ハインリッヒ邸 |
ルリィ、エデン、レヴィックの三人は聞き込みのため、再びハインリッヒ邸にやってきました。
日も暮れているので、中に入れてもらえるまでに昼に比べると少々手間がかかったようですが、問題なく入れてもらえました。
屋敷にはいると玄関でリーベルトが3人を迎えました。
■リーベルト |
こんばんわ、どうかされましたか? |
■エデン To:リーベルト |
ルハイム様はもうお休みになられまして? |
■リーベルト To:エデン |
いえ、まだ起きていますよ。 お呼びいたしましょうか? |
■エデン To:リーベルト |
では、どこか適当なお部屋をお貸しいただけるかしら? |
■リーベルト To:エデン |
それでは父の部屋に案内しましょう。 |
■レヴィック To:リーベルト |
ごめんなさいね、変な時間に…。 |
■リーベルト To:レヴィック |
いえいえ、お構いなく。 |
三人はそのままルハイムのいる部屋に案内されました。
■ルハイム |
これはまた夜遅くまでご苦労様です。 何か分かりましたかな? |
■エデン To:ルハイム |
ルドリック様を襲った暴漢は、西方の暗殺者で最近オランにやってきたそうですわ。 この家の中でルドリック様の捜索や発見と前後して西方に行かれた方はいらっしゃいませんこと? |
■ルハイム To:エデン |
この家で、ですか? それでしたらリーベルトとケイヒルになりますが………。 |
■エデン To:ルハイム |
出入りの業者や使用人も含めてではどうかしら? |
ルハイムはしばらく考え込みます。
■ルハイム To:エデン |
そうですね………我が家に直接出入りする業者はいませんから、と、言うのも商取引に関するものは全て港で行っていますので、その類の人はいないと思います。 使用人にもここ最近暇を与えたり、休暇を与えたりしたものはいませんから、使用人にもいないと思います。 ですから、家に直接出入りしているもので西方に行ったものがいるとしたら、リーベルトとケイヒルに限られると思いますが………。 |
■エデン To:ルハイム |
リーベルト様やケイヒル様のお仕事の方は順調でして? |
■ルハイム To:エデン |
えぇ、息子………といっても上の方ですが、とても優秀でして、近いうちに事業を大きく拡張するとの事です。 元々私がやっていた事業ですので、帳簿の確認なども私がやっていますが、特に悪い様子などは見られません。 |
■エデン To:ルハイム |
あら?下の方は優秀じゃございませんの? |
■ルリィ To:エデン |
え、エデンさんっ! その台詞……(汗) |
ルハイムは苦笑いを浮かべつつ答えました。
■ルハイム To:エデン |
あ、いや………大分年をとってからの子供でして……かなり甘やかしてしまったためか、私が言うのも何ですけど、かなりの道楽好きなのです。 |
■レヴィック To:ルハイム |
ま…まぁ、あんまり利発そうには感じなかったけど…(^^; |
何も言えないルハイムはただただ苦笑いを浮かべているようです。
■ルリィ To:ルハイム |
それにしても近いうちに事業を拡張する予定だなんて…ずいぶん資金がかかりそうですねぇ。 あ。それから遺産についてお聞きしたいんですけど…… ルドリックさんに遺産を渡すことにした前と後では、具体的にどのように他の方々への遺産配分が変わったのでしょう? 不躾な質問で申し訳ありませんが…(-_-; |
■ルハイム To:ルリィ |
資金は確かにかなりかかりますな。多分、遺産を不足分に充当するのだと思われますが………。 配分そのものは妻と息子二人にそれぞれ1/3ずつ相続させる予定だったものを、ルドリック含めて1/4ずつにしようと思っていました。しかし、ルドリックは家に古くから伝わっている武具一式だけを引き取るとのことで………。 |
■ルリィ To:ルハイム |
その不足分って、遺産の1/4だと足りないけれど1/3ならなんとか…という感じでしょうか? 遺産、ルドリックさんは武具一式だけなのですか!? なるほど……では、ルドリックさんが武具のみを引き取ると申し出たのを知っているのは誰でしょう? それと古くから伝わっている…ということは、その武具はかなりの値打ちものなのでしょうね。 他に欲しがっていた方とかいらっしゃいますか? |
一度多くの質問をされてルハイムはしばし困惑していたようですが、すぐに落ち着いて一つずつ回答しました。
■ルハイム To:ルリィ |
いえ、1/4でもそれほど問題はない程度のはずです。とはいえ、事業がどう転ぶかは分かりませんので、多いに越したことはないでしょうが‥‥‥。 武具のみを引き取る旨は家の者につい先ほど伝えておいたので、今は多分家にいるものは皆知っていると思います。確かに武具そのものにもかなりの価値があるとは思われますが、遺産の額に比べれば、微々たるものですが。 この家で武芸をたしなむものはルドリック以外にはおりませんから、他には特に………。 |
■ルリィ To:ルハイム |
(…ということは、この先ルードさんが狙われることってなくなるんじゃ……) あ。なんだかいろいろ質問してしまって…(^-^;; おかげでとても参考になりました(にっこり) |
ルハイムからはちょっと離れて小声で…
■レヴィック To:エデン&ルリィ |
…で、どうするの? この際、リーベルトさんとケイヒルに直接聞いてみる?? |
■ルリィ To:エデン&レヴィック |
それとヨハンナ夫人にも、ですよね。 でもその前に、ここの使用人さんたちにも話を聞きません? だって私たち、ヨハンナ夫人がどういう人かさえ良く知りませんし…。 噂好きな使用人さんたちなら、何か知っているかもしれませんからね(^-^) |
■レヴィック To:ルリィ |
うーん、使用人ってのはちょっと賛成できないかも(^^; 使用人にとってこの家の人は主人なわけでしょう?そういう人の話を聞いて回るって事は、その人が何かしたのか?って噂の種になるし…。雇い主としての立場を悪くしてしまうのは気が引けるわ。 |
■ルリィ To:レヴィック |
聞いて回るというか、ちょっとその方はどのような性格か教えて頂きたかっただけなんですけど……実際お会いする前に、予備知識として知りたいなぁ、とか軽く聞く感じで。 …でも言われてみれば、余計な詮索を生んでしまうかもですね(^-^; (むー。“聞き込みは容疑者の周囲から!”って、『推理のスゝメ』には書かれていたんですけど……知識と実際にやるのとは違いますね(苦笑)) |
照れ隠しに、グーにした右手でコツンと軽く頭を叩きます。
■ルリィ To:レヴィック&エデン |
えっと、それじゃあケイヒルさんに会いに行きます? |
■エデン To:ルリィ>ルハイム |
そうね。 ケイヒル様にもお話を伺いたいのですけれど、どちらのお部屋でして? |
■ルハイム To:エデン |
ケイヒルは多分自分の部屋にいると思います。 リーベルトに案内させましょう。 |
この後、一行はケイヒルの部屋へと案内されました。
ケイヒルの部屋 |
ケイヒルの部屋はハインリッヒ家の他の部屋同様かなりの広さでした。しかし、あまりの散らかり具合にものすごく狭く感じられます。どうやら使用人もあまり入れることはないのでしょう。
■ケイヒル |
な、なんだお前ら!? 依頼は終わったってのに人の部屋にあがってくるんじゃねぇよ! |
■ルリィ To:ケイヒル |
あら、依頼を抜きにお会いしたいと思ってはいけないんですか?(にっこり) ・・・・というのは冗談で(笑)。 少し聞きたいことがあるので、ご協力くださいね。 |
■ケイヒル To:ルリィ |
あんたはともかくカマ野郎には会いたくなかったな。 んで、何のようだい? |
■レヴィック To:ケイヒル |
だから、カマじゃないっていってるでしょ…(--; っていうか、もうちょっと片付けなさいよね……足の踏み場もないじゃない。 |
■ケイヒル To:レヴィック |
大きなお世話だ。 |
レヴィックの方を向きもせず、吐き捨てるように言いました。
■ルリィ To:ケイヒル |
確かに、思わずこちらが片付けたくなってしまうような散らかりようですね…。(←ちょっと手がうずうず) ――って、そうじゃなくて(^-^;; んー。ルドリックさんが襲撃されたのはご存知です? 私たち、そのことが少し気になって……こうやって探偵の真似事をしてるんです(^-^) それで貴方に聞きたいんですけど、ヨハンナさんやリーベルトさんって貴方から見てどのような方たちですか? |
■ケイヒル To:ルリィ |
そんなことがあったのか?初めて聞いたよ。 母さん?別に。普通の人だよ。父さんにべったりしてるけどな。 兄貴は真面目だよ。事業に熱心だしな。 |
■ルリィ To:ケイヒル |
えと、それじゃあ2人がルドリックさんに対してどんな感情を抱いているか、って分かります? ――あぁそういえばルドリックさん、遺産は武具のみを引き取るとおっしゃったんですってね。 そのことをルハイムさんが伝えた時、お2人の反応ってどのような感じでした? |
■ケイヒル To:ルリィ |
さぁ………嫌ってるわけじゃないんじゃないの。 俺だって別に遊ぶ金には困ってないからなぁ………。 母さんもそうだったけど兄さんはもっと意外そうな顔をしていたな。 |
■ルリィ To:ケイヒル |
まぁ冒険者って、あんまりお金への執着がない方が多いですから…。 もう少し質問させてくださいね。 ルドリックさんを探したいという今回の依頼、表向きはお2人とも反対しなかったんですよね。 でも本当はどう思っていたか、何か聞いたことあります? |
■ケイヒル To:ルリィ |
さぁ………。母さんはどうせ遺産にはほとんど関係ないからなぁ………。 兄さんは今も事業を拡張したがっているから本当は全額欲しかったんじゃないの。 まぁ、ルドリックさんが遺産をいらないって言ってるようだから、問題もなさそうだけど………。 |
■ルリィ To:ケイヒル |
え? ちょっと待ってくださいっ。 何故、ヨハンナさんはほとんど遺産に関係ないんですか? だって彼女も1/3、遺産を貰うのでしょう? |
■ケイヒル To:ルリィ |
まぁ、そりゃそうだけど、もらうのはほとんど名目上、な。 もともとほとんど金を使わない人だから、最低限の生活分だけしか使わないんだろ、多分。 |
■ルリィ To:ケイヒル |
あ。そういう方なのですか、ヨハンナさんって……'-') (となると容疑者からは外れますねぇ…。んー、すると残りは……) |
■ケイヒル To:ルリィ |
いいたかねぇが、貧乏な生まれだったらしいからなぁ。 貧乏性なんだ。 |
■ルリィ To:ケイヒル |
まぁ…それはそれは……苦労したのでしょうねぇ(涙ほろり) (ますます犯人とは考え難いですね…) |
ルリィが考え込んでいる間に、続いてエデンが質問を繰り出します。
■エデン To:ケイヒル |
そう。最近お仕事で西の国まで行ってこられたと伺ったのですけれど…。 ケイヒル様は西方語はお上手でして? |
■ケイヒル To:エデン |
………俺が西方語しゃべれる程まともに頑張ってきたとおもうかい? ちっとくらいなら読めるけど、兄さんみたいには話せはしないな。 |
■エデン To:ケイヒル |
あら?それでは、お仕事のお話は全てお兄様任せかしら? お兄さまが此度はどのような方と取り引きしたか覚えていらっしゃいまして? |
■ケイヒル To:エデン |
相手? 俺は誰としていたかしらんけど………そういや今回はほとんど一人で商談から金の支払いまでやってた様な気がするなぁ。 |
質問が全部終わってから、ルリィはケイヒルに一言話しかけました。
■ルリィ To:ケイヒル |
いろいろ教えてくださって有難うございます。 とっても助かりました(にっこり) |
お礼とばかりに、ケイヒルの手をぎゅっと握ります(笑)。
■ケイヒル To:ルリィ |
あ、いや、別に大したことした訳じゃないけど(〜^; それよりねぇちゃん。この後暇かな? |
ナンパを始めてみたりするケイヒルだったりする(笑)
■ルリィ To:ケイヒル |
あら? 誘ってくださるんですか?(微笑) ――でも残念ですけど、これからやらなければならないことがあるんです。 探偵(←?)は一度請け負った仕事を必ず解決するものですし…。 なんといっても、犯人の指摘は探偵の見せ場ですから(^-^) …なのでそろそろ、おいとましますね。 また機会があればお声をかけてくださいな(にっこり) |
多分よく分かっていないであろうケイヒルに、ルリィは笑顔で別れを告げました(笑)。
青山羊亭 |
青柳亭は繁華街を少しはずれた、スラム街にほど近い場所にある冒険者の宿兼酒場です。
酒場組のエコー、フレイム、ラヴィ(+ルード)が足を踏み入れると、店の正面には店名の由来である大きな青い山羊の絵が目に入ってきました。
店の中は一目見て柄の悪そうな連中で溢れていました。店の雰囲気にそぐわない一行が入ってきたのを見て、禿頭とモヒカンの二人が席を立って近寄ってきました。
■ラヴィ |
話の通じそうな連中には見えないわねぇ・・・ |
ため息混じりにつぶやきます。
■禿頭G |
おぅおぅおぅ………なんかずいぶん小ぎれいなかっこしてやってきたじゃねぇの。しかも、女が2人もいると来てるぜぇ。 ねぇちゃんたち、そいつらやめてこっちきて俺達とあそばねぇかぃ? |
■モヒカンH |
おぅよ、わるくはしねぇぜ?可愛がってやるよ。 |
二人とも下品な笑みを浮かべながら、エコーとラヴィを舐めるように上から下まで見回しているようです。
■エコー |
(聞こえないように)あちらの方、トサカみたいな髪型ですわ。そちらの方は、まるで卵の様…。髪型だけ鶏ですわ。まるで親子のようですわ(くすくす) |
■フレイム |
・・・なるほどな・・・。 (確かに、性質の悪い客が多いようだ) |
流石に口には出しませんし、表情も変えません。
逆に無表情過ぎて不自然かもしれませんが(笑)
■G To:フレイム |
なにがなるほどなんだぁ? おめぇにゃ話はしてねぇよ。そっちのねぇちゃんたちだよ。 |
■フレイム To:G |
・・・?・・異な事を言う・・・俺とてお前に答えたつもりは無いのだが? |
■エコー To:G&H |
ご親切にもお声をかけていただいて、どうもありがとうございます(にっこり) で…そのご親切に甘えついでに教えていただきたい事がありますの。 もしもわたくし達の質問に満足な答えを頂く事が出来ましたら、 先程のお話、かんがえてみてもよろしいですわ(^-^) |
どうやら考えるだけのつもりのようです(笑)
■H To:エコー |
おぅ。じゃあ、あとで教えてやるよ。 そうと決まったら早速来な。 |
言いつつ、エコーの腕を掴んでぐいっと引き寄せたり………
■エコー To:H |
あーれーっ。ご無体な…。いきなり何をなさいますのっ?(^^; |
なんだか緊迫感に欠けていますが(笑)
■フレイム To:エコー |
・・・??・・・言葉は、通じているのだろうか? 話の順序を理解されていないようだが・・・。 |
■エコー To:フレイム&ラヴィ |
この方たち、きっと鶏さんなのですわ(謎) わたくし達の話、きっちりとは理解なさっていらっしゃらないのでは…?(^^; |
■ラヴィ To:フレイム |
通じてないみたいよ。 こういう相手には・・・。 |
エコーを掴んでるHの腕を取り、捻りあげようとします。
■G To:ラヴィ |
お?ねぇちゃんよぉ、そっちじゃなくてこっちの相手もしてくれよ。 |
言いつつ、Gが後からラヴィの両腕を封じるように掴みます。
それを肴に、周囲の客は下品なヤジを飛ばします。
■ラヴィ To:G |
あ、ちょっと、どこ触ってるのよ!スケベ!!! |
■エコー |
あああ。ラヴィさままで… そしてわたくし達、いつの間にかこのお店の人気者になっていますわ(^-^; |
■フレイム |
話を聞きに来たというのに・・・通じないとは・・・参ったな。 |
冗談でなく本気で困ってしまいます(笑)
それはさて置き、一騒ぎ起こりそうなので周囲の様子をうかがいます。
後ではルードが呆れた表情で出ようかどうか迷っているようでした。
■フレイム To:ルード |
ふ・・ん・・・俺は、こう言った酒場での対応が、よく解らないのだが・・・。 腕を掴まれた程度で、荒事を起こしても、良いのだろうか? |
■ルード To:フレイム |
こういう酒場だから、別に全然構わないが………。 お前らが気にしないなら、いつしゃしゃり出ようかと思っていたところなんだけどな。 ちと荒っぽくなるけど、ちと介入させてもらおうかな。 |
■エコー |
わたくし、今、うまれて初めて殿方と手を繋いでいますわ……。 こーゆー事は、好きになった方と、と思っていましたのに…… (T▽T) |
…何かちょっと違いますが、またひとつ世の中の事を勉強したようです。
■ラヴィ To:フレイム&ルード |
こらー!そこの二人!見てないで助けなさいよー!(>< |
直後、ルードが鞘をつけたままの剣を取り出して、GとHを殴りつけました。
不意を打たれた二人は打たれた箇所を抑えつつ、怒鳴り返してきました。
■G To:ルード |
て、てめ………いきなりなに………しやが………。 |
その怒鳴り声は途中から少しずつ小さくなっていき、全てを言い終わる前にかき消えました。
無表情で見下ろしているルードを見るなり、二人の威勢は大人しくなったようです。
■ラヴィ To:ルード |
助けるのが遅いわよ!もうちょっとで傷モノにされるとこだったわ! |
■フレイム To:ラヴィ |
・・・すまない、そこまで危険だと判断できなかった。 |
■ルード To:ラヴィ |
ははは(^^; 悪い悪い。 |
■エコー To:ALL |
でも、おかげでこの方達、物凄くわたくし達に協力したくなってくださったみたいですわ。 |
GとHをちらっと振り返ります。
■G |
し、失礼しました。 え、と、で、質問は何でしたっけ? |
■フレイム To:G |
人を二人探している・・・西方から来た者でベイトとアール。そう名乗っているらしい。 |
二人の外見の大まかな特徴を交えて聞きだそうとします。
Gは一行の後方に突っ立っているルードの視線に怯えつつ慣れない敬語を無理矢理使って話そうとしているので変な言葉になっていたりしますが。
■G To:フレイム |
え、え〜と………それはつい最近、ちょっとばかり危ない話を持ちかけにきた二人組のことかと思いますが、間違いないでしょうか? ここには一度姿を現したっきりです、えぇ。 その美味そうな話にぱくついた4人がバカな目を見た話で持ちきりだったりです、えぇ。 |
■ラヴィ To:G |
それだけ?隠してると そのバカな4人みたいな目にあうわよ。 |
■G To:ラヴィ |
い、いえ、隠すなんて滅相もございません。 本当にあの二人はつい最近ここに現れたんです、えぇ。良心に誓って本当ですとも。 |
この男達に良心があるかどうかは疑問ですが(笑)
■エコー To:G,H&酒場ALL |
それで……その方たち、今どちらにいらっしゃるのかご存知ありませんか? (酒場のほかの人たちに向かって)…あと、お話が重複してもかまいませんわ。 皆様の中で少しでもご存知の方、見かけた方ががいらっしゃいましたら、 どうかわたくし達に教えていただけませんか? |
■G To:エコー |
いえ、さっぱり。 思うに、国外に逃げたか逃げようとしてるかのどっちかかと。 |
エコーはそのまましばらく酒場を見回していましたが、特に思わしい反応はありませんでした。
■フレイム To:ALL |
彼等が、総がかりで隠しているのでもない限り、ここには居ないか・・・。 戻ってくるとも思えない・・・どうする?宿に戻るか? |
■エコー To:ALL |
こちらで何も無い分、ルハイム邸の方で何か見つかっているかもしれませんわ。 幸いここに来てから殆ど時間も経っていませんし、 今からすぐにルハイム亭に向かえばあちらの皆様と合流できるのでは…? |
■フレイム To:エコー、ALL |
そう・・だな。このまま宿に戻るよりは、良いのかも知れない。 向こうで擦れ違うのも困る。他に無ければすぐに動きたいが・・・それで良いか?リーダー。 |
最後にラヴィに同意を求めた後に、一行はハインリッヒ邸に向かったのでした。