SWPBM#63

すれ違う想い

Chapter9:第二の依頼

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ルハイムの部屋

 部屋には先ほど見たものとはうって変わって、晴れやかな顔をしているルハイムがいました。
 体は相変わらずやつれているものの、表情が変わったためかずいぶん印象も変わって元気になったようにも見えます。
■ルハイム
皆様………このたびはお手数をおかけしました。
息子にもなんとか分かってもらえたようで………なんとお礼を言って良いのやら………
報酬をお支払いしないと………。

ルハイムは部屋に待機していたリーベルトに指示して依頼料を持ってこさせました。
しばらくすると大振りの金貨袋もってリーベルトがやってきました。
■リーベルト
はい、どうぞ。
お受け取りください。

■レヴィック To:ラヴィ
さ、初報酬よぉ。ラヴィちゃん、ちゃんともらってね☆

■ラヴィ To:リーベルト
それじゃ遠慮なくいただくわ^^

リーベルトから袋を受け取ります。
■ラヴィ To:ALL
これは私が預かっておくから、後で山分けしましょーね♪

■エコー To:ラヴィ
よろしくお願いいたしますわ、ラヴィさま(^-^)

■ルリィ To:ALL
初仕事がうまくいって良かったですね〜(にっこり)

一行が依頼料を受け取るとルハイムは何かを思い出したか、再び話を切りだしてきました。
■ルハイム
そういえば、皆様。
先ほどルドリックに聞いたのですが、何者かに襲われたというのは本当でしょうか………?

■レヴィック To:ルハイム&ALL
それは本当よ?
ルードさんとリーベルトさん、2人が…っていうか、どっちかって言うとルードさんだけが標的っぽかったけど?何か心当たりでもあるのかしら?

■エデン To:ルハイム
西方の言葉を話す方々で、ベイトとアールと名乗っておりましたわ。

■ルハイム TO:エデン、レヴィック
いや、そういった名のものに心当たりはございませんが………

ついでというのもなんですが、再び襲いかかってくることも考えられぬ訳ではありません。
できれば、その襲撃してきた者、もしいるならその黒幕も突き止めて欲しいのですが………。
もちろん、報酬は用意させていただきます。


■ラヴィ To:フレイム&ALL
乗りかかった船だもの。このまま降りる訳にはいかないわ。
そーでしょ?

フレイムの方を見やります。
■フレイム To:ラヴィ&ALL
・・・ああ、構わない・・・新たな仕事となるなら・・断る理由も無い。

僅かに苦笑しつつ答えます。
■エコー To:フレイム
……それにフレイムさまには、アールさまと仰る敵(?)がおありですものね…(^-^;

■ルリィ To:フレイム&ラヴィ
フレイムさんと“らいばる”さんとの宿命の対決・・・。
あ。良い歌になるかもです〜〜♪

もちろん、お仕事続行には賛成ですよ(^-^)

■レヴィック To:ラヴィ&ALL
ま、リーダーのラヴィちゃんがいいって言うなら構わないけど?じゃぁ、追加の依頼って事ね

■フレイム To:ALL
ふ・・ん・・確かに、借りは返すつもりだが・・・それのみに気を取る訳にも行くまい。
仕事の成功を、最優先させるつもりだ。

部屋を出る直前に、かつリーベルト&ルードが居ないときに
■レヴィック To:ルハイム
さっきの事だけど。襲ってきた感じからして…ルードさんがこの屋敷に戻ることを知っていてそれを妨害したい…そういう風にも取れなくないの。
そうなると、場合によってはこの屋敷の中から黒幕たる人物が出ることもあるかもしれないわ、それでも構わないのかしら?

その言葉を聞いてルハイムの表情は再び曇りました。
一言一言言葉を押し出すように答えます。
■ルハイム To:レヴィック
………その際はそのものがその件に関して今どう思っているを聞いてください………。
二度とやらないと反省しているようなら、誰かは言わないで結構です。その旨だけ私に言ってください………。
これ以上家庭に無用の争いを起こしたくないですから………。
もし、反省の様子がないようなら官憲に連れて行っても構いませんが………。

■レヴィック To:ルハイム
……わかったわ。ちょっと気がかりだったものだから。ただ、もしそうだったら…その原因は貴方にもあるって事を…覚えておいて欲しいの。
ああ、それから。官憲には連れて行く気はないわ、家の問題は家長である貴方が裁定を下すべきだと思うから……。

■フレイム To:ルハイム
所詮我々は他人だからな・・・家族の問題は縁者で解決するべきだろう・・・。

それから、一行はルードの待つ応接室に向かいました。
ルードはソファーにふんぞり返って足を組みつつ、出されていた茶菓子を頬張っていました。
一行が部屋に入ってきたことに気づくと手にしていたカップを机におきました。
■ルード
早かったな。
依頼料はもらえたのか?
そろそろ戻るとするか?

言うなり、ルードは立ち上がって部屋の出口に向かいました。
■レヴィック To:ルード
一応、1つめの仕事はおしまいってトコロね。この後は銀の網亭よね?念のためにアタシ達も同行するわ。
ところで…さっき襲ってきた奴らを探すって言ったら貴方どうする?連中に落とし前つけるっていう気があるなら一緒に行けばそうできるかもしれないけど…。特にそういう気がないなら、貴方は貴方の仲間のところにいてもらった方がいいわよねぇ?

■ルード To:レヴィック
襲ってきた奴らか………
そうだな………久しぶりに危ない目に遭わされたからな………ちとかりを返してもいいかな………。
協力するか?

■ラヴィ To:ルード
願ってもない申し出だけど、仲間の方は放っておいていいの?
それに・・・報酬もでないわよ?

意地悪く笑います。(w
■ルード To:ラヴィ
1000や2000ガメルの1/7程度のはした金なんかいらないさ。
仲間だって依頼受けたばかりだからしばらくのんびりしてることだろうしな。
なに………それに犯人探すのに一週間もかけるつもりもない………すぐに終わらす。

さて………ルードの回答を得たレヴィックはエデンに情報収集を持ちかけます。
■レヴィック To:ラヴィ&エデン
……ラヴィちゃん、エデンちゃんに依頼料からいくらか渡してもらえないかしら
エデンちゃん、もう一つの依頼の方、新しい情報が欲しいんだけど…お願いできる??

■ラヴィ To:エデン
しょうがないわね・・・
はい、無駄使いしちゃダメよ?

エデンに100ガメル渡した後に、一行は一旦銀の網亭に戻りました。

盗賊ギルド

 本隊と分かれたエデンは一直線に盗賊ギルドに向かいました。
 前と同じように客と客の間をすり抜け、待機している構成員に合図を送り、奥の方に入っていき、扉を開けるとこの前と同じ情報員が暇そうに机に脚を投げ出して呆けたような表情をしていました。
 しかし、エデンが入ってくるとすぐにいつもの鋭い目つきに変わりました。
■情報員 To:エデン
よぉ、今度はずいぶん早いじゃないか………一週間ぶりか?
この前の捜索対象は見つけられたんだろ?
次は何が聞きたいんだ?………それとも売りに来たか?

■エデン To:情報員
その捜索対象が複数名の暴漢に襲われましたの。
西方語を使うシーフで仲間内ではベイト、及びアールと名乗っておりましたわ。
ルドリックの親族の誰何れかと関係を持つ者と推測されますけれど、これらの事柄について、何か関係ありそうなことを伺えまして?

100ガメルあげる。
■情報員 To:エデン
………西方語を話す奴らでベイトとアール?
そういえば最近、西の方から雇われ暗殺者が二人、入ってきたと言う情報があるが………。
もしかするとそいつらかもしれないな………。
俺達の管轄に入っている奴らじゃないから、誰がどういう内容で契約を交わしたかは知らないが………。

■エデン To:情報員
では、ルドリックの親族の中で、西方と関係のある方はいらっしゃるかしら?

■情報員 To:エデン
え〜と………関係あるのは現在はリーベルトとケイヒル、ヨハンナってところか。リーベルトは貿易業をやってるしケイヒルはそれを手伝っている。ヨハンナは西方出身だ。
現在じゃなければルハイム本人も健在な頃は貿易業をやっていたから関係あると言えば関係あるな。

■エデン To:情報員
その中で最近、西方に行かれた方は?

■情報員 To:エデン
リーベルトとケイヒルだな。
………さて、100ガメルだとこんなもんだろ。
まだ他に質問があるなら追加でもらうぞ。

■エデン To:情報員
もう結構ですわ。
ではね、ご機嫌よう。


銀の網亭

 エデンと分かれた一行はルードを加えて再び銀の網亭に戻ることにしました。
 今度は襲われることのないよう大通りのみを通ったので何事もなく帰還できました。
 宿に戻るとルードは仲間のいる部屋に引き返しました。
■ルード To:ALL
じゃあ、俺は部屋に戻るぞ。
明日調査に出向くなら適当に起こしてくれ。

■レヴィック To:ルード
わかったわ、アタシ達はここでエデンちゃんの報告を待ってることにするわ。

■エコー To:ALL
では……わたくし、先に休ませて頂いて宜しいでしょうか?
エデンさまがお戻りになられましたら教えて頂けますか?(^-^)

■ラヴィ To:エコー
わかったわ♪ゆっくり休んでてね^^

■ルリィ To:ALL
あ、私も少しおやすみさせて頂きますね。
…先程の戦いで、ちょっと疲れちゃって……(^-^ゞ

一行が卓に着くと、店の隅の方に座っていたエデンが仲間の元にやってきました。
■エデン To:ALL
随分とごゆっくりですこと。。
では、早速わかったことをご報告いたしますわね。
ベイト及びアールと名乗る2名は西方から呼ばれた暗殺者であると思われますわ。
現在のところルドリック様と利害関係のある方で、西方と関わりのある方は、ルハイム様、リーベルト様、ケイヒル様、ヨハンナ夫人の4名。
その中で最近西方に行かれた方はリーベルト様とケイヒル様だけとのことです。。
まぁ、ヨハンナ夫人にしても人を遣わせた可能性は御座いますけれど。

エデンのあまりの速さに驚いてます。
■レヴィック To:エデン
……は、はやかったのねぇ…(^^;
ご苦労様☆さて、じゃぁ、これからどうしましょうか??

■ラヴィ To:ALL
結局、ルハイムさんを含め全員可能性はあるってことね。
エコーちゃんが起きたら、件の酒場に行ってみましょ。

■フレイム To:エデン、ALL
流石に・・・早いな・・
しかし・・・黒幕の幅が広がるとは・・・な。

最初と話が違っているような気がしなくもありませんが、一行はしばらく酒場でのんびりすることにしたのでした(笑)
それから6時間が経過する前にルードが仲間と共に上から降りてきました。一行が集まっているのを見ると隣の卓にやってきて、そこに腰をかけました。
■ルード To:ALL
待たせたな。
行く前に腹ごしらえでもするか?

■オルツェイ
そうですねぇ、ちょうど良い時間ですからねぇ。何か食べましょうか。

■カントス
………異議なし。

二人が相づちを打つ中で盗賊風のイルウェンが一行に話しかけてきました。
■イルウェン To:ALL
(ちと小声気味)
っとに、お前らも大変そうだよなぁ。お家騒動に巻き込まれちまってさ。
大抵ろくなこたぁねぇぞ。後味悪ぃことも少なくねぇしな。俺は今んところはあんまりかかわらねぇから、ルードをよろしく頼むぜ。
お前らも一緒に食うか?奢るぞ?

■レヴィック To:イルウェン
あら、ご親切にどうも☆じゃぁ、遠慮なく頂くわ。

■フレイム To:イルウェン
どうも・・・人事と割り切れなくてな・・・。
それに、関わった以上は最後まで、続けるつもりだ。
食事の話は、ありがたく受けよう。

というわけで、イルウェンのおごりで一行が食事をとっているとエコーが上から降りてきました。
■エコー To:ALL
おはようございます、みなさま。
お食事のお話ですか?わたくしもご一緒させて下さいな。
眠ったらお腹がすいてしまって……。
あ……エデンさま、お帰りなさいませ(^-^)

眠っていたので時間の感覚がずれているようです。
■レヴィック To:エコー
おはよう(^^;ゆっくり眠れて?

■エコー To:レヴィック
ありがとうございます。物凄くスッキリした気分ですわ(^-^)
さぁ、朝ご飯、朝ご飯〜♪

続いてルリィも降りてきました。まだ眠いらしく寝ぼけ眼をこすりつつやってきました。
■ルリィ To:ますたー
・・・・・・ん、頭がぼおっとします・・・(低血圧)
えと、ますたー。熱い紅茶をいただけますか?
これから出掛けるんですから、いつまでも眠気を引きずってはいられませんしね(^-^;

■マスター To:ルリィ
ん、はいよ。仕事続いてるのかい?
がんばれよ。

出された紅茶を飲んで、やっと目が覚めたようです。
■ルリィ To:ALL
エデンさん、もうお帰りになっていたのですね。
それじゃあ私、少し寝すぎちゃったのでしょうか?(苦笑)
――ところで皆さん、これからそのまま酒場に行きます?
私としてはルハイムさんたちにもう少し話を聞くべきだと思うのですが…。

■フレイム To:ALL
俺は・・酒場の方に向かいたいが・・・。
ここは、二手に別れて行動するか?

■エコー To:ALL
では、わたくしも酒場の方へお供させていただきますわ。

■ルリィ To:ALL
じゃあ別れて情報収集、ということで。
――あ。出掛ける前にエデンさんの報告内容、聞かせてくださいね。
私とエコーさんは聞き逃しちゃってますから(^-^;

つづいて、ルリィはルードに話しかけます。
■ルリィ To:ルード
ところでルードさん。失礼かもしれませんが……少しお尋ねしても宜しいでしょうか?
ルハイムさんの遺産相続に関するお話、なのですけど。

■ルード To:ルリィ
ん?遺産?
一応もらうことにはなったけど、どうかしたのか?

■ルリィ To:ルード
(あら、思ったより簡単に答えてくれましたね…)
いえ、今回の事件には遺産の問題が関係してそうなので、受け取ることにしたかどうかだけ聞いておきたかったんですよ。

■ルード To:ルリィ
そうか。

とりあえず一行は酒場組とハインリッヒ邸組に別れて情報収集を始めることにしました。


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GM オーイシ
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