ひと騒動!? Scenario #56
鏡の中の鏡


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遺跡内部 鏡の間
 そんな仲間達の行動を横目に見ながら、鏡の枠を注意して調べるカナル。
■ カナル To:おおる
 ……ん?
 ちょっと待て。

 これはこれは。やはり、ここの責任者を呼ばなければならないようだぞ。


 と、鏡の枠にかかれていた文字を読んで説明する。
 そこには、
『注意:
  この鏡は完全とは言えぬので、使用の時はわしを呼ぶのを忘れぬように。
  研究生は不用意に近づくと。大変なことになるので注意せよ。
  もっとも、この文字が読める時点で、ちゃんと使用方法を理解
  しているだろうから、まぁ大丈夫だとは思うがな。
  客人が不用意に近づかないよう注意するべし。
  もし、事故などがあった場合も。わしを呼ぶようにな。』
と書かれていた。
■ リグ To:カナル
 でも、ここの管理者って古代王国の人でしょ、もう死んでるんじゃないの?

■ マート To:カナル
 古代王国の人間‥‥‥先ほど「おーい」と声をかけた時はきませんでしたが‥‥聞こえてなかったのでしょうか?

■スレイ To:マート、ALL
 生きていたとしても、古代語で話さなかったらわからないんじゃないですかね?
 まぁ奥の通路の方に何か手だてがあるかもしれませんね・・・。
 とりあえず、この2人・・・いえ、4人を鏡の前から動かしてあげませんか?
 鏡の前にいたらもっと具合が悪くなるかもしれませんしね。

■リグ To:スレイ、マート
 じゃあ、わたしは反対側に回るね。
 でも、メディアさんも捕まえてもいいの、マートさん?

 と、[Q-74]に移動してネットを構えるスレイ。同じく[J-74]に移動して同じく構える。
■スレイ To:リグ、ALL
 いいんじゃないですかね?じゃ、行きますよぉ〜?

 と、ネットを投げようとしているスレイの横で、
■ カナル To:おおる
 それならば、分かる言葉で呼んでみようか。

■リグ To:カナル
 できるなら、そうしてほしいな。

 ということで。一旦ネット投げを中断させて、下位古代語で呼んでみる。
 その横で、スレイは
■スレイ
 (けっこう冗談だったんですけどねぇ……(^^;))

 と内心思っていたり。
 お嬢様を引っかけるにしても。ネットじゃあまりにも味気ないもんねぇ‥‥
  ZYXWVUTSRQPONMLKJIHGFEDCBA 

80■■■■■■■■■■■■    ■■■■■■■■■■■■
79■                          ■
78■カ       ■■■    ■■■        ■
77■         ■■    ■■         ■
76■    ■     ■■■■■■      ■   ■
75■           ■テメ■           ■
74■            テメ            ■
73■         ■      ■         ■
72■                          ■
71■         ス リ              ■
70■    ■     イ           ■   ■
69■                          ■
68■                          ■
67■         ■      ■         ■
66■                          ■
65■                          ■
64■    ■      バ          ■   ■
63■             マ            ■
62■                          ■
61■■■■■■■■■■■■  扉K■■■■■■■■■■■■

 部屋の中の■=柱   ??=扉の位置からは何かわからない
 し〜ん‥‥とした室内に。カナルの声が響く。
 ‥‥‥
 しかし、何も起こらないようである。
■ マート
 ‥‥‥‥いないの‥‥かな?

 その時。
 カナルの目の前の空間がゆらりとゆれたかと思うと。
 うっすらとした姿の‥‥‥爺?が現れた。
■ 爺? To:カナル
下位古代語:
 ん〜〜〜〜〜‥‥‥?
 主か‥‥‥ぁ?どぉした?ワシに‥‥‥ようかのぉ??

■スレイ To:ALL
 ………(--;

 よもや。本当に出てくるとは思ってなかった。
■ カナル To:爺?
(本当にでてきやがった……)
下位古代語:
 ええ、用があるからお呼びしたんです。
 そちらの鏡に、私に知人が……。

 びっくりしながらも、そんな様子はおくびにも出さないカナル。
 その出てきた者に対して、状況説明をしばし。
■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 おろ‥‥‥はて‥‥‥あれはなんじゃったかのぉ‥‥‥
 ‥‥‥おぉおぉ、あれこそワシの最高傑作の‥‥‥‥‥‥の‥‥鏡じゃな。うん。鏡じゃ。
 して、どうしたのかのぉ?

 ふがふが、という擬音(あるのか?そんなの)がとても似合う爺様です。
 ‥‥‥どうやら、鏡の製作者?のようですが‥‥‥
■ マート To:カナル
 あわわわわ‥‥‥か‥‥カナルさん。
 その方はどなたですか‥‥‥‥(^^;;;;;

 当然というかなんというか。
 下位古代語がわからないマートにとっては、いきなりにゅっと現れた爺さんは謎以外の何物でもないらしぃ。
■ カナル To:マート
 どうやらこの鏡の作者らしいのですが……。
 スレイ、こいつ、まさか生きてるのか?

 そういうカナルにも爺の状態は判っていた。
 スレイはセンスオーラをかけ、その爺がアンデットである事と。また、その今の状態がレイスという霊魂だけの状態であることを皆に共通語で伝える。
■ マート To:スレイ&カナル
 これが‥‥‥あのレイスですか?
 なんか‥‥その、イメージが違うっていうか、なんていうか‥‥

 確かに。爺には飄々とした雰囲気が漂っていた。


 遺跡の制作者らしい爺が来た事で。魔術師は対策を聞いてみる事にした。
■ カナル To:爺?
下位古代語:
 鏡に魅入られた者を救い出す方法はないのですか?

■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 ふぉっふぉっふぉ。鏡に魅入られる事なぞある‥‥‥‥ふわ!!!
 こりゃぁどうした事じゃっ!!鏡が発動しておるぞな!!
 一体誰が‥‥‥まったく‥‥これだからシロ〜トは困るんじゃて‥‥‥
 ‥‥‥はて?そういえば。お前さん達はどなたさんかのぉ?
 ここの見学者かのぉ?それとも、研究者かのぉ?

 と。ほけ、と逆質問してきたり。
■ カナル To:爺
 ええ、見学者です。
 お手間をとらせてしまって申し訳有りません。
 友人を元に戻したいのですが、どうすればよいのでしょう?

■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 おぉぉぉぉ‥‥‥見学者の方か‥‥。それはそれは良く来られたの。
 どうじゃ、わしの作ったアイテムは‥‥楽しかったかのぉ??
 と。
 今はなにやら大変なことになっておるそうじゃが‥‥‥‥はて‥‥‥鏡かがみ‥‥‥
 元に戻すにはどうするんじゃったかのぉ‥‥‥

 待てよ爺さん。思い出せ(^^;
■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 おぉ!そうじゃそうじゃ。
 わしの研究室のほうに‥‥‥‥たしかまとめたノートを置いてあったはずじゃが。
 それを見れば一発じゃよ。ふぉっふぉっふぉ。

 どうやら研究室があるようです。
 カナルは皆に爺の言葉を通訳する。
■ イスカ To:カナル
 うーん。古代の魔術師といっても、いまひとつ凄みに欠けるな・・
 ともあれ、助ける方法はあるんだね。

 確かに。「尊厳」とかそういう言葉からかなりかけ離れた爺さんであるな。
■ カナル To:おおる
 研究室か……。
 場所を聞いてみるか。

■スレイ To:カナル
 それがいいですね。

■ カナル To:爺
下位古代語:
 して、その研究室はどちらに?

■ 爺 To:カナル
下位古代語:
 研究しつかの。それはのぉ‥‥ほれ、あちらの‥‥扉の‥‥左側から行けるぞぃ。
 ここから見ればただの1枚の扉の用にも見えるがの、入口と同じで真ん中で仕切られておるのじゃ。

■スレイ To:爺
下位古代語:
 なるほど、あの入り口と同じなんですね。
 彼女たちを助けるためにそのノートが見たいのですが研究室に入ってよろしいですか?

 おずおずと聞くスレイ。
 コレで「ダメぢゃ」って帰ってきたらどうなるんだろう?
■ 爺 To:スレイ
下位古代語:
 ん‥‥‥?研究室かのぉ‥‥。
 そうさのぉ。研究生の邪魔をせんでくれるのならば、まぁ行っても良いぞ‥‥
 ただのぉ‥‥‥ノートが‥‥はて、何処にしまったのやら‥‥σ(--

■スレイ
 大丈夫なのかな、このお爺さん・・・・(--;

 ぼそっと。聞こえちゃヤバヤバな事は共通語にて。
 まぁ、それはさておき、研究室への出入りは許可がもらえたようです。
■ イスカ To:All
 しかし、ここにメディア嬢とティトルを残して行くのはこころもとないな。とはいえ、連れていくのも難しい、となれば・・
 しかたがない、誰かが一緒にいてあげなければね。

■ マート To:イスカ
 では私が残りましょう。
 魔法の類はほとんど使えませんが、一応これ(剣)がありますから。
 お嬢様とティトル様の護衛程度はできると思います。

 マートの他にもバティが残ると言い、二人がティトル達とメディア達の側に付いた。
■スレイ To:バティ、マート
 じゃあ、大事なお姫様たちをしっかりと護ってあげて下さいね〜(^^)/

■ マート To:スレイ
 はい、わかりました。
 ではスレイさん達も気を付けて下さいね。

■ カナル To:爺
下位古代語:
 それでは、早速参りましょう。
 一緒に探していただけますか?

■ 爺 To:カナル
 うむ。よいじゃろ。
 ではいくかの。

 と、すすぅ〜〜と移動する爺さん。
 先ほど冒険者達が入ってきたとは違うドアを、そのままするりとすり抜ける。
■スレイ To:おおる
 なんと便利な・・・。

 霊体にとって。扉などあって無いようなものなのだろう。
 しかし、生身の冒険者はそうは行かず、
■ カナル To:おおる
 俺達は、扉を開けねばな……

 勝手にずんずん進む爺に遅れる事ないよう、自分たちも‥‥と扉に手をかけるカナル。
 しかしというか。やっぱりというか。
 相変わらず扉には鍵がかかっているようである。
 面倒‥‥とも思いつつも呪文を唱えるカナル。
 かちゃりという音を確認後、一行は扉を開け、先ほどは調べていない通路へと進んで行こうとするが‥‥
■ カナル
 おっと、一つ忘れてた。

 ふと立ち止まり、身振りを交えて呪文を唱える。
 一体何の呪文やら‥‥

 どうやら正常に発動したらしく、カナルはそのまま扉を開けて進んでいく。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp