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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息 |
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一方、賢者の学院に向かったヘルムンスとラスは、学院の受付の前にいた。
賢者の学院 |
賢者の学院の受付には、若い魔術師風の男が眠そうに座っている。
■ヘルムンス To:ラス |
さて、私はとりあえず図書館でモンスターと村について調べようと思っているのですが、ラスさんはどうしますか? |
■ラス To:ヘルムンス |
俺は先に師匠に顔出ししとくよ。後で図書館にも行くわ。 |
■ヘルムンス To:ラス |
うちの師とはこの前会ったばかりですから、それなら私は図書館の方へ行くとしましょう。 師は研究室にいくよりも図書館でばったり会う確率のほうが高そうな方ですしね。 |
ラスはひょいっと受付の男の顔を覗き込み、
■ラス To:若い魔術師風の男 |
おい、にーちゃん、大丈夫か? 寝てたら怒られンぜ?(にやっ) …あのさ、ナーディ導師はいるかな? |
■若い魔術師風の男 To:ラス |
ああ………大丈夫、元々こういう顔なんですよ。 導師は今講義中だと思いますが………そろそろ終わる頃だと思いますよ。 |
■ヘルムンス To:若い魔術師風の男 |
あと、私は図書館を使わせてもらいたいのですが? |
■若い魔術師風の男 To:ヘルムンス |
ああ………どうぞ、ご自由に。 |
やっぱり半分寝ているように見える………。
■ヘルムンス To:ラス |
それでは私は先に図書館で調べていますね。 調べものに没頭してると気づかないかもしれないんで、そのときは声をかけるか肩でもたたいてください。 |
そう言い残して、ヘルムンスは図書館へと向かった。
■ラス To:ヘルムンス |
ああ、分かった。 |
■ラス To:受付の若い男 |
すまねェな。 じゃ、行ってくるわ。 |
そう言って、通路の先へと消えて行った。
半時間程して、再び受付に現れるラス。 久しぶりに会った師匠への文句を、ぶつぶつと呟いている。
■ラス To:受付の若い男 |
…ったく… あのじいさんは相変わらず…… あ、兄ちゃん、俺も図書館借りるぜ。 |
片手を挙げて、そのまま図書館へと立ち去った。
図書館 |
一方、そのころヘルムンスはすでに図書館で調査を開始していた。
■ヘルムンス |
ふむ・・・まずはボラン村について調べておきますか。 近くに古代遺跡とかの情報があるとすれば、少々やっかいな話になりそうですし・・・ |
しかしボラン村について調べた結果、村としては何の変哲もない村であった。
元々未開地を開拓したもので、今はとある貴族の(多くの)領地の一つになっている。
主要な産業は農業。周囲に目立った古代遺跡などは無し。開拓以来、目立った事件もなし。マーファの小さな礼拝所がある以外は、農家ばかりだ。
凶作で数回年貢が滞っことくらいはあるが、領主があまり興味ないようで結構おざなりになっているようだ。
領主がノータッチな分、ほとんど村人の自治状態のようである。
■ヘルムンス |
ほんとうに何の変哲もない村ですねぇ・・・ 古代王国絡みの話ではないということでしょうか? まぁ、一応けむくじゃらのモンスターとやらも調べておきましょうか。 |
しかし、調べたかぎりではそのようなモンスターは発見できなかった。
■ヘルムンス |
ふむ、やはり言われたようなモンスターは見当たりませんねぇ。br>ということは、私の調べ方が悪いか、あるいは・・・ |
そこへ、顔を覗かせるラス。
■ラス To:ヘルムンス |
お、いたいた。何か分かったか? |
■ヘルムンス To:ラス |
ああ、ラスさん。 残念ですが、あまり収穫はなかったですね。 村に変わった事が起きていたり遺跡が近くにないっていうのが分かったってことが、収穫といえば収穫かもしれませんが。 モンスターのほうは、一応調べてみたんですがちょっと分からなかったですね。 |
■ラス To:ヘルムンス |
そうか…じゃ、俺もモンスターについて見てみるか。 |
ざっと調べても、そのような情報は見当たらなかった。
■ラス To:ヘルムンス |
んー、やっぱ、分かんねェなぁ… そもそもほんとにいるのかよ、そんなモンスター? …おお、いい加減出ねェと怒られちまうな。 じゃ、戻ろうか? |
■ヘルムンス To:ラス |
おっと、もうこんな時間か、そろそろ戻らないといけませんね。 これ以上は盗賊ギルドの情報網とやらに期待するとしましょう。 |
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