ハーピィの涙

邂逅

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銀の鋼亭・個室
みんなが掲示板に依頼を見に行ってしまった為、ランスは一人黙々と食事を続けていた。
……寂しくないか、ランス?

しばらく食べ続けていると、扉の方でなにか物音がした。
■ジェスタ To:中の人
誰か開けて〜!(><;) 両手が塞がっていて開けられないよぉ〜!

なんか扉の向こうでジェスタが叫んでいるみたいです(笑)。
それに気付いたランスが扉を開けに立ちあがった。
■ランス To:外の人
今開けるさかいに、ちょい待ってや・・・と、その声はジェスタはんかな?

扉を開けると、すぐ目の前で両手に一杯料理を持っているジェスタがいる。
■ランス To:ジェスタ
おう、なんやこの料理は?また誰か来はるん?
料理はわいが持ったるさかい、中に入りぃな。

■ジェスタ To:ランス
ふぃ、助かったぁ。ありがと、ランスさん。

片手に持っていた、依頼人用の軽い食事2人前をランスに渡し、もう一方の3人分の飲み物を両手に持ち直して個室に入っていく。
■ジェスタ To:ランス
うん……あれ? 聞いてなかった?? ヘルムンスさんやガイさんはまだ?

丁度そのとき、ヘルムンスが部屋に入ってくる。
■ヘルムンス To:ジェスタ&ランス
おや、ジェスタさん。もう部屋にもどってたんですか?(^^;
ちょっと寄り道をしてましたが、それほど時間かけたつもりはなかったんですけど・・・
ところで、依頼の件はもう話しましたか?

■ランス To:ジェスタ&ヘルムンス
あ、もう依頼決まったんやね。どんな依頼になったんや?

■ジェスタ To:ヘルムンス&ランス
あ、ヘルムンスさん。まだ話してないよ。
ランスさん。依頼はいっぱいあったけど、ひとつ気になるのがあってね。依頼人に話を聞くことになって、
これからここに来るんだよ。

ジェスタがそう言った矢先、ドアがノックされる音がした。
■??? To:中の人
すいません、おやじさんに紹介されたんですが……依頼を受けてくださるそうで。

若い男の声が、ドア越しに聞こえてくる。
■ジェスタ To:(独り言)
え? もう……!?

ジェスタは慌てて、食事中で散らかっているテーブルの上を片付け始めるが、時既に遅し。
それとほぼ同時期にトタトタという足跡と共にドアがばたんと開く。
■ジェスタ
きゃあ、まだ散らかってるのにぃ。(;;)

■アルティア To:中の人
はあ、はあ、はあ、ぎっりぎりセーフ〜。

アルティアの後に続いてガイもドタドタと部屋に入ってきた。依頼人じゃなくて良かったね、ジェスタ。
でも、二人とも……ひょっとして依頼人押しのけて入ってきたの(^^;)?
■ガイ To:中の人
ふぅ〜、アルティアが見えたからやっと部屋がわかったぜ。
また迷うところだった・・・(^^;;

■ジェスタ To:みんな
椅子〜、椅子二つ持ってきて用意しなきゃ。ヽ(><;)ノヽ(;><)ノ

どたばたどたばた。
なんとか椅子を用意して、態勢を整えようとする。(笑)

ガイは部屋の入り口に立っている見知らぬ人を見て(遅いって)、
■ガイ To:依頼人(???)
ん?もしかしてこちらが依頼人さんかい?
俺は、ガイだ。よろしくな!
おふくろさんが捕まっちまったって聞いたが、まかせときな!俺たちが必ず助け出してやるぜ!
立ち話もなんだから、座って詳しく話しを聞かせてくれ。

■ガイ To:ALL
おぅ!みんなも座って話しを聞こうぜ!
しかし、かよわい女性をさらうなんて、許せん奴だな〜。

遅れてきたのにやけに、偉そうなガイである(^^;;
依頼人を見てますます感情的になってるようだ。
■ヘルムンス To:依頼人(?)
・・・ちょっとにぎやかなパーティですが、ともかく中におはいりください。(^^;
そちらのお子さんのために、ジェスタが軽い食事も用意してくれているみたいですし。

と、ヘルムンスも親子に席をすすめる。
■リシィア To:ALL
あれれ……もう、皆さんお揃いのようですねぇ。お待たせいたしましたか?

寄り道をしていた分けでもないのに、アルティアより到着が遅いリシィアだった(笑)
■アルティア To:???(依頼主)
ええと、依頼書見ました〜。どうやらお困りのようですね〜。
私たちでよければお力になりますよ〜。
というわけで、今回依頼を頼む様になった経緯を教えていただけませんかね〜。

■??? To:みんな
え、ええっと。取り敢えず、よろしくお願いします。
僕がウェン、それと……

ウェンと名乗った男はは20代後半くらいのようだ。
そしてウェンの後ろに隠れていた子供を前に立たせる。
だが、フードを目深にかぶっているので顔は見えず、ぶかぶかのローブを羽織っているため体つきも分からない。
■ウェン To:みんな
この子がティーアです。実は、今回みなさんに依頼をしようと言い出したのはこの子でして……。

一つ言葉を区切って、
■ウェン To:みんな
……みなさんには大変申し訳ないのですが、正式に依頼をする前に一つお聞きしたい事があります。
みなさん、秘密は守れる方でしょうか?
それともう一つ、モンスターを目の敵にしているような方はいらっしゃいますか? たとえば、ファリスの神官のような……。
すみませんが、そういった方がいらっしゃる様ですと、僕たちの依頼には支障を来たすと思います。ですから、正直に答えていただきたいのです。

■ランス To:ウェン
あんさんが依頼人さんやね・・・わいはランスいいます。
よろしゅうたのんます。で、「秘密を守る」っちゅー約束やけど、わいは大丈夫や。

■ランス(心の声)
なんせ、わいもガキの頃はモンスター呼ばわりされてたもんなぁ。

■アルティア To:ウェン
うむむ、モンスターですか〜。時と場合によりますねぇ〜。あああ、私は見た目通りチャザの神官です〜。

(まだ)イカスミまみれのその体、何処をどう見れば神官に見えるのだか・・・。
■アルティア To:ウェン
ええと、見かけで判断するのはよくないと思います〜。まあ、人を傷つけたりする様なモンスターなら話は別ですけどね〜。
少なくとも目の敵にはしていませんよ〜。
あと、秘密を守ると言うことに関しては・・・

しばし沈黙・・・
■アルティア To:ウェン
まかせといてください〜!

依頼主に会って早々、またリーダーに不安を感じるリシィアである(笑)
■リシィア To:ウェン
……私も大丈夫です。偉大なる大地母神マーファ様に誓って、秘密を守る事をお約束します。

気をとりなおして笑顔で言う。が、少し顔が引きつっているかも。
ガイはウェンの問いに、少しカチンときたらしい。
(ガイは仲間を疑われたりすると、感情的になってしまう……そうだ)
椅子から立ちあがり、ウェンに話しだした。
■ガイ To:ウェン
おぅおぅ、俺たちの仲間を疑ってんのかぃ。
俺はそんな情けねぇ奴とはパーティーは組まねぇ。秘密を守れないようじゃぁ、この商売はやっていけねぇよ。
モンスターは目の敵にはしてねぇが、危害を加えるモンスターは容赦しねぇぜ。
それより、あんたらこそ隠しごとはしねぇでくれよ!

■アルティア To:ガイ
あああ、抑えて、抑えて〜。ウェンさんにはウェンさんの事情があるんでしょうよ〜。
それに初対面の冒険者をいきなり信じろと言う方が無茶な話ですよ〜。

■ウェン To:ガイ
す、すみません。ただ、僕としてはこの子の為にも慎重にならざるを得ないので……。
お気を悪くされたのなら謝ります。

■ガイ To:ウェン
あぁ、それとさっき、ティーアから依頼しようと言い出したって言ってたが、そいつはまたどうしてなんだい?

剣幕の収まらないガイを見て、前に出ていたティーアがまたウェンの後ろに隠れてしまう。
■アルティア To:ガイ
あああ、そんな怖い顔しないの〜。ティーアちゃんが怖がるじゃないですか〜。
まあ、取りあえず落ち着いて、落ち着いて話し合いをしましょう〜。

■ジェスタ(心の中)
……う〜ん。みんな自信あるんだ。少なくとも、聞いてみない限りは約束できないな、わたしは……

■ジェスタ To:ウェン
守秘義務はもちろん守るよ。信用第一だしね。でも、モンスター云々は約束なんて出来ないよ。
それは話を聞いてから判断することだし。
ただ、無闇に襲ったりはしないと思う…たぶん。
だいたい、まだ絶対依頼を引き受けるとは言ってない……私はね。(^^;

さっきから、みんな安受けあいに「任せとけ」とか「お力になる」とか言ってるのを思いだし、ジェスタはため息をつく。
うん。多分、それが普通の反応だよ(笑)。
■ジェスタ To:ウェン&ティーア
……でも、話くらいは聞いてあげられるし、助けになれるかもしれない。
そのために、わたしたちはここにいるんだから。
とにかく座って。取って食べたりはしないから。(^^)

ウェンとティーアに飲み物を渡し、ヘルムンスに意味深に笑い掛けます。
ヘルムンスはそれをみて、肩をすくめながら微笑み返した。
■ヘルムンス To:ウェン&ティーア
そうですね。「秘密を守る」ってことに関しては、私達を信用していただいていいと思います。
それは冒険者として必要な資質の1つですからね。
それと、モンスターに関しては・・・
人間たちからすれば、私もモンスターみたいなもんですからね。

と、ジェスタのほうを見てこれまた意味深に笑いかける。
ジェスタは拗ねた様に舌をちょっと出して、肩をすくめます。
■ジェスタ(心の中)
……やっぱり、役者が違うなぁ。フフフ……

ジェスタはエルフの青年に気付かれないように笑います。
■ヘルムンス To:ウェン&ティーア
もちろん、私達の仕事のなかにはモンスター狩りも含まれていますし、冒険の中で私達が忌み嫌う種族を屠ったこともありました。
ですが、まっとうな理由もなしにモンスターだからと言って狩るようなことは、すくなくとも私はしてきてはいないつもりです。

ヘルムンスはそう話しながら、無意識のうちに手を懐へと当てた。
そこは、かつて彼がもっとも忌み嫌う種族を屠った銀の短剣が納められている場所であった。
■アルティア To:ヘルムンス
ええと、どうしたんですか、そんな怖い顔して〜。ティーアちゃんが怖がるじゃないですか〜。
ほら、笑って笑って〜。

そういってアルティアはヘルムンスの元を去りティーアに近づいていく。
■アルティア To:ティーア
ええと、ごめんなさいね〜。おじさんたちが怖い顔ばっかりして怖かったでしょう〜。
大丈夫、おにいさんがきっとお母さんを助け出してあげますからね〜。

アルティア24歳、ガイ25歳、ヘルムンス138歳。一応嘘ではない、一応……。

確かに嘘ではない。が、この世には『無駄な努力』という言葉もあるのだ(笑)。
■アルティア To:ウェン
ええと、まあそういうわけです〜。私たちを信じる信じないはウェンさんたち次第ですが、信じてもらわないことには先に進みませんからね〜。
というわけで、改めて今回依頼を頼む様になった経緯を教えていただけませんかね〜。

■ウェン To:みんな
……ありがとうございます。それでは、みなさんを信用してお話をさせてもらいます。


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連絡先:真琴