お嬢様の願い Scenario #56
鏡の中の鏡


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マタブリュンネ家 メディア私室
 椅子と茶菓子が運ばれ、部屋の中央に簡易テーブルも運ばれる。
 そのテーブルに、メディアは次々と文献を持ってくる。
 その横で。バティは次々と茶菓子を消費していく。
 ついでにティトルもやっぱりお菓子を堪能中〜♪
■ メディア To:ALL
 これが流れの冒険者から購入したものですわ。
 そして、こちらが参考にした‥‥もともと私が持っていた文献ですの。

 と、厚めの羊皮紙の綴りと、こちらはバラの羊皮紙複数枚。
 丁寧な下位古代語でまとめられてはいるものの、かなり枚数が多いようである。
■スレイ To:おおる
 ……沢山あるんですね(^^;
 とりあえず、拝見しましょうかね。

 思ったよりも多かったのか。ちょっと度肝を抜かれるスレイ。
 冒険者から購入した文献の中身は、パダから遺跡までの地図と、遺跡についてのだいたいの内容が書かれているものであった。
 遺跡の内容といっても、どのような経緯で出来たものかなどについて触れられているものであり、遺跡の内部がどのような仕組みでできているのかについては、残念ながら書かれてはいなかった。
■イスカ To:メディア
 なかなか厄介なものですね。これを全部ご自分で読まれたと?

■ メディア To:イスカ
 はい。
 私、文献を読んだり‥‥調べたりするのを趣味としていますので‥‥(^^)。

■イスカ To:メディア
 それは素晴らしい。
 いまだ謎多きこの世界を、少しずつ解き明かすというのは有益なご趣味ですね。

■ メディア To:イスカ
 ええ(^^)。
 過去の文献も。今のこの世界も。
 解明されていない「事実」を、少しずつ解き明かして行くのは‥‥とても有意義だと思いますの(^^)。

■ カナル
(何ともまぁ、訳の分からない書き方だな。
 後に残すことを考えて作らなかったのか?)

■ メディア To:ALL
 ええと‥‥‥。先ほどは、「護衛」のみをお願いしたのですが、このとおり遺跡までの道のりは書かれていますけど、遺跡内部については「鏡の迷宮」とだけしか判らない状況なんです。
 ‥‥そういえば。私、どうして鏡の迷宮に行かなきゃいけないかって‥‥お話してませんでしたよね?
 その動機とか‥‥話した方がよろしいでしょうか?

■ カナル To:メディア
(話がポンポン飛ぶ女だな……)
 つまり、その迷宮について調べることも依頼には含まれると言うことでしょうか?

 それに、迷宮に向かう動機ですか? よろしければお教え下さい。


■ メディア To:カナル
 迷宮について調べるのは‥‥この文献ぐらいしかないそうです。
 父に頼んで賢者の学院まで調べに行きましたが‥‥。迷宮の内部を記した物はないと言われまして‥‥‥。
 ぎゃくに迷宮を調べてきて欲しいとかも言われましたけどぅ‥‥
 迷宮に向かう動機なんですけど‥‥‥んと‥‥‥話しても、笑わないでくださいね?

 と、ココで一呼吸。
■イスカ To:メディア
 もちろん。

■ メディア To:ALL
 わたし‥‥もう一人の自分が欲しいんです。
 毎日本とにらめっこして、知識を得ていくのは良いのですけど。ご覧の通り調べたい本はたくさんあるんです。でも、私の身体が一つだと‥‥調べるのにも限度があるでしょう?
 そこで、この鏡の迷宮の文献を見ていたら‥‥ほら、ここ、

 と、文献のとある箇所を指さす
■スレイ To:メディア
 もう一人の自分……?どれどれ。

■ メディア To:ALL
 ここに「分身を作る鏡」が、この迷宮に眠っているって書いてあって‥‥‥。
 どうしても。私。自分の分身が欲しいんです。
 だから、どうしても‥‥この迷宮に行きたいって思って‥‥‥
 ‥‥
 こういう、動機じゃ‥‥いけませんか?

 少し恥ずかしいのか。頬が赤らんでいる。
 しかし、先ほどまでは赤くなっていないようだ(笑)。
■ カナル To:メディア
 別に構いません。
 私達は、あなたに仕事を依頼されてここにいるのですから。
 その願いを叶えられるよう、全力を尽くすだけですよ。

 あくまでもその物腰は穏やかだ。
 内心、何を思っているかはともかくとして(笑)。
 かたやスレイ。その分身を作るというキーワードに、なにやら反応をしているようだが‥‥
■スレイ To:メディア
 確かに分身がいれば………、あんなことやこんなことが……

 少し恥ずかしいのか。耳が赤らんでいる。……っておぃ!(笑)
 一体何を考えているのかな?スレイ君(笑)?
■ジャン=バッティスタ To:スレイ
 分身したら、体積・面積・能力一切が半分になるかもしれないぞ?
 さらに分身したら、サイズが4分の1になったりしてね。

 期待に胸膨らませているスレイに、ぼそぼそと水を差すバティ(笑)。
 おいおい、それは「分裂」であって「分身」ではなかろう?
■ ティトル To:バティ&スレイ
 どんどんちっちゃくなるですか〜?それは大変ですぅ〜 でもでも、分身さんができたら、もっと沢山いろんなものを食べにいけますねぇ〜(^^)

 こちらはこちらで違う想像をしているようだ。
 でっかいトリさんの丸焼きを取り囲むミニティトル達!
 ‥‥それはそれでビジュアル的にはアリかもしれない(笑)。
■スレイ To:ティトル、バティ
 ………。いや、それはそれで趣きがあると思いますよ、うん。
 いろいろ応用が利きそうですし……ね♪(パタパタ)

 と、また違った想像を‥‥(笑)。
 ちょっと火照った顔も頭も。耳をぱたぱた、放熱中〜♪
■イスカ To:メディア
 分身というのがはたしてどのような代物かは、行ってみなければわかりませんが・・興味はありますね。

■ メディア To:イスカ
 ええ。それなんです(^^)。
 私も‥‥確かに身体が二つ欲しい!!っていうのが一番の理由なのですけれど、でも‥‥
 どのような物で、どのように分身するのかっていうのを、自分自身の目で確かめたいんです(^^)。

 先ほどの頬の赤みはどこいったのか。
 メディアは目をきらきらと輝かせながらイスカに言う。
■イスカ To:メディア
 そう、自分自身の目で、ね。
 私たちはどうやら気が合いそうですね。

■ メディア To:イスカ
 そうですか?
 それは。とても嬉しいですわ(^^)。

 そう言うメディア。
 とても嬉しそうである。
■ メディア To:ALL
 そうそう。私ったら大切な事を確かめ忘れていました。
 調べてわかっているのはこのぐらいなのですが、この依頼、引き受けて下さるでしょうか?

■ ジャン=バッティスタ To:メディア
 うだうだ言ってねーで、さっさと出かける準備をしな。
 俺達もここまで来ていて、「いや、結構です。さようなら」とは言わねぇよ。

■ ティトル To:バティ
 そうですよねっ、やっぱり受けて立たないとっ!

■ メディア To:ジャン=バッティスタ
 本当ですか!!
 ありがとうございますっっ☆

 と、思わず‥‥なのだろうか?バティの手を取り喜びの表情のメディア嬢。
 心なしか、マートの顔が渋い。
 そして‥‥。心なしかティトも……ちょっと難しい顔になっていたりする。
 しかし、当の本人は。その表情の変化に気がつく事はないようだ‥‥。
■スレイ
 やはりあれはバティ人形……

■ カナル
(これはこれは……。
 なかなか退屈しない旅になりそうだな)

■ ジャン=バッティスタ
 (ああ、うざい……)

 三者三様。
 はてさて。いかなる旅になるのだろうか?
■ マート To:メディア
 お話がまとまったところで申し訳ありませんが。
 今晩はもう時間も遅くなっておりますので‥‥出発は明朝、という事にして、本日はもうお休みになられた方がよろしいかと‥‥
 今出発しても、明朝出発しても。遺跡は逃げませんから‥‥

 そんなマートの声に我に返ったメディア。
 慌ててバティから離れて、顔を真っ赤に染めながら
■ メディア To:ALL
 ええと、そうですわね。
 皆さんお疲れでしょう?部屋を準備させますので、ごゆっくりお休みくださいませ。
 そうだ‥‥。
 一応荷造りはさせたのですが、いかんせん旅慣れぬものなので‥‥「これは持っていったほうが良い」という物がございましたら、是非教えていただきたいのですが‥‥なにかありますか?

■イスカ To:メディア
 さて、なんだろう・・
 私はいつも、最低限の持ち物だけで旅をすることに慣れてしまっているものだから。

 旅が当たり前な人物にとって。特に準備しなければならない‥‥というものは、逆に判りにくいものなのだろうか?
■ カナル To:メディア
 そうですね……。
 最低限、この辺りを揃えておけばよいのではないでしょうか?

 と、イスカに変わりカナルが教える。
 って、この辺りとかって宣言してもらえると、GM的には大変嬉しい(ぼそ)。
■スレイ To:メディア、マート
 そうですね、カナルの言う通りランタンと油、ロープなどは準備した方がよいですね。
 あと小袋とか寝袋もあると旅が楽になると思いますよ。あ、羊皮紙などもあるにこしたことないですね。
 それと我々が向かうのは”鏡の迷宮”ですから、鏡を持っていっても役に立つかもしれませんね〜。

■ メディア To:スレイ
 教えて下さってありがとうございます(^^)。スレイ様。

■スレイ To:メディア
 いえいえ、どういたしまして(^^)

■ メディア To:マート
 準備よろしくね、マート。

■ マート To:メディア
 ‥はい。かしこまりました。
 って、筆記用具などにつきましては、ご愛用のものを持っていかれた方がよろしいでしょう?
 筆記用具と羊皮紙につきましては、ご自分で準備なさって下さいね。お嬢様。

■ メディア To:マート
 はぁい。
 では‥‥準備は大丈夫として、そろそろ明日の為に眠りましょうか?
 お休みなさいませ、皆様。

 と優雅にご挨拶。
■スレイ To:メディア
 そう言えば、我々はどこで寝るのでしょうかね?
 ここですか?(←おぃ)

■ メディア To:スレイ
 あらいけない!お客様のお部屋にまだご案内していませんでしたわ。
 リュシカ。ちょっと来てちょうだい。

 と、メディアが廊下に声をかけると、すこしふっくらとしたメイドさんがやってくる。
■ リュシカ To:メディア
 はいお嬢様。いかがなさいましたか?

■スレイ
 (ぼそっ)おぉ、メイドさんだ……

 間近に来たメイドさんに。思わず反応するスレイ。
■ メディア To:リュシカ
 お客様達を客間にご案内してあげて。
 粗相のないようにね。

■ リュシカ To:メディア
 かしこまりました。

■ リュシカ To:ALL
 では、私がお部屋にご案内します。

 と、案内しようとした矢先。
■ ティトル To:マート
 うーんと、さっき話してた用意って、マートさんが買いに行くんですか?
 私も出かける前に買い忘れたもの買いに行きたいんで、一緒に行きませんか?

■ マート To:ティトル
 ええ。今から領内の雑貨屋に行こうかと思っているのですが‥‥それでよろしければご一緒しますか?

■ ティトル To:マート
 はいです〜(^-^)雑貨屋さんの場所わからないんでお願しますね。

 どうやら馬車で買いだしに行くつもりだったらしい。
■ メディア To:ティトル&マート
 そうですね。ご一緒して戴いたほうが、より良いものを購入できると思いますわ(^^)。
 では、気を付けて行ってきてくださいませ(^^)

■ マート To:ティトル
 では、ちょっと馬車の支度をしてきますので、客間の方にてお待ち下さい。

 一礼し、マートは部屋を出ていった。
 そのマートが部屋を出て行くのとついでに‥‥バティもつい‥‥と部屋を出ていく。
■ リュシカ To:ALL
 えと‥‥おひとり出ていかれたようですが‥‥‥。
 とりあえずご案内いたしますので、ついてきてくださいませ。

 と、すたすたとメディアの私室から出て廊下を進む。
マタブリュンネ家 廊下
 一方‥‥こちらはバティとマート。
■ ジャン=バッティスタ To:マート
 あのさぁ、さっきの会食で向こうから切り出してくれないんで困ってたんだけどさ。
 今回の仕事の報酬ってどうなってんだ?

■ マート To:ジャン=バッティスタ
 今回の報酬‥‥そういえば‥‥‥話してませんでしたね(^^;
 ええと、一応冒険者の店に貼り出した状態では、お一人につき1,000ガメルの報酬を準備しているそうです。
 もし、ご不満があるのでしたならば‥‥買いだしが終わってからでよろしければ、主と報酬の件について話し合いの場を設けれるように伝えておきますが。
 いかがしますか?

■ ジャン=バッティスタ To:マート
 んー、どうだろね。額については十分だと思うよ。
 買い物に行くみたいだし、準備資金っていうか、前金がもらえるようならもらってきてくれない?

■ マート To:ジャン=バッティスタ
 準備資金と申しますと‥‥。
 今から行く雑貨屋で購入するのは、すべて報酬とは別として購入するように、といわれております。
 他に御入用でしょうか?
 また‥‥前金というのは、いかほど用意すればよろしいのでしょうか?

■ ジャン=バッティスタ To:マート
 全部買ってくれるってなら、お任せするよ。
 まっ、前金ってのはお互いの信頼関係みたいなもんだから、2割から半分くらいってのが相場だな。
 詳しい話はカナルに聴いてくれ。俺様、そういうの得意じゃねーんだ。

■ マート To:ジャン=バッティスタ
 わかりました。では、前金としまして報酬の2割ほどを用意いたします。
 では、買物がすみましたらカナル様に聞いておきますね。よろしいでしょうか?


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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp