「『金は不幸を招く』とはよく言われるが、
それはきっと他人の金のことを言うのだろう」(サッシャ・ギトリ)
歌劇場 ライストンの部屋 |
■ ライストン To:おおる |
さて、これで君たちに仕事を頼むことが決まったわけだが……。 |
■ ジーク To:ライストン、エレック |
先程被害が出ているといわれましたがどの様な被害が? あと脅迫状など残っていれば見せていただきたいのですが。 |
■ ライストン To:ジーク |
セットの下敷きになりそうになったり、部屋が荒らされたりだな。 詳しいことは、私よりもその場にいた者の方が良かろう。 後で、団員にでも聞いてくれ。 それに、脅迫状だが……。 |
■ エレック To:おおる |
……そんなもの、数えるのも馬鹿馬鹿しい。 日に何通来るか分からないさ。 |
■クレフ To:エレック |
はぁ…それはまた、尋常ではありませんねぇ(-_-;) |
■ リュセラ To:ライストン、エレック |
「そんなもの」でも、犯人を知る手掛かりの一つです。 後で見せて貰いますね。 |
■ エレック To:リュセラ、ライストン |
見たいというなら、別にかまわないが。 座長、あれはどこにやりましたかね? |
■ ライストン To:エレック、リュセラ |
手紙なんかの管理なら、ニケルの奴じゃないか? 奴に聞いてみろ。 |
■ ジーク To:エレック、ライストン |
ニケルさん・・・・ですか? どのような人で、今どちらにいるか分かりますかね? |
■ エレック To:ジーク |
ニケルは、うちの劇団の庶務担当なんだ。 今は、おそらく舞台装置設営の手伝いでもしてるんじゃないか? |
■イルミナ To:ライストン、エレック |
なるほど...そうすると、脅迫状と各被害のつながりもわからなければ犯人が同一人物であるかどうかですら今のところわからないと言うことですか? 部屋があらされたり、セットに仕掛けをしたりということであれば、犯人が部外者ならば誰かが不信人物を見ていてもおかしくないと思うのですがそう言った手がかりもございませんか? |
■ ジーク To:ライストン、エレック |
・・・・そういえば舞台や部屋の方に部外者の方は気軽に立ち入る事ができるのですか |
■ ライストン To:おおる |
無論、そんな杜撰なことはない……と言いたいところだが。 こういう場所は、様々な者が出入りするものでな。 もっとも、こんな事件が起こってからはかなり厳しく出入りを制限しておるが。 エレック、お前からは何かないか? |
■ エレック To:ライストン |
……別に。 それよりも、早く稽古に戻りたいんですがね。 |
■ ライストン To:エレック |
おお、そうだな。 |
■クレフ(心の声) |
確かにこれだけ大きいと、厳重な体制って言うのはちょっと無理かも知れないですねぇ。 |
エレックは、冒険者達に黙礼をすると、部屋を出てい……。
■ ジーク To:エレック |
あっと、すみません。一つだけお聞かせください。 このような事をするような人に心当たりは? |
■ エレック To:ジーク |
さてね。 無いといえば嘘になるが、この世界も、そうそう奇麗事ばかりじゃないのでね。 しかし、私を殺そうとするものは、と聞かれると、やはり思い当たる節はないな。 |
■ ジーク To:エレック |
それはそうですよね(^^; |
続いて、リュセラがエレックを呼び止める。
去り際に質問をするのは、お約束だよね。
■ リュセラ To:エレック |
少し待って貰えますか? 今からは、何処に行かれる時も護衛をさせていただかないと。 |
■ ライストン To:エレック |
当然だな。 分かっているな、エレック。 |
■ エレック To:ライストン、おおる |
……分かったよ。 |
ライストンに睨まれ、反論しかけた口を閉じるエレック。
冒険者たちは、稽古に行くエレックの護衛に誰がついて行くかを相談し始めた。
■アップル To:パーティ&おーる |
・・・わたし、護衛、やるね。 調べ物とかあんまり得意じゃないし、足は速いほうだと思うから、いざというとき犯人とか、追いかけられるしね。 護衛の方法にもよるんだけど、鎧とか、どうしようかな・・・? あとは、人数の問題。直接エレックさんにつく役でしょ、犯人にわからないように見張る役でしょ、 だから最低ふたり、できれば交代要員も欲しいんだけどな。 |
■イルミナ To:アップル&ALL |
それじゃ、私も護衛に回るわ 万一、犯人がエレックさんのファンだった場合、嫉妬で矛先が私達に向くかもしれないし... まぁ、その程度の犯人ならこちらとしても助かりますけどね(^^; |
■ ジーク To:ALL |
では、私とアップルさんとイルミナさんで護衛につきましょう。 |
■ リュセラ To:イルミナ、アップル、ジーク |
お願いね。 残りの話が終わったら行くから。 |
■ ジーク To:ライストン、エレック |
ところで今まで直接襲われかけたとかそういうような事はありませんでしたか? もし、そのような事があったのでしたら、装備はこのままで護衛に着きたいのですが。 |
■ ライストン To:おおる |
あまり物々しくして欲しくは無いのだが、いたし方があるまい。 よろしく頼む。 |
■ ジーク To:ライストン |
お任せください(^^ |
仲間とエレックが退室するのを見送った後、リュセラはおもむろにライストンに向かい、追加の情報収集に勤しむ。
■ リュセラ To:ライストン |
話の続きですが、彼の護衛はこの劇場内に限らないものと考えて良いのでしょうか? 例えば、休日にお出掛けになる事もあるかと。 そう言えば、彼が今どちらに住んでいるのかも、まだ聞いて居ませんでしたが? |
■ ライストン To:リュセラ |
彼も含め皆、団員はここの宿舎に泊まっておる。 公演が終わるまでは、外に出ることはないので、その点は問題ない。 |
■ リュセラ To:ライストン |
この劇場には、宿舎も付いているんですね。 (納得して頷く) 大きな劇場ですから、他にも色々な施設があると思います。 初めて来た私達でも判るような案内図はありますか? |
■ ライストン To:リュセラ |
ロビーに案内図があるので、それを見たまえ。 |
■ リュセラ To:ライストン |
はい。 それと、劇場内に、特別な人しか立入りを許されない所などは? 例えば、施錠して管理しているような部屋ですが。 |
■ ライストン To:リュセラ |
特にはないな。 公演時に、一般の客が入らないようになっとる場所はあるが、普段はそうでもない。 もっとも、それはあくまでも劇団員達にとって、と言う意味だがね。 この時期でも、さすがに見ず知らずの者が、簡単に劇場の奧にまで入れるということはないはずだ。 |
■ アシスト To:ライストン |
そーゆー部屋に、オレ達は入ってもいいのかな? 調査する段階で必要になる可能性もあるわけだし。 |
■ ライストン To:アシスト |
一言断ってからならば、かまわんよ。 |
■ リュセラ To:ライストン |
報酬に関してのお話、宜しいですか? 4週間、犯人を捕まえるまでの私達の食事や宿代についてはどのようにお考えでしょう? |
■ ライストン To:リュセラ |
宿と食事か……どうだ? 団員と一緒にここに泊まるというのは? 食事も、団員と同じ物で構わないならば、用意しよう。 |
■ リュセラ To:ライストン |
ご好意、感謝します。 えっと──。 |
声を潜めて仲間に確認。
■ リュセラ To:クレフ、アシスト |
ああ言ってるけど、いいかな? |
■ アシスト To:リュセラ |
オレはOKだよ、リュセラ姉ちゃん。 |
こくこくとうなずくアシスト。
責任の共有って奴だね(?)
■ リュセラ To:ライストン |
また、報酬額は3000ガメル程度と依頼書にありましたが、あれは、 犯人を早期に捕まえる事が出来た時。捕えるのが遅くなった時。無事護衛を終えたものの犯人は捕らえられなかった時。 それぞれの場合にどう変わりますか? 更に、捕らえる際に犯人の生死は問われます? |
■ ライストン To:リュセラ |
ともかく、この公演が終わるまで護り通してくれれば、金は払おう。 しかし、職務怠慢と感じたときや、エレックを守れなかった場合は、金は払えんな。 |
■ リュセラ To:ライストン |
誠意を持って仕事させていただくのは当然です。 もし至らぬ所があれば、言って下さい。 ですが──。 その、報酬金額に交渉の余地はありませんか? 正直、4週間という長さの仕事になるとは考えていなかったものですから。 1週間当たり1200、総額4800ガメルでは無理でしょうか? |
■ ライストン To:リュセラ |
食事と寝所を提供のうえ、更に報酬もか……。 しかし、君たちは、その値に合うだけの力を持っているのかね? ……君たちを紹介してくれた店の親父に相談してから決めてみよう。 それでどうかな? |
■ リュセラ To:ライストン |
必要と思われるのなら、それで構いません。 エレック様、そして公演の無事が懸かった大仕事だと聞けば、店主も「4800なら安いもの」と言われるでしょう。 |
と、自信満々の笑み。
■クレフ |
…………リュセラさん……(-_-;) |
「だいじょうぶなんですか?」という台詞をすんでのところで飲み込む。
■ リュセラ To:クレフ |
ん? クレフも同じ意見ね(^_^ |
■ リュセラ To:ライストン |
それでは、そろそろ私達も仕事に移ります。 また、何かありましたらお伺いしますね。 |
礼をして退室。
一度、ロビーの案内図を確認した後で、稽古をしているであろう舞台へと向かった。