SW-PBM Scenario #61B | 目次 |
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銀の網亭 1 階 |
■おやじ To:ALL |
カレブはこの場合善意の第三者だぞ。そう言う話は持ってく所が違うんじゃないか?今回の事件ならオラン王国の領地の話だ、軍も動くだろう。上手いこといったら国から報奨金が出るだろうよ。 ……ま、保証はできんがね。 |
■アフル To:おやじ&ALL |
上手いこといったら、ね。 じゃあ、カレブさんが王宮に行くのについて行って、その時に報酬を約束してもらうってのは? |
■カナル To:アフル |
カレブさんの話では、これから王城へ行って軍の出動を要請し、その間に俺達に先行部隊として村へ行って欲しいと言うことだろう? 引き受けるかは即決を、そして行動はさらに迅速さを求めているんじゃないのか? 王に掛け合うにしても、それは先の話だろ? (オラン王国が、交渉相手か……事後交渉なら、さらに期待は出来そうにないな)
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■アフル To:カナル&カレブ |
そっか…(^^;; それじゃあ、引きうけるとしたら、今すぐ急いで村に向かうって事ですか? |
■カレブ To:アフル |
ああ、そうしてもらいたい。 |
■カナル To:カレブ |
迅速にと言っても、何の知識も無しでは引き受けるかどうかの決定もできません。 話だけでも聞かせていただきませんか? そもそも、この情報はどこから出てきたのですか? |
■アトール To:カレブ、ALL |
そうそう。大体、「名誉」だの「報酬」だのの話をする前に、今何が起こっていて、何をする必要があるのかを話す方が先だろ? ダークエルフが村を襲っていて軍まで出そうかっていう事態なんだから、事は急を要するんだろ? あんたも、格好つけて「俺から約束できるのは名誉だけだ」なんて話をする前に、もっと重要なことを話した方が良いんじゃないか? |
■カレブ To:カナル、ALL |
そうだな、説明が必要だ。悪いが何回も説明する暇は無いので、興味のある奴は全員聞いてくれ。 |
酒場にいた他の冒険者も耳を傾けている。
■カレブ To:ALL |
襲われている村は、バル・ファリス村という。オランから徒歩で2日程度にある山奥の村だ。俺はその村と毛皮の取引をしている。いつものように村に取引に行ったら、村の入り口で厄介な奴に会った。ダークエルフだ。 |
■カレブ To:ALL |
そいつは有無を言わさず切りかかってきた。応戦したが、死ぬときに嫌な事を言いやがった。仲間が大勢来ているというような事だ。 慌てて村へ向かったが、既にあちこちで煙が上がっているようだった。 |
■カレブ To:ALL |
単身村へ入ることも考えたが…… 俺が死んで最悪の場合オラン市に被害が出るかもしれん。まずは然るべき筋に知らせる事が第一と思い、山を降りた。途中で知り合いの商人に馬を借りて全速力で戻り、今ここにいるという訳だ。 |
■カナル To:カレブ、おおる |
なるほど、それは確かに急ぎの仕事ですね。 (…………ただ働き……ただ働き…………はぁ……) |
■アスタルテ |
ん〜、燃える展開だなあ。 |
■アトール To:カレブ |
賢明だな。 無駄死にしても何の特もないからな。 しかし、今の話だけだと原因や背景は全く解らないと見たが? 村が襲われているという話も、あんたが倒したというダークエルフの言葉からだけの情報だろ? 実際に見たのは煙が上がっているのだけで。 そんなあやふやな話じゃ、オラン軍が出動するとは思えないな。 |
■カナル To:アトール |
としたら、余計に急いだ方が良いんじゃないか? どうせ今は仕事もないんだ。 カレブさんの勘違いならそれで良し。 しかし、現実に村が襲われているのならば、素早いオラン軍の出動が望めない以上、少しでも時間稼ぎをしてやらなければその村の命運も尽きてしまうだろう。 おやじさんにはいろいろと世話にもなったし、どうせこの稼業も引退する身の俺は、別段そこまで金が欲しいわけでもなし。 村へ向かっても良いと思ってる。 まぁ、これは強制は出来ないがな。 |
■アフル To:カナル&ALL+カレブ |
へぇ、カナルがそんなことを言うなんて、DWに入っててちょっと性格が丸くなったんじゃない?(笑) ま、俺も行っても良いよ。 その代わり、単なる勘違いだったりしたら、食費ぐらいは持ってもらいますからね(笑) |
■カナル To:アフル |
アフル……お前は、俺をなんだと思ってたんだ?(--; |
■アフル To:カナル |
いや、だって、ほら、自分の利益になることしかしないようなイメージがあったから(笑)。 |
■ヴィクトール To:ALL |
えっと、オレ難しい話はよく分かンないけど、困ってる人達がいるんならやっぱり助けに行くべきだろうし、だから今オレ達に出来ることがあるならそれをするためにオレもその村に行きたい。 それに新しい冒険だって丁度探してたわけだし、きっと何か運命みたいな縁があるってことだよね。 |
■アスタルテ |
そうそう。(うんうん) |
■ソフィティア To:ALL |
結局みんな乗り気なんじゃないの。しかも、相手はあのダークエルフなんでしょう?みんなお目出度なんだから(^^; (ソフィティアはダークエルフに危うく殺されかけた事があります。) ……わかったわ。みんなOKだっていうなら私も反対はしない。それじゃぁ、すぐ出発するから各自荷物を持ってまたここに集まってちょうだい。 |
■アスタルテ To:ソフィティア & ALL |
やった、出発だね。さあ、準備準備♪(バタバタと2階に駆け上がっていく) |
■ソフィティア To:カレブ |
それからカレブさん、報奨の件、6000ガメルぐらいは相手にねじ込んでおいて下さいよ。 |
どうやら自分達が出来ないので、カレブに事前交渉をさせようとしているようだ。
■カレブ To:ソフィティア |
判った。伝えておこう。 だが俺が直接王宮に上がれる訳じゃない。俺の知り合いの騎士殿に話をして、彼が仕える貴族から軍の要請をしていただく。騎士殿には頼んでおく。 |
■おやじ To:ALL |
足はどうする。村までは馬を使った方がいいだろう。必要なら俺のつてで通商ギルドに頼んでおくが、どうするね? |
■カナル To:カレブ、おおる |
それはありがたいですね。 こうしている間にも、状況は刻一刻と悪化しているでしょうし。 しかし、夜のダークエルフとはさらに関わり合いなりたくはないが……そうも言っていられないようだな。 |
■ソフィティア To:カナル&おやじ |
そうね。人数分×6日分の保存食もお願いします。 あと何かいるものってあったっけ? |
■カレブ To:ソフィティア |
軍が村に着くまで 5 日、いや、最悪 4 日はみて欲しい。君達が先行していることも説明してなるべく迅速に出動できるよう努力する。 |
■ソフィティア To:おやじ&カレブ |
だったらあと一日分ぐらい持っておかないといけなさそうね。 おじさん、1週間分にしておいてちょうだい。 |
■おやじ To:ソフィティア |
わかった。 |
おやじは素早く一筆書き、近くにいた人に通商ギルドまでのお使いを頼んでいる。
■ソフィティア To:おやじ |
事態が逼迫してるみたいだから騎馬を使いたいんだけど大丈夫かしら? |
■おやじ To:ソフィティア |
大丈夫だろう。馬 6 頭頼んどくよ。 |
通商ギルドへの使いが飛び出して行った。 いつの間にか消えていたおかみがいくつか包みを持って奥から現れた。
■おかみ To:ソフィティア |
さぁ、用意しておいたわ。これが保存食と… みんな食事がまだでしょ?サンドイッチを作ったから持っていってね。お代はカレブ君に付けとくから、気にしなくていいわよ。 |
■ソフィティア To:おかみ |
さすがおかみさん、ありがとうございます。 |
■カレブ To:おかみ |
おいおい……。しょうがないか、あんたにゃ勝てないな。 |
■おかみ To:リッキー、ヴィクトール |
あと、リッキーにはこれね。一度に全部食べちゃ駄目よ。 |
目をキラキラさせて受け取るや、バナナにしがみついて恋人でも抱くようにうっとりするリッキー(笑)
■ヴィクトール To:おかみ |
あ!ありがと〜。 リッキーってばいっつもオレの分取っちゃうから困ってたんだ。 |
■アトール To:カレブ |
馬の手配や騎士への依頼とかで、出発までにはまだ間があるだろ? もし、必要ならひとっ走りギルドで何か情報つかんでないか聞いてきても良いぞ? ギルドならオランから近い村だったら、何か情報をつかんでいてもおかしくないからな。 ただし、お金は必要だけど(^^; |
■カレブ To:アトール |
俺は皆と一緒には行かんぞ?騎士殿にはこれから会うつもりだが、今夜中に目通り適うかどうかは先方の都合によるし…… |
■カナル To:おおる |
別に、村のことを調べる必要はないだろう。 それよりも、一刻も早く村の様子を見に行くべきだと思うぞ。 |
■ソフィティア To:ALL |
カレブさんが馬を飛ばして今ここについたって事は、まだギルドも最新の情報は持ってないと思うのよ。少し時間があるみたいだけどこのまま行ってしまっても問題無いと思うんだけどどうかしら? |
■アトール To:ALL |
いや、別に村のことを調べようって事より、それだけ大規模にダークエルフが動いているとしたら、何かギルドに情報が入っているかなと思っただけだ。 まあ、必ずしも行く必要はないと俺も思うけど(^^;; |
そこに、通商ギルドから男がやってきた。
■通商ギルドの男 To:おやじ |
ちょっと邪魔するよ。この手紙を受け取ったんだが、どういう事だ?銀の網の。 |
おやじが事情を説明する。
■通商ギルドの男 To:ALL |
なるほど、分った。実はもう街外れに用意してあるんだ。使ってくれ。帰ったら通商ギルドまで戻してくれよ。 |
■ソフィティア To:通商ギルドの男&おやじ |
そのことなんですが、バル・ファリスの村まで途中から徒歩になるし、乗り捨てるわけにもいかないから、だれか馬を回収する人を一人つけてくれないかしら? オラン軍が到着するまで何日もかかることがあるようだと馬が心配だわ。 |
■通商ギルドの男 To:ソフィティア |
俺が行こう。帰りは軍の馬車にでも乗せてもらうんだな。全員準備は出来てるのか?良ければもう出るか。 |
■ソフィティア To:通商ギルドの男 |
鎧を着込んだりしないといけないからちょっと待ってて下さい。 |
荷物を持って全員が銀の網亭 1 階に再集結し、情報を交換する。
バル・ファリス村についてはソフィティアに商業的な知識があった。
バル・ファリス村はファリス神を信仰する村。人口は 50 人足らずで、バル・ファリス山の山頂を切り開いて作られている。寒村には似合わない立派な石造りのファリス神殿がある。主産業は狩猟による動物の肉や皮の生産。質は良いが量が少ないためと、村民が生きるために必要最低限の取引しかしないため、活発な商取引はない。
カナルとヴィクトールは、村が誕生した伝説を知っていた。曰く、「昔ある場所にファリス神が降臨し、神託を下した。そこに村ができた。現在でも、村民はすべてファリス信者である。」とのこと。
ヴィクトールは、同時に村の正確な位置を知っていた。
■ソフィティア To:ALL |
お待たせしました。それじゃぁ出発しましょう。 |
リーダーのソフィティアはてきぱきと食事や移動手段の細かい詰めの手配を済ませた。準備の整った冒険者達は、迅速に村へ向けて出発した。
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