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「エスニャの素顔」 |
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遺跡−広間にて |
さて、こちらは広間で見張っているシェルとフェリオの組である。
皆が寝てしまい静まった頃、話があるのかエスニャが1人起きあがって彼らの元へとやってきた。
■シェル To:エスニャ |
あれ? エスニャさん、どうしたの? 眠れないの? |
■ エスニャ To:フェリオ and シェル |
シェルさん、フェリオさん……実は相談があるんですが……。 |
■シェル To:エスニャ |
相談? うん、いいよ。 ボクらにできることなら、力になるよ(^^) 話聞かせてくれる? |
■フェリオ To:エスニャ |
Zzzz……Zzzz……はっ(  ̄□ ̄;)!! やべぇやべぇ、昼間寝過ぎて余計に眠……げふっげふん。 で、相談事……? …お金は貸せないけどなぁ…。 |
■ エスニャ To:シェル |
実は……レダの瞳……。 |
なんだかいいにくそうにシェルの方を見つめるエスニャである。
■シェル To:エスニャ |
レダの瞳? それなら、今頃アルトさんたちが調べてると思うけど? エスニャさん、レダの瞳のこと何か知ってるの? |
エスニャが口ごもっているようなので、ちょっと怪訝な顔をして、エスニャに近付くシェル。
いけ、そのまま……押し倒せ……。
シェルには残念ながらそこまでの度胸はなさそうだけど。
そして、シェルが近づくと、エスニャは首からペンダントを外して、その中から一つの宝石を取り出した。
■エスニャ To:シェル |
実はこの宝石……おじいさんがこの遺跡から発掘してきたものらしいんです。 |
■シェル To:エスニャ |
…その宝石が、レダの瞳? |
シェルは、宝石をじっと見つめた。
見つめると、なにやら宝石にぐいっと引き込まれるものを感じた。
■シェル |
…あ…? (…今の感じは…?…宝石に吸い寄せられたような…?) |
そして、じっくりみるとなにやら宝石の中に影みたいなものが一瞬横切ったようにみえた。
■シェル |
(…今、なにかいた…?) |
目の錯覚かと思って、目をこするがそうではないらしい。
■エスニャ To:シェル |
名前までは分からないんですが、おじいさまがこの遺跡を発掘したときに見つけだしたものらしいんです。 おじいさまの形見として貰ったのでこうやっていつもペンダントに入れているんですわ。 |
■シェル To:エスニャ |
そうだったの…。 エスニャさんのおじいさんがこの遺跡で見つけたってことは、この宝石は元はこの遺跡にあったってことだよね。 これが「レダの瞳」かどうかはボクにはわからないけど、 その宝石を見たとき、ボクはその中に引き込まれそうに感じたし、宝石の中に何かいたように見えたんだ。だから、少なくとも普通の宝石じゃないと思う。 ボクの力でちょっと調べてみるよ。 でも、魔法がかかってるかもしれないから、アルトさんに調べてもらった方がいいかもしれないね。 |
エスニャがもっている宝石に対してセンス・オーラするシェル。
しかし、小さい宝石のためか詳しいことは分からなかった。
■シェル |
う〜ん、よくわからないなぁ… |
■フェリオ To:シェル |
………………。 …………。 ……Z……Zzz……Zzzz……(_ _ ) はぅぁ……いかんいかん……どーも眠いな(-_-;; アルトがいた方が良いんなら向こうから呼んでこようか? |
そういいつつ宝石を見つめるフェリオ……。
フェリオにもやはり黒い影が見えた。
そして、宝石に魅入ったまま目を離そうとしなくなってしまった。
なにやら精神に強いダメージを受けたのであろうか?
■フェリオ |
………………ん? …………。 ………。……。 |
■シェル To:フェリオ |
う〜ん、どうしよう…。 この宝石が「レダの瞳」だとしたら、この宝石がずっとここにあるのは危ないんじゃないかな。 また、誰かがニッキさんみたいにおかしくなるかもしれないよ。 ラッドルさんに見張り頼んで、ボクら3人で裁きの間にいった方がいいと思うんだけど、 フェリオはどう思う? …って、ちょっとフェリオってば、話聞いてるの? その宝石、あんまし見つめちゃダメだよ。普通の宝石じゃないんだからさ。 |
とりあえず、宝石に魅入っているフェリオの頭を掴んで、シェルの方を向かせるフェリオ。
とりあえず、気はしっかりとしたみたいである。
■フェリオ To:シェル |
……え? あ、ああ、すまねえ。 なんか……急にボーッとしちゃってさ、あれ見てたら。 いや、エスニャちゃんがあまりに綺麗だから見惚れてただけ……。 |
そうしゃべりながらも、なんだか疲れを感じるフェリオ。
実際、精神点に2点のダメージを受けたようである。
■エスニャ To:フェリオ |
きゃあ、お上手ですね〜フェリオさん。 そんなに綺麗じゃありませんわ。 |
エスニャのぐーぱんちによる攻撃。
フェリオは、大きなダメージを負った。
■フェリオ |
ぐはっ!! うう、、、まさかペンダントのせいで性格が強暴に……。 ……いや、地か……。 |
■エスニャ To:フェリオ |
そんな……凶暴なんかじゃありませんわ。 ねえ、シェルさんもそう思われなくて? |
今度はシェルに見えないところでフェリオの指を思い切りねじ上げるエスニャ。
フェリオはさらにダメージを負った。
■フェリオ |
あだだだだだだだだ……(T-T) (この子……ね、猫被ってたな……) |
■シェル |
(゜o゜;) |
エスニャの大胆な反応に、シェル、目が点になってます。
■シェル To:フェリオ&エスニャ |
…………。 ……え、え〜と、その宝石やっぱ、ちょっと危なそうだね。 エスニャさん、その宝石ちょっとしまってくれない? …で、フェリオ、ボクはアルトさんにこっちに来てもらうより、ボクら3人が裁きの間にいった方がいいと思うんだ。 だから、ラッドルさんに見張り頼んで、裁きの間に行かない? |
■エスニャ To:シェル |
そうですわね。 アルトさんなら妙なことに詳しいから、もしかしたら何かご存じかもしれませんものね。 |
なぜか、「妙な」に力がこもっているエスニャであった……。
彼女たちにはテレパシーでもあるのだろうか……。
■シェル To:エスニャ |
妙なこと? あぁ、アルトさんは魔術師だから、古代語魔法のこととかは詳しいと思うよ。 一緒に文献調べてたときに、「レダの瞳は魔法の宝石だ」って書いてあったでしょ? だから、エスニャさんの宝石がレダの瞳かどうかは魔法で調べてもらえばすぐわかると思うんだ。 ただ、ボクが使える精霊魔法じゃあ、そういうのはわかんないんだけどね(ポリポリ) …あ、そういえば、エスニャさんは学院で勉強してるんだよね。 それって、魔術師になるための勉強なの? |
■エスニャ To:シェル |
そうですわね。 じゃあ、ラッドルさんにこちらはお願いして、アルトさんにみて貰いに行きましょう。 でも、ラッドルさんもニッキのことで疲れておられるし……アトラスさんを起こしてお願いしてはいかがかしら? 幸いフェリオさんとも仲がよろしいみたいですしね。 魔術師になるためもありますが、祖父の影響で学院に毎日のように行っていたので……日課みたいなものでしたから……。 |
道中、馬車で、毎日のようにアルトから妙なことを吹き込まれていたことなぞ、おくびにも出さないエスニャであった。
■シェル To:エスニャ |
へぇ、そうなんだ。 だから、魔術師の人ってみんな物知りなんだね。 エスニャさんが魔術師になれたら、一緒に冒険できるかもね(^^) |
■エスニャ To:シェル |
冒険者ですか〜。それも楽しそうですわね。 |
■シェル To:エスニャ |
うん♪ フェリオやアルトさんみたいな楽しい仲間もできるし、いろんなところに行けるしね〜。 もちろん、戦いになることもあるから、楽しいことばっかじゃないけどね(^^;) 学院の中で色々勉強するのも楽しいかもしれないけど、冒険者になって今回みたいに旅するのも楽しいと思うよ♪ エスニャさんと一緒に冒険できたら、ボクはすごく嬉しいけどな♪ |
飛び上がらんばかりに喜ぶシェル。
■シェル To:エスニャ&フェリオ |
さてと、ずっと話してたいけど、それどころじゃないよね。 え〜と、アトラスさんに見張り頼んで、ボクらは裁きの間に行こうよ。 じゃあ、ボク、アトラスさん起こしてくるね。 |
シェルは寝ているアトラスの方に走っていって、アトラスの体を揺すって起こそうとした。
■シェル To:アトラス |
アトラスさ〜ん、悪いけどちょっと起きて〜。 |
■アトラス To:シェル |
むんが〜。 なんでごわすか〜。 |
そういいながらアトラスは目をこすった。
■シェル To:アトラス |
起こしちゃってゴメン。 え〜とね、今から、ボクとフェリオとエスニャさんの3人が裁きの間まで行ってこなくちゃならなくなったんだ。 それで、その間の見張りをアトラスさんに頼みたいの。 ほんとはラッドルさんに頼んだ方がいいのかもしれないけど、 ラッドルさんもニッキさんのこととかで疲れてると思うしね…。 こういうわけなんだけど、お願いできない? |
と、そんなことを話していると丁度アルト達が広間へとやってきた。
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