情報屋 | Scenario #56 |
鏡の中の鏡 |
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オラン とある民家 |
■スレイ |
ふん、ふふ〜ん♪ わたしの〜輝ける〜み・ら・いの為〜にぃ〜♪ れっつごーかなる、ばくしんかなる、突っきス・ス・メ〜〜♪ |
スレイを連れて歩くことしばし。
カナル達が着いた先、町外れにある情報屋。
一見すると、極普通の民家にしか見えないその家に。カナルはつぃ‥‥と入って行った。
■ カナル To:情報屋 |
例の件、何か分かったかい? |
スレイを従え、そっと入り込んだ部屋の中。
中にはタバコの煙が充満し、あまり視界は良くない。
その煙の向こうから。男とも女ともつかぬ、深い静かな声が聞こえる。
■ 情報屋 To:カナル |
後のは‥‥? ‥‥まぁ、あんたが連れてきたんなら、良いが‥‥ |
ぷはぁ‥‥とはかれたのか。
また少し、煙の濃度があがったようだ。
■スレイ To:輝ける未来の使者さん |
(けふ、けふっ)…あ、邪魔はしませんのでお気になさらずに(^^) |
少し煙にむせながらも。にこやか〜に、お返事スレイ。
■ 情報屋 To:スレイ |
‥‥‥なら、いいけどね。 |
■ 情報屋 To:カナル |
"例"の件‥‥ね。まだ完璧とは言えないが‥‥ちょいと耳に重さを残す程度の事は判ったよ。 ただ‥‥ |
ひと呼吸間が空く。
■ 情報屋 To:カナル |
‥‥あんた。その人と、仲良いのかい? ‥‥別に男女の仲とかじゃなくてさ。‥‥良い師匠なんだろ? ‥‥‥‥ それでも知りたいってのかい‥‥? |
部屋の蝋燭が、静かに‥‥その芯を揺らす。
■スレイ |
(師匠…?) |
なにやら真剣そうな話様子。
ちょっとばかり好奇心を抑えて、おとなしく聞いている。
■ カナル To:情報屋 |
出来の悪い母親みたいなもんだからな。 出来の良すぎる息子としちゃ放っておけないのさ。 |
その特徴である目を細め。少し肩をすくめる。
いつもの表情。ゆえに、表情を隠しやすいのか?
■ 情報屋 To:カナル |
出来の良い‥‥か。‥‥まぁ、いいよ。 あんまりもったいぶったってしかたがないしね。 一度しか言わないからよぉく聞きな。 「若さを保つ」という事、方法は‥‥いくつかあるって言われているのは知っていると思うが‥‥まぁ確認かねてね。 1つは邪法。いわゆる「不死の魂」を手にいれ、永遠という時の海に身をゆだねる方法。 1つは呪い。自分で望んで手に入れたわけではなく。ふとしたきっかけにより永遠という檻に閉じ込められた方法。 1つは誓い。自分の為か。それとも‥‥他の誰かのためか。その誓いのために。敢えて永遠という迷宮に足を踏み入れる方法。 あんたの調べている主がどれに当てはまるかっていうのは。自分で調べたほうがより良いよ。 ただ、ただね。 「若さ」を保つということは。見た目よりもだいぶ大きな代償を支払うことになるっていうのをあんたは知らなきゃならない。 あんたのお連れさんのようにエルフとかならまだしも。極まっとうな人間が「常」に若いんだよ? 私は‥‥その人の「事」は知らないけど。 ‥‥ ‥‥あまり。深く踏み入れないことを勧めるね。 それは。あんたの為にもなると思うんだけど‥‥どう、する? |
少し‥‥煙が晴れ。
深い藍色の瞳が見える。
■ カナル To:情報屋 |
深みにならもう既にはまってるんだよ。 (ずいぶんと前からな)
何が自分のためなのかは自分で決めるさ。 |
ぼそっと呟いたあと。金貨の入った袋を置き、立ち去る。
袋の中身。‥‥300ガメルほどらしぃ‥‥‥
■スレイ To:カナル、輝ける未来の使者さん? |
えっ、え?(きょろきょろ) あ、置いていかないで下さいよ〜。 お邪魔しました―――です。(おにぃ…お姉さん?) |
情報屋を気にしつつも、カナルの後を追っかけて部屋を出ていくスレイ。
■スレイ |
(いつになく真剣そうな、カナル…。これは聞かないほうがいいのかな…?でも……) |
話かけて良いものか悪いものか。
耳がぴくぴく動きながらも、すこぉしお悩みスレイがいたり。
■ 情報屋 |
‥‥まいど。 ‥‥‥ふぅ‥‥。もう、手遅れ?それとも‥‥? ま‥‥がんばりなさい。‥‥‥。あなたが何を見て。何を感じて。 ‥‥何を思うのかは私は‥‥しらないけれど‥‥。 |
藍色の瞳。
‥‥深く、色濃くなる瞳。
その瞳は、何を思うか。
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