銀の鋼亭・個室 |
……うろうろうろ……
先ほどからジェスタが思案顔で廊下を行ったり来たりしている。
おやじに教わって来てみたはいいが、まるっきり同じ作りの個室がずらずらと並んでいるのだ。
これではどこに入ったらいいのか分かったものではない。
■ジェスタ |
わたしたちの個室ってどこだろう?(爆) ここでいいのかな。 |
トントンと扉を叩く。が、勿論返事はない。
そりゃそうだ、ジェスタが一番乗りなのだ。おやじか前もって鍵は開けておいてくれたはずだが……。
意を決してドアを開けてみる。
■ジェスタ To:中の誰か?? |
失礼します。あれ? 誰もいない。まだ来てないのかな? それとも 場所間違えたかな〜?? ……ま、いいや。もう少し待ってよう。 |
部屋が合っていた事の安堵か、それとも誰もいない不安からか。
ジェスタは手近にあった椅子を引き寄せ、ちょこんと所在なげに座り込む。
何気なく部屋を見渡すが、もちろん何もない。誰もいない。周りの部屋で既に騒ぎ出しているはずの他の冒険者たちの喧騒も、不思議と耳には入らなかった。
……しぃぃぃぃぃぃぃぃぃん……
■ジェスタ(独り言) |
もしかして、場所間違えたのかしら……(TT) |
そんなはずはない。ここで合っているのだ。その証拠に……
銀の鋼亭・個室 |
■ランス(独り言) |
わいらの部屋ってここやな。 おほん(せき払い(笑))。では・・。 |
ジェスタが沈んでいる(笑)個室の表では、ランスが妙に畏まっていた。
ドアをノックして開けるだけの行為に一体何を考えているのだろうか。
そして軽くノックをすると、中の返事も聞かずにドアを開けて入っていく。
■ランス To:中にいる人 |
えっと・・あ、ジェスタはん、もう来てはったんやね。 他の人らはまだなんですか? まぁ、あんまり慌てんと待っとこか。 |
椅子を持ってくるとジェスタの真ん前に座って、彼女の顔を隠しているフードをじっと見つめる。
■ランス(心の声) |
うーん、どんな顔してはるんやろうなぁ・・・・。 |
泣き顔でも想像しているのだろうか。
■ジェスタ To:ランス |
ランスさんだあ。(TT) 良かったよう……(ひっくひっく) |
ほんとに泣いていたらしい。(爆)
でも、泣き顔はフードで見えない。(^^;
銀の鋼亭・個室 |
■アルティア(独り言) |
個室ってここですかねぇ〜。 あれれ?開かない・・・開かない・・・鍵かかってる?? あああ、引くんじゃなくて押すのね〜。 |
扉をがちゃがちゃと引いていたが、はたとその間違いに気が付いて扉を押し開ける。
■アルティア To:中の人 |
あらら、先客がいましたか〜。一番だと思ったんですけどね〜。 ええと、みんなが来るまで待ちますか〜。 |
アルティアがのんびりとそんな事を言う。が、ジェスタの視線はそんなアルティアのある一点に集中していた。
■ジェスタ To:アルティア |
アルティさん……そ、その手に持っているお皿の上にあるのはもしかして?(TT) |
アルティアが手にしているものを目ざとく見つけたジェスタが、それまでの泣き顔はどこに行ったんだ? と言いたくなるような勢いで壁際に逃げだす。
■アルティア To:ジェスタ |
おやじさんが出してくれたんです。珍しいでしょ? マスターが言うには「いかすみすぱげってぃ」なる物らしいです〜。 ジェスタやランスもどうですか〜。 |
そう言いながら真っ黒で怪しげな物体が乗った皿をずいっと差し出す。
アルティアの差し出す『ソレ』から逃れる様に壁際を這い回るジェスタ。
■ジェスタ To:アルティア |
……黒。まっくろ。食べれるの? それ……(TT) |
壁際で、イヤイヤと首を振る。テーブルでアルティアが注文していたあのおぞましいメニューを思い出したのだろう(笑)。
銀の鋼亭・個室 |
■ヘルムンス To:中にいる人 |
失礼しますよ・・・って、何やってるんです? |
そのとき丁度ワイングラス片手に入ってきたヘルムンス。
いまいち状況を理解しきれていないようである。
そんなヘルムンスにお構い無しに、ランスはアルティアの手にする物体に興味津々のようだ。
■ランス To:アルティア |
ふぅむぅ〜、これはおもろそうな食い物やなぁ。 わいにもちょい貰えまっか? |
おもむろにアルティアへ近づき、スパをつまんで口に運ぼうとする。
どうでもいいが、行儀が悪いぞランス(笑)。
■アルティア To:ランス |
んんん? おもろそう?? おいしそうの間違いでしょ〜。ええと、どうぞ〜。 |
そう言って皿を差し出す。ランスがどんな反応をするか楽しみでしょうがないらしい。
■ヘルムンス To:ランス |
おもろそうな食べ物・・・ですか??? |
ランスの言葉に興味を持ってヘルムンスも近づこうとしたときだった。
ジェスタがヘルムンスに哀願するような視線を向けて……
■ジェスタ To:ヘルムンス |
ヘルムンスさぁん。ア、アルティおぢさんがぁ〜。(´Д`;) |
アルティアの持っているお皿を指差して、イヤイヤするジェスタ。
だが残念な事に、彼女はフードを頭からすっぽりかぶっているため、いまいち可愛い仕草とは言えなかった。
■ヘルムンス To:ジェスタ |
おぢさんが、どうしたんですか・・・・!? |
ジェスタの指差す先とランスの言う『おもろい物』が合致する。
そこには、黒い謎のうねうねした物体 の載った皿が……
■ヘルムンス To:ジェスタ&アルティア |
・・・だいたい言いたいことは分かりました。(--;;; あ、アルティアさん、私はそれは結構ですから。(^^; |
■アルティア To:ジェスタ&ヘルムンス |
えええ、おいしいのに〜。見た目で判断するのはだめですよ〜。まあ、いいです〜。でも、後で欲しいって言ってもあげませんよ〜。 |
というその口は既に真っ黒である。そんな様子を見せられては、どんなに美味い物でも食欲は失せる。
■ヘルムンス To:アルティア |
・・・・・(^-^;;;;; |
■ジェスタ To:アルティア |
いやあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁぁぁ!! |
しゃがみ込んで、両手で頭を押さえるジェスタ。無論ばっちり目も閉じている。どうしても生理的に受けつけられないようだ。
■アルティア To:ジェスタ |
あああ、何?? 何で??? ええと、これ片付けてきますからそんなに怯えないで下さい〜。 |
戸惑った顔をヘルムンスに向ける。
■アルティア To:ヘルムンス |
ええと、私何か悪いことしたでしょうか〜? |
■ジェスタ To:アルティア |
口が、口が黒い〜!(TT) 怖いよぉ。 変なもの食べて、口が病気になったんじゃあ…… |
アルティアの口を恐る恐る見つめるジェスタ。
その目は正に化け物を見るような目つきであった(笑)。
■ヘルムンス To:アルティア |
う、う〜ん・・・ 悪いことというか、趣味が悪いというか、悪食というか・・・(^^;;; と、とにかく、水か何かで口をすすいだほうがいいですよ。(^^; |
銀の鋼亭・個室 |
部屋の前まで来ていたリシィアは、叫び声を聞いて一瞬固まった。まあ、当然である。
■リシィア(心の声) |
な、なんでしょう今の声は……私、ひょっとして場所を間違えてる?(^^; |
みんなして迷っているのだろうか? そして目の前の悲鳴の聞こえた扉を思い切って開けてみる。
そしてその光景をみてつぶやくのだった。
■リシィア To:ALL |
……あの、皆様、一体何をなさってるんでしょうか……? |
■ジェスタ To:リシィア |
リシィアさぁん、アルティおぢさんが変な病気にかかったよう(爆)。 |
■リシィア To:ジェスタ&アルティア |
……病気なんですか? その黒いうねうねした物体は、一体……(^^; |
銀の鋼亭・個室 |
■ガイ |
なんだなんだ今の声はー!! |
部屋を探しまくっていた(どうやらホントにみんな迷っていた様だ)ガイは、悲鳴のした部屋の扉を勢いよく開ける。
そのまま部屋に突っ込もうとして、危うく目の前に迫った鴨居(笑)を潜り抜けた。
しゃがみ込んでいるジェスタ、そして口の黒いアルティアを見て、
■ガイ To:ジェスタ&アルティア |
なんだ〜!? いったい何してんだ〜? ジェスタ、何で泣いてんだ? アルティア、口が黒いぞー!きさまもしかしてダーク野郎かー! |
……ダークエルフの事か?
■アルティア to:みんな |
あああ、なんだか収集つかなくなって来ちゃいました〜。 ランス〜、ヘム〜、ガイとリシィアに事の発端を説明しておいてください〜。私は盆下げてきます〜。 |
といって盆をさげて出ていく。
走って行ってるようでトタトタという音がしていたが、突然ドタッガッシャーン という音が聞こえてくる。
■ジェスタ To:アルティア |
あ、待って……行っちゃった。 ……きゃっ。 |
アルティアの後を追おうするが、ドタッガッシャーン
という音に、思わず身をすくめるジェスタ。
■ガイ |
やっぱり。(ダークへ)変身がはじまりやがったか! |
どういう風に考えたらそういう結論に達するのだろうか?
■ジェスタ To:ガイとみんな |
アルティさんは、変なモノ食べて、口が病気になっちゃったみたい。(^^; 心配だから、見てくるね! |
ジェスタが慌てて部屋を出ていく。あれだけ恐がっていた化け物と化したアルティアを見に行くあたり、優しさからだろうか。
……恐いもの見たさでないことを祈る。
■ガイ To:ランス&ジェスタ |
おい! ジェスタ、待て! 危ねぇぞ! 変な物ってなんなんだ!? あー! ランスー! お前もかー! |
■ランス To:リシィア |
あ、いや、これは・・その・・・。 なんや誤解されとるみたいやけど、この黒いのん結構うまいんやで(^_^;)、リシィアはん |
いきなりアルティアから説明役を任命されて、かなり焦っているランス。
全然説明になっていない上に、口の周りが黒い(笑)
ダークエルフ化計画と称した方が納得できそうである(笑)
そんな、黒いランスを見てどういう反応をしていいか分からず、じわじわとリシィアがあとずさる。
■リシィア To:ランス |
……そ、そうなんですか……。 ところで、一体それは何なのでしょう……?(^^; |
リシィアの問いに、ランスは口の端に残っていたイカ墨スパを指でつまんで見せてみる。
■ランス TO:リシィア |
うーん、見てくれはちょっと悪いけど、どーやらスパゲッティの一種らしいで(笑) いや、ほんまに美味しいから食べてみ、な(^^)? |
食べてみとゆーても、皿はアルティアが下げている。
さすがにこれだけ大騒ぎになった料理を追加で頼む根性はリシィアにはない。
■リシィア To:ランス |
う〜ん、私は遠慮させてもらいます……黒いのはちょっと……(^^; |
■ガイ To:ランス |
なんだ、食いものかよ! あんまり、ジェスタを驚かすんじゃねぇぞ。 |
ガイは、カウンターでジェスタの肩に触れてから、ジェスタを、ほんのちょっぴり意識しているようだ。(^^)
また顔が赤くなっている。
銀の鋼亭・廊下 |
ジェスタは、扉を出て少し走った所で料理を満載した盆を持ったおやじと出会った。
……それにしても、おやじ。どうやってアルティアがイカスミスパをぶちまけた廊下を潜り抜けてきたんだ?
■ジェスタ To:おやじさん |
あ、おやじさん。手伝うね。 |
銀の鋼亭・個室 |
料理の皿を幾つか受け取り、ジェスタはとことことおやじの後をついて行く。
そうして、部屋の中でパーティーが大騒ぎしている所におやじが現れた。
ドアの影からはお手伝いをしているジェスタの姿も見える。……アルティアはいいのか?
■おやじ To:みんな |
みんな、随分待たせて悪かった。何しろ一度に大勢客が入ったもんでなあ。 おっと、それより注文だな。 まず、これが飲み物。ええと、ジェスタの果実酒にリシィアのホットミルク、ヘルムンスのワインと、こいつがオープンサンドだ。 ホットミルクのロックはここに置いとくぞ。しかし……変なもの頼む奴だな。 で、食い物だが……誰だ? 『コウモリのスープに唐辛子のスライス、デザートに冷えたサルの脳味噌』 なんてふざけた注文出した奴は! ウチはゲテモノ屋じゃないんだぞ! しょうがないから、適当に見繕って持ってきたからな。 |
そして、料理をテーブルに並べるとドアの向こうに目を向ける。
■おやじ TO:みんな |
それと、廊下で盆をぶちまけた奴がいるんだが……ありゃ、お前さんらの所の奴だろう? あんまり落ち着きのない奴ばかりだと仕事も失敗する確率が高いぞ。 余計なお世話かもしれんが、手綱を引く奴を早めに決めておいたほうがいいんじゃないのか? |
■ジェスタ To:おやじ |
あ、ごめんなさい、おやじさん。今片付けてくるから。 |
はたと思い出したジェスタは持っていた料理の皿を並べ終えると、ペコペコ頭を下げ、おやじと共に部屋を出ていった。
働き者である。
■ガイ To:ALL |
それもそうだな。 それなら、経験豊富(最年長)なヘムがいいんじゃねぇか〜? |
■ヘルムンス To:ガイ |
・・・いや、そういう役目には私はちょっと向いてないと思うのですが・・・。(^^; オランといえども、エルフと実際に言葉を交わしたことのある人はそれほど多くないでしょうから、ちょっと相手が身構えてしまうようなことも考えられますし。 エルフがパーティを率いているよりも人間が率いているパーティのほうが、依頼主の印象もよくなるでしょうし、交渉もスムーズに進むと思いますよ。 |
ヘルムンスはよほど自信がないのだろうか? なんとかしてリーダーを他になすりつけようと必死のようだ。
だが、リシィアが人差し指を唇にあて(考え事をする時のクセらしい)ながら言う。
■リシィア To:ヘルムンス |
それは残念です……。 私も、ヘルムンス様が適任かと思っていたのですけれど……。 年齢だけでなく、冒険者としての経験も、私達の中では一番かと思いますし。 |
■ガイ To:ヘルムンス |
う〜ん、けどヘスの言うことも一理あるしなあ。 |
■ランス To:ガイ |
いや、ちょい待った。 |
周囲を見回している。この場にいないアルティアとジェスタを除いた面々に目を向けながら、
■ランス To:ALL |
確かに一理あるとは思うんやけど・・・ヘスはんの論理でいけば、 わいもエルフみたいなもんやし、ガイはんはガタイでかいし、 ジェスタはんはあの格好やし・・相手を身構えさせへんっていう だけやったら、アルはんかリシィアはんになるんちゃう? |
■リシィア To:ALL |
アルティア様だと、これからの食生活に一抹の不安が残りますね……(^^; かといって私だと若すぎて、依頼主の方に信頼して頂けない可能性も有るかと思うのですけれど。 |
この場にアルティアがいないのを良い事に、ちゃっかりランスは彼の名を候補に上げておく。おまけにリシィアは遠慮した。
この調子で進めば、ほぼアルティアがリーダー確定だろうか(笑)?
アルティア、急げ! はやく片付けて戻ってこないと、本当に決められてしまうぞ☆
銀の鋼亭・個室 |
部屋の外からトタトタという音が聞こえる。どうやら当の本人が戻ってきたようだ。
■アルティア To:ALL |
ええと、なんでか知らないですがおやじに怒られました〜。(T-T) |
そりゃないだろう。あんな事をすればおやじでなくても怒る。
それにしても、盆をぶちまけた結果であろうか? 服まで真っ黒になってしまったアルティアである。
その後ろから、ジェスタもとてとて歩いて来た。
■ジェスタ To:アルティア |
もう。あまり変なモノ、落とさないでくださいね。手袋が黒くなっちゃった(TT)。 |
片付けを手伝った時に真っ黒になってしまった手袋を脱ぐ。
その手の甲には、紫色の痣のような痕が、大きくついている。
実は刺青らしいのだが……。
■ヘルムンス To:ジェスタ |
おや?ジェスタさん、手の甲、どこかで打ちましたか? |
その痕に目ざとく気づいたヘルムンスが尋ねる。
■ジェスタ To:ヘルムンス |
え? あ! あの…その…えと……ううん、大丈夫だよ…… |
ジェスタはさり気なく、ローブに手を隠しながら、話を戻す。見られたくないものなのだろう。
■ジェスタ To:みんな |
……そういえば、おやじさんが手綱を引く奴を決めた方がいいって言っていたけど、リーダーのこと? 誰か決まった? |
一方アルティア、普段は鈍感なのだが、さすがに今はみんなからの視線を感じたらしい。
■アルティア To:ALL |
あああ、何ですか〜?まだ口黒いですか〜? |
その視線は別に口に集中している訳ではない。……視線には気付いても、やっぱり鈍感である。
■ジェスタ To:みんな |
…………ふぅん、なるほどねぇ。そうだったの。 |
ジェスタは事の顛末を聞き、みんなと一緒になって、アルティアを見る。
ちょっと心配顔で。だが、その心配顔はこれからの食生活に対する自分に向けてのものだったかもしれない(笑)。
■ジェスタ(心の中) |
消去法かあ。大丈夫かな、アルティおぢさんで……。 でも、ヘルムンスさんがサポートしてくれれば、多分平気ね…… |
自問自答した結果納得して、
■ジェスタ To:みんな |
……そうね。適任者がやるべきだと思う。みんなもいいよね? |
■アルティア To:ALL |
えええ?? 適任者??? |
アルティアは未だに現状が理解できてないようだ。鈍いだけでなく、頭の回転も遅いのか?
■ガイ To:ジェスタ |
おぅ! 俺も異論はないぜ! |
■ヘルムンス To:ジェスタ&アルティア |
もちろん私にも異存はありませんよ。 私の出来る範囲でサポートさせていただきます。 |
■ガイ To:アルティア |
アルティ、よろしくな! |
■ランス To:アルティア |
皆異論ないみたやね。わいも当然賛成や・・・。 よろしゅうな、リーダー! |
■リシィア To:アルティア |
あ、あの……アルティアさま……食事のメニューに、あまりヘンなものを注文しないで下さいね。 |
リシィアは少し、いやかなり不安が残っているようだが、顔は笑っている。
引きつった笑いで無かった事を祈ろう。
■アルティア To:みんな |
んんん、リーダー??? いまいちまだ何がなんなんだか、よくわかりませんが宜しく〜。(´▽`) |
■ジェスタ To:みんな |
決まったようね。隊長、期待してるからね! じゃ、かんぱ〜い! |
ふとGMは気付いた。おやじの言った『落ち着きのない奴』が、リーダーに就任してしまった事に。
……この先大丈夫だろうか? いや、マジで。
■リシィア To:ALL |
乾杯!(^^) |
ジェスタは自分の果実酒の杯を上げて、飲み干す。
そこで未だに素手だった事に気がついて、慌てて手を隠した。
■ジェスタ(心の中) |
手袋と手を洗いに行こうっと。ついでに依頼書も見てこようかな…… |
みんなに気付かれないように部屋を出ていこうとするジェスタ。
だが部屋にいる人数を考えればどだい無理な話である(笑)。
■アルティア To:ALL |
ではぁ、ここで私、アルティア適任者リーダー隊長から一言あります。 あんまりおぢさん、おぢさん言わないで下さい〜。(T-T) それでは依頼を探しに行きましょう〜。 |
どうやらまだ勘違いが続行されているようだ。
いいのかみんな? こんなのがリーダーで?
■ヘルムンス To:アルティア&ALL |
そうですね。そうと決まれば早めに掲示板のところへ向かいましょう。 良い依頼ほど取られるのは早いものですからね。 |
ヘルムンスも依頼を見るために部屋を後にする。
■ランス To:ALL |
うーん・・・あんまりぞろぞろ見に行ってもしゃーないし、 留守番も要ると思うから、わいはここに残るわ。 リシィアはんとガイはんはどないするん? |
実は料理が気になって仕方ないらしいランスである(爆)。
■アルティア To:ランス&ガイ&リシィア |
ええと、お腹はったら依頼書の方に来てくださいね〜。 私は適任者リーダー隊長として依頼を見に行ってまいります〜。 それに私の頼んだ物一個もないから、特別食べたい物もないですしね〜。 |
あってたまるか。(おやじ談)
■リシィア To:残っている人 |
そうですねぇ……ランスさまが残ってくださるようですし、私も掲示板に行ってくることにしますね。 |
あいかわらずのんびりとした動作で部屋を出て行く。
■ガイ To:ランス |
そうだな・・・。ランス、俺もちょっくら見にいってくるわ! |
ジェスタの保護者よろしく後を追って、ガイは勢いよく部屋を飛び出していった。
■ランス To:ガイ |
お〜い(^_^;) ・・・・結局、わい一人になってしもたなぁ・・・ まぁ、ええか。ヘスはんがおったら、変な依頼掴むことも ないやろし、ゆっくり待つとしよか・・ |
そして、一人寂しくランスはみんなの帰りを待つのであった。