研究室6 | Scenario #56 |
鏡の中の鏡 |
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遺跡内部 研究室 |
『研究室5』を出て、そのまま真っ直ぐ『研究室6』に向かう一行。
そのまま先の法則を用いたワードにより、扉を開く。
一歩研究室内に入ると、先ほどとまったく同じつくりの部屋が冒険者の目の前に広がっていた。
しかし、爺の姿はどこにも見えなかった。
ABCDEFGHIJKLMNO
■■■■■■■■■■■■■■■■■
15 *■ ■** □=本棚
14 *■ △△△△△ △△△△△■**
13 *■ △△△△△ △△△△△■** △=机
12 *■ ○ ○ ○ ○ ■**
11 *■ ■** ○=椅子
10 *■□ □ □ □ □■**
09 *■□ □ □ □ □■**
08 *■□ □ □ □ □■**
07 *■□ □ □ □ □■**
06 *■□ □ □ □ □■**
05 *■□ □ □ □ □■**
04 *■□ □ □ □ □■**
03 *■□ □ □ □ □■**
02 *■□ □ □ □ □■**
01 *■ ■**
00 ■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■
冒険者
■ カナル To:おおる |
さて、隠し戸棚にでもなってるのか? 取り敢えず見える範囲から探していこう。 |
■ イスカ To:All |
魔法使いはどこに行ったのかな? 残ったものたちのようすを見にでも戻ったのか? |
■スレイ To:おおる |
ん〜、どうなんでしょうね? とにかく箱やらを探してみるとしましょう。 |
先ほど消えた爺。こちらの部屋に来ているのかと思ったのだが、辺りを見渡してもその姿は見えない。
多少は気になるものの、ここに来た目的は捜し物。
皆で手分けして調べ始める事にした。
ざっと見て回ったところ、左の机より鍵のかかった日記帳が。一番左の本棚より、鍵のかかった小箱が見つかった。
■スレイ To:おおる |
共通語: その小箱はさっき見つけた鍵で開きそうですね。試してみてください、カナル。 さて、こっちの日記は……。 下位古代語: 『我命ずる 開け秘密☆日記』。 |
先ほど教わった法則に基づき、しっかりと☆まで表現するスレイ。
その言葉に反応したのか、日記の鍵は静かに解除される。
■スレイ To:おおる |
よしよし、開きましたね(^^) やはり「☆」がポイントですね♪ |
■ カナル To:スレイ |
どれ、見せてくれ。 |
■スレイ To:カナル |
・・・はい(;_;)σ□ |
と、その日記を見せてもらう。
中はごく普通の日記で‥‥どうやら鏡の製作者――名前はマハートマというらしい――の日常を書いたものであり、鏡については特に触れた記述は見当たらなかった。
■ イスカ To:スレイ・カナル |
これはこれでとても興味深いものだけれど、彼女たちをもとに戻す方法とはあまり関係がなさそうだね。 |
■スレイ To:おおる、カナル |
マハートマさんですか……、聞いた事ありませんね。 カナルの方はどうですか? |
■ カナル To:おおる |
俺も聞いたことが無いな……。 それじゃ、こっちの箱を開けてみるか。 |
さきの部屋で手にいれた鍵を使い、小箱を開ける。その中には、小さな小さな鏡が入っていた。
小さな鏡と。鏡の研究と書かれた書物。
爺の言った事が正しいのならば、この二つがあればティトルとメディアは元に戻るということだが‥‥‥。
■ カナル To:おおる |
この本に手だてが書かれてないと、困ったことになるな。 (さっきから、なんだか向こうの様子もおかしいしな) |
少し焦る気持ちも持ちながらも、急いで書物を調べ始める。
書物にはこう書かれてあった。
『研究報告:
やわらかい羊毛を二つに分けるのはたやすい。
もともとがふかふかな物なのだから。また、二つに分けた後に見かけ上元の大きさと変わらぬ大きさに保つのはそう難しい事ではないだろう。
また、もとの一つに戻すのだってそれは容易い事だ。
では、堅い石‥‥例えば水晶などを二つに分けようとした場合はどうなるだろうか?
元が大きければ大きいほど。無理に二つに分けようとすれば、それは粉々になってしまうし、元の一つに戻すという事は大変難しい事であるだろう。
蛮族達を使った実験でも、意志を持たぬふにゃふにゃな者を鏡により分裂させた場合、ほぼ同じ性格の人間として分離する事に成功した。
しかし、極稀に居る意志の強い者を分裂させた場合‥‥自我が崩壊し、戦士としても召使いとしてもまったく役に立たぬ者にしかならなかった。』
‥‥ここでカナル、ふと思う。
■ カナル To:おおる |
ティトルの奴、意外と強い意志を持ってたって事か? 本当かよ……。 |
■スレイ To:おおる |
いえ、彼女は強い意志を持っていると思いますよ。 例えばあのトリさんにかける情熱とか。…今回はそれが仇になってしまいましたが(--; |
■ カナル |
あのお嬢ちゃんの強い意志……か? 何事にも動じないボケっぷりが、意志の強さって奴なのかもしれないな。 |
(ト書き) をひをひ(^^;。
さらに解読は続く。
『当初、鏡を使い質のよい兵士をつくろうと計画したのだが、精神の堅固でない兵士しか作れるのでは‥‥‥計画を練り直した方がよさそうである。
研究追加:
堅固たる者を間違って分離してしまった場合、魂を一つにしなければならない。
一度割れてしまった魂をすぐに直す事はできないが、ゆっくりとリハビリする事により元の堅固たる魂の持ち主と戻す事は可能であろう。
一度粉々になってしまった魂を戻すのには。
無限の回廊の中に閉じこめ、ゆっくりとその回廊の幅を閉じるがよい。
大いなる生み出す物の前に、粉々に分かれたかけらを置け。
そして小さな回廊を、ゆっくりと近づけて行けばよいだろう。
焦らず。ゆっくりと。
唱える言葉は必要はないだろう。ただ。その者を必要とする者が小さな回廊を持たねば‥‥魂が一つになることはないだろう。』
■ カナル To:おおる |
無限なる回廊? ……合わせ鏡とかか? 大いなる生み出す物、小さな回廊……。 その者を必要とする者か。 小さな回廊を持たねば……手に持つ? 心に持つ? |
と、さっき見つけた小さな鏡をじっと見る。
■ イスカ To:カナル |
無限なる回廊、つまり合わせ鏡をつくり、その間を徐々に狭める・・ということかな。 あとは、実際にやってみないとなんともわからないね。 |
■ カナル To:イスカ |
問題は、どうやって合わせ鏡を作るかだが……。 この小さな鏡は、合わせ鏡を使って、最後に相手を救うときに使う物なのか、それとも合わせ鏡用なのか。 |
と、鏡を見つめたまま悩んでしまう。
しかし、うだうだと悩む時間が惜しいのか、
■ カナル To:おおる |
これで、取り敢えず必要な物は揃ったと思うんだが さあ、急いで戻ろう。 |
■スレイ To:カナル、おおる |
そうですね。 ……たぶん大いなる生み出す物ってのは、あのティトル達を分身させた鏡だと思いますよ。 そしてその者を必要とする者ってのは……やはりそうなんでしょ?働いてくれますかね? |
■ カナル To:スレイ |
なぁに、なんとしても働かせるさ。 |
とりあえずティトルとバティの待つ『鏡の間』に戻ろうと提案。
冒険者達は研究室を後にした。
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