| ≪ 亡者の笛の音 ≫ |
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海賊船上 |
海賊船に戻ってきたヴェイガムたち一行。
ヴェイガムは船に戻るなり、部下にやつあたりをする。
■ヴェイガム To:船員たち |
くそったれ、秘宝が小汚いただの海賊旗だと!? なめやがって…。 お前らがハイネルは秘宝を持っているっていってたんだよなぁ? まったく骨折り損だぜ、アホどもが… |
■船員たち |
……………。 |
■ヴェイガム To:船員たち、キース |
……なんだなんだぁ!? その反抗的な眼は!! お前らとっとと持ち場につきやがれ!! 帰るぞ!!
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■船員たち |
へっ、へい!!! |
■ヴェイガム To:キース |
けっ! どいつもこいつも… キース! とっ捕まえたマーマンは生きているんだろうな!! |
■キース To:ヴェイガム |
へ、へいっ! ちゃんと生かしてあるっす。 とりあえずは、あれを売って金にしましょう。 ヴェイガムさんの頭があればまた秘宝にはありつけるっすよ。 今回はマーマンでガマンしましょう。 |
■ヴェイガム To:キース |
ふん…。 ……仕方がないな…。 さらに、ガイアたちも始末したことだ、遺産でも頂くとす… ………むっ!? |
ヒュ〜ヒュ〜ヒュヒュルリラ〜ラ〜〜〜。ヴェイガムたちがそんな会話をしていた時、突然どこからともなく聞き覚えのある笛の音があたりに響きだした。
■船員たち |
う…うわ…っ。ま、まさか…!? |
■キース To:ヴェイガム |
そ…そんな馬鹿な! もうとっくに水中呼吸の魔法は切れているハズだし、あの部屋は密封状態にしたらあっという間に酸素がなくなるハズ…。 そもそも魔法で鍵をかけたんだから抜け出せるハズないっす…。 ヤツらはもがき苦しんで死んだハズ…。 ヴェ、ヴェイガムさん… |
■ヴェイガム To:キース |
…えぇい、うろたえるな! 例え生きていようが幽霊だろうが、関係ない! もう一度トドメを差して二度と俺の目の前に現れることができないようにしてやる! キース、ジェム、ついてこい!! |
■キース To:ヴェイガム |
へっ、へいっ!! |
■ジェム To:ヴェイガム |
……………。 |
そして、ヴェイガムとキース、ジェムたちは、笛の音の出どころをつきとめるべく、小船を降ろしてあたりを捜索しはじめる。
■ヴェイガム |
どこだ!! どこにいやがる!! 出てきやがれ、死にぞこないが!! |
■スレイ To:おおる(水中) |
いやぁ〜、慌てふためいていますね〜(笑) |
海の中からゆっくりとDWの面々が浮かび上がる・・。
■イスカ To:ヴェイガム |
私たちが幽霊ならば、この災いをいったいどうやって逃れるつもり? そしてまた、卑劣なやり方で殺された、勇敢な船長たちの呪いをも? 死にすら打ち勝つ我らに、お前たちが立ち向かえるとでも思うのか! |
■キース To:ヴェイガム |
ど、どこだっ………!! うっ、うわっ…、ヴェイガムさん…やつら水の上に立ってますぜ…。 ま、まさか本当に………。 |
夜中で暗いこともあり、海中にいるマーマンが見えず、DWたちは海の上に立っているように見えたのだった。
■ヴェイガム To:キース、イスカ |
うろたえるな、馬鹿者! …そこにいたか、死にぞこないどもめ…。 たわごとをほざきおって…。 生きていようが死んでいようがかまうものか。 存在そのものを消してくれよう。いくぞ! |
■イスカ To:ヴェイガム |
はっ、この思い上がりめ!来いっ! ・・ようし、もっと本船から離れてこちらへ来るがいい。 |