SW-PBM #072
汎用ヒト型演劇人形

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■ 
通りを歩く人々の視線がこちらに集まる。
いや、正確には扉の横の路上に。
■通行人
まあ、行き倒れかしら?

リュートを抱えて座っていた人間が、倒れて横になっていた。
よく見ると、フェリオに見覚えがある女の子。
■フェリオ To:行き倒れ?
ん? さっきから表にいた子か。
って、あれ?この子はもしかして……。

君、、、ティニャちゃんじゃないか?
俺覚えてるか?
前にロスフェルの領主の家で一緒に食事をした事があんだけどさ。
確かあん時君等はりざあどまん退治の依頼を受けてたよな。

……って聞いてるか?もしも〜し?

ほっぺたをぺとぺと(?
■ルリィ To:行き倒れ?
あの、大丈夫ですかっ?
どこか具合が悪いんですか?

心配そうに女の子の顔を覗き見る。
■ティニャ To:ALL
てぃ、ティニャはもう駄目なのら〜。
ここで死ぬのら。

彼女の腹が大きく鳴る。
■フェリオ To:ティニャ
死ぬって……。
腹へってんのか?

■ルリィ To:ティニャ
なんだ…お腹がへってただけなんですね(ほっ)

■ティニャ To:ALL
死ぬ前に、何か食べたいのら〜〜。
食べて死ぬなら、思い残す事もないのら……。

最後の願い?
■フェリオ To:ティニャ
とりあえずこれ食うか?

買ったばかりのケーキを一つ(ヴィトの分『だった』らしい物)渡す。
■ティニャ
(はぐ、むしゃ)
……ごくっ。

指先まで舐め取って、
■ティニャ To:ALL
に、肉と野菜が付けば成仏出来るのら。

何かを期待する目。
と、フェリオは彼女の目が赤く腫れている事に気付く。
■フェリオ To:ティニャ
肉と野菜ねえ……。
ま、どうせ飯奢るって約束してたしな。
えーと……銀の網亭で良いかな?

って、その目どーしたん?
それにリュイだっけ?彼女や他の仲間達はどーしたんだ?

もう一つケーキ渡しつつ言う(これはチーゼルの『だった』)
■ティニャ To:フェリオ
幸せで、し、死にそう、なの……ら。

ぽろぽろと涙を流し出す。
■ティニャ To:ALL
リュイと、ポチと、ガルのおっちゃん。
みんなとは、お別れしたのら。

要らないって言われたのら……。
もう、ティニャ、独りぼっちなのら〜。

泣き出しながら、2つ目のケーキを平らげる。
■ルリィ To:ティニャ
大丈夫。貴方は独りじゃないから。
だからほら、泣きやんで…。

安心させようと、ティニャをぎゅっと抱き締めてあげる。
■ティニャ To:ルリィ
ぐすっ。うえっ、えぐっ……。

ず、ずず〜〜っ。(←服で鼻を啜る音)

■ルリィ To:独り言
は、はは…(^-^;;

乾いた笑い。
■フェリオ To:ティニャ&ルリィ
あーあ……。

ルリィ……服、平気か?

ちょっと怖い。
■ルリィ To:フェリオ
……えっと…どうもダメみたいです(^-^;;
あとで服、着替えなくっちゃ(苦笑)

■フェリオ To:ルリィ
だよな(^-^;;

ティニャの頭をぽむぽむ、と撫でるルリィ。
それから身体を離して、ティニャの顔を覗き見た。
■ルリィ To:ティニャ
…少しは落ち着きましたか?(にこっ)
えっと、とにかくここで話をしているのもなんですし…銀の網亭に行きましょうか。
ティニャさん、立てます?

■ティニャ To:ルリィ
うく。立てるのら。

腹を鳴らしつつ、ふらふらと立ち上がった。
■フェリオ To:ルリィ&ティニャ
んじゃまぁ行こうか。
詳しい話はそっちで……な。

銀の網亭へれっつらごー。

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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp