SW-PBM #070
人形屋敷の奥方

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■【銀の綱亭/二階個室】 
オヤジから個室の鍵を受け取り、二階の個室に集まったシーアン達六人。
部屋の中はテーブルと椅子が六つだけ。どれも古い物ばかりだが、全て綺麗に磨かれている。
この丁寧な仕事はおかみさんのものだろう。
■シーアン To:みんな
 じゃ、再会を祝して乾杯といこうぜっ!

■バジル To:シーアン
 ほんと、無事に会えて良かった。
 前回の冒険には来なくて良かったって思うよ、きっと。 ま、なにはともあれ、かんぱ〜い♪

ポムは頷きながら
■ポム To:バジル&みんな
まったく。まったく。
かんぱ〜い♪

■アイシャ To:シーアン
 おかえりなの〜。

■ミュン To:シーアン
 おかえりなさい^^。シーアン。

■ルタード To:シーアン
シーアンどのが不在の間、まとめ役としてだいぶ往生しましたからな。
やはり、慣れないことはやるべきではありませんのう。

■シーアン To:みんな
 だははっ、照れるぜ。
 また、よろしく頼むな!

シーアンはエールを勢い良く飲み干すと、料理にパクつくのであった。

そうしてしばらく黙々と食べていたが、やがて満足すると、先ほどのカナルとの会話を思いだした。

■シーアン To:バジル
 そういやあよぉ、聞いたか?
あのバティが”身を固めて、冒険者を引退した”ってさ。

■バジル To:シーアン
 え、引退した!?バティが!うそ〜!?
 それも身を固めてって…… 身を固めるってどういう事?
 モンスターに石にされちゃったの?

■アイシャ To:バジル
 アイシャ知ってる〜♪
 身を固めるは「結婚する」って事だよ〜。
 (神殿で見た花嫁さん素敵だったな〜。)

■バジル To:アイシャ
 え、そーなの?

■シーアン To:バジル
 結婚して、店を始めたらしいぜ。
なんて店だかは聞きそびれたが、おやじに聞けばわかるだろ。
今度、冷やかしに行こうぜっ!

■ミュン To:シーアン
 そうですね^^。いろいろ興味深いです^^。ぜひ見に行きましょうか^^。

■バジル To:シーアン
 行く行く〜!
 それにしても先を越されちゃったね、しーあんっ♪

注:バティが結婚した―――と言うのはシーアンの勘違いである。
■ルタード To:シーアン
ほう、あのバティどのが所帯持ちにですか。
それはちょっと意外でしたなあ……。

ポムはミュンの服をツンツンと引いて
■ポム To:ミュン
バティって……
(小声)確かルタードと張るくらいすごいって言ってた奴?

■ミュン To:ポム
(小声)ええ^^;そうです^^:;。彼の奏でる音楽は独特ですよ^^;;;
ルタードと同じくらいに^^;;;

二人とも何やらルタードの方をチラリ、チラリと・・・。
■ポム To:ミュン
(小声)始めたのが歌の店だったりしてな(さらり)

■ミュン To:ポム
(小声)そうだったらお店に行く前に、シルフを呼んでおきますね^^;

限定サイレンス用という意味らしい・・・。<シルフ
■シーアン To:みんな
 バティの話はいいやな、この辺りで(笑)。
 離れてた間の事を話そうか。

■ルタード To:シーアン
まずは、シーアンどのからお願いできますかな?
聞き手も多いことですし。

■シーアン To:みんな
 俺の方はよぉ、大した話じゃなかったんだが、何しろ遠かったんでくたびれたぜ(^^;
 旧友からの手紙で故郷に呼び戻されたらさ、そいつの妹が貴族にさらわれたから助けてくれって言うんだよ。勝手に連れ去って嫁にしてるって言うんで、そいつと、そいつの弟と俺との3人で屋敷に乗り込んだんだ。
 もちろん旦那の不在中にだぜ。

■バジル To:シーアン
 ひゅ〜!
 やるね〜

■ルタード
(それは一つ間違うと「犯罪」ではないのかな?)

■シーアン To:みんな
 屋敷の警備ははっきり言ってゆるくてさ、俺1人でも攻略出来たかもしれねぇ。割とあっさり娘の部屋に辿りつけたんだ。
 だがよ、娘は何て言ったと思う?
「私、帰りません。あの人を愛しています」
だとよ。

シーアンは身振り手振り、娘の声色(!)まで使って説明してみせた。
■バジル To:シーアン
 (話聞くよりシーアン見てる方が面白いかも(笑))

■シーアン To:みんな
 さらわれて数ヶ月暮らすうちに情が移ったのかねぇ?
娘は貴族の事を愛していて、兄貴2人が何を言ってもそこを離れようとしないんだ。
 そうこうしてるうちに貴族が帰ってきてさ、ちょっとヤバイ事になったんだけど、なんとか話し合いで解決してさ。
 結婚を認める代わりに、お互いの家を自由に行き来する事を認めさせたんだ。

■アイシャ To:シーアン
 ほぇぇ〜。

■シーアン To:みんな
 なんか、俺・・・バカみたいだったぜ。
パルマーまで行ってよぉ・・・話し合いで解決してんだからな(苦笑)。

ま、こんな事でもなければ故郷に帰ることもないんで、いいけどな。


■バジル To:シーアン
 そうかもね。
 僕も随分、村には帰ってないなぁ

■シーアン To:みんな
 そっちはどうだった?大変だったそうじゃねぇか?

■バジル To:シーアン
 シーアンが居ない間に受けた依頼でさ、またまたゾンビが出てきたんだよ。
 今度は数匹なんてかわいいもんじゃなくってさぁ、ワラワラワラワラ…
 村に着いたら村人ほとんどがゾンビになっちゃってて、大変だったんだから。

■ポム To:シーアン
そうそう、シーアンにもみせてやりたかったぜ
世にも珍しい喋るゾンビ♪(にんまり)
更に話し合いができる特技付きなんだ

■シーアン To:ポム
 見たくねぇよ(^^;
それにしてもお前らアンデッドが好きだなぁ(笑)

■ミュン To:シーアン
そうですね^^;このごろ、アンデット関連の仕事ばかりしてるように思います^^;。

■ルタード To:シーアン
なるべく亡者に関わりそうな依頼は避けたつもりだったんですが、結果的に大誤算になってしまいましたわ(笑)。
そうそう、依頼といえば、次の仕事の掲示を見に行かなくてはなりませんな。

■アイシャ To:シーアン
 アイシャ、今度はゾンビのいないお仕事がいいな(;;)

■バジル To:アイシャ
 僕も。

■ルタード To:アイシャ
仕事を選べるようにするためにも、さっそく眺めに行こうかの?

■アイシャ To:ルタード
 うん♪

■ポム To:ルタード
ええっ!!!!
食べ物も飲み物もまだあるのに?!

■アイシャ To:ポム
 あやや。泣かないでポム〜。
 食べてからでもきっと大丈夫だよね(あせっ)

■ポム To:アイシャ
うえっ…えぐえぐ

どうやらアイシャの言葉にノって、泣きまねしているようだ。
■ミュン To:ルタード
そうですね。せっかく食べ物とか飲み物があることですし。依頼を受けると食べてる暇がないかもしれないですからね^^。

■シーアン To:ポム
 そういや前もそんな事あったな。
今、依頼掲示板を見に行っても、どうせ食事が終わるまで動かないんだろ(笑)?
 なら後で行っても同じ事だよな。

■ルタード To:シーアン
そう……かも知れませんな。

■バジル To:ルタード
 まぁ、依頼書も沢山貼ってあったし、ひとまず食べてからでも良いんじゃない?

■ポム To:シーアン
やったぁ♪
食べるぞ〜♪飲むぞ〜♪

集中して食べ物にフォークをのばしだすポム。
■ミュン To:アイシャ
ところで、アイシャ。このジュースけっこう美味しいですよ^^。飲んでみますか?

■アイシャ To:ミュン
 ほんと〜?飲む〜♪

■シーアン To:ミュン
(ぎくっ)
ジュース・・・なんだな?(念押し)
(なら大丈夫か・・・)

■アイシャ
(アイシャだってもうお酒くらい飲めると思うのにな〜。)

 飲めません(笑)
■ミュン To:シーアン
大丈夫(のはず)ですよ^^
僕も飲んでますけど、お酒の味しませんから^^ね^^ルタード^^

■ルタード To:ミュン
わしに同意を求められてものう。

さすがにこの席では、香草茶ではなくエールを飲んでいるルタードであった。
■ルタード To:ミュン
それよりわしには、ミュンどのが酔っているほうが気になるけどの。

■バジル To:ルタード
 そう?ミュンは酔ってもあんまり顔に出ないからなぁ〜

■ポム To:バジル&ミュン
あれれ?ここに置いてあった
あたしの飲み物の瓶知らないか?
オレンジシュースを果実酒で割ったヤツなんだけど……

■バジル To:ポム
 僕は飲んでないよ。
 オレンジジュースならさっきミュンが飲んでたけど、アイシャにあげてたよ。
 え?……お酒で割った?

おそるおそるアイシャの顔を覗うバジル。
■アイシャ
……このジュース。とってもおいひいれす〜。ひぃっく。

■ポム To:バジル&ミュン
いや…いい、言わなくて
何かわかった気がする……

瓶の行方は判明したらしい。
味は甘くて口当たりの良いオレンジジュースだから、すんなり飲めたのだろう。
だがアルコール度数は高いのだが・・・大丈夫なのか?(大丈夫じゃ無い
■バジル To:ポム
 やっちゃった〜☆

■ルタード To:シーアン&みんな
さて、では二人にはつもる話もあるじゃろうから、わしらはこのへんでおいとまして……。

三十六計、逃げるに如かず(笑)。
■シーアン To:ルタード
ま、待て!いや、待ってくれっ!!

酒乱のアイシャ2人きりにされてはたまらないらしく。
すかさず、ルタードの腕を掴む。
■シーアン To:ルタード
ルタードぉぉぉ〜。
俺を犠牲にしようとしただろぉぉ〜?
逃がさねーからなぁ〜〜(ぼそぼそ)

必死の形相である(笑)
■ルタード To:シーアン
犠牲だなんて、滅相もない。
アイシャどのと離ればなれで、さぞ切ない思いをされたじゃろうシーアンどのへの、わしらからのささやかな気配りですて。

こっちだって必死である(笑)。
■アイシャ To:シーアン&ルタード
 むぅ。2人とも何してるれすか〜?
 まだご飯も飲み物もいっぱい残ってるろにぃ〜〜。

■ルタード To:シーアン
ほら、いつまでもわしの腕などつかんでないで、アイシャどのの肩でも抱いてやりなされ。
……どうなるか知らんけど。

■シーアン To:
(こうなったら、道連れだっ!)

シーアンはすっと席を立ち、掴んでたルタードの腕”ぐいっ”っと引っ張り、強引にアイシャの肩に廻させた!
ルタードとアイシャは、シーアンを間に挿んで座っていたので、シーアンの座っていた位置に、ルタードを無理矢理引きずり込んだ形になる。
■ルタード To:シーアン
何を……あっ!

腕を引かれたルタードは、バランスを失ってアイシャのほうへ倒れそうになる。
どうにかこらえようと、とっさにシーアンにつかまるが、勢いのついたドワーフの身体を支え切れるものではない。
■ルタード
どわぁっ!

■バジル To:ルタード&シーアン&アイシャ
 あっ!危な〜いっ!!

三人は折り重なるように、どっと倒れこんだ。

このあとの「惨劇」について、男たちは多くを語っていない……。

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シナリオ編集:倉沢真琴 kushida@terra.dti.ne.jp