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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息 |
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で、ギャスパーとコリューンは銀の網亭に残された。
銀の網亭・カウンター |
個室を出てカウンターに向かうと、奥で野菜を刻んでいたおやじがこちらに気付いて、カウンターまで出てきた。
■おやじ To:ALL |
お、どうしたんだ? |
■ギャスパー To:おやじ |
ああ、おやっさん。あの仕事、俺達で請けることにしたんで、よろしくな。 それでだ、依頼人の村まで行くのに、どっかの馬車に乗せてもらいたいんだ。 通商ギルドで探してみようと思うんだけど、おやっさんの紹介状があったら話がうまく進むんじゃないかと思ってさ。 護衛兼人足として雇ってもらえりゃ、ちょっとした小遣い稼ぎになりそうだし、悪いけど一筆書いてもらえないか? あ、おやっさんの知り合いに、そっちに行くという隊商があるんなら、大歓迎だぜ。 |
1ガメルでも稼ぎたいギャスパーは必死だ。
■コリューン |
(のんびり護衛している間に、死人が増えないと良いね・・・) |
■おやじ To:ギャスパー |
あー、通商ギルドに無理の利く知り合いがいたんだが、ついこの間、西の方に行っちまってなぁ。一筆書こうにも、相手がいないんだよなぁ。 依頼人の村ってのはそんなに遠くなのか? |
■ギャスパー To:おやじ |
片道5日っていうから、歩けば歩ける距離なんだけどな。 連続殺人事件の犯人がまだ捕まっていなくて、もしかするとモンスターやデーモンの仕業かもしれないってんでね、行きだけは急いだほうがよさそうなんだ。 あとは、ま、俺達の懐事情ってやつでさ(苦笑い)。 保存食7人分の値段考えたら、急いだ方が安くついて、報酬の上乗せも期待できるんじゃないかと思ってさ。 |
自分の懐事情を、パーティのそれとすりかえながら説明する。
しかし、おやじは困ったようにぽりぽりと頬をかく。
■おやじ To:ギャスパー |
いや、アテがありゃ紹介してやるんだがなぁ。 歩いて5日ってことは馬車だと2日くらいだろう?となると、3日以内に出発する馬車がなきゃ意味がないし、そう上手く見つかるかどうか………まぁ、とりあえず通商ギルドに行ってみたらどうだ? |
■ギャスパー To:おやじ |
ああ、そうするよ。ま、あそこなら知らない場所でもないし、運がよけりゃなんとかなんべぇ。無理を言って、悪かったな。 ところでおやっさん… |
と、突然声をひそめ、おやじに顔を近づける。
■ギャスパー To:おやじ |
おかみさんにゃあ負けるけど、確かにいい女だな、あの依頼人。 旦那もまだまだ、若いねぇ♪ |
にやけながら一言。
■コリューン |
(ダサ・・・) |
■おやじ To:ギャスパー |
………はぁ、とっとと行け。ほれほれ。 |
■コリューン To:おやじ |
は〜い♪ いってきま〜す☆ |
ギャスパーを蹴飛ばしながら、外に出て行く。
■ギャスパー To:おやじ |
おう、じゃ行ってくるわ。 |
コリューンに追い立てられながら、外に出て行く。
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