久方の宴 Scenario #56
鏡の中の鏡


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銀の網亭 個室
 おやじに手渡された鍵を手に、個室へと向かうカナル。
 さて。他の面々はというと?
■ジャン=バッティスタ To:ティトル
 部屋に行くってさ。トリさん、持ってきていいからまずはほっぺについたソースをなんとかしろよ。

■ティトル To:バティ
 はっ!はいはいですぅ〜。
 んしょっ(トリ料理の大皿を持ち上げつつ…)ああっ、ソース、ソースっ……もうついてないですよねぇ?

 と、片手で慌てて口元を拭うティトル。その仕草も微笑ましい。
 その後、ひょい♪と軽々お皿を持って、バティの後から部屋に行く。
■ジャン=バッティスタ To:ティトル
 ん、ばっちし!

 そんな仲良しさんな二人の後から階段をのぼるイスカ。
 その微笑ましい光景を見ながらふとリグに耳打ちする。
■イスカ To:リグ
 ふふっ、バティさんのよくしゃべることときたら。
 ティトルの戻ってきたのが、よほど嬉しいに違いないよ。

 くすっと。微かに笑みがこぼれる。
■リグ To:イスカ
 そうだね。
 顔はいつも通りだけど、喜びの精霊が溢れ出してるのがイスカ姉ちゃんには見えるんじゃない?

 耳打ちに答えるように、クスクスとリグも笑う。


 さて。
 一足先に部屋に着いたカナルは?
■カナル
 それにしても、あの依頼書はなんなんだ?
 バティを直々にご指名とは、またどこぞで買われた恨みか?

 と、不思議な依頼書についてぶつくさ文句を言っているようだ。
■ジャン=バッティスタ To:カナル
 知るかよ。人に崇め奉られはすれ、恨まれるいわれはねぇぜ

 丁度その場面に、ティトルとバティが部屋に入ってくる。
 タイミング的には微妙な線ではあるが、本当に悪口だけは聞き逃さない男だ。
■カナル To:バティ
 祟り神だからな。
 それで、どうなんだ?
 心当たりはあるのか?

■ジャン=バッティスタ To:カナル
 あんな舌を噛みそうな名前なんざ、知らねぇって。

 と、ひらひら〜と答える。
■カナル To:バティ
 マタブリュンネ家か……。
 珍しい女系の貴族だな。

 ……恐らくは、イシュナ繋がりか?


 過去の依頼を振り帰り、ふと元気のよかった娘を思い出す。
■ジャン=バッティスタ To:カナル
 ……イシュナ、ってあのイシュナか?
 戦闘時に手間ばっかかけるお嬢ちゃんだったな。

■ティトル To:バティ&カナル
 マタ…??イシュナ?? バティさん達のお知合いなんですかぁ?

 聞きなれぬ名前に、クエスチョンマーク飛びまわるティトル。
■ジャン=バッティスタ To:ティト
 お知り合いっていうか、昔の護衛の依頼を受けたんだ。 カナルとはそん時一緒になったんだ。今じゃ腐れ縁だけどな

■カナル To:おおる
 まったくだ。
 DreamWeaverって名前も、そのときからだしな。

 そう。夢織り人達の物語。
 詳しくはシナリオ#11参照の事♪
■スレイ To:おおる
 へ〜、そんな逸話があったんですか。

 バティ達の後をひょこひょこと付いてきたスレイ。
 面白そうな話題に、ぴこん♪と耳も反応中。
■スレイ To:バティ、カナル
 ということは、その依頼が二人にとっての運命の出会いだったわけですね♪

 ちょっと意味深な言葉と共に、耳も元気に動いているようだ。
■ジャン=バッティスタ
 ……。
 なんか嫌な響きだ。

 その言葉の響きに、ちょいと顔をしかめるバティ。
■ティトル To:バティ&カナル&スレイ
 はぁー、なんだかよくわかんないけどすごいですね〜っ。

 ティトル。意味もなく感心したりして。
 まぁ、ティトルの事だから、変な解釈はしてないと思われる(笑)。
■イスカ To:バティ&カナル
 へえ、その話も面白そう。今度詳しく聞かせてね。

■ ジャン=バッティスタ To:イスカ
 ああ、おいおいな。今度の仕事も令嬢護衛みたいだからいくらでも話す機会はあると思うぜ。

 と、ゆびきり約束?


 一段落ついて。またちょっとした疑問が生まれたり。
■ジャン=バッティスタ To:ティト
 さっきから気になってたんだが、その背中にしょったデカブツはなんだ?

■スレイ To:ティトル
 おぉっ?!いつのまにっっ!!

■ティトル To:バティ
 うや?……あはは(^^;
 村に帰ったらティヴァがこんななっちゃいました〜てへへ。

 と、村であったコトをちょいと反芻ちょっと照れ照れ♪
 いつもティトと共にあった背中のシャムシール君は、今はでっかいグレートアックスへと変貌していたりする。
■ジャン=バッティスタ To:ティト
 へ? 「てぃば」は生物なのか?むー。
 それにしても、当ったら痛そうだな……

■カナル
 跡形もなく消し飛びそうだ……

■スレイ
 ……うわぁ(消し飛ぶバティを想像している)

 確かに。
 一発どかん☆と当たれば、バティなど吹き飛ぶぐらいの威力を持ちそうなアックスである。
 まぁ、持ち主がティトルである以上、上記のようなコトは起こり得るわきゃないのだが‥‥
■ティトル To:バティ
 うーん。でもまだ1回も使ったこと無いんでよくわかんないです〜。
 でも兄さまがくれたのだからきっと大丈夫です〜

■ジャン=バッティスタ To:ティト
 ふーん、だけど本当にごっついなぁ。ちょっと貸せよ。

■ティトル To:バティ
 はいです。

 ひょい、と。気楽に手渡すティトル。
 さて、そのアックスを手にしたバティといえば、
■ジャン=バッティスタ
 お、重くて持ち上げらんないぞ……

 軽がると持ち上げたティトルから、受け取れなかったバティであった‥‥‥。
■スレイ To:ティトル
 相変わらず、凄まじい武器ですね〜(^^;

■ティトル To:スレイ
 えへへ〜(^-^)

 と、アックスとティトルを見比べるスレイ。
 いつもながら凄まじい。
■リグ To:ティトル
 これだけ大きいと、持てても降りまわせないよ。
 前よりもカッコ良くなったね、ティトル姉ちゃん。

 同じくパーティーの主戦力たるリグ。
 ティヴァとティトルを変わりばんこに見ながら言う。


■ジャン=バッティスタ To:ALL
 さてと、もうすぐ夜になっちまうから依頼人に会いに行くのは無理そうだな。
 ここはおやじを呼びつけて、なんで俺様ご指名なのかコミで話を聞くとしますか?

■カナル To:バティ
 そうだな。
 それに、場合によってはウィラード家にも行ってみるべきかもしないぞ。

■ジャン=バッティスタ To:カナル
 それなんだけどさ、何で俺様が名指しなんだろうな。
 カナルだっていたぢゃないか。

■カナル To:バティ
 さぁてね。
 イシュナのお気に入りだったんじゃないか?
 おやじに、酒の注文ついでにその辺りを尋ねてくるとするか。

 と、ちょっと首をすくめるカナル。
■ティトル To:カナル
 あ、じゃぁトリさんの追加も〜♪

 料理の注文と聞き、張り切って立候補するティトル。
 その目にはトリさんの文字がくっきりと♪
■ジャン=バッティスタ To:カナル
 あー、食いモンいらないから適当に飲みモン貰ってきて。
 あと、おやじもなー。

■ティトル To:バティ
 はーい。

 ティトルがカナルに連れられ部屋を出たのを見計らってか。
■スレイ To:バティ
 ………実はバティをお婿さんにするための策略だったりして(笑)

 と、依頼経路を推理し始めるスレイ。
■ジャン=バッティスタ To:スレイ
 誰が?
 俺様の知らないところでいろいろ画策されるのって気持ち悪いな。

■スレイ To:バティ
 ん、そのイシュナさんって人ですよ。貴族のお嬢様なんでしょう?
 貴族のお嬢様といったら我が侭でプライドが高い!これは王道ですっ(笑)
 だから似たような人が気になってしまって…………、ほらね?(ぉ
 バティっていろいろな女の人にもてそうですからね〜

 そんな話しをしながらも。スレイが思い浮かべているのは、スキュラ(ゾンビ)に引きずり込まれるバティの図(笑)。
 ‥‥ほれほれ。お人の悪い事♪
■ジャン=バッティスタ To:スレイ
 女関係っていったら俺様よりもカナルの方がよっぽど……

■スレイ To:カナル
 へ、そうだったんですか?バティより凄いなんて……(汗)

 スキュラに絡まれたバティよりも凄いとは!!
 ‥‥はたしてスレイの想像は、いかなる方向へと進んでいるのだろうか‥‥(笑)
 また、こっちは、
■イスカ To:スレイ
 そ、そうだったのか・・

 イスカもスレイと一緒になって、何か大変なことを想像しているらしい‥‥‥。うむ。想像って大事だよね!
■リグ To:カナル
 バティ兄ちゃんよりすごいカナル兄ちゃんの女性関係?
 う〜ん……
 魔術師ギルドのお師匠様とか?

 と、大きな勘違い留まり知らず。
 果たして、彼らの想像の中のカナルはどこまで膨らんでしまっているのだろうか?(笑)


銀の網亭 酒場
 ティトルを従え階下へと移動するカナル。
 カウンターの中では、おやじが忙しそうに料理の準備をしているようだ。
■ おやじ To:カナル
 お、さっそく料理の注文か?

■カナル To:おやじ
 飲み物と食い物を適当に頼むよ。
 それと、手空きになったら、あの依頼についての話を聞きたいんだが。

■ おやじ To:カナル
 おう、ちょっと待っててもらえるか?

 と、手際良く支度を進めています。
■ おやじ To:ティトル
 そういや、今日は珍しい『トリサン』が入ったんだが、食ってみるか?
 多少クセがある味のやつだが、まぁ香草で蒸し焼きにしているからなかなかイケるやつだとは思うが‥‥

■ティトル To:おやじさん
 はいっ!食べてみたいでーすっ!
 皆の分もお願いしますね〜

 珍しいトリさん。一体どんな味なんだろうか♪
 そんな思惑こめているやら、いないやら。
 ティトルは、おやじさんの調理してるところをわくわくしながら見ている。
■カナル To:ティトル
 また簡単にのせられやがって……。

 そんないつものティトルの反応を、ちらっと横目で見るカナル。
■ おやじ
 これで‥‥ほい、おまっとさん。
 今日はちょっと蒸し暑いから、冷たいものをメインにしたが、まいいだろう。

 カナルとティトルの目の前のカウンターに、冷風パスタやサラダ、人数分の飲み物が並べれていく。
 そして最後にほかほかと湯気をたてるトリさんが♪
■ティトル To:おやじさん
 はぁ〜っ☆美味しそうですねぇ〜〜(うっとり)

■ おやじ To:カナル
 ふぅ。これで一息ついたかな。
 料理運ぶがてら‥‥ちょっと部屋に行ってもいいか?依頼の話しがあるからな。

■ティトル To:おやじさん
 あ、じゃぁコレ運びますね〜♪

 足取りも軽く、皿をもって部屋に行くティトル。
 もちろんその手には、珍しいトリさんの皿が♪
■カナル To:おやじ
 それじゃ、酒の方も頼むよ。

■ おやじ To:カナル
 酒か。エールとワインと……スピリットでよいのかな?

 おやじからの確認に答えたカナルは、そのままサクッと例の依頼書を手に取り。すたすたと個室へ向かう。

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 GM : shuu
 mail: shuu@ichinoseki.ac.jp