Sword World PBM #46 |
- Howl from Behind -
獣の声が聞こえる
午後7時…夜の始まり |
<<SW-PBM>> | <<Scensrio>> | <<Index>> | <<Previous>> | <<Next>> |
クロムバード家の前 |
クロムバード家まで帰ってくると、だいぶ日が傾いてきた。
家には誰か帰っているらしく、明かりがついている。
………と、入り口付近に数人の人影が立っているのが見えた。
■クラウディア To:アンゼ |
おや?こんな時間にお客さんかね??アンゼちゃん,あの人たちって誰だか知っているかい?あたしたちがここで顔を出してもだいじょうぶかね。 |
■アンゼ To:クラウディア |
あ、あたし、知らないよぉ………。 |
■フィアルラ To:ALL |
アンゼさんが誘拐されたと思って人が集まってるんだったりして……。 あう〜、シャレになってないかもしれないですぅ(汗)。 もうそうだとややこしくなりますから、早いうちに弁明に行った方が良いですよね? |
などと言っていると、人影の方でこちらに気付いたようで、近づいてきた。
長身の男女二人と少年の三人組だ。長身の男と少年は革のジャケットと革のズボンで、腰に小剣を吊している。女の方は白い法衣を着た神官風だ。
■長身の女 To:ALL |
あら?こんにちは。 皆様もクロムバードさんに御用ですの? |
女はのんびりとした声で問いかけてきた。
■オジイ To:長身の女 |
え……ええ……そうなんですが、何かあったのですか? なにやら騒がしいですが……。 |
■長身の女 To:オジイ |
あら、何かありましたの? |
彼女は小さく首を傾げる。
■フィリス To:長身の女の人&男の人 |
あ,あはは…^^; えと,そちらもクロムバード家に御用がおありのようですが,クロムバードさんお留守なんですか? …お部屋に灯りはついているようですけど. |
■長身の女 To:フィリス |
いいえ、わたくし達はその用を今済ませてきたところですの。 クロムバードさんなら、ご夫婦共に在宅しておられますわ。 |
■フィリス To:長身の女の人 |
そうでしたか.…あ,もしかして神官さんの人ですか? 失礼ですが,どちらの宗派の? |
■長身の女 To:フィリス |
神官を名乗るにはまだ未熟ですのよ。 ところで……… |
女が話しているのを横に聞きながら、フィアルラは男の方を窺っている。
■フィアルラ To:心の声 |
(この男の人……黒いお洋服に短剣……私と同じシーフかも知れないです。 見覚え、あったかなあ……? ひょっとして、普通私なんかが会うことも出来ない偉い人なのかも???) |
気付かれないように注意しながら男の方を観察する。男の方は気付いていないのか、気付かないふりをしているのか、こちらには興味を示さない。
女の方はついとアンゼの方に視線を向けた。
■長身の女 To:アンゼ |
ところで、あなたがリーアさんかしら? |
アンゼはそう言われると、無言で小さく後ずさりし、近くにいたフィアルラの袖を軽く掴んだ。
■フィアルラ To:アンゼ |
アンゼさん……? |
女とアンゼの間に割り込むように立ち、女の視線からアンゼを隠そうとする。
■フィリス To:長身の女の人 |
あれ,リーアさんのお知り合いの方ですか? |
■アンゼ |
………リーアじゃないもん……… |
■長身の女 To:アンゼ |
あら、ごめんなさいね。 じゃあ……… |
………と、女がアンゼの方に手を伸ばしかけたところで、少年が割り込んだ。
■少年 To:長身の女 |
なあ、セラ。はらへった。かえろーぜ。 |
■長身の女(セラ?) To:少年 |
はぁ、仕方ありませんわね。 |
■セラ To:フィリス |
ええと、リーアさんとは知り合いと言えば知り合いなのですけれど、まだ会ったことはありませんわ。 それでは、わたくしたちはこれで……… |
■オジイ To:セラ |
もしかしてリーアさんに用事なんですか? そうしたら学院で会ったときにでも伝えておきますので、連絡先でも教えていただければなんて思うんですが? |
■セラ To:オジイ |
いえ、お気になさらずに。 それでは、失礼いたしますわ。 |
セラは軽く頭を下げて背を向けた。その後ろを長身の男が無言でついていく。
■少年 To:ALL |
じゃあね、ロナ。 |
それだけ言うと、少年もそれに続いた。
■アップル To:独り言 |
なによ・・あんまり感じがいいとはいえないわね・・ ご両親に何の用だったんだろう・・・? |
■アップル To:アンゼ and ALL |
ねぇアンゼ? あんな人たちのことは知らないんだよね? ・・・とりあえず、私たちもご両親のところへ、お邪魔しようよ。 |
■クラウディア To:アンゼandALL |
ロナ? あの子は,いったい誰に挨拶したんだろうね。 思い当たる人はいるかい? |
だが、誰も心当たりがない。
■アンゼ |
……………………… |
アンゼはというと、放心したように三人が去った方を見つめている。
■フィリス To:ディアさん&フィアさん |
うーん…人違いでしょうか? (心の声:まさか…アンゼさんみたいな人格の一つだったりして) …あ、フィアさん、あの人達を尾行ってできませんか? なんとなく怪しいし、リーアさんのコトもありますし… あ、あ、もう遅いかな^^; |
■フィアルラ To:フィリス |
え、ええっ(汗)。私が尾行するんですかぁ? ……う〜ん、ちょっと難しいと思うです。あの人たち、私なんかよりずっと経験積んでそうですし……。 |
■オジイ To:アンゼ |
いや、尾行はやめておいた方がいいでしょう。 彼らの素性とかもご両親に聞けば分かる可能性だってあるんですし。 それよりも、挨拶に行きませんか……自分とアルは外に残っていた方がいいかもしれないですけどね。 |
■フィアルラ To:オジイ |
で、ですよね? それに私なんかが尾いて行っても何の情報も手に入れられないかと……。 |
自信なさげにフィアルラは頭を掻いた。
■フィリス To:フィアさん |
うーん、そうですか…。 |
■アップル To:アンゼ |
・・・・・・どうかした?アンゼ? |
アップルが心配そうにアンゼの顔をのぞき込む。
■アンゼ To:アップル |
───ううん、なんでもない。 |
と………アンゼはさっきまでの表情とはうって変わって、落ち着いた様子で微笑を浮かべた。
■アップル To:オジィ and ALL |
そうね。私も尾行はよしておいて方がいいと思う・・とりあえずはね。 じゃぁ、とりあえず私たちだけで入りましょうか。 話が長引きそうだったら、誰か出てくるようにはするからね。 |
■クラウディア To:ALL&アンゼ |
下手に残ったりしないで,全員でご挨拶してもいいんじゃないかと思うんだけどね。 いや,もちろん先生方が他に行動する予定があるのなら別だけど…。 この際,ご両親と,全員でちゃんと話をしておいた方がいいと思うんだ。 アンゼちゃんも,それでいいかい? |
■アンゼ To:クラウディア |
───うん。 |
■オジイ To:クラウディア |
そうですね。じゃあ、全員で行きましょう。 |
■フィアルラ To:ALL |
私はアンゼさんの御両親って初対面なんですよねぇ。……恐い人じゃないですよね? |
■フィリス To:フィアさん&ALL |
いえぜんぜん♪お二人とも穏やかな方ですよ |
■クラウディア To:フィア&フィリスアンゼ? |
穏やかというか……いかにもお医者さん,っていう感じの人達だね…。 中にしっかりしたもの…いやそれ以上のものがありそうだけれどね。 あたしも恐い人ではないと思うよ。 ねぇ,アンゼちゃん? |
■アンゼ To:ALL |
うん…… |
アンゼは曖昧な笑みを浮かべたままだ。
■アップル To:ALL |
じゃぁ、時間も時間だし、さっそくみんなでお邪魔しようか? |
<<SW-PBM>> | <<Scensrio>> | <<Index>> | <<Previous>> | <<Next>> |