| ≪ 家庭教師最後の授業 ≫ |
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再びマッシュ自室 |
一段落ついたカナルは、マッシュの自室にやってきた。
ノックをすると、バタバタという物音とともに中からマッシュの声が聞こえた。
■マッシュ To:カナル |
…わったった! カナルだろ? 早く入れよ。鍵開いてるぞ! |
部屋入ったら(今回は何もありません(^_^;))…
■マッシュ To:カナル |
どうしたんだよ、今日は遅かったじゃないか…。 …もうこないのかと思っちまったぜ。 |
■カナル To:マッシュ |
マッシュ、お前が、最後に親父さんに会ったのはいつだ? |
■マッシュ To:カナル |
なんだよ唐突に…。 わかんねぇよ、もうずいぶん前だし。 あ〜でも、ちょっと前に後ろ姿だけは見たかな。 なんか俺の様子を見にきたみたいだったけど。 |
■カナル To:マッシュ |
親父さんは死んだよ……ずっと昔にな。 |
続けてカナルは真実をすべてマッシュに語る。
■マッシュ To:カナル |
(一瞬目を見開いた後ずっと聞き入るマッシュ。しばらくして) ………ふーん。 ずっと現れなかった奴が船にこいっていってきたのはそういうことだったのか…偽者だったとはね…。 |
■カナル To:マッシュ |
どうするんだ? このまま船を下りるのか? どうせ行くあてもないんだろう。それだったら、新しい船長の手伝いでもしてやったらどうだ? ガイアも一人じゃ心細いだろうしな。 |
■マッシュ To:カナル |
………え…俺が…? 俺が何できるっていうんだよ。足手まといなだけだろ? こんなひねくれ者、必要としてくれる奴なんていねえよ…。 |
■カナル To:マッシュ |
博打打ちなら、自分の価値を信じてみるんだな。 何もできなけりゃ、何か出来るようになれ。 出来なけりゃ、のたれ死ぬだけだ。 お前の親父さんのようにな。 |
■マッシュ To:カナル |
!!……。
わかったよ、カナル。
さんきゅー、カナル。なんか、吹っ切れた。 |
そして、カナルとマッシュは再び自分の道に向かって歩きはじめた。
こうして、カナル先生の最後の授業は終了したのであった。