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Sword World PBM #64
モノクロームの吐息




銀の網亭・個室

■ヘルムンス To:ALL
 ・・・なんか、だんだん収拾つかなくなってきてませんか?(^^;
 おやじさん来たら卒倒するかな、こりゃ・・・

 この時点ではまだ彼は傍観者だった。あくまで、この時点では。
■ルキシュ To:ギャスパー
 苦労だなんて人聞きが悪いわね。
 ・・・・!?

 と、何やらヘルムンスを見て固まる(視線の焦点は合ってない)
■ルキシュ To:ヘルムンス
 ・・・・父さん!父さん、あのね、ボクね・・・・グー・・・・。

 そして、ルキシュはヘルムンスに抱きつくと、寝てしまった。 どうやら父親と間違えたらしい(ファザコン)
■ヘルムンス To:ルキシュ
 ちょ、ちょっと?ルキシュさん!?
 こんなところで寝ないでください!?

 ヘルムンスはいきなりの展開に慌てている。
 …そして、周囲の目は……
■コリューン To:ヘルムンス
 ・・・・・・・・認知してあげなね

 ぽんぽんと、ヘルムンスの肩を叩く。
■ヘルムンス To:コリューン
 だから、なんでそーなるんですかっ!(^^;;;

■アンリ To:ヘルムンス
 わぁ〜、ヘルムンスもてもて〜!!
 頑張って介抱してあげてね“お父さん”♪

 "お父さん"を連呼しながらヘルムンスの周りをぐるぐる踊りながら回っている。
 ラスも(いつの間にか戻ってきて)床に座り込んだままうんうんと頷いている。
■ラス To:ヘルムンス
 生き別れの親子の再会を祝して…乾杯。

 と、ジュースのグラスを高々。
■ヘルムンス To:アンリ&ラス
 違いますってばぁ〜っ(^^;;;;;;

■ギャスパー To:ヘルムンス
 (独白)
 ドラマだ…

 じたばたするな。男の責任ってやつだぞ。
 たっぷり可愛がってやんな、 おとーちゃん

 ギャスパーは、コリューンとは反対側の肩をぽんと叩きながら言う。

 そして、件のルキシュは幸せそうな顔で眠っている。
■ルキシュ To:ヘルムンス(父親(笑))
 むにゃむにゃ・・・・父さん・・・・だぁい好き・・・・。

■アンリ To:ヘルムンス
 慌てなくても大丈夫だってば!!
 隠し子だなんて他の人には言わない予定だからさ♪

 意味を理解しているのか誤解しているのか、冗談なのか本気なのか分からないようなことを言っている。言っている本人が良く分かっていないのかもしれない。
■ヘルムンス To:ALL
 誤解です。隠し子なんていませんって言ってるのに・・・(TT)

 内心、このパーティに参加した事を後悔しはじめているヘルムンスだ。
■ヘルムンス To:ALL
 ・・・ルキシュさんのルーツの問題はそれで置いておくとして、彼女をどうします?
 さすがにこの体勢のままじゃまずいでしょう。(^^;
 私も非力ゆえ、彼女をずっと支えつづけるってのはちょっと無理ですし。
 椅子を3,4個連ねてベッド代わりにしますか?

 なんだかんだ言っても邪険にはできないらしい。
■コリューン To:独り言
 死して屍、拾う者無し(ぼそっ

■アンリ To:ヘルムンス
 ってことは、隠していない子?
 ま、それはそのうちわかるから置いといて
 なんで床じゃなくて椅子なの?
 床になんかひいて寝かせた方が楽じゃん♪

 アンリは、あくまでもヘルムンスの子供にしたいらしい。
■ヘルムンス To:アンリ
 いや、直接床に寝かすのも服が汚れたりすると思いまして・・・
 確かにマントか何か敷いてやれば問題ないですね。

■ギャスパー To:アンリ&ヘルムンス
 隠していない子ってのは、つまり自分の子供として認めるってことだ。ルゥも晴れて親子の名乗りを挙げられて、めでたいじゃないか。

(ヘルムンスに向き直り)
 オヤジさんに頼めば、ベッドのある部屋くらい用意して
くれるだろ? 何なら、俺やラスが運ぶぜ。

 …それにしても、早速親らしくふるまってるな。
 えらいぞ、おとーちゃん。(ニヤリ)

■ヘルムンス To:ギャスパー
 だから違うって・・・(--;
 それと、おやじさんに頼めば確かに寝室は用意してもらえますが、この宴会が1段落した後早速依頼を決めないと。
 その時にはやはり彼女を起こして、意見を聞いておいたほうがよいと思うのですが。
 それならば、ちょっとこの部屋で休むだけにしておいたほうが、手間が省けるでしょう。

■ラス 
 ZZZZZZZZ……

 そのころ、話題に乗り損ねたラスは、部屋の隅で丸くなって寝ていた。
■ギャスパー To:ヘルムンス
 へー、そういうもんか。俺はてっきり、今日はひたすら宴会かと思っていたよ。やっぱ、経験者がいると失敗しないで済むぜ。

 …と、依頼を選ぶんじゃ、酔っ払ったままじゃ不味いよな。あんたの魔法で、ルゥをしゃっきりさせられないのかい?

 と、魔法を使うまでもなく(というかヘルムンスはそんな魔法使えないが)、ルキシュは周りの話し声にぴくりと体を動かした。
 そのまま、寝ぼけ眼できょろきょろと周囲を見回す。
■ルキシュ To:ALL
 あれ? みんなどうしたの?
 宴会は?
 ・・・・なんか頭痛い・・・・

■アンリ To:ルキシュ
 宴会は今のところヘルムンス隠し子疑惑の記者会見でお流れになってるんだよ♪
 違う世界に旅立っちゃった人も2人いたし。

■ルキシュ To:アンリ&ヘルムンス
 ヘルムンスの隠し子・・・・?

 また頭がぼーっとしているらしい。
 しかし、何か思いだしたようで、突然、あ、と口を開けて顔色を変えた。
■ルキシュ To:ALL
 ああ、やっちゃったよぉ。
 旅立つとき叔父さんに、くれぐれもお酒は飲まないように、釘さされてたのに・・・・。
 ヘルムンスごめーん・・・・(T-T)

■ヘルムンス To:ルキシュ
 ま・・まぁ、誤解とわかればかまいませんよ。(^^;;;; ただ、冒険者たるものあんまり酒に飲まれるのは避けるようにしてくださいね。(^^;

■ギャスパー To:ルキシュ&All
(にやにやしながら)
 なかなか豪快な乱れっ振りだったな、ルゥ。今から仕事を決めないといけないんだと。顔を洗って、さっぱりしてこいや。
 …って、このセリフ、前にも言ったような気がするぞ(苦笑)

 それにしても、あんたら妖精っていうのは、本当に外見じゃ歳がわかんねーな。4人とも100歳超えているのか、15のガキなのか…。

 ギャスパーはだんだん小さくなる言葉に重ねるように、再びハープを爪弾き始める。
■ルキシュ To:ギャスパー&ALL
 乱れ…ふにゅ〜〜〜〜。当分禁酒だぁ。飲むの好きなのに。くすん。
 そのセリフ、個室入る前に言われたよ。ボク顔洗ってくる……。
みんなお騒がせしました〜。

 ちなみにボク18歳だよ。

 ルキシュ、口に拳を当てて呟いた後、タオルを持ち、みんなに頭を下げる。
■アンリ To:ギャスパー
 ん?妖精ってことはオレも入ってるね♪
 オレが15歳に見えるって?いや〜、照れるなぁ
 そんなに年上に見られたのは初めてだよ♪ いっつも10歳とかあっても12歳とか・・・

 あ、そうそう。一応言っておくとオレは・・・42歳のような気が・・・
 うん、たぶん42歳だよ♪

■コリューン To:ギャスパー&ALL
 私、15歳〜♪ ガキじゃなくって、お年頃なのね〜ん☆

 ・・・さてと、ちょっくらお仕事依頼の貼り紙を写して来っかね。
 それとも、みんなで貼り紙を見に行く〜?

■ギャスパー
(ジゴク耳…)

 ギャスパーの頬をつたう一筋の汗。それでもハープの演奏が乱れなかったのは、彼にしては上出来といえよう。

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ゆな<juna@juna.net>