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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息 |
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ゴンドの家 |
■ギャスパー To:ゴンド |
何を偉そうな口をきいてやがる! わかっていないようだから話してやるが、傍から見れば、あんたも村で起こっている事件の立派な容疑者なんだぞ? |
怒りを押し殺した声のギャスパー。ヘルムンスに向いたゴンドの視線を遮るように移動してから、言葉を続ける。
■ギャスパー To:ゴンド |
魔法使いの前で証言をすりゃあ、あんたへの疑いは晴れる。魔法使いに嘘は通用しないからな。 それともなにか? 話をするより疑いの目で見られる方がマシ…そんな嘘でも付いているのか? |
■アンリ To:ギャスパー |
もしくは、嘘じゃなくてホントのこと言った方がヤバイとかもあるかもね♪ 影に隠れて弱いもの虐めしてました・・・とかさ♪ |
■コリューン To:ギャスパー&アンリ |
ちょっと! スパ〜君、いい加減にしなよっ!! 口の利き方ってモンがあるでしょ! ただでさえ酷い怪我を負ったところによそ者が怒鳴り込んできたら、誰だって警戒するわよ。 アニ〜君も同じよ。怒らせるようなこと言って、どうすんのっ! |
■アンリ To:ゴンド&コリューン |
うに〜・・・ごめんなさい。 |
■コリューン To:ゴンド |
本当にごめんなさい、ゴンドさん。 でも、今、ギャスパーが言ったように貴方に容疑が掛かっているのも事実なんです。 どうか、お互いの為にもお話を伺わせていただけないでしょうか? |
■ゴンド To:ALL |
うるせえ!話すことなんて何もねえ!出て行け! |
肩をいからせていたギャスパーだが、コリューンの言葉に息を吐く。
■ギャスパー To:ゴンド |
…悪かった。礼儀がなっていなかったよ。 俺の謝罪を受け入れてくれ。 事件のことなんだけどな…。ダロン夫妻のあと、ウッドさんだっけ、村の人まで亡くなっているだろう。もし魔法や呪いが原因なら、このままじゃ済まない可能性もあると高いと思うんだ。 ルゥミアさんが俺達に仕事を頼んだのも、魔法を使える−−魔法や呪いを見つけられるからなんだ。仕事が終わったらすぐに村から出て行くから、今は協力してくれないか。 |
ゴンドに頭を下げて、協力を仰ぐ。
■ゴンド To:ALL |
うるせえ!出て行けって言ってるだろ! |
■ルゥミア To:ALL |
あ、あの、みなさん、一体……… |
■アンリ To:ルゥミア |
うに〜・・・怒らせちゃった。ごめんね、ルゥミアのお姉ちゃん。 |
■アンリ To:ゴンド |
あのね、最初のダロンさんとストナさんの殺されちゃった時に おじちゃんが逃げる犯人・・・怪物かな?を見たでしょ? あれについて詳しく聞きたいだけなの、本当は。 だって、その怪物見ても生き残っているのっておじちゃんだけでしょ? おじちゃん以外の人は知らないから聞けないんだもん。 そしたらおじちゃんが色々よくわかんないこと言うからちょっと からかってみただけっだったんだ・・・怒った? |
ゴンドと話しはじめたアンリを見て、ギャスパーは黙って後ろに下がる。
一瞬セリンとガンダルフの方を見たあと、すぐにゴンドに視線を戻す。
■ゴンド To:アンリ |
で、出て行けと………言ってるだろう、坊主。 |
■アンリ To:ゴンド |
おじちゃんが教えてくれたら出て行くよ♪ だから、教えて♪ |
■コリューン To:ゴンド |
・・・どうしてもお話してくださらないと言うなら、その理由を教えていただけませんか? 私達としても、その理由すら知らずに引き下がるわけには行かないのです。 ここで、話せ、話さないと押し問答をしていてもしょうがないでしょう? |
■アンリ To:ルゥミア |
ルゥミアのお姉ちゃ〜ん! このおじちゃん、ただ事件のときのこと詳しく教えて欲しいだけなのに 教えてくれないよぉ〜(涙) 助けてぇ〜!おじちゃんを説得一緒にしてくれない? |
■ルゥミア To:アンリ |
あのね、お話を聞くならもう少し落ち着いて……… |
■アンリ To:ルゥミア |
落ち着くんだね!!落ち着いて、落ち着いて・・・(深呼吸) うに?なんも起こんない〜 |
■ガンダルフ To:ALL |
おお、そうじゃそうじゃ……こんなものがあるんじゃがのぉ |
そういうと、ガンダルフは懐から取り出した懐中時計のようなものをコリューンに投げた。
■ガンダルフ To:コリューン |
嬢ちゃん、精霊使いならそれを使えんじゃろか。 昔、娘にやったお守りで、持ち主が傷つけられた時に、光の精霊が出てきて受けた傷の分だけ復讐してくれるとかいう代物での。 それを使えば犯人が分かると思うんじゃが、ワシは精霊の言葉が分からんからの〜。 |
■ヘルムンス To:ガンダルフ |
ああ、あのお守りですか。聞いたことが在りますよ。 なんでも「受けた傷の分だけ」復讐するので、殺した場合だったら犯人が死ぬまで復讐を続けるとか。 |
とか言いながら、横目でゴンドの様子をうかがう。
■ゴンド To:ヘルムンス |
そ、それがどどうしたってんだ |
■アンリ To:ゴンド&ALL |
オレにもよくわかんない♪とにかく、犯人を探す手がかりなんだよね? |
■コリューン To:ガンダルフ&ヘルムンス >光の精霊 |
・・・・ふぅ〜ん。じゃ、ウィスプに聞いてみるね。 こんちわ〜☆ 私、コリューンって言うんだけど、ヨロシクね♪ ところでサ、ちっとばかし質問したいんだけど良いかな〜? |
全く返答はない。というより、別段特殊な精霊力は感じられない。
■コリューン |
(これに精霊が宿ってるわけじゃないのか・・・嘘っこ?) |
辺りを見渡す。
■ギャスパー To:アンリ |
(少し小声で) 光の精霊って、怪我は浅いけど死ぬほど痛いってやつだっけ? そんな精霊に、本当に死ぬまで攻撃されるなんて、考えるのもいやだな。 |
声を潜めて、しかしゴンドにも聞こえる程度の声で話し掛ける。
■アンリ To:ギャスパー |
え!?嘘!? オレの記憶が確かならめっちゃくちゃ痛くてしかも 3〜4匹くらい当たったら普通の人なら死んぢゃうって・・・ あれ?違ったの?だって、一匹手に当たっただけで どんな状況でも剣とか縄とから手を離しちゃうくらい痛いって・・・ そのせいて転落死しちゃった人がいるとか、 何匹もの光の精霊に攻撃されてウェルダン通り越して 真っ黒焦げになっちゃったとか・・・オレの親が聞いたって話を聞いた。 (ような気もするけど、ホントは親には聞いたことないなぁ♪) |
始め、つい大声で言ってしまったのであたりの様子を窺いながら どんどん声のボリュームを下げていく。 もちろん、こっそりとゴンドの反応を窺いながら・・・である。
■ゴンド To:ALL |
………お前ら、俺が魔法のこと全然知らないと思って、騙そうとか思ってねえか?よく考えてみたら、そんな都合のいいもん、いるわけねえよな……… |
アンリとギャスパーのわざとらしいやりとりに、さすがに不審を覚え始めているようだ。
■アンリ To:ゴンド |
失礼なおじちゃんだなぁ(ぷんぷん) なんで嘘つかないといけないのさ! 本当にそう聞いたからいってるだけなのにさ。 (確かに、親にはそんな話聞いたことないけど) 大体、おじちゃんに言ったんじゃなくてオレはギャスパーに言ったんだもん。 おじちゃんは関係ないし、脅かすつもりもないもんねぇ〜っだ!! |
■コリューン To:ゴンド |
精霊さんなら、ちゃんといますよ。ただ単に、ゴンドさんの目には見えないだけで。 |
■ヘルムンス To:コリューン |
どうやら精霊使いにしか見えないのでは信用してもらえないようですよ。 ちゃんと皆に見える形で呼んであげる必要があるのではないですか? |
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