SW-PBM #070
人形屋敷の奥方

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■【銀の綱亭/1Fカウンター】 
いつもの事ながら、銀の綱亭の早朝はとても静かである。
昨日の喧騒がまるで嘘のように、一階の酒場は静まり返っていた。
厨房から”コトコト”と鍋で煮込む音が聞こえてくるだけだ。
大半の冒険者は既に出発したのであろう。

一階を漂うパンを焼く香ばしい香りとシチューの美味しそうな匂いが、空っぽの胃袋を刺激してくれる。
■おやじ To:ALL
おぅ、お前達も起きたか。
朝飯はどうする?

階段を下る音を聞いたのか、厨房からおやじが出てきた。
■シーアン To:おやじ
・・・昨日はちょっと飲みすぎたからな・・・
俺はパンとミルクだけでいいや。

だいぶお疲れモード?シーアンにしては珍しい注文だ。
■ポム To:おやじ
おっはよう(^^)/
あたしは野菜のスープがいいな♪
あと白パンとジャムと……あっつ〜いミルク入りの紅茶♪
それとヨーグルトにオレンジの果肉をいれたやつ(^^)h

ポムは今朝もとっても元気そうだ(笑)
■アイシャ To:おやじ
おはよ〜なの。(ねむねむ)
アイシャにはじゃがいもポタージュとパンをください〜。

■ルタード To:おやじ
わしはいつものを。茶は少し濃いめに淹れていただけるかの?

■ミュン To:おやじ
僕もいつものジュースでお願します。

■バジル To:おやじ
僕もオレンジジュース下さい。
あ、あと今日はタマゴサンドも。

■おやじ To:ALL、ミュン
パンにミルク、じゃがいもポタージュ、野菜スープに白パンとジャム、それにオレンジ入りのヨーグルトだな。
ルタードはいつもの日替わりランチAセットと濃いお茶か。
あとはタマゴサンドにオレンジジュースと・・。

ん?ミュンのいつものジュースと言うと、果物ジュースだったか?

■ミュン To:おやじさん
ええ、それでお願します。

■おやじ To:ALL
よし、分かった。
用意ができたら直に運ぶから、テーブルで待っていてくれ。

■アイシャ To:みんな
アイシャ、昨日いつベッドに入ったんだろ?
みんなとご飯食べてたよねぇ。それから…それからどうしたんだっけ?(あや?)
…うひゃ、もしかしてアイシャ食べてる最中に寝ちゃったの?^^;

■バジル To:アイシャ
う〜ん…食べてる最中…

■ポム To:アイシャ
って言うより飲んでる最中だったぜ
なぁ、ルタード

■ルタード To:シーアン
シーアンどの、ほら、アイシャどのに説明を。

■シーアン
さてっと・・・依頼を決めなくちゃな。

そう言うとシーアンは依頼掲示板の方へと、のそのそと歩いて行く。
■ルタード
(逃げたな……)

■シーアン
・・・・・・やっべぇ。残ってねーじゃん。
しかも、これ・・・。

掲示板に残っていた一枚の依頼書を見て、しばし悩むシーアン。
だが他に選びようもないので、それを引っぺがすとテーブルに戻って来た。
■シーアン To:みんな
完璧に出遅れたな。
もうこれしか残ってなかったよ。

と言って依頼書をテーブルの真ん中に置き、溜息をつく。
■バジル To:シーアン
どれどれ?
……こ、これ、ちょっと僕達には無理なんじゃ……

■ルタード To:シーアン
……やはり昨夜のうちに見に行っておくべきでしたな、といっても、文字通り後の祭りですのう。
しかし、よりによってこういう依頼が残るとは……。

ちらりとポムのほうを見る。
■ポム To:ルタード
なんだ?
依頼がどうかしたのか?
またアンデットとか……いう(^^;;;;

食事に気が行って、依頼書をまだ見てなかったが、ルタードの視線に気がき、ポムは依頼書を覗いて見る。
■ポム To:シーアン&みんな
この草原の小人って……あたしの事だよなぁ
……何で遠慮しろって言うんだ?理由は何だ?

■アイシャ
え、ポムだめって書いてあるの?
なぜ〜?

依頼書が共通語で書かれているために、アイシャは読めないらしい。
■シーアン To:ポム
また、アーネストみたいな奴なんじゃねぇのか?
個人的趣味の問題なんじゃねぇの。

■ポム
…………。
(無視されるってヤツか?むかむか〜)

■バジル To:ポム
アーネストってどんな人?

■シーアン To:バジル
あ、違うか。アーネストさんは良い人だったっけ。
奴の上司のなんとかっつー博士が嫌な奴だったんだよな。

(シーアン)シナリオ#33、小さな隣人達 参照(CM)
■アイシャ To:シーアン
ジョゼッペ博士だよ〜。(元気かなぁ)

■シーアン To:みんな
”若くない人”お断り・・・ともあるな。

今度はシーアンがバジルとミュンの方を見る。
■ミュン To:みんな
色々と注文がおおいですね^^。

バジルはシーアン達が自分を見ているのに気がつかず、思わず後ろを振り向いてみたりしている。(笑)
■シーアン To:バジル
(お前だ、お前!)

■アイシャ
 えっ、若くない人もだめなの?

思わずルタードの方を見てしまう。
■ルタード To:アイシャ
アイシャどの、どうしてわしのほうを見るのかな?(にっこり)

いかにもの作り笑顔が怖い……。
■アイシャ To:ルタード
な、なんでもないの。
ルタードは大丈夫だなぁと思って…えへへ。

■ルタード To:アイシャ
ふぅ〜ん(にっこり)。

そんな二人を他所に、依頼書とにらめっこしているポム
■ポム
カテ…リーナ・オズマルガン……(ブツブツ)
!!
思い出したぞ!人形屋敷の奥方だ!!

■バジル To:ポム
人形屋敷?

■ポム To:みんな
(ちょっと小声)
人形造りで結構有名な女性(ひと)だって聞いた事あるぞ
二十も終わりくらいの未亡人とか……
貴族だけど子供好きで優しい女性だって聞いたんだけどなぁ

■バジル To:ポム
じゃぁ、依頼人に問題があるんじゃなくて、内容の方でなんか訳があるのかも知れないね

■おやじ To:ALL
ほい、朝飯だぞ。
シーアンはパンとミルク、ポムは野菜スープに白パンとジャム。
ヨーグルトは後で持ってくるからな。

■バジル To:おやじ
僕もオレンジジュース下さい。

■おやじ To:バジル、ALL
あぁ、オレンジジュースだな。絞りたてだから美味しいぞ。

こっちはミュンがいつも頼んでるやつだ。
アイシャはじゃがいもポタージュとパン、ルタードはAランチとお茶だな。
お茶の方は目が覚めるように、濃いめにしておいたぞ。

ルタードにきたお茶はかなり(苦いくらい)濃いめのようだ・・・。
■ルタード To:おやじ
……ご主人、虫下しじゃないんですから、こんなに濃く淹れなくても(笑)。

■おやじ To:ルタード
いやまぁ一発で目覚めるようにと、いつもの三倍の濃さにしたのさ。(^^;;

そのお茶を一口すする・・・。
■ルタード To:おやじ
に゛か゛い゛ぃ☆

■おやじ To:ルタード
うむ、これで完全に目が覚めただろう。よしよし。

一人満足げに肯くおやじであった・・・。
その様子を見て、
■シーアン
(酔っ払いを一発で”しらふ”に戻すドリンクでも開発してくれりゃいいのに・・・。)

と思うシーアンだった。

一方、ルタードのほうは気を取り直して。

■ルタード To:みんな
さてと、どうしようかの、この依頼。
わしら向きでない、というか、向こうから断られそうな気もするが。

■シーアン To:みんな
駄目元であたってみっか?
カテリーナ・オズマルガンの屋敷ってのはよ、オラン郊外の森の奥にあるって聞いたことあるぜ。
散歩がてら行ってみるのもいいじゃねぇか。

■アイシャ To:シーアン
そうだね〜。

■ミュン To:みんな
ちょっとおやじさんに聞いてみましょうか?

■ポム To:ミュン
そうだな。理由知りたいよな

■ミュン To:おやじさん
おやじさん、この依頼って?

■おやじ To:ALL
ん?どれどれ・・・。
(依頼書を一見して)
あぁ、『人形屋敷の奥方』と呼ばれているオズマルガン家の未亡人のやつか。
確か・・・、屋敷で働いているというメイドが持ってきた依頼書だな。

まぁ妙な条件を書いていたが、うちでも腕利きのお前達ならば問題は無いと思うぞ。
彼女は子供好きな人と聞いているから、粗相をしない限りは草原の小人 のポムに文句は言わんだろうさ。
心配なら俺が一筆書いてやろうか?

■ルタード To:おやじ
かたじけないことですが、そうしていただいたほうがよさそうですな。
こちらはひとつ甘めにお願いしますの(笑)。

■おやじ To:ルタード、ALL
ははは、「若い者ばかりだが、腕の立つ連中です」と書いておけば良いかな?(^-^

おやじはカウンターに戻ると、羊皮紙と羽根ペンを取り出し、サラサラっと一筆書き上げた。
■おやじ To:シーアン、ALL
ほら、これを持っていけば多分大丈夫だろう。

まぁしっかりやてくれよ.うちの腕利きだからな。(笑

■ポム To:おやじ
任せろおやじ♪(えっへん)

■シーアン To:おやじ
ありがとよ、オヤジィ

■バジル To:おやじ&ALL
ありがとう。
それじゃご飯が終わったら早速訪ねてみることにしようよ。

■おやじ To:ALL
おう、しっかりやってこいよ!


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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp