Sword World PBM #46
- Howl from Behind - 獣の声が聞こえる
午後7時…夜の始まり
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クロムバード家

 クロムバード家に入ると、奥まで続く廊下があり、途中の扉が開いている。
 中を覗くと、そこにはガレスがぐったりと疲れた様子で椅子に座っていた。
■ガレス To:ALL
 ………なんだ、君たちかね………

■クラウディア To:ガレス
どうも,こんな時間におじゃまして申し訳ないね。
昼間話した,リーアちゃんの友人一同なんだけれど…お時間いただいていいかい?

■フィリス To:ガレスさん
 お邪魔します…?どうかなされたんですか?
 ひどくお疲れのようですが…

■ガレス To:フィリス
 いや……君たちには関係のないことだ………

 首を横に振ると、ちらりとこちらを見る。
■ガレス To:ALL
 ………リーアを連れて帰ってきてくれたか。
 リーア。今日は早めに休むといい。

■アンゼ To:ガレス
 ………

 アンゼは少し微笑を浮かべたまま黙っている。
■クラウディア To:ガレス
…あの。あたしたち,今夜みんなで泊まりがけでおしゃべりしようって話をしていたんだ。
ほら,リーアちゃん,このところ元気がなかったろ。一緒におしゃべりしたら,少しは気が晴れるかってね。
いちおう,お父さんにことわっておかないと…って思ったんだけど?

■ガレス To:クラウディア
 ………
 ………ちと、話の流れが見えんのだが………

 ガレスはかなり困った様子で、軽く右手を自分の額に当てた。
■ガレス To:クラウディア
 今日、今から、火急にしなければならないことなのかね?

■フィリス To:ガレスさん
 はい、できれば今日、早急に、じっくり相談しておかなくてはいけないことがあるんです。
 それで、ことによると深夜…もしくは明日までかかる可能性があるので、その事をご両親に了解して頂くため参った次第なのですが…。

■ガレス To:フィリス
 ………できれば詳しく、せめて君たちを誘拐犯か強盗かその類型だと判断して衛視を呼ばなくていい程度には丁寧に説明してくれると助かるのだが…

■フィアルラ To:ガレス
えっとぉ……アンゼ……じゃなくて、リーアさんが私たちと一緒にお泊りしたがってるんです。
……じゃ、ダメですかぁ。

 なにやらうさんくさい言い訳に怪しくなる一方の雲行きを見てか、アップルが割って入った。
■アップル To:ガレス
 唐突で申し訳ありません。(ぺこり)
 はじめしまして、リーアのお父様ですよね?。こんな夜分にお仕掛けてしまって本当に申し訳ありません。
 私はアップルリーフっていいます。ごらんの通り神官で、チャ・ザさまにお仕えする者です。
 リーアさんとは、ここにいるアルを通じて、最近知り合いました。

 そこまで言って、アップルは自己紹介に(まだ)矛盾点がないか確認。
■アルフレッド To:ガレス
 はじめまして、アルフレッドと申します。
 見ての通り、賢者の学院の魔術の塔で研究員をしております。

■アップル To:ガレス
 つい最近、リーアさんに相談を持ちかけられました。夜、嫌な夢を見るんだそうです。
 最初は気のせいかと思ったらしいんですが、夢がだんだんエスカレートしていくみたいで・・
 なんでも、人が死ぬ夢、ということらしいんです。

 最近、この街で連続殺人事件なんておこってますよね?
 彼女もの凄く真面目なんで、事件とも自分のなかで勝手にくくりつけちゃってるみたいなんですよ。 「関係ないよ」って言ってはあげてるんですが・・・・ 今日も衛視の方に事件について相談しに行ったみたいで。

■アップル To:ガレス
 そこで、ちょっと気晴らしがてらに、私たちが寝泊まりしてる宿に来てもらって、少し、おしゃべりしようかなって思ったんです。
 ・・・お疲れのところ、こんな話で本当にすいません。
 でもリーアも、かなり思い詰めてるみたいで・・・・・・・・

 そこまでまくし立てると、アップルはアンゼの方に軽くウィンクして見せた。
■アンゼ To:アップル
 ………

 アンゼは無言で目を細めて、小さく口元に笑みを浮かべている………
■ガレス To:アップル
 ………ふぅ。

 ため息
■ガレス To:ALL
 分からないことだらけだ。
 君たちがどこの者で、リーアをどうするつもりなのか。というよりも、君たちの話をどの程度聞き流せばいいのかが一番の問題だな。
 この期に及んで学院の友人だというのは勘弁してもらえないかね。このシチュエーションで信じろと言われても無理があるというものだろう。

■クラウディア To:ガレス&アンゼ&ALL
「下手ないいわけ休むに似たり」とでも言うか……やっぱり学者先生だけのことはあるね。

ところでリーア?ちゃん…お父さんに話してしまっていいのかね。
それとも,あんたが説明するかい?

■オジイ To:ガレス and ALL
 どうやら、すべての事情を話した方が良さそうですね。
自分から話させていただきます。
これから話す事はリーアさんが今までご両親に隠されていたことなのですが、リーアさんを問いつめたりしないで下さいね。

 さすがにこれ以上(無理のある)ごまかしを続けるのは無理と判断し、オジイは依頼があってからのことを順に説明した。
■オジイ To:ガレス
 リーアさんもかなり悩まれていたんだと思います。
よろしければご協力をお願いしたいのですが……。

■ガレス To:オジイ
 なるほど………。
 それで、その依頼は遂行できそうなのかね?

■オジイ To:ガレス
 最善を尽くします。
リーアさんの身にこれ以上何かが起こることだけは避けるよう、それを第一で動くつもりではいますが……。

■アップル To:ガレス
(ばつが悪そうに)・・・変な嘘をついてしまって申し訳ありません。(ぺこり)
 今のところ、リーアさんの夢と、血文字、そして殺人事件の関係は掴めていません。
 もっとも、依頼を受けたのが今日ですので、今は情報をかき集めてる段階です。
 判断するのはそれからかな、と思っています。もちろん、そんなに時間を使っちゃいけないのですが・・・
 しかし、リーアさんご自身に対しては、少なくとも犯人が見つかるまでは一緒にいさせて頂きたいと思っています。
(そしてふたつの人格の謎がとけるまでは・・ね。ご両親はそのこと、ご存じなのかしら?)

■ガレス
 ………

 ガレスは、少し逡巡するように黙り込んだ。
 そして、小さくため息をもらしつつ顔を上げる。
■ガレス To:ALL
 とにかく、今晩リーアを連れ出すことについては承諾できん。
 ………そうだな、どうしてもリーアの側にいる必要があるというのならば、君たちがうちに泊まっていくかね?まあ、部屋ならいくつか余っている。

■クラウディア To:ガレス&ALL
こちらがごまかしていたのに,譲歩しくれてありがとう。
リーアちゃんがかまわないのなら,お言葉に甘えさせてもらうことになると思うけれど…
(パーティのメンバーに)…それでいいかね?

■オジイ To:クラウディア and ガレス
 ええ。ディアの言ったとおりでOKです。
お言葉にあませさせて貰います。
ガレスさん、本当にありがとうございます。

■クラウディア To:ガレス
……そういえば,さっき妙な3人組と話をしたんだけれど,今晩リーアちゃんが出歩いてはいけないのは,そいつらと関係があるのかね。

■ガレス To:ALL
 ………まあ、そんなところだ。

■ガレス To:リーア(?)
 リーア、すまんが母さんに言って彼らの部屋を用意してきてくれ。

■アンゼ(リーア?) To:ガレス
 ………はい。

 アンゼ(?)は、(完全にリーアそのものの)少しおどおどした様子で頷いた。
 そして、そのまま部屋を出ていこうとする。
■フィアルラ To:アンゼ(リーア?)
あ、リーアさん。私も一緒に行きます。
お母さんに御挨拶もしておきたいですし。

■アルフレッド To:フィアルラ
 あぁ、俺も手伝うよ。

■アンゼ(リーア?)
 ………

 ………そして、三人は部屋を後にした。
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ゆな<juna@juna.net>