研究室5 Scenario #56
鏡の中の鏡


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遺跡内部 研究室
 鍵の開いたドアを、そっと空けるカナル。
 研究室5と書かれたドアの中は‥‥‥ざっと見ただけでも本棚であふれていた。

    ABCDEFGHIJKLMNO
   ■■■■■■■■■■■■■■■■■
15 *■               ■** □=本棚
14 *■ △△△△△    △△△△△■**
13 *■ △△△△△    △△△△△■** △=机
12 *■  ○ ○      ○ ○ ■**
11 *■               ■** ○=椅子
10 *■□  □   □   □  □■**
09 *■□  □   □   □  □■**
08 *■□  □   □   □  □■**
07 *■□  □   □   □  □■**
06 *■□  □   □   □  □■**
05 *■□  □   □   □  □■**
04 *■□  □   □   □  □■**
03 *■□  □   □   □  □■**
02 *■□  □   □   □  □■**
01 *■               ■**
00 ■■■■■■■■扉扉■■■■■■■■■
          冒険者
■スレイ To:おおる、爺
下位古代語:
 凄いですねこれは…。少し拝見させていただいてよろしいですか?

■ 爺 To:スレイ
 ふむ。見るぐらい良いじゃろ。
 ただ、あんまり手荒に扱われると困るがのぉ。
 まぁ、そこらへんは大丈夫じゃろう?

 と、爺の許可を得、近くの本棚(H列I側)のラベルを見渡しながら机の方に近づくスレイ。
 途中、興味が湧きそうな本‥‥題名に「鏡の研究」とかかれているもの‥‥があったので、いくつか手に取っているようだ。
■スレイ To:爺
下位古代語:
 「鏡の研究」ですか…。
 例の仲間が分身した鏡についてですが、あれはいったいどのような物だったのですか?
 ”不用意に使うと危険”みたいな事が書かれていましたが…。

 と、見つけたノートを見ながら質問する。
■ 爺 To:スレイ
下位古代語:
 ん〜‥‥あれはの‥‥‥
 初めは有能な兵士を作り出す為に創ったものなのじゃ。
 じゃが、わしらの思惑とは裏腹に、出来た代物はあまりにもお粗末なものでの‥‥
 ま‥‥壊すのも惜しいので、あそこに展示してあったんじゃよ。
 創るのならば、もすこしマシなモノを創れば良かったんじゃがのぉ‥‥いやはや。それよりも、封印しておけばよかったのかのぉ‥‥

 と。昔を思い出しているのか、爺の視線は中を彷徨う。
■ イスカ To:スレイ
標準語:
 壊すのが惜しい、と言うのもわからないではないけれど、やっぱりあんなふうに大っぴらに飾っておくのはどうかと思うね。

 ぼそっと。本心であろう。
■スレイ To:イスカ
共通語:
 まぁ、自分の研究品を見せたいという気持ちはわからなくもないですけどね。はた迷惑ですけど(^^;

 スレイが爺に質問をしている傍らで。机の引き出しを空けてみているカナル。
 中にはぼろぼろになった元メモらしきものもあったが、その片隅に小さな鍵らしきものを見つけた。
■ カナル To:爺
下位古代語:
 こちらの鍵は?

■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 それは‥‥ん〜‥‥なんじゃったかのぉ‥‥‥
 ‥‥‥‥おぉ、そうじゃそうじゃ。わすれとったわ。
 わしの秘密☆ボックスの鍵じゃよ。

 と、かわいらしく言う爺に対し、
■ カナル To:爺
(星を飛ばすな星を)
下位古代語:
 それで、その秘密ボックスの中に、鏡から彼女たちを救う手段についての手がかりは入っていないのですか?

 内心突っ込みを入れながらも、冷静に手がかりを捜すカナル。
■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 ん〜‥‥その秘密☆ボックスには確かにはいっているがのぉ‥‥ほれ、アレじゃ。自分が失敗して作ってしまったものについては、なるたけ秘密に、平穏に過ごしたいと思わんかのぉ‥‥

 どうやらこの爺。見せるとは言ったものの、どうも歯切れが悪いです。
■ カナル To:爺
下位古代語:
 ええ、思いますとも。
 しかし、人命には変えられません。
 名と命を取るならば、それは命ではありませんか?
 己の名のために他人の命が失われると言うのならば尚更です。

■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 ん〜‥‥‥‥‥‥‥‥‥まぁ、命には‥‥‥‥そうじゃのぉ。
 秘密☆ボックスが欲しければ、向かいの部屋に行くとええ。
 そこの森の住人が手にしているノートと合わせ見れば、内容を理解できるじゃろうて。

 観念したのか。それとも『命』の言葉に反応したのか。
 そう言うと、爺はすっ‥‥と部屋の外に消えていきました。
■ カナル To:爺、おおる
下位古代語:
 ありがとうございました。

 さて、行ってみるか。
 急いだ方が良さそうだぞ……。


 スレイに目配せをしたカナルを先頭に、一向は部屋を出た。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp