|
「啜り泣かな〜い〜で〜」 |
|
トップページへ | 前のページへ | 次のページへ |
遺跡−広間にて |
さて、野営の第一班である。
アフルとアルトになる予定が、なぜだかアフルとヴィクターに変わったらしい。
そして……野営中に、なにやらすすり泣きの声が聞こえてきた。
アフルとヴィクターの耳にかすかにではあるが、しかしはっきりとその声が聞こえている。
■ アフル To:ヴィクター |
……ヴィクター、なんか変な声が聞こえない? |
■ ヴィクトール To:アフル |
声ぇ〜?ん〜・・・・・・はっ! アレ、何か変な泣き声みたいなの聞こえてきてる? |
予想通りちょっとうたた寝していたらしいヴィクターであった。
■ アフル To:ヴィクター |
うん、何の声だろ…? ちょっと待って、みんな起こすから。 |
そういってから、周りのパーティメンバーだけを起こすアフル。
■ アルト To:アフル |
ぅ…………ん………… か、カレーが…カレーが……………うーん、うーん…(-~-).。o …………… ………………………はっ!! |
カレーの洪水の夢でも見たのだろうか。
がばっと身を起こすアルト。
■ アルト |
ん…あ、あれ??…………な、何だか今、恐ろしい夢を見ていたような……… |
額に浮かぶ汗をかるく拭うと、辺りを見回すアルト。
■ アルト To:アフル |
リーダー? ………………何かあったのかい? |
表情をすぐに引き締めると、みんなの所に近寄るアルトであった。
■ アフル To:ALL |
うん…、あのすすり泣くような声、なんだと思う? |
■シェル To:ALL |
ほんとだ…かすかだけどちゃんと聞こえる…。 どこから聞こえてるんだろう…もしかして、幽霊とか…? |
耳をすまして、声がどっちの方から聞こえてくるのか確かめようとします。
どうやら、声は北の方角から聞こえてくるようだがはっきりとは聞き取れない。
■シェル To:ALL |
う〜ん、よくわかんないけど、 あっちの方から聞こえてくるみたいだね…。 |
と言いながら、北の方角を指差しますシェル。
■ アルト To:ALL |
……ようやく、噂の怪異ってやつのお出ましかな? |
■ アフル To:アルト |
うん、でも最初の晩にいきなりとは思わなかったけどね…(苦笑) |
フェイスも一応聞き耳を試してみた。
やはり、フェイスにもそして冒険者にはみんな聞こえるようである。
■フェイス To:みんな |
う〜ん、なんていっているのかな…? っていうか、直接見に行ったほうが早そう。 僕ちょっといってみてくるね。 |
■ アルト To:フェイス |
っと。ちょいと待ちなよ、フェイス。 こう暗くっちゃ、声の正体も見えやしないよ? ほら… ………光よ、輝きて闇を照らせ……… |
メイジスタッフに、ライトの魔法をかけるアルト。
呪文はきっちりと発動し、メイジスタッフの先端に明かりがともった。
そのままスタッフを手に持って、
■ アルト To:フェイス |
…私も付いてくよ。 後から、さっきの白骨みたいになったフェイスと再会するのは、御免だからね。 |
■ フェイス To:アルト |
あはは♪ まったくそのとおりだね。 ありがとう、アルト。 |
■ ヴィクトール To:フェイス&アルト |
あ、オレも一緒に行く〜。 動いてないと、オレ眠っちゃいそうだよ〜。 |
目を擦りつつそういうヴィクター。
アルトは、その眠そうなヴィクターの頭を、後ろからぽん、とかるく叩きながら、
■ アルト To:ヴィクトール |
修行が足らないよ、ヴィクター(^^) ま…でも、今まで見張りお疲れさん。 |
ヴイクターの顔を覗き込んで、にっこり笑うアルトであった。
■ ヴィクトール To:アルト |
えっ、ホント! よ〜し、オレ頑張って眠気振り払っちゃうもんね。 |
犬だったら尻尾振りまくりな感じで、すっごく嬉しそうなヴィクター。
■ アルト To:ALL |
さーて… それじゃ、偵察に行くのはフェイスと私とヴィクターと……… |
■シェル To:ヴィクター&フェイス&アルト |
…ボクも行くよ。 何が起きるかわかんないからね。 あ、でも誰か見張りに残らなきゃならないよね、どうする? |
■アフル To:ALL |
あ、そっか… ちょっと待って。 |
と、ラッドルの所に行って起こすアフル。
■ ラッドル To:ALL |
ん……。呼びました。 こんな夜中に何ですか? |
■アフル To:ラッドル |
ラッドルさん、何か、変な声が聞こえてくるんですよ… もしかしたら、例の発光現象と関係があるかもしれませんし、今からちょっと確かめて来ますね。 |
■ ラッドル To:アフル |
あ……本当だ。聞こえますね。 じゃあ、ここは私がみていますから何かあったら大きな声で呼んでください。 気をつけて行ってきてくださいね。 |
■ フェイス To:ラッドル、アフル、みんな |
ラッドルさんの方でも、もし何かあったら大きな声で呼んでね。 それじゃ、さっそく声のする方にいってみよう! |
■ アルト To:ALL |
いよいよ我らの腕の見せ所ってとこだね。 それじゃ、ひとつ気合い入れて行くとしようか♪ |
■ ヴィクトール To:ALL |
うん、行こー行こー! |
遺跡−裁きの間にて |
ラッドルに見張りを任せて一行は声がする方向へと歩いてきた。
声は北の方から響いてきていたが、部屋を出たとたんやんでしまった。
どうしたのだろうか……。
■シェル To:ALL |
あれ?、声が……? |
耳をすますような仕種をするシェル。
■ アルト To:ALL |
ん………止まった………? |
そういいながら、みんなの顔を見回すアルト。
■ アルト To:ALL |
……とりあえず、声の聞こえてきた方にもう少し行ってみようか。 |
■ フェイス To:アルト、みんな |
気づかれちゃったかな? うん、とりあえずもうちょっと先まで行ってみよう〜。 僕ちょっとだけ先に行くね。 |
■ ヴィクトール To:フェイス&ALL |
おっけ〜。 北の方って、あの”裁きの間”とかがあった方だよね? さっきの声みたいなの、どの部屋から響いてたのかな? |
■ アフル To:ヴィクトール |
やっぱり、”裁きの間”からじゃない? それとも、あの裁判官の人の部屋かな… |
仲間より数十メートル前にいき、忍び足であたりをうかがいながら進むフェイス。
とりあえず、裁きの間の前まできたが、ここまでの道中に怪しいものなどはなく、無事到達した。
裁きの間の扉越しに聞き耳を立ててみたが、何ら物音は聞こえなかった。
■ フェイス To:みんな |
う〜ん…何だったんだろう… |
■ ヴィクトール To:ALL |
もしかして、埋葬するの明日にするなんて言っちゃったから、あの魔術師の人が気を悪くしたのかなぁ? |
そうだったら悪い事したなぁと思いつつヴィクターがそうつぶやく。。
■ アルト To:ヴィクトール |
いや…案外、ようやく発見してもらえた感激のあまり、喜びの歌でも歌ってんのかもしれないよ? …それとも、女神像に宿った裁判官レダの暇つぶし発声練習とか…… |
■ アフル To:アルト |
だったら、さっき部屋にいるうちに言ってくれればよかったのに(笑)。 |
■ アルト To:アフル |
きっと、照れ屋さんなんだよ…(笑) |
■ ヴィクトール To:ALL |
どうしよう?とりあえず、部屋に入ってみようか? |
■ アルト To:ヴィクトール |
ん、そうだね。 それじゃ、ちょいと失礼して、と…… |
いそいそと扉の前に行くアルト。
■ アルト To:扉 |
こほん… 開廷しまぁ〜す♪(下位古代語) |
その声とともに扉が開いた……。
部屋の中は夕方に入ったときと同じ様子であった。
そして、部屋に入った瞬間にかすかに大地が揺らぐのを一行は感じた。
■ アルト |
………('-'………'-')………………………音楽がならない…。 |
何やらちょっと寂しそうなアルト……そういっている場合か。
■ フェイス To:アルト |
何となく残念無念だねぇ。 |
■シェル To:ALL |
…ん? ちょっと揺れた…? |
■ アフル To:ALL |
地震…かな? |
■ アルト To:アフル |
にしちゃ、妙な揺れだったねぇ。 今ので遺跡にガタがいかなきゃいいんだけど… |
■シェル To:アルト |
それは大丈夫じゃない? そんなに大きな揺れじゃなかったし。 それより、レダさんの像が倒れちゃったりとかしてないかな。 その方が心配だよ。 |
■ ヴィクトール To:シェル&ALL |
う〜ん、ふと思ったんだけどさ、魂が像に宿ってるんならさ、その像が壊れちゃったらどうなるのかな? やっぱり、死んじゃうのかな?それとも、自由に飛び回ったり出来るようになるのかな? |
■シェル To:ヴィクトール&アルト |
う〜ん、どうなるんだろ? レダさんの魂が像に封印されてるなら像が壊れちゃったら自由になるんじゃない? ボクの弓にいるシルフィだって魔法で封印してるみたいなもんだからね。 アルトさんはどう思う? |
■ アルト To:シェル |
んー… 大丈夫なんじゃないかい? 見たとこ、あの像も既に半壊してるようなもんだったしさ。 そもそも、裁判官なんてお堅い肩書きの人間は、学院の導師の次くらいにはしぶとく長生き、って世の中決まってるものなんだよ。うん |
そういいながら、しみじみと頷くアルトであった。
一行はとりあえず部屋の中へ入って、あたりを見回した。
しかしこれといって変化はみられないようである。
さらに、女神像、門などを中心に部屋を調査したが、夕方にきたときと比べて変化などはみられなかった。
シェルもセンスオーラしてみたが、何ら変化はないみたいである。
そのとき後ろから声が聞こえた。
■ ラッドル To:ALL |
だ、大丈夫ですか? みなさん。 なかなか帰ってこられないので心配で見に来たんですよ。 無事でよかったです。 |
■ ヴィクトール To:ラッドル |
ん?オレ達は平気だよ。それらしいのが何にも見つかんないから帰れないだけ〜。 ラッドルさんこそ、勝手に持ち場を離れちゃダメだよ〜。向こうの方は大丈夫なの? 何かあったら大声で呼ぶって事になってたんだから、そんな気にしなくっても良いのに。ラッドルさんって意外と心配性なんだ。 |
いっちょまえに注意するヴィクター。
■シェル To:ラッドル |
ボクたちを心配してくれたのは嬉しいけど、ヴィクターの言う通りだよ。 …エスニャさん、大丈夫かなぁ… それより、ボクらがここに入ったときに地面がちょっと揺れたんだけど、 ラッドルさんがこっち来るときに地面揺れたの感じた? |
■ ラッドル To:ALL |
大丈夫ですよ。 地震があったってことで、師匠以外が皆起きましたから、アトラスさん達に後を任せてきました。 でも、地震なんて妙ですねえ。 このあたりはほとんどそういうことはないはずなのになあ。 |
■ アルト To:ALL |
あの揺れで起きないなんて……さすがは、我らが学院の導師殿だね。やっぱりしぶとい…
|
■ アフル To:ラッドル |
ってことは、やっぱり、この遺跡に関係があるのかなぁ… 前の調査のときに地震が起こったとか、変な声が聞こえたって記録はありませんでした? |
■ ラッドル To:アフル |
いやー。そういう話は聞いていないですなあ。 資料にも書かれていませんでしたしねえ。 |
■ ヴィクトール To:ラッドル&ALL |
う〜ん、じゃあさっきの声みたいなのは風の音か何かで地震は単なる偶然だったってことなのかなぁ? それとも、今までにない何か特別なことが起きたとか・・・?。 |
小首を傾げて考え込んでいるヴィクター。
■ ラッドル To:ヴィクター |
その可能性はありますねえ。 明日またそのあたりも含めて調査してみますか。 |
■ アルト To:ALL |
ま、でもみんな無事で良かったよ。 腕前見せ損ねたのは、ちょいと残念だったけどね? さぁて…それじゃ、おはようの挨拶にはまだちょいと時刻も早いみたいだし、戻ってまたもう一寝入りするとしようか(^^) |
■ アフル To:ALL&ヴィクトール |
そだね、もうしばらくは俺とヴィクターが見張ってるから皆は寝てていいよ。 ヴィクターもそれでいい? |
■ ヴィクトール To:アフル |
うん、それでいいよ〜。歩いたおかげで眠気もちょっと薄まったしね。 |
などとは言ったものの見張りに戻って再び辺りが静かになると、また居眠りしてしまうだろうヴィクターであった。
■ フェイス To:みんな |
う〜…僕は最高に眠いで〜すっ。 悪いけど寝させてもらうねぇ…Zzzz… |
といって、早速寝るフェイス。
とりあえずその晩は他には何もなかったみたいである。
トップページへ | 前のページへ | 次のページへ |
ページ管理:OZZY<OZZY>