- Diva the Soul Saver - 魂のディーヴァ

Chapter 4

砦の城壁

 三発目の火球は今度こそ狙ったところに命中し、残った亡者達も雨あられと矢を受けて掃討された。
 しばらく警戒態勢は続いていたが、どうやら一通り片づいたらしく砦中でほっと息を付ける雰囲気になる。
■アディ To:ALL
 ふう………片づいたかな。
 男爵の方はどうだった?渡してくれなかったでしょ。

 その問いに対して、バジルは無言で肩をすくめた。
■ルタード To:アディ
 ダメでしたな。物わかりが悪いというか……。
 いや、まあ、わしらの話の持ちかけ方もよくなかったのかも知れませぬが。

 言いながら、クロスボウをおさめる。
■ルタード To:アディ
 わしらは、ディーヴァとともに、それが安置されていたという祠も気にかかっておりまして。
 もしよければ、情勢が落ち着いている今のうちに、祠をひとあたり見て来たいと思うのですが、ここをお任せできますでしょうか?

■アディ To:ルタード
 うん、ここは大丈夫。
 でも、今日はもう暗いし、明日の方がよくないかな。
 確かに今は一段落してるから、行くって言うなら止めないけど………

 と、アディに祠の場所を聞く。ここからさほど離れているわけではないようだ。
■ルタード To:アディ
 うむ、出歩くにはなるほど、もう遅い時刻ですかな。
 しばらく落ち着いていそうならば、疲れをとってから明日訪れたほうがよいかも知れませんのう。

■バジル To:ルタード
 夜は彼等の時間だから、明るくなってから行こうよ。

■ルタード To:バジル
 では、そうしようかの。

 などと言っていると、竪琴を小脇に抱えたポムが戻ってきた。
■ポム To:アディ
一段落…やっぱりまだまだいっぱいいるのかな(^^;

■ルタード To:アディ
 それでは、わしは、外の亡骸に祈りを捧げておきましょう。

■ポム To:ルタード
あ、あたしも歌いに行くぞ!

■アイシャ To:みんな
 アイシャも行って来るね。

■アディ To:ALL
 ちょ、ちょっと待って。時間が時間だし、伏せてる兵がいるかもしれないよ。
 朝になって見通しが良くなってからの方がいいと思うんだけど………。

■ルタード To:アディ
 ああ、ご心配なく。
 わしは、この場から鎮魂の祈祷をするだけですから。

 言うなり、低い声で神聖語の詠唱を始める。
■アイシャ To:アディ
 そっか。アイシャもここからする〜。

 ルタードの隣で同じように祈りを捧げる。
■バジル To:ポム
 さっき砦の中に何かヒントが無いかと思って探してみたんだけど、見つからなかったんだ。
 僕等じゃ見落としてるところがあるかもしれないから、もう1度ポムと一緒に回ってみたいと思うんだけど、どう?

■ポム To:バジル
よし!行こうぜ
謎…じゃなくて真実を見付けるんだ
なんかわくわくするな♪

■ミュン To:バジル
 そうですね。でも、ちょっと一寝入りしたい気もします。

■アディ To:ALL
 部屋は一杯あるから勝手に使ってくれていいよ。

■バジル To:みんな
 あと、あんな人でも一応ここの領主だし、今の戦いの事報告しに行った方が良くない?

 表情に嫌さがにじみ出ている。
■ミュン To:バジル
 そうですね。うまくすれば、ディーヴァを手に入れる機会があるかもしれませんし。

■ラウル To:バジル
 んー。それに「あんな」ヤツだから無視して話し進めたら何するかわからねえしな……

■アイシャ To:みんな
 ほったらかしにしたらスネちゃうよ。きっと。

■ルタード To:みんな
 まあ、祭器うんぬんはともかく、一応の状況報告はしておくべきじゃろうな。

■ポム To:ルタード
疲れるからとっとと行ってすまそうぜ



ゆな<juna@juna.net>