| ≪ 夜の見張り台 ≫ |
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見張り台 |
さて、場面は変わってここは夜の見張り台。
スレイは目をこらして見張りに勤めている。
その後ろではオルテガが、相変わらず起きているのか寝ているのかわからない様子で横になっている。
風にマントをはためかせながら・・・(タイタニックな感じ)
■スレイ |
いやぁ〜、こんな高い所に上って見る海も格別ですねー。 風がとっても気持ち良いです♪ |
あたりを見渡すスレイ。
■スレイ |
何かありませんかね〜〜〜 |
星が奇麗だ。
って、どこを見ている。
■スレイ |
あ、すいません。 ……………って、あれれ、なんで謝ってるんだろ(^^;) まぁ、いいか。見張り、見張り〜♪ |
水面はかすかな月明かりにきらめくくらいで、みたところなにか漂っている様子はない。
スレイはインフラビジョンに切り替えてみたが、たまに魚の動きをかすかに感じる程度だった。
■スレイ |
こんなものですかね………うんうん。 |
そんな見張りを続けてしばらくすると、下ののほうからかすかに笛の音が聞こえてきた。
甲板で笛を吹いていそうなひとは見かけないので、おそらく船室のどこかで奏でているのだろう。
■スレイ |
笛ですか…。バティが笛を吹く………わけはないですよね〜(苦笑) 他のみんなも弦楽器しかもっていなかったはずですし、船員さんかな? |
ふとインフラビジョンでもう1度海に目をやると、遠くの海中に一段の魚群を発見した。
笛の音につられて寄ってきたのだろうか、こちらに近づいているようにも見える。
■スレイ |
お、魚群ですか。美味しい魚でしょうかね〜〜〜? あ、確か水以外はなんでも報告するんでしたね。よしよし。 |
魚群を指差しながらオルテガに報告するスレイ。
■スレイ To:オルテガ |
オルテガさ〜ん、魚群を発見いたしました〜〜〜。 美味しいですかね〜〜〜? |
■オルテガ To:スレイ |
ああ?魚群だぁ?? |
身を起こしてスレイの指差す方を見る。
しかしインフラビジョンのないオルテガにはわからなかったようだ。
■オルテガ To:スレイ |
・・・俺にゃあ特に見えないだが? まぁどのみち、その距離じゃ甲板の奴が釣り糸垂れたって届かねぇだ。 船のすぐ側まで来なきゃ、知らせることもないだな。 |
■スレイ To:オルテガ |
了解です〜〜〜〜 |
2人はしばらく様子をみていたが、それ以上魚群が近寄ってくる気配もなく、やがて離れて消えて行った。
笛の音も、いつしか聞こえなくなっていた。