SWPBM#63

すれ違う想い

Chapter4:とっても不毛な争い

■MAIN PAGE■9TH PERIOD INDEX<<INDEX<<BACKNEXT PAGE>>

銀の網亭

再び話は銀の網亭に戻ります。
エデン、レヴィック、エコーの3人は、この男と会話を始めたときから何となく違和感を感じていたのですが、会話を続けているうちに、それが確固たるものとなっていきました。
それほど技術がないようで、注意深いものならよく見れば分かりますが、この男、変装しているようです。
■エコー To:独り言
なんだかこの方から受ける印象がなんとなく尋常じゃありませんわ…

何がヘンなのかしらと首をひねりながら口の中で小さくつぶやきます。
■レヴィック To:盗賊風の男
ところで…唐突で悪いんだけど。アンタなんでこんなことしてるの?

といいつつ変装に使っているカツラをひょいっと取り上げました。
その下からは、先ほどレヴィックがハインリッヒ邸で見たケイヒルの顔が現れました。
正体をばらされるとしばらくうろたえていましたが、すぐに観念したのか開き直ったのか、また元の態度に戻りました。
■ケイヒル To:レヴィック
ち………分かってのかぁ。
上手く変装したつもりだったんだけどなぁ………。まぁ、いいかゝ(´ー`)ヽ

そりゃまぁ、顔を見られたくないってのがあったからなぁ。


■ラヴィ To:ケイヒル
あ・・・・・・馬鹿ね。当然じゃない?最初からバレバレよ(^-^;

明らかに気付いてなかった様子です。
■ルリィ To:独り言
(あ、ラヴィさん気づいてたんだ・・・。私はまだまだダメですね〜)

そんなラヴィの言葉に騙された者が、ここに1人いたりして(笑)。
■ラヴィ To:ケイヒル
・・・で?、お義兄さんが戻ってくるのがそんなに嫌なの?
そんな変装までして・・・。
何か理由があるなら聞いてあげるけど?

■ケイヒル To:ラヴィ
なんだと。お前こそ馬鹿だろ。
ちったぁ、頭を働かせて見りゃ分かるだろ。

売り言葉に買い言葉。目くそ鼻くそを笑う(笑)
ケイヒルの馬鹿という言葉にラヴィのコメカミに青筋が浮かびます(笑)
■ラヴィ To:ケイヒル
なんですってぇ・・・?言ってくれるわね・・・。
もちろん理由の見当くらいついてるわよ!
え〜と・・・・・

視線を彷徨わせて思案顔(笑)
■ルリィ To:ケイヒル
それはまぁ…遺産関係のことなのかなぁ、っていう予測はつきますけどね。
でも理由がそれだけじゃないという可能性だってありますから、一応お聞きしているんですよ(にこっ)

■ラヴィ To:ケイヒル
・・・・・・まぁ、そーゆーことよ!

なぜか胸を張り、勝ち誇っています(笑)
それを聞いたケイヒルは少し浮かせていた腰を落ち着けました。
■ケイヒル To:ルリィ、ラヴィ
わかってんじゃねぇか。そういうことだよ。

■レヴィック To:ラヴィ 後 ケイヒル
くすくす…ああ、いえなんでもないのよ、気にしないでラヴィちゃん。

(ケイヒルに向き直って)
ところで。
ホントこのぼっちゃまは躾がなってないようねぇ…。
女性に「ばか」とはなーに、その言葉使い。


ケイヒルを宿で聞き込んでいたメンバーに紹介するように…
■レヴィック To:フレイム&エコー
あ、そうそう。これがさっき話してた”躾のなってない三男”名前は……覚える必要もないと思って忘れたわ。躾のなってなさはごらんになった通りよ。

再びケイヒルは唾をとばさん勢いでレヴィックにがなり立て始めました。
■ケイヒル To:レヴィック
なんだと、気色わりぃこのオカマが!
いかれた育ち方したお前だけには言われたくないぞ!

■レヴィック To:ケイヒル
……ぼっちゃん。
(ケイヒルの耳元に顔を寄せて)
俺のはカマじゃなくて、オネェ言葉っていうんだ覚えとけっこのくそガキっ!
……ふぅ。(すっきり♪)

ま、それはよしとして。残念だけどアンタの頼みじゃぁ余計にアタシ達、依頼をけるわけにはいかないわね。
だって、あんたの方が小物なんだもの。くすっ

バカにしたっぽく笑ってます。
ケイヒルはますますいきり立ちました(笑)
■ケイヒル To:レヴィック
気色わりぃことにはかわらねぇし、似たようなもんだ!(ぴ〜)を(ぴぴ〜)してマジで女にしたろうか、この(以下表記不能な罵詈雑言・笑)

■エコー To:心の叫び
いぃぃぃぃやあぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ(+o+;)
(ぴ〜)を(ぴぴ〜)って……(ぴぴ〜)って……ふけつですわぁぁっ(TT▽TT)

罵詈雑言に一生懸命なところをギャロットで首しめる真似をしました。
■ラヴィ To:ケイヒル
こ、このお下劣男が・・・

剣の柄に手が伸びそうになるのを必死に堪えています^^;
■ルリィ To:独り言
えと・・・んと・・あの・・・・・
皆さん、どうして怒っているのでしょう・・?

どうやらさっきの言葉が理解不能だったようです(笑)。
1人だけきょとん、と目をしばたかせています。
■レヴィック To:ケイヒル
いやねぇ…女の子の前で何血迷ってるかしら、このぼっちゃんは死にたい?

■ケイヒル To:レヴィック
へっ。そんな肝っ玉も玉もねぇくせによ(下ネタ・笑)。

気分良く”きゅ”と締めます(笑)(咳込む程度でやめるけど)
■ケイヒル
ぐぇっ!げほっげほっ………
ちっ、玉を失したらたえることも知らなくなりやがって。

■レヴィック To:ケイヒル
あら、それって女の子をバカにしてるのかしら?
世の中女のこの方が怖いのよ?

いい加減、どうでもいい方向に悪口合戦が進んでいたところでフレイムが止めに入りました。
■フレイム To:レヴィック、ラヴィ、ケイヒル
・・・・・それくらいで止めにしないか?いいかげん話に戻りたい・・。

こめかみ辺りを押さえながら、なんとか口をはさみます。
■レヴィック To:フレイム&ALL
ああ、ゴメンナサイ。
でも一応話は戻したつもりよ、このぼっちゃんの依頼については、少なくともアナタとアタシは受ける気はないわ。皆も…じゃない?
それの確認。

フレイムにちょっとだけ申し訳なさそうに笑いかけます。
とりあえずケイヒルも毒気を抜かれたようです。
■レヴィック To:ケイヒル
そうだ、ついでで悪いんだけどちょっと教えてくれないかしら?
ぼっちゃんのお兄さん…えっとリーベルトさん、彼は表向き今回の依頼には反対してなかったぽいけど、今回のことについてどう思ってるのかぼっちゃん、何か聞いてない?
やっぱりフツーに考えればイイ気はしないと思うのよねぇ…。

■ケイヒル To:レヴィック
………へっ。後悔するぜ(受けないことを)。

って、何でオカマにんなこと答えないといけねぇんだ。もうお前らには用はねぇんだ。帰る!


ケイヒルは激しい勢いで席を立つとそのまま銀の網亭をでていきました。
■エコー To:ケイヒル 後 ALL
あ……何のお構いもしませんで……(^^;

 えと……ずいぶんと短気な方でいらっしゃるようでございますわね(汗;)
(遺伝とかでルハイムさん一家全員こんなでしたらどうしましょう…(;^_^A アセアセ)

■レヴィック To:ケイヒル&ALL
ホント、おばかさんねぇ…こういうときは兄の株も下げて自分の取り分をより優位にするのがセオリーでしょ?…って、いっちゃったわねぇ。どうする?追う?

■ラヴィ To:ALL
放っておいたらいいわよ。
あんな男に仕事の邪魔はさせないんだから!

やたら使命感に燃えています(笑)
■ルリィ To:ケイヒル&ALL
――あぁっと! ちょっと待ってくださぃ〜!!

すみません皆さん。私、彼ともう少し話してみたいので……後を追います!

そのまま皆の返事を聞かずに、銀の網亭を飛び出します。
■フレイム To:ALL
・・・俺も追ってくる。このままでは無用に事が荒立ちそうだ。

■レヴィック To:ルリィ&フレイム
ご苦労様〜…まぁ、手なずけられればそれはそれでヨシかしら?頑張ってね☆

■エコー To:ルリィ、フレイム
あの、えと、お気をつけて…。って……もう飛び出して行ってしまいましたわ(^_^;

フレイムもルリィに続いて銀の網亭を出て行きます。
特にケイヒルは急ぎ足だったわけでもないので、すぐに追いつきました。
■ケイヒル To:フレイム、ルリィ
何だよ、いったい?
依頼を受ける気にでもなったのか?

■フレイム To:ケイヒル
いや、だがまだ、そちらの言い分を全て聞いた訳では無いのでな。

そう言いながら、ルリィの息が整うのを待ちます。
■ルリィ
はぁっ・・はぁっ・・・はぁ・・・。

体力がないため、ちょっと走っただけなのに息切れしてます(笑)。
少しの間、息を整えてから、おもむろにケイヒルの顔を見上げました。
■ルリィ To:ケイヒル
あの、依頼を受ける受けないって……本当にたった2択しかないんでしょうか、このお話の返事って。

■ケイヒル To:ルリィ
はぁ?
おやじの依頼を達成できなかったことにしろってだけの話だぜぇ?
他になにがあるよ?

■ルリィ To:ケイヒル
せっかくですから、もうちょっと依頼内容を分割して考えてみません?(にっこり)

ケイヒルさんが嫌なのって、ルドリックさんが遺産を相続すること、ですよね?
じゃあ…彼が貴方のお父様にお会いするのは構いませんか?
会って、話をするだけ。……それとも、それも嫌ですか?

■ケイヒル To:ルリィ
ん………まぁ………それくらいなら構わないけど………さぁ‥‥‥。
まぁ、俺的には少しでも多くもらえるに越したこたぁないってくらいだしさ………。全額相続されるわけじゃないらしいし。

じゃ、どうするんだよ。会わせるだけってことにできんのか?


どうやらルリィの笑みと口調に毒気をすっかり抜かれたようです。
■ルリィ To:ケイヒル
――というより、ルドリックさんが遺産を断るかも、って考えたことあります?
あっ、タダで貰えるお金を断るはずがない!なんて言わないでくださいね。
冒険者って変わり者が多いですから〜(ひとごとの様に(笑))
……まぁ、私たちもルドリックさんにお会いしたことがないから、実はまだ何とも言えないんですけど(^-^;;
でもそれなら、貴方だって同じでしょう?
お父様の依頼を潰すことが無理そうってことは、先程で解りましたよね。
だったら、彼が遺産を断る方の可能性に賭けてみる気、ありませんか?(にっこり)

そういえば…そもそもルドリックさんって、どのくらい遺産を相続する予定なんですか?

ケイヒルはしばし考え込んでいましたが、納得したようなしてないような表情のまま答えてきました。
■ケイヒル To:ルリィ
………まぁ考えておくよ。

額?1/3って言ってたかな?


■ルリィ To:心の中
(1/3…ですか。となると、息子さん3人で分けるってことになるのかな?
あ。そうなると、奥さんには遺産がいかない…? ……考えすぎかな(^-^;;

■フレイム To:ケイヒル
なるべく、そちらの意も汲もう。態々冒険者をしているなら、金への執着はさほど無いだろう。
親の死に目に会うのを、邪魔する事だけは・・・止めて欲しい。

色々釈然としないままですが、荒立つよりはマシと自分に言い聞かせています。
■ケイヒル To:フレイム
まぁ………ん〜………わかった………。
とりあえず、失礼するよ。

ケイヒルも何となく釈然としないものを感じているのか、頭をひねりながら高級住宅街の方向へと去っていきました。
■フレイム To:ルリィ
・・親との再会が望まれないとは・・・哀しいな・・。
人は・・・情より財を選ぶのだろうか・・・。
・・・まあいい。今は戻ろう。ゆっくりは出来ない。

ケイヒルを見送って銀亭に戻ります。
■ルリィ To:独り言>フレイム
(呟くように)
父は子に許しを求め
別の子は欲ゆえにそれを邪魔す
情と財の乗せられた天秤は
いつまで片方に傾いたままなの?

・・・・・なんてね。
帰りましょうか。

ぼ〜〜っとケイヒルの背中を見送った後、フレイムに続いて銀の網亭に戻ります。
一方、銀の網亭残った面々は………
■レヴィック To:残ってる面々
なんとなく思ったんだけど。彼の依頼も受ける振りしてお金もらっておけば良かったかしらねぇ〜?(笑)

レヴィックは和やかにお茶を飲みつつ、つぶやきますた。
■ラヴィ To:レヴィック
そう言えばそーね・・・・・もったいないことしたわ(笑)
でも、あの下品な男の依頼ってだけで却下ね、却下。

冷たく言い放ちます。
■エコー To:残っている人達
わたくしも顔から火が出ると言う事を実体験できましたわ(笑)
それより…ケイヒルさまは、お一人の考えでここまでなさったのでしょうか…?
  次男のリーベルトさまやお二人の母上様は、この事をご存知なのでしょうか?
こんな事でルドリックさまが父上様とお会いになって幸せになるのでしょうか…。

”父親”と言うものに特別な感慨を持っているエコーは、ルハイム家の分裂を目の当たりにして少しばかりショックを受けているようです。
■レヴィック To:エコー
うーん。まぁそれぞれだと思うわよ、結局家にいない方が幸せってこともあるかもしれないし…。
ただ、今回のことは変装してきてるってことも加味しても、多分彼の独断だと思うわよ。まぁ、兄を嫌うというよりも遺産の取り分が減るとかそういうレベルじゃないかしら?嫌ってるわけじゃないならまだマシなんじゃない?

■エコー To:レヴィ
片親とは言え、ご兄弟どうしで遺産争いだなんて……。
汝富む者よ。心こそを富ませよ、ですわ…(T_T)

どこからか古い格言を引っ張り出してきます。
さて、それからしばらくの後………フレイムとルリィが少し沈んだ面持ちで戻ってきます。
■フレイム To:ALL
・・・すまない、遅くなった。

少し浮かない面持ちで戻ってきます。
■エコー To:フレイム
おかえりなさいませ(^-^)

■レヴィック To:フレイム
お帰りなさい、どう?ぼっちゃんのご機嫌は直って?

■ルリィ To:ALL
ただいま。
えっとケイヒルさんは……まぁ、ルハイムさんにルドリックさんを会わせるだけなら、邪魔しないでくれるかな、という感じでしょうか。
あくまで彼は、自分の遺産の取り分を増やしたいだけのようですから…。

■エデン To:ALL
あら?先刻の方はもうお帰りになられまして?
、、、さる消息筋からの情報によりますと、ルドリック様はオランの北、数日の村に向かわれたそうですわね。
簡単なお仕事とのお話ですから、問題なく解決なさるとの見解ですけれど、出先の方に暫く滞在なさると帰省はずれ込む可能性も御座いますわ。

■レヴィック To:エデン
お帰りなさい、ご苦労様。さすがねぇ…。
ああ、そうそうさっきの男は依頼人の三男ケイヒルだったわ。

■エコー To:エデン
おかえりなさいませ、エデンさま(^-^)<BR>…それにケイヒルさまって、お下品でしたわ(ぷんぷん)<BR>こんな事をおっしゃいましたのよ。

先ほどの(ぴ〜)の事も話します(笑)
■ラヴィ To:エコー
エコーちゃん・・・そこまで再現しなくてもいいわ(−−;

疲れたように止めに入ります(笑)
■エデン To:エコー
つまり要約するとこうですわね。
ケイヒル様はレヴィック様の物と比べて小物と嘲られ、いきり立たせて女にしてやると申し出たものの、ラヴィ様は気に入らず切り落としそうになったと。

・・・・・とにかく、お互いにご無事で何よりでしたわね。
エコー様も相手は選んだ方がよろしくてよ。

なんか違ってるような気もする上、よけい下品になってる気がしなくもないですけど、まぁ、おいておきましょう(笑)
■レヴィック To:ALL
で…これからなんだけど…。どうする??エデンちゃんの聞いてきた村とやらにいってみる??それとも…帰りを待つ??

■エコー To:ALL
わたくしはルハイムさまの病状が心配です。<BR>…ルドリックさまはお仕事先の村に滞在する可能性がおありなのでしょう?<BR>でしたら少しでもお早く会わせて差し上げたいと思います。<BR>  その村に行ってみる事に賛成ですわ。<BR>……モチロン行き違いにならなければ、でございますが(^_^;

■ラヴィ To:ALL
もちろん村まで追いかけていって連れ戻すわよ(^ー^)
ただ待ってるだけなら酒場のおやじさんでもできるもの。

■エデン To:エコー
急を要するお知らせですので、私も呼びに向かった方がよろしいかと存じますわ。
旅費は自前となりますけれど、、。

オランに帰るときにわざわざ街道を避けるとも思えませんし、注意していれば行き違うこともございませんでしょう。

■フレイム To:ALL
俺も、追う方に賛成する。
もし擦違いになれば、その時は本当に店主に頼むことになるな。
追う方で決定なら・・・すぐにでも、遠出の準備にかかりたい。

■ルリィ To:ALL
私も追う方に一票ですね。
ルハイムさんを、あまりお待たせしたくはありませんから…。

■レヴィック To:ALL
じゃぁ、それぞれで準備…でいいのかしら。銀の網亭のオヤジさんにお願いだけするとして、早速食料とか準備しなくちゃね

■ラヴィ To:ALL
決まりね。それじゃ、準備が整い次第出発するわよ(^0^)

オヤジさんに言伝をし、それぞれ旅の準備にかかりました。


■MAIN PAGE■9TH PERIOD INDEX<<INDEX<<BACKNEXT PAGE>>
GM オーイシ
E-MAIL:shuho1@mvb.biglobe.ne.jp