フォルトゥナの協力（？）により見つけだす事ができた階段。
　まっすぐに上に伸びているのではなく、少し螺旋上になっているらしく、階段を扇ぎ見るだけでは上の状況を見る事は叶わないようだ。

　先ほどのお嬢ちゃん（ことフォルトゥナ）にかなりショックを受けていたのかだいぶ無口になっていたルネ。
　おずおずと、口を利けるようになったようだ。

　と、某魔術師の性格の素晴らしさを思い出しつつのコメント。
　そんな台詞の横で。ルネに対するフォローしかり。

　そう。きっと某魔術師の好奇心やら興味とやらで構成されているに違いない。
　そんな台詞を吐きつつ。視界遮られている上を仰ぎつつ、

　一応慎重に階段を登り始める。

　しばらく階段を上がっている一行。
　特に罠とか発動する気配はないのだが‥‥心なしか階段の”高さ”にばらつきがあるように思えてきたり。

　一番体格の小さいルネが、根を挙げる。

　と、つい‥‥とキャプを指す。
　確かにキャプ嬢ならば、ルネぐらい軽いのか？？(笑)

　と、相変わらず頑張って階段を上がるルネ。
　‥‥‥
　気のせいか。階段の高さ、微妙〜〜に高くなりつつあるかも。

　罠っていうか。大変歩き憎い。
　ぼ〜〜っと歩いていると、間違って躓いてしまいそうに。

　１段の高さが30cmほどと、ちょいと高めの階段を上がっている一行の目の前に。なんとも場違いなものが見えてきた。
　階段の踊り場に。繊細な作りの椅子とテーブル。
　テーブルの上には暖かなお茶のセットと、お菓子。そう、苺のムースが置かれてあった。

　と、ちょいと周辺を見るザック。
　苺のムースにゃ、目もくれないわな。やっぱり(笑)。

　と、ルネの方を見る。
　はたして「お嬢サン」にキャプは含まれているのだろうか？

　と、自分の考え交えつつ、まじめに答える

　と、疑惑の苺ムースを見ながら答える。

　と、自分のおやつを皿の上に、ざぁっと出し、そのままむしゃむしゃと食べ始める。

　いつもの調子でにやっと笑い、自分の酒をちびちび飲み出す。
　そんなザックに対し、無言で蹴りを放つコリューン。
　しかし敵も然る事ながら。かるぅく蹴りを避けていたり。
　コリューン、またしても不発(^-^;;

　意地悪な笑みを浮かべつつ、さっくりと出発準備を始めるザック。

　皆も休憩を終わりにし、また階段登りへと取りかかる。
　えっちらおっちらがんばって、やっとの思いで、上に着く。