- Diva the Soul Saver - 魂のディーヴァ |
砦の城壁 |
ミュンがルタードの矢に《ライト》をかけ、ルタードがクロスボウを使ってそれをゾンビ達の中に撃ち込む。
ルタードとラウルの矢でゾンビが一体ずつ倒されるが、再び「どん」という音とともに門が揺れた。
と………ごろごろごろと砦の中から音がする。
■アディ To:ALL |
おまたせ〜 |
アディが村人と共に運んできたのは、古ぼけたカタパルトだった。発射台には藁を丸めたボールのようなものが置かれている。
■バジル To:アディ |
うわっ、何だか年代物な武器だね |
■アイシャ To:アディ |
ひゃ〜何それ〜?どうするの〜? |
■ルタード To:アディ |
投石機ですか。何とか使えそうですな。 その弾に火でも点けて打ち込みますかな? |
■アディ To:ルタード |
う………言おうと思ったのに……… |
■アイシャ To:アディ |
アイシャも何か手伝える? |
■バジル To:アディ |
あんまり力無いけど手伝える事あったら言ってね |
■アディ To:ALL |
大丈夫!ちょっと危ないから、頭下げといてね〜。 |
そういうと、アディは松明の火を藁のボールに押しつけた。ボールには油がしみこませてあったらしく、すぐに派手に燃え始める。
そして、カタパルトのレバーを倒すと、火球は勢いよく飛び出し………
どごーん
と派手に(中に詰めてあったらしい)小石をまき散らしながら砕け散った。門の上の城壁に当って………
(幸い城壁は壊れなかったようだ)
■アイシャ |
ひゃ〜!(すごい音なの〜。) |
「今のでみんなやっつけちゃったかも」などと、頭を下げながらアイシャは思った(そんなわけない)
■ポム |
♪!♪!!! |
目の前で火球が爆砕し、ポムは驚いて尻餅をついている。
■アディ |
………はれ?………おかしいなぁ……… |
■バジル |
う、うわっ! び・び・びっくりした〜 |
■アイシャ To:アディ |
・・・? しっぱい?ねぇ、しっぱいなの〜? |
■ルタード To:アイシャ |
……城壁を狙ったというのでなければ、失敗なんじゃろうな。 |
■ミュン |
次撃って下さい! |
■アディ To:ALL |
う〜………言い訳みたいだけど〜、一昨日藁の弾でやってみた時は上手くいったんだよ〜。 |
言い訳がましく言い訳しながらアディが次の弾を装填している。
■アディ |
………あ、石の分重くなってるの忘れてた……… |
何やら呟いている。実はやっぱり失敗だったらしい。
そんなこんなで弾に点火し、カタパルトは火球を撃ちだした。
どーん
今度は門を越えて、跳ね橋の上で砕け散った。
直撃はしなかったが、爆散する小石に巻き込まれて十体ほどの亡者が倒れる。その一撃で、攻城槌(と言ってもただの丸太)二本のうち一本が、支えきれなくなって跳ね橋から転がり落ちた。
■バジル |
すごい! |
■ラウル To:アディ |
うはーっ。少しくらい「古い」っつってもさすがだなあ。 さっきはどうなるかと思ったけどよぉ。 この調子なら、もう一発撃ち込みゃなんとか撃退できそうだな? |
■ルタード To:ラウル |
いやいや、油断は大敵じゃぞ。 |
クロスボウの第二射目を放ちながらルタードが言う。
■ルタード To:ラウル |
しかし、仮にここで亡者どもを一時撃退できたとして、わしらはそのあとどうすればよいのじゃろうの。 |
■ラウル To:ルタード |
そうさなあ。ここに立て籠もってるだけじゃあどうにもならないだろうが……。 |
時々矢を外に撃ちながら相談。
■ルタード To:ラウル |
やはり、ディーヴァをどうにかして祠に持っていくのが正解なのではないかと、わしには思えるのじゃがの。 |
■ミュン To:ルタード&ALL |
僕もそう思います。ここままではきりがないです。 |
■バジル To:ミュン&ALL |
くさい臭いは元から絶たなきゃ駄目って言うしね。 |
■ラウル To:ALL |
ディーヴァを祠に持っていく、ってのは賛成だが、あの領主からどうやって借り出すかが問題だな……。 |
■バジル To:ミュン&ALL |
まずは何か手がかりが無いか、この砦の中探してみるよ。 |
■レイザ To:バジル |
じゃあ下がってな。この調子なら何とかなるだろう。 |
■アイシャ To:バジル |
あ、待って。アイシャも〜。 |
■レイザ To:アディ |
おーい、あと5メートルほど右だ。 |
レイザが指した場所には、ポムのレクイエムで混乱状態になったゾンビ達がいる。
■アディ To:ALL |
うんわかった。みんな〜少し離れてね〜 |
そう言うと、アディはカタパルトから火球を発射した。