SW-PBM #071
四大魔術師の館

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扉そのものには罠もなければ鍵もかかっていない。 なんの変哲もない、至って普通の木製のドアだ。
聞き耳をしてみたところで何も聞こえない。少なくとも、今の時点では何の危険も感じなかった。
■ラカン To:ALL
何がでるのかのう?

ラカンは相変わらず楽しそうに笑っている。
■アシスト To:ラカン
……じいちゃん、なんか企んでるね?

■ラカン To:アシスト
たまのお客人ぢゃ。おもてなしをせんとな。

■アルティア To:ラカン
むむむ、何も別におかしな所はないのですが〜。
開かないのですかねぇ〜。

そういって開けようとする。扉は普通の木製のドアだ。簡単に開いた。迂闊な……
扉の向こうには奇怪な生物が待ち受けていた。獅子の前足を持ち、虎の後ろ足をもった四足の動物。いや、動物というには異様なのは、首から先がドラゴンなのだ。よく見れば背中には蝙蝠の羽がはえており、尻尾は毒蛇か?
■アルティア
ひひひ、ひえぇぇぇぇぇぇぇ〜(;゜Д゜)

■カルソニック
みんな!左右にのけ!

■えでん
にゃぁぁぁぁぁ〜ッッ!

■アシスト
って、いきなりなんなのさーっ!

そういって速攻閉めようとする。ちらっと見ただけで、アルティアはこのモンスターは危険だ!と感じ取った。
ドラゴンの首が大きく持ち上げられ、大気を吸い込んでいく!
間一髪、カルソニックが扉を閉めることに成功した。
■ラカン To:ALL
ひょー、これまた、ものすごいものを呼び出したもんぢゃの。
さて、次の部屋に行くにはその扉しかほかに道はないしのぅ。困ったことぢゃて。

そんなに困った顔をしていない気がする。
■アルティア to:ALL
ななな、なんなんなんだ、あれは〜?
キメラの様でしたけど、頭が違ってましたよ〜。

■エデン To:ALL
さ、錯覚ですわ。彼の様な生物、存在する筈御座いません。
何方かもう一度確認して御覧になりませんこと?

■アシスト To:ALL
オレにはよく見えなかったから、今度はちゃんと見てみたいな。

■ギャスパー To:ALL
ひえぇ、みんな流石だな。俺も気合を入れ直さなきゃ。

仲間のやる気に支えられたギャスパーは剣を抜き、腹に力を込め直す。
■ランバート To:ALL
じゃあ、もう一回開けてみましょう。
ちゃんと、相手を確認しないと駄洒落も考えられませんよ。

そういうと、もう一度扉をすばやく開けた。
そこには先ほどのモンスターの姿はなく3頭の馬がたたずんでいた。わけがわからなくなったランバートはとりあえず扉を閉めた。
■アルティア To:ALL
ううう、馬・・・?
さっきは見なかったのに、どうしたんでしょうかねぇ〜?

■アシスト To:ALL
うーん……なんか仕掛けがありそうだよねぇ。
ラカンのじいちゃんはおもてなしって言ってたし。

と、水晶に移るラカンを見やる。
■ラカン To:アシスト
なんぢゃ、ヒントが欲しいのかね?

■アルティア To:ALL
ううむ、とりあえず向こうの部屋に何がいるかですよねぇ〜。
ホントの所何がいるのかよくわかりませんねぇ〜。
誰か聞き耳でも立ててみて下さいな〜。

聞き耳をしてみたところで何の音も聞こえなかった。
■エデン To:ランバート
何故、馬の時に通ってしまいませんの!?
兎や鶏になるまで待つおつもりでして?

こりゃ面白い。とりあえず、また開けてみる。
今度は、大きな浴場だった。よく見れば、風呂の中にガメル銀貨がたくさん落ちている!
■アルティア To:ALL
むむむ、お風呂にお金・・・ですかぁ〜?
先ほどの怪物や馬は何処に行ったんですかねぇ〜。
とりあえず何もいないようですから、部屋の中でも調べてみるとしますか〜?
って、どわぁ〜〜。

怪訝そうに風呂の中を覗きこむアルティアを後ろから蹴落としたのがエデン。湯加減はいい温度だったが……
■アルティア To:ALL
ふうう、いいお湯ですねぇ〜・・・ってあれ?

気がつけば次の瞬間、ラカンの水晶体の前に居た。風呂場もガメル銀貨も跡形もない。
■ラカン To:ALL
お前さんたちはこの奥に進む気がないのかのう?
そろそろイメージの重要性がわかってきたぢゃろうに。
魔法の発動の根源はイメージぢゃよ。

馬鹿騒ぎにすこしあきれ気味のようだ。
■アルティア To:ラカン&ALL
むむむ、ってことは!?
どういう事なんでしょうかねぇ〜?ヽ(´。`)ノ

わかっていないようである。
■ラカン To:アルティア
おや、わしは少しお前さん達を買いかぶりすぎたかの。
よーく思い出してみることぢゃ。最初に扉を開いたとき、そこの大柄な剣士が「魔法生物が居る」と思い込んだぢゃろ。
次に開けたのは、ほれ、精霊使い殿ぢゃったな。言葉には出しておらんがのう、何を考えておったかの?
そして、今度は小さなお嬢ちゃんぢゃ。お風呂とお金に対する執着は見上げたものよ。

どうやら、落とし穴での一件も先刻ご承知のようだ。
■ランバート To:ラカン
うーむ。<馬>を出してくるとは<うま>いこと騙されたな。

■ラカン To:アルティア
そろそろわかったかのう。わしの専門分野は精神分析と魔法の発動に関わるイメージの重要性ぢゃ。
ひょっひょっひょっ……

■エデン To:ラカン&ALL
そろそろ飽きましたので、次行きますわ。
ごきげんよう。

改めて扉を開ける。
■ラカン To:エデン
気をつけてな。他の連中はわしより曲者ぢゃて

エデンが開けた扉の向こうにはまっすぐな廊下が続いていた。

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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp