SW-PBM #071 四大魔術師の館 |
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開け放たれた扉を抜けると、次の部屋への入り口はすぐだった。扉の前に立った冒険者達に向かって、中から声が聞こえる。先ほどの部屋で聞いた、あの女性の声だ。
■女性の声 To:ALL |
なにをぐずぐずしていたんだい?さっさとお入りよ。 |
扉はそんな声と時を同じくして開いた。
その部屋には、中央に錬金術の道具と思われる複雑怪奇な装置が鎮座しており、部屋中、何に使うのかわからないさまざまな触媒がところ狭しとならんでいた。
部屋の片隅には、大量の設計図に埋もれた机があり、よく見ると、その上には小さな水晶球があった。
ざっと見回してみるものの、人影はない
■女性の声 To:ALL |
となりの部屋においてあったチーズは食べなかったようだね。妙なところで、用心深い冒険者達だよ。 |
どうやら、先ほどの部屋の一部始終を見られていたようだ。
■ランバート To:水晶(?) |
おかげさまで、行く先々で罠にかかってたものでね(^^;;; |
■アルティア To:水晶(?) |
むむむ、あれはチーズだったのですか〜。でもあまりおいしそうじゃなかったんですけどねぇ〜。 今度置くときはもうちょっと美味しそうな物をお願いしますね〜。 |
部屋の外から話しかける。いきなり部屋に入って罠にかかることに怯えているようだ。
■女性の声 To:ALL |
もちろんチーズさ。何だと思ったんだい?食べれば、生命力も精神力も全快するっていう優れものだったんだが、いったい何と勘違いしたんだい? |
■アルティア To:女性の声(?) |
ええと、罠・・・ですかねぇ〜。 |
直球。
■エデン To:女性の声 |
私はまた、厭な臭いのするゼラチン状の物体かと思いましたわ。 |
これが直球だよ。
■カルソニック To:女性、アルティア |
ま、今までが今までやったさかいしゃーないわなぁ。 |
■ギャスパー To:女性の声(?) |
あれ、それじゃあ飲み物の方も魔法の薬だったりするのかい? |
左手に持った水差しを持ち上げながら目を輝かせる。
■女性の声 To:ギャスパー |
ああ、そりゃ、エターナル・チャイルドさ。 |
危ないものをさらっというものだ。
■ギャスパー To:アシスト |
高値で売れるかな? |
■アシスト To:ギャスパー |
たぶん、普通の店じゃ引き取ってくれないと思うよ(^^; |
■女性の声 To:ALL |
ところで、いつまでそんなところに突っ立てるのさ。早く、中にお入り! |
研究室の中には罠はあるまい。
■アルティア To:女性の声(?) |
そそそ、それじゃあ入るとしますかねぇ〜。 |
そう言いつつ渋々入っていく。
■女性の声 To:ALL |
さてと、あんた達がここにやってきた理由はさっき聞いた。にしては、ちっとも調査しているふうではないね? |
相変わらず姿は見えない。
■エデン To:女性の声 |
調査されてると意識されると、普段より見栄を張りますでしょう? それでは、調査になりませんわ。 |
■女性の声 To:エデン |
はん、モノは言いようだね。罠を踏んで踏み潰すのも調査の内かい。 |
■エデン To:女性の声 |
作動後の罠の再帰性も調査項目に含まれておりますから、、 罠におきましては他に隠蔽度、巧妙度、技術点、美術点、独創性等を調べておりますわ。 |
■ランバート To:女性の声 |
後は、駄洒落の作り易さとかね。 前の、シェードの罠はとっさにしてはなかなかの駄洒落が浮かんだよ。 |
■ギャスパー To:魔法使い(?) |
その前に姐さん、どこから喋っているんだい? 顔が見えねぇと、どうも話しづらいんだけどなぁ。 |
辺りをきょろきょろと見回しながら声の主を探す。
■女性の声 To:ギャスパー |
何言ってるんだい?あたしゃ、さっきからあんたらの前にいるんだけどね? |
しかし、ギャスパーには、声の主の姿は見当たらなかった。
■カルソニック To:女性 |
どこにおるんかいな? それとも魔法使いでないと見えへんとかそーゆーオチは無いやろなぁ? |
■女性の声 To:カルソニック |
なんだい?あんたは背が高すぎるんだよ。もっと足元をご覧! |
床に視点を落としてみれば、部屋の中央に黒猫が1匹。
■アシスト To:女性 |
あ、猫だ。可愛いー(((((ノ^^)ノ |
てててっと駆けよって頭を撫でようとする。
■ギャスパー |
へー、水晶の次は猫か。何だかそれっぽいじゃねぇか。 |
■女性の声 To:ALL |
まったく、レディーに対して失礼なやつらだよ。 |
■カルソニック To:ネコ |
・・・・へ? これが魔法生物って奴かい? |
■エデン To:ALL |
御免なさいまし。 異種族は一見してオスメスの判断が付けづらくて。。 ところで出口はどちらでして? |
■黒猫 To:エデン |
あんたに言われたかかないね。ちなみに、出口なら回れ右して来た道を引き返せばいいだろう? |
確かに外に出られる。
■エデン To:黒猫 |
順路というものが御座いますでしょう? お化け屋敷でも来た道を引き返せば入り口に戻りますわ。 |
■黒猫 To:ALL |
まぁ、折角ここまで来てもらったんだから、そのまま帰すってのはもったいないね。誰でもいいが、ちょいと試作品の実験台になってもらうよ。 ま、あんたらの意思を尊重するがね。先に進みたいんならねぇ…… |
一方的に言い捨てえる黒猫。
■エデン To:黒猫 |
確かに一方的な調査では失礼ですわね。 では、できるだけご協力致しますわ。 |
さあゆけ!アルティア。
■アルティア To:黒猫 |
むむむ、ネコってまだ食べたこと無いんですが美味しいんですかねぇ〜? ヽ(°〜、°)ノ |
行く場所が違う。
■アルティア To:エデン |
むむむ、どうせまた罠が仕掛けられてますよ〜。 私じゃわかりませんから、誰か見つけられる人が先に行って下さい〜。 |
かなりびびってる。
■黒猫 To:アルティア |
あんたが協力してくれるのかい?ぐずぐずしないで、さっさとこっちにきな! |
それから、黒猫は(多分)ギャスパーに視線を移した。
■黒猫 To:ギャスパー |
あんた、さっきの部屋から銀杯を持ってきただろう?それをお出し。 実験が終わったら持っていっていいから。 |
■ギャスパー To:黒猫 |
おいよ。 あ、そうだ。こっちの薬も持って帰りたいから、ついでにガラス瓶も分けてくれよ。 |
銀杯を取り出しながら、好き勝手なことを言うギャスパー。
■黒猫 To:ギャスパー |
何を言ってるんだい。中身はさっき、そこの猫娘がチーズにかけちまったじゃないか。 |
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