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「さよならレダ」 |
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遺跡−裁きの間にて |
遺跡−裁きの間にて |
光はだんだん弱くなっていった。
そして……皆の声に、先ほど聞いた柔らかな、しかし、威厳のある声が響き始めた。
■ レダ To:ALL |
みなさん、ありがとうございました……。 ロプトーはこの世界との接点を失ったため、二度とこの世界に影響を与えることはないでしょう。 しかし……わたくしにもそれはいえます……。 あなた方と話しているのも最後の力を振り絞ってのこと……数分後、わたくしはファリス神の元に赴くこととなるでしょう。 そこの男…… |
■シドー To:レダ |
は、はい!! |
■ レダ To:ALL |
強欲に負けて仲間が死んだにもかかわらず、自分の欲望のみに忠実であり、レダの瞳を壊さなかったこと不届き千万……しばらく、反省をしなさい。 戒めの紐よ……かの男の動きを止めたまえ……。 |
■シドー |
う、ぎゃー!! 助けんかーおまえら。 |
シドーはルーンロープによってからめ取られたのである。
助けられるわけがない……。
■ アルト To:シドー |
助けんかって言われても……… ハタから見てると、かなり間抜けな光景だねぇ |
しみじみと、観察するアルト…。
■シェル |
裁かれて当たり前だよ。 誰のせいでニッキさんが死んだと思ってるんだ。 |
珍しく、語気が荒くなっているシェルであった。
■ フェイス To:シェル、シドー |
…うわ〜シェルこわ〜い…(^_^;) ま、自業自得だよね。 |
■ ヴィクトール To:シドー |
ありゃりゃ・・・。 まぁ、助けたくても怪我とかじゃないとオレにはどうしようもないしね。 |
ついでぼそっと独り言を言うヴィクター。
■ ヴィクトール To:独り言 |
でもレダさんって結構怒ると怖いんだ・・・ファリスの神官さんって、みんなそうなのかなぁ? |
■ レダ To:ALL |
しばらくはその姿で反省をしなさい……。 さて、あなた方に最後のお願いがあります……。 ロプトーの影響により、本来あり得ることのなかった死を迎えた者の身体を私の像とこの部屋の扉の真ん中においてください……。 私の最後の役目を果たさせて貰います……。 |
■ アフル To:レダ |
え…、あ、はい。 |
と、ニッキの遺体をレダの言うとおりに動かします。
■ ヴィクトール To:レダ |
あ、それってもしかして・・・。 |
期待いっぱいにわくわくっとレダ像の近くに寄って見守るヴィクター。
そして、ヴィクターの期待通りの儀式が始まった。
■ レダ |
ありがとう……。 偉大なる神ファリスよ……。不幸にして、この世のものならざる力により倒れた若きものに再び生きる力をお与え下さい。 我が心朽ちようとも……。 |
その言葉が終わるとともに、ニッキの身体が淡い光で包まれた。
そして、その光が消えたときニッキの息づかいがかすかに聞こえだした。
■ アルト |
………………生き返った……? |
■ ヴィクトール To:レダ |
やっぱり〜、凄い!凄いよー。 |
■ フェイス To:レダ |
す…すごい…魔法ってこんなことまでできちゃうのか…。 レダさんありがとう! |
■ レダ To:ALL |
まだ、完全にはよくなっていませんからしばらくは安静にしておいてあげてください。 1週間も経てば動けるようになるでしょう。 そして……本当に、皆さんありがとう。 おかげでわたくしも安心してファリス神の御元に旅立つことが出来ます。 最後にあなた方にお礼を一つだけ。 この遺跡の南東の端にある部屋で、わたくしの使っていた部屋の合い言葉を二つ続けて唱えてみて下さい。 ほんの少しですがわたくしからのお礼です。 あなた方と会えたことを幸せに思います。 それではさようなら……。 |
その声が聞こえた後、レダの像の光は消え……二度と声は響かなくなった……。
■シェル To:レダ |
ニッキさん、生き返ったんだ…。 神聖魔法ってすごいや…。 レダさん、ありがとう〜(^^) |
■ ヴィクトール To:レダ |
さよなら〜、ニッキさんのことありがとう〜。 |
レダ像に向かって手を振って別れの挨拶をするヴィクターであった。
■ アルト To:レダ |
どうも、お疲れさん。…感謝してるよ。 天での転生に、祝福を(^^) |
■ アフル To:ALL |
さてと…、それじゃあ、これで万事めでたし一件落着みたいだし、レダさんの言ってたお礼ってやつを見に行ってみない? |
■シェル To:ALL |
そだね。 せっかくだから行ってみようよ。 |
■ フェイス To:みんな |
そうしようそうしよう♪ ところでシドーさんは?(笑) |
■ ヴィクトール To:フェイス&アルト |
オレの力じゃどうにもならないし・・・。 どうしようか、アルト姉ちゃんなら何とか出来そう? |
■ アルト To:ヴィクトール |
ん…まぁ、何とか出来なくもないけど………… |
ちらりと導師の方を見ると、声をひそめるアルト。
■ アルト To:ALL |
…………………いいのかい? 導師は、ちょいとお仕置きして、痛い目にあった方が懲りるんじゃないかと思うけどね? |
■ ヴィクトール To:アルト&ALL |
う〜ん、そうなの?アルト姉ちゃんがそーいうなら仕方ないけど。 じゃ、1人で残されても寂しくないようにリッキー置いてったげるね! |
(☆_☆)キラーンと不気味に目を輝かせるリッキーをシドーの目前に置くヴィクター。
どうやら、リッキーは動けないシドーに興味を示したらしい。
■シドー To:リッキー and ALL |
お、おい……。や、やめろ……。 お、おまえら助けろ。……いや……うひひょ……たす、たす……ひひぃ……。 助けてくれぇ……ひひょぅ……。 たのむー! |
哀れシドー導師……。
リッキーにあんなところやこんなところまでくすぐられて、逃げることも出来ず身ももだえんばかりにしている。
両手としっぽでここぞとばかりにリッキーはシドー導師をおもちゃにしていた。
■ アルト To:リッキー&シドー |
んー、楽しそうだねぇ… 良い遊び友達が出来て良かったね、リッキー(^^) んじゃ悪いけど、しばらくそこで導師と一緒に留守番頼むよ。 |
■ フェイス To:シドー&リッキー |
ま、シドーさんはちょっと反省してね(^∇^) リッキー、ほどほどにね…笑い死なない程度に♪ |
そして、そんな導師とリッキーを残して、一行はニッキを担いで裁きの間を後にしてレダに教えて貰った部屋へと歩みを進めていった。
シドー導師の笑い声が遺跡に響いていたのは言うまでもない……。
遺跡−宝物庫にて |
(ト書き) とりあえず、ニッキをゆっくり休めるところへ移動させた後、一行はレダに教えて貰った部屋へとやってきた。
しかし、見たところ隠し扉などはなさそうである。
■ ヴィクトール To:ALL |
えーっと、確かこの部屋で合い言葉唱えるんだったっけ? |
そういいつつ、部屋の中を探りまくるヴィクター。
そして…「合い言葉」という言葉に、ぴくりと反応するアルト。
■ アフル To:ALL |
うん、レダさんはそう言ってたよね、じゃあ、えっと… |
■ アルト To:ALL |
あっ、合い言葉なら、私が――― |
■ アフル To:ALL |
「エキゾチックヒロミ」「ヒデキギャランドゥ」 |
■ アルト |
あ!ぁ、ぁ、ぁぁぁぁぁ…ぁぁ………………(TT |
アルト……手を扉の方へと伸ばしかけたまま、硬直(笑)
■ アフル To:アルト |
あ…、アルト、合い言葉唱えたかった?(^^;; |
■フェイス To:アルト |
アハハッ(^∇^)♪ |
■ アルト To:アフル |
い、いや、全然構わないよ… 無念だ…とか、後一歩早ければ…とか、よくも私の楽しみを…とか、そんなこと全く思っちゃいないからね。うん… |
言いつつ、恨めしそうにじっとアフルを見つめるアルト(笑)
すると、「A/CHI/CHI/A/CHI」といったような音とともに、南の壁がスライドして行った。
そして、一枚の壁がスライドした後、今度は「A.C.M.Y.」といったような音とともに、もう一枚の壁がスライドしていった。
■シェル |
へぇ、隠し扉になってたんだ。 |
そして一行が中に入ると沢山の魔晶石……の残骸が転がっていた。
多分、ここに魔晶石が沢山置いてあったのだろうが、何らかの異常事態が起きて破壊されてしまったらしい……。
それでも使えるものが何個かはありそうではあるが……。
それ以外にも、宝飾の施された銀の短剣(必要筋力5、400ガメル相当……つまり宝飾分が50ガメル)が3本、銀細工を施されたペンダント……多分レダが使っていたのだろう……が1つ(500ガメル相当)、青い宝石がはめ込まれた指輪(300ガメル相当)が1つ置いてあった。
■フェイス |
ひゅ〜っ!!☆ |
■シェル |
わぁ、いっぱいある〜(^^) …このペンダントキレイだなぁ。エスニャさんのペンダント壊しちゃったし、後でプレゼントしようかなぁ。…あ…でもこっちの指輪もいいかも… |
などといいながら、手にとって眺めるシェル。
誰にプレゼントするんだ?
■ アフル To:シェル |
え、どれどれ? あ、ペンダントと指輪か〜 ソフィに似合うかなぁ…、指輪か…、 |
恋に悩む男二人。
■ アフル To:シェル |
あ、あのさ、その指輪の方、俺がもらってもいいかな? |
■シェル To:アフル |
え?、うん、いいよ。じゃ、ボクはペンダントもらうね。 でも、その指輪どうするの?、誰かにプレゼントするの? |
他の人の意見無視して、分配きめてる二人。
■ アフル To:シェル |
え、ま、まあ、そうしようかなって(^^;; そう言うシェルも、それ、エスニャさんにでしょ?(笑) |
■シェル To:アフル |
え……ま、まぁね…ペンダント壊しちゃったし…(^^;;;) |
シェル、顔真っ赤にしながら頭かいてます(笑)
■ ヴィクトール To:ALL |
あっ、使えそうな魔晶石みーっけ!ちょっとちっちゃいけど〜。ん? |
ふと横をみると、アフルとシェルがなにやら密談している。
ヴィクターは、それに気付いて2人に話しかけた。
なお、魔晶石の1点ものを5個と3点のものを1個、全員で見つけたみたいである。
ちなみに、3点の魔晶石を見つけたのは守銭奴……もといアルトであった。
■ ヴィクトール To:他の人達(笑) |
ねえねえ、アフル兄ちゃん達なにやってるの? |
■ アルト To:ヴィクトール |
ようやく戦闘が終わったと思ったら……どうやら二人とも、今度は別のものと戦ってるみたいだねぇ(笑) |
■フェイス To:みんな |
…なんか楽しそうだねぇ(^^) ………う〜ん。 この銀の短剣は結構よさそうだなぁ♪ 誰か欲しい人いる? そうか、いないか…じゃ僕がもらっちゃうよ〜? |
勝手に納得して短剣をフトコロに入れようとするフェイス。
■ アフル To:フェイス |
フェイス、そういう事はしないの(^^;; そういうのは「泥棒」がする事、俺達は「冒険者」だろ? |
■フェイス To:アフル |
ありゃりゃ…そっかぁ(^_^;) じゃ、とりあえず戻しとこっ |
■ アルト To:ALL |
ま、欲しいのなら、後で学院の許可をもらえば大丈夫なんじゃないかい? ………しっかし……レダさんも、最後になかなか粋な事してくれるねぇ♪ |
そういうアルトの手には、しっかりと3点の魔晶石が握られていたり(笑)一通り部屋を調べ終わったら、辺りをかるく見回します。
■ アルト To:ALL |
さて…と。 使えそうな物は、これくらいかな? 導師もお待ちかねだろうし、そろそろ戻ろうか、みんな(^^) |
ということで宝物庫を後にした一行であった。
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