SW-PBM #072
汎用ヒト型演劇人形

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■ 
塀の反対側は土の見える地面であった。
至れり尽くせりといった感じで着地も無事成功。
■ラヴィ
ん〜♪これ以上ない見事な着地。我ながら惚れ惚れするわね( ̄ー ̄)

ひとり悦に浸るラヴィ。
越えてすぐの場所には、一軒の小屋があった。
素朴な看板が付けられている。
曰く「王都オラン防衛軍対魔物特別分隊本部」
■女の声
オランの〜平和、は我らっが〜護〜る〜♪
自給ぅ自足の──へ?

小屋の陰から、結った金髪に白シャツ。片手に如雨露 を携えた女が現れる。
ラヴィと同じ年頃。そして酷い音痴。
■女 To:ラヴィ
あんた、そこで何してんの。

きょとんとした顔で聞いてくる。
■ラヴィ To:女
え・・・え〜と、私けっして怪しいものじゃないのよ^^;

その発言がすでに怪しいとは気付かない。
■ラヴィ To:女
通りを歩いてたら綺麗な歌声が聞こえたものだから、ついこんなところまで・・・。
邪魔してごめんなさいね、それじゃ^^;

■女 To:ラヴィ
あ、こら。待てっ!
我が部隊の農場を、土足で踏み荒らしておいて逃げるなっ!!

3坪程度の土地には、まだ何も生えていない。
女は如雨露を振り(当然水が撒かれる)、ラヴィを制止しようとした。
■ラヴィ To:女
ごめんなさーい!(><
この償いはまた今度〜!

脱兎の如く逃げ出す。

必死で走り、なんとか逃げ切る事に成功。
気が付くと目的の建物の前を通り過ぎていた。
■ラヴィ
ふぅ・・・もう追って来てないようね・・・。
なんで私がこんな目にあわなきゃいけないのよ。まったく・・・(ぶつぶつ)

・・・・・・うぅ、湿った服が張り付いてキモチワルイィ(;;

ぶーたれながら目的の赤い建物へ。
確認すると、BAD研究所(と思われる大きな建物)の横に何台かの馬車が停まっていた。
その中の一台に問題の怪しい荷物が載っている。
■ラヴィ
(なるほど、あれのことね・・・。)

近寄って見る。
約3Mの大きさで、仰向けに寝た人に見えなくもない。
■ラヴィ To:三つ編みの女性
こんにちわ^^
ずいぶん大きな荷物ですね〜。
いったい何なんですコレ?

ぶしつけな質問。
■三つ編みの女性 To:ラヴィ
こんにちは。
これ、何か芸術品らしいです……。
あの、触れないで……下さいね……。

辛うじて聞こえる、か細い声。
荷物番は彼女一人である。
■ラヴィ To:三つ編みの女性
やーね、触らないわよ^^;それにしても、芸術品ねぇ・・・。
あなたはコレが何か知らないの?
え〜と・・・。

名前を聞いていなかったことに気付く。
■三つ編みの女性 To:ラヴィ
……私、ライトといいます。

■ラヴィ To:ライト
ライトちゃんね、私はラヴィっていうの。よろしく^^

■ライト To:ラヴィ
よろしく、……ラヴィちゃん。
これは、頼まれてジェリックさんが運んだ物なんですけど。
その……、中は見せてもらって無いんです。
……何でしょう?

首を小さく傾げる。
■ラヴィ To:ライト
ふ〜ん・・・・・見てみたくない?

悪魔の囁き。
■ライト To:ラヴィ
えっ、え?
見るって、紐を緩めて布を剥がしちゃう事ですよね。

よく分かっている。
■ライト To:ラヴィ
駄目……ですよ。

あ、
ラヴィちゃんって、ここの方なんですか?
受け取りの確認、待ってたんですよ。

■ラヴィ To:ライト
へ?・・・・・

あーあー、受け取り確認まだだったのね^^;
それじゃ一緒に確認しましょーか♪

ここの人だとは言わない。
■ライト To:ラヴィ
その前に。
あの確認しておきましょうか。
……恥ずかしいですけど。

あの確認? 恥ずかしい?
■ラヴィ
(え?え?)

■ライト To:ラヴィ
いいですか?
「地下の下水道、背後には──」

どうやら合言葉の類らしい。
■ラヴィ To:ライト
(え?背後?・・・・背後・・・)

・・・そーね、「一匹の鰐」なんていたら怖いと思わない?

額にしっとり汗を浮かべつつ。#ラヴィは爬虫類苦手です
■ライト To:ラヴィ
はい、合ってますね。
それでは、荷解き手伝って貰えます?

■ラヴィ To:ライト
へ?・・・あ、わかったわ。

でたらめでも言ってみるもんねぇ・・・。


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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp