再び鏡の間 | Scenario #56 |
鏡の中の鏡 |
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遺跡内部 鏡の間 |
カナル達が研究室6に踏み込んだとほぼ同時刻。
待っているバティとマートの目の前で、ティトルとメディアに少しずつ‥‥変化が見られるようになってきた。
先ほどまでぼぅっと座っていただけの4人だか。
少しずつ。少しずつ。その目には狂気が‥‥
■ ティトル(右側) |
むぅぅ‥‥‥(-"- |
■ ティトル(左側) |
なんかぁ‥‥あいつ‥‥むかつく‥‥ |
ぼそっとそう言ったかと思うと。いきなりティトル達はお互いのほっぺをむにぃ〜〜とつまみ出す。
■ ティトル(左側) |
ひへぇほ‥‥(-"-# |
■ ティトル(右側) |
ほっひはっへ、ひへぇほ‥‥(-"-# |
このままでは、そのまま取っ組み合いをしそうな様子である。
また、メディアと言えば‥‥‥‥おしとやかなお嬢様はどこ行く風か?こちらも取っ組み合いをしそうな雰囲気である。
■ マート To:メディア達 |
お嬢様(^^;;; そ、そのような乱暴な事はおやめ下さい(^^;; って、あ〜〜。ティトルさんまでっ! |
■ マート To:バティ |
ええと、お嬢様はなんとか私が止めますので、ティトルさんの方はお願いしますね(^^;;;;; |
(ト書き)
■ジャン=バッティスタ To:マート |
へいへい、怪我しそうになったら止めますよ。 |
ティトル達といえば。いつもの口調よりがらりと変わり、やたら男っぽい口調にて取っ組み合いを始めてしまったようだ。
■ジャン=バッティスタ To:ティト |
どーせ、俺様の腕力じゃ止められないんだから、怪我しないようにな。どっちも自分の体なんだし。 |
■ マート To:メディア達 |
お嬢様っ!そんなお互いひっかき合うのはおやめ下さいっ(^^;; お嬢様ったらぁっ(^^;;; |
しかし、彼女達は聞く耳を持ち合わせていぬようだ‥‥
しばらくして。手に小さな鏡を持ったカナルを先頭に、探し物をしにいったカナル、リグ、イスカ、スレイの4人は帰ってきた。
目の前ではティトル達の乱闘、ならびにメディア達をなんとか引き離そうと奮闘しているマートの姿があった。
■ジャン=バッティスタ To:スレイ |
おや、お帰り。こっちは特に変わりもなく取っ組み合いさ。で、なんかみっけたかい? |
■スレイ To:おおる |
なんとか解決方法を見つけてきましたよっ。……って何じゃれあってるんですか? |
■ マート To:スレイ |
じゃ、じゃれあっていません(^^;。 お嬢様とティトルさんが‥‥なんか錯乱しているのか判りませんが、急に取っ組み合いを始めちゃって‥‥‥なかなか収まらないんですよ(^^; っていちちちち(xx)。お嬢様、噛みつかないでくださいぃぃ‥‥(xx) |
メディア嬢二人。今度はマートに噛みついたりしている。
■ イスカ To:All |
これは大変だ。急がなくては。 どうやら、合わせ鏡をつくることで、ふたつに分かれた魂をもとに戻すことができるらしいんだ。 |
■ジャン=バッティスタ To:イスカ |
「らしい」っすか。じゃ、まずはお嬢様から実験してみっか。幸いにして、まだ力技でなんとかなりそうだしな。 |
■ マート To:ALL |
えっと‥‥はっきりとした方法ではないのですか? 研究‥‥棟でしたっけ?そこには、はっきりと元に戻せる!とは書いていなかったのですか? |
「らしい」という言葉と。「実験」という言葉に、どうやら強く反応してしまっているようだ。
■ カナル To:マート、バティ |
ええ、そうです。 そこで……まずはティトルで試してみようと思うのです。 大丈夫だ。ティトルなら、必ず無事に帰ってくるさ。 |
と、ちらっちらっとバティの方を向きながら話すカナル。
■ マート To:カナル |
ん‥‥‥はっきりとは言えないのですね‥‥。 ‥‥‥ティトルさんで試す‥‥というのは、諸手をあげて賛成できるわけではありませんが‥‥しかし、お嬢様で試すというのも‥‥すいません。私の口からは‥‥‥。 ‥‥‥ 大変厚かましいのは重々承知なのですが。先にティトルさんで‥‥‥‥でも‥‥うぅ‥‥ |
暴れまくるメディアを押さえつつも、苦悩するマート。
■イスカ To:マート |
古代の魔法使いの書物だ、謎めいた言葉で書かれてあるから、必ずしも成功すると言えないのが我々もつらいところ。 しかし、とにかくやってみないことには。 |
■ マート To:イスカ |
そうですね‥‥ではお願いします‥‥。 |
■カナル To:バティ |
ほら、どうするんだ? |
■ジャン=バッティスタ To:カナル |
で、俺様は何をすればいんだ? |
■イスカ To:バティ、カナル |
この「小さな回廊」こと手鏡をバティさんが持って、「大きな回廊」、つまりあちらの大鏡とのあいだに無限の通路をひらく。 そしてその間に「壊れたかけら」のふたりを置き、通路の幅を狭める。 と、そんな感じで良かったよね、カナル? |
(ト書き) 先ほどの文献を思い出しながら、そう告げるイスカ。
■ジャン=バッティスタ To:カナル |
じゃ、この鏡もってあの鏡の間にティト2つを入れればいいんだな。んで、名前を呼ぶ、と。 |
■スレイ To:おおる、カナル |
とりあえず、暴れてやりにくいようなら彼女らをおとなしくさせましょうよ。 カナル、眠りの雲の呪文でどうにかなりませんか? もし誰かが残るようならばバティとわたしが闇の精霊で気絶させる…と。 彼女らの意識が必要なら混乱の魔法でもよいですがね。 |
■ジャン=バッティスタ To:カナル |
その判断は、カナルに任せる。いいようにやってくれ。 |
しかし見てみれば‥‥今のうちならば魔法を使うことなくなんとか挟み込む事ができそうである。
■カナル To:バティ |
必要なさそうだな。 さあ、バティ君!君の力でティトルを救い出すのだ! |
■ジャン=バッティスタ To:ティト |
ティトー、さっさと帰ってトリさん食べ放題に行くぞ。 さすがに2人分は金だせないんで、俺様と一緒にディナーに行きたいティトだけ、帰っておいで。 |
そう、いつもの調子で話しかけながらゆっくりと鏡‥‥小さき回廊をティトルに近づける。
ゆっくりと。ゆっくりと近づく回廊。
二人に分裂していたティトルが。ゆっくりとその輪郭がぼやけていき一旦回廊の中に閉じ込められたかと思うと。バティの呼びかけに答え‥‥
ゆっくりとティトルが帰ってくる。
■ティトル To:バティ |
うーーーん。…トリさん……食べにいくです〜。 |
半分寝ぼけているようではあるが。それでもバティの『トリさん食べ放題☆』の誘いにはしっかりと反応‥‥
■ジャン=バッティスタ To:ティト |
お帰り。今夜は高級トリさんでお祝いだな。どっか、体の調子は変じゃないか? |
■カナル To:ティトル |
(……バティ、本当にティトルのことを必要にしてたんだな。少し驚いたぞ) おーいティトル、どんな感じだった? |
そんなバティの言葉にちょっと驚いているカナル。をひ。
■ティトル To:バティ&カナル&おおる |
は…はえ?? 確かここに…あれれ? |
さっきまで居たもう一人の自分を探してきょろきょろ。
■カナル To:ティトル |
いつも通りだな。 詳しい話は、後でゆっくりとな。 |
■スレイ To:ティトル |
ふっふっふ、あーんなことや、こーんなことがあったんですよ。 ………(にやり) |
と、なにやら記憶があやふやなのを良い事に、思わせブリな笑みを浮かべるスレイ。いぢわるさんっっ(^^;
しかし、内心はホッと一安心のようだ。
■ジャン=バッティスタ To:マート |
ほい、今度はお前さんの番だ。適当にお嬢さんを振りほどいて、さっさと元に戻してやんな。 |
■マート To:ジャン=バッティスタ |
あ、はいっ。 お嬢様‥‥今戻しますからね‥‥ |
一言二言囁いて、イスカの指示どおりに回廊を動かす。
二人のメディアも。ゆっくりと‥‥一人のメディアとして帰ってきた。
■ティトル To:バティ |
えっえっ?メディアさんまでどーしちゃってたんですか? |
よもやメディアまでもが二人になっていたとはいざ知らず。ちょっとびっくりなティトルであった。
■ジャン=バッティスタ To:ティト |
さぁね。ティトもあれに似たような状態だったさ。 |
■ティトル To:バティ |
うにゃーなんとなくそんな気もするようなしないような?っていうかそこら中痛いです… |
霞掛かったような頭の記憶をたぐり寄せながら。でも、なんでこんなに身体が痛いんだろう??と不思議がるティトル。
どうやら、先ほどのドタバタはよく覚えてないらしい。
■ ジャン=バッティスタ To:ティト |
なんだ、憶えてないのか? いきなり鎧を脱ぎ出して踊り出すもんだから、みんな困ったんだぞ。 |
しれっと悪い事を告げるバティ。
こらこら。本気にしたらどうするのかな?(^^;
無事、一人にもどったメディア。
マートの腕の中でぶるぶると震えている。
■イスカ To:All |
ふう、一時はどうなることかと思ったよ。 |
■ジャン=バッティスタ To:イスカ |
さて、隊長。これからどーする? |
■イスカ To:バティ |
そうだね、依頼人しだいだけれど・・ |
■カナル To:メディア、マート |
お友達にはなれそうでしたか? まだ迷宮には奧があるようですが、どうしましょう? |
■メディア To:カナル |
‥‥‥‥ こんな‥‥ こんな風になるだなんて。 あんな風になるだなんて。書いてなかったわっっ ‥‥‥‥あんなの‥‥‥‥私じゃない‥‥ |
と、マートに抱きしめられたまま泣き出してしまいます。
■カナル To:メディア |
今回のことは良い経験になったでしょう。 冒険なんて、たいして良い物でもないですよ。 |
そう告げるカナルの言葉に。メディアはただ、泣くばかりである。
どうやら落ち着くのにしばらくかかりそうな雰囲気である。
■ティトル To:メディア |
……確かに…びっくりでしたもんね〜 |
対照的にこちらの方は、あまり気に病んでいない模様。
■イスカ To:メディア |
魔法が呼び出した、白昼夢のようなものですよ。もう大丈夫、怖がることはありません。 |
イスカ達の言葉にも。ただ、ただ泣きながら頷くのみ。
■ カナル To:マート |
さて、マートさん、どうします? 私としましては、お嬢さんが落ち着いたら、すぐにでもここを出るべきではと思うのですが。 |
■ マート To:カナル |
そうですね。 お嬢様も‥‥だいぶお疲れのようですし。 また、このような鏡とかがあって‥‥誰かが分裂とか錯乱を起こしかけたら大変ですものね‥‥ 私も。すぐにでもここから出るべきだとは思いますが‥‥ |
しかし。まだメディアは泣きじゃくっているようだ‥‥
■ カナル To:マート、リグ |
そうですね……。 リグ、魔法で少し平静さを戻してやったらどうだ? |
にっこりと頷いてから、静かに神に祈りを捧げるリグ。
ふんわりとした暖かな光がリグの両手に集まり‥‥そのままそっと泣きじゃくるメディアの頬を頭をそっと撫でる。
マートの胸で泣きじゃくっていたメディア。
‥‥疲れが溜まっているのか。そのまますやすやと‥‥眠りについてしまったようだ。
■ リグ To:カナル |
これで大丈夫だよ、カナルにいちゃん。 |
■ マート To:リグ |
ありがとうございます。 |
平静を取り戻してくれた恩人に、マートは深々と‥‥は今は頭を下げれないので。精一杯の礼をする。
■ マート To:ALL |
お嬢様は‥‥眠ってしまわれましたが。 このまま遺跡から出た方がよろしいかと思います。 ‥‥ ここにいても‥‥‥きっとお嬢様のお心にはよろしくないかと‥‥ |
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