| ≪ 追撃! ≫ |
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再び海上 |
マーマンの背に乗って、海賊船を目指すDWとガイア。
マーマンの泳ぐ速度は驚異的で、しばらくすると船の影が見えてきた。
船はすでに出航していた。
現在、一同から船までの距離は200mぐらいある。
■ガイア To:DW |
船…見えてきましたね。 でも…どうやって船内に入りますか? 見張りとかもいると思うんですけど…。 |
■カナル To:ガイア |
そうだな……少し、脅かしてやろうか?(笑) 上手くすれば、おびき出せるかも知れないぞ。 |
■スレイ To:カナル |
おっ、何かいい手だてがあるんですか? |
■リグ To:カナル |
やっちゃえ、やっちゃえ! |
■カナル To:おおる |
いやなに、大したことじゃないさ。 ヴェイガムが、俺達を死んだものと思っているなら、ガイアの笛の音が聞こえてきたらどう考えると思う? |
■リグ To:カナル |
どうって、お化けが出たんじゃないかってビックリするんじゃないかな。 ! そうゆうことか、じゃあ、わたしも参加したいな。 |
■ガイア To:ALL |
…………。 …………ぷっ。 そういうことでしたら、私、吹いてみますね。 |
今まで無言だったガイアが笑いながらそう答える。
目じりには涙が浮かんでいるものの、何かふっきれたようだ。
■リグ To:みんな |
船の操作をしてるのってほとんどが、ヴェイガムの手下達でしょ。 エイジンとか結構純粋なとことかあるから、恨めしそうに吹いたら、船を止めちゃうじゃないかな。 |
■スレイ To:おおる |
確かに楽しそうですね〜(笑) シルフさんの力を借りたらあそこまで届くので、もっと効果的ですね(^^) |
■イスカ To:おおる |
面白いね。なら、私もたまには精霊の力を借りるとしよう。 ガイアの笛の音を風に乗せ、船の上に降り注がせてみよう。 |
そして、イスカはウインドボイスの魔法を唱える。
準備が整ったところで、ガイアが笛を手に立ち上がる。
■ガイア To:ALL |
それでは、いきます。 |
そういうと、ガイアは笛を吹きだした。
しーんとしずまりかえった静かな海に、美しい笛の音が流れる…