SW-PBM #071
四大魔術師の館

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しばらく坂を下ると、また扉があった。先ほどの部屋と同じように鍵がかかっていないので押せば開く。
中をのぞくと一面の壁が唐草模様で装飾された小奇麗な部屋だった。調度品は部屋の四隅に金色の燭台があり、ろうそくの火が部屋全体をぼんやりと照らしている。それ以外に主な家具はなかったが、ちょうど部屋の真ん中あたりに、天井から金細工の箱がつるしてあった。
カルソニックが手を伸ばせば届くぐらいの高さだ。
■ランバート To:ALL
ふむ。出口は見あたらないようですね。
あの箱を何とかしろと言うことでしょうかねぇ?

■エデン To:金細工の箱、ALL
500mmばかり、足りませんわね。
此れが4賢者の入っている箱かしら?
何方か、叩いて確認していただけませんこと?

■ランバート To:ALL
じゃあ、私が試しに叩いてみましょう。
何か駄洒落のネタが出てくるかもしれません。

そういってブーメランを手にすると、慎重に箱の近づいた。箱の側面を軽く叩いてみるつもりだったのだが、あまりにも無防備に近づいてしまったランバートは己の迂闊さを悔やむことになる。
箱ばかりに注意がいってしまい、足元の床がパカッと開いたことに気がつくまで、ランバートの時間はゆっくりと過ぎていった。実時間にして1秒あっただろうか(笑)
ランバートは穴の底に3体のシェイドがぎゅうぎゅう詰めになっていることに気がついた。
■アシスト To:ランバート
!!
また穴ぁぁぁぁ!?

入口付近の部屋のシーンを再現するかのごとく硬直するランバートに向けて、アシストが再び落下制御の魔法を唱える。
ランバートの落下速度が減速する。しかし、1体目のシェイドには衝突した。シェイドがはじける衝撃がランバートを襲う。
■ランバート
・・・・<しぇっ〜。ど>うしよう(^^;;

■アシスト To:ランバート
お願だから、これ以上疲れさせないでよ……。

ふぅぅぅぅぅぅっと、深い溜息をつくアシスト。
■ギャスパー To:独り言
なんていうか…。俺達の学習能力って猿並み?

■女性の声 To:ALL
やれやれ、情けない冒険者達だねぇ。全部の罠に引っかかるなんて、本当に珍しいよ。

■アルティア To:女性
いやぁ〜、それほどでも〜(´▽`)

■女性の声 To:アルティア
ふん、ほめてるわけじゃないよ。

部屋中に女性の声が響いた。声質からはある程度、年配の女性のようだ。
■エデン
叩くと出てくる説がいっそう有力になって参りましたわ。

■女性の声 To:ALL
わたしゃ、そこから2つ先の部屋にいるよ。早いとこ会いにおいで。トラップを仕掛け直すのも苦労するんだからさ

そういうと入ってきたのと反対側の壁に扉が出現した。
■アルティア To:女性
むむむ、とかなんとか言ってまた罠が仕掛けられてるんでしょう〜。
もうその手にはひっかかしませんよ〜(`Д´)

アルティアが見た限り、扉には何も仕掛けられていない。
■カルソニック To:アルティア
お願いやから不用意に扉をあけるんはもうやめてや・・・・。

カルソニックが他の落とし穴を警戒しながら部屋に入る。ランバートのおちた穴までは、なんの問題もなく歩みを進められた。
この分なら、扉までに他の落とし穴が存在しているようでもなかった。
■アシスト To:カルソニック
住んでる屋敷に罠をたくさん仕掛けるっていうのも変だと思うけど……。
爺ちゃんの家には罠なんてなかったし。

■女性の声 To:アシスト
そりゃ、あんたらが侵入者用の道を歩いてきてるからさ。一応、賢者の館だから、貴重なものもたくさんあるものねぇ。
今回は、他にも侵入者がいて大忙しだよ。

■ギャスパー To:カルソニック&エデン
ここの魔法使いは落とし穴が大好きらしいなぁ…。
先頭を行く奴は、ずっとロープで繋いでおくことにするかい?

■カルソニック To:ギャスパー
さすがにもう落とし穴は無いやろ・・・・

■アルティア To:ギャスパー&ALL
むむむ、動きにくいから却下ですねぇ〜。
それにしても、もう何もないように見えるのですがどうも怪しいですねぇ〜。

■カルソニック To:女性
そっちの侵入者は順調に来とるんかい?

■女性の声 To:カルソニック
そんなこたぁ、お前達には関係ないよ。
さっさと抜けてきな。それ以上、床は抜けないからね。

ようやく穴から這い出してきたランバート。
■ランバート To:女性の声
ふう、すっかり罠にはまってしまって恥ずかしい限りです。
ところで、あそこにぶら下がっている箱は何ですか?

■女性の声 To:カルソニック
あんたみたいなのを釣るためのエサだよ。
もっともエサだからといって中身を空にしておくほど、あたしゃ、ひどい女じゃないさね。

■カルソニック To:女性、ALL
やってることはともかくとして案外このダンジョンは親切なのかもしれんなぁ。
とか言ってたらいきなり難易度あがったりしたら嫌やけど。

■ギャスパー To:ALL
どうだろ、とりあえずあの箱を回収できないかな?
エデンがカルソか俺の肩に乗れば、箱を調べたりロープを切ったりできそうだし、あまり重くないようなら、俺とカルソで箱を受け止めることも出来るんじゃないかな?

■エデン To:ALL
それは良い考えですわ。頑張ってくださいまし。
ではね、ご機嫌よう。(適当に相づちをうってもう次へ行く)

■アルティア To:パグ&ALL
まぁまぁ、別に大した物入って無さそうですし、先に進みましょう〜。
それにまた変な罠が仕掛けられてたら面倒ですからねぇ〜。

■アルティア To:女性
へへへ、もう罠なんかにはかからないですからね〜(`Д´)

そう言い残してエデンの後を追う。
■ギャスパー To:アルティア&ALL
ほいほい。そういうことなら先に行きましょか。

■ランバート To:ALL
これまでの部屋の傾向から考えると、そんなに2重3重の罠があるとも思えないんですけどね(^^;
<罠>がそんなにあったら、かな<わな>い・・・って。
じゃあ、そういうことで次に進みましょうか。


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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp