しじゃないっ(焦り) |
ぱにっく。
■フェリオ |
むきぃぃ!? な、なんでこんなに窓が高いんだ!? くそ、これじゃ全然見えないじゃないかっ(焦り) |
こっちもぱにっく。
■ルリィ |
で、でも今さら返すなんて出来ないし…。 とはいえ…これを着るのも……。 ……はうぅ………(汗) |
途方にくれる――が、どう考えても選択肢は1つしかないっぽい。
仕方なくルリィは服を着替え始めた。
■フェリオ |
でも今さら扉から覗きに行く訳にもいかないし…。 とはいえ…この高さは……。 ……うきぃ………(汗) |
こっちも途方にくれてる。
仕方なく近くの木箱を積み重ねて頑張る。
■ルリィ |
(とっても不安です…(-_-川 |
なんとか着替え終わった。
しかし間の悪いことに、眼前には大きな姿見があるっ(爆)
■フェリオ |
あ、後ちょっと……。 後もう数センチ……っとっとっと。 |
箱がミシミシ。
■ルリィ |
………これ、ほんとに服なんですか??(滝汗) やだ……恥かしい…(///) |
思わずしゃがみこんでしまう。
■フェリオ |
どぁぁ!? |
箱破壊。
■ルリィ |
えっ!? |
大きな声に驚いて窓を見る。
そのまま立ち上がる…気にはなれなかったので、マントを羽織ってから窓に近寄った。
■フェリオ |
いってぇ〜……。 ったくこのボロ箱! |
■ルリィ To:フェリオ |
あれ? ・・・・・・・ふぇりお、さん??(呆然) |
■フェリオ To:ルリィ |
あ゛ えーと……うん、まぁその、、なんてーのかな。 その服似合ってるね、とっても可愛いよ(^-^ |
笑顔で的外れな台詞を返す。
■ルリィ To:フェリオ |
え? …やだ、あの、見ないでくださいってば!(///) |
■フェリオ To:ルリィ |
という訳で……。 バイバーーイ!! |
脱兎の如く逃げ出す。
■ルリィ To:フェリオ |
もぅ……馬鹿。 |
窓から離れて、もう一度姿見の前へ。
マントの前をしっかりと止めて、中の服装が見えないかチェック。
■ルリィ |
うん…大丈夫。 |
それから自分の服を持って、ティニャの元に戻った。
まだ少し顔が赤い。
■ルリィ To:ティニャ |
お待たせしました(^-^; |
■ティニャ To:ルリィ |
前の服より可愛いのら♪ |
■ルリィ To:ティニャ |
そ、そうですか…?(苦笑) |
笑顔で頷くティニャ。
■ルリィ To:おかみさん |
それじゃあこれ、お願いしますね(^-^) |
洗い物をおかみさんに渡す。
■おかみ To:ルリィ |
気合入れて綺麗にしとくからね(^^ 仕事頑張っておいで。 |
■フェリオ To:ルリィ&ティニャ |
じゃ、揃った所で行こうか! |
いつのまにか現われそのままズンズン進んでいく。
■ルリィ To:フェリオ |
あ、はいっ。 |
マントの前を抑えつつ(笑)、ルリィも後に続いた。
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