SWPBM#45

命運の諸刃(仮)

Chapter5:痛打と潜入

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村(自由行動中)

 一行はレクナムの家での聞き込みが終わると、一旦ウェインと分かれました。
 ウェインは一行からの頼まれごと−村全体に墓が立入禁止になったことを通達する−を遂行するため家に駆け足で戻っていきました。
 一行が行動を開始してから数分後、村中に低い鐘の音が響き渡りました。同時に付近の畑で野良仕事をしていたものはそれらを中断し、家にいたものは中からでてきて村長の屋敷がある方に向かっていきました。
■シーアン TO:みんな
・・・さてと、これからだけどよ。
”最近引っ越してきた人”の所へ行く前にやりてぇ事があるんだ。
墓場に残された足跡消し・・・、生垣のチェック、さらに墓場に侵入者があったらわかるような罠の設置をしたいんだ。

■ポム To:シーアン
ふみふみ、罠ね〜♪

■ルタード To:シーアン
なるほど。で、分担はどうしましょう?

■シーアン TO:みんな
罠の設置はポムに頼むな。
足跡消しは・・・4人で手分けしよう。俺と、ルタードと・・・
(アイシャとミュンとバジルから2名か・・・。生垣チェックはミュンかな)
バジルとアイシャでどうだ?
で、生垣のチェックをミュンな。ポムはミュンの後を追うような感じで一緒に行動してくれ。ポムが先行してミュンが罠に引っかかったらまずいからな(笑)。

一気に指示を出すと、ここで皆の反応を待っているようです。
■バジル To:シーアン
ま、まさかこの墓地全部なんて言わないよね?

■シーアン TO:バジル
全部。(あっさり)
ま、足跡が残ってる所だけだしよぉ・・・

■ルタード To:シーアン&みんな
わしはそれでけっこうですけども。
みなはどうかのう?

■ミュン To:シーアン&ルタード&みんな
わかりました。僕は生け垣ですね。

■ポム To:シーアン&みんな
任しとけ♪(にやりん)

■アイシャ To:みんな
アイシャもいいよ〜♪

■シーアン TO:みんな
じゃ、俺はハンスの所に行ってショベルをもう1本借りてくるな。みんなは先に始めててくれ。

そう言うと、シーアンは一人ハンスの家へ向いました。
村人全員が次々と家や畑を離れて村長の屋敷に向かって行っている中で、ハンスに都合よく会えるかどうかは疑問だったのですが、幸いにもちょうどそこに向かっている途中だったハンスに遭遇する事ができました。
シーアンが事情をはなすと、ハンス一旦家に引き返して快くショベルを貸してくれました。
■ハンス To:シーアン
終わったら家に前にでもおいといてくだせぇな。
じゃ、頑張ってくだせぇまし。

■シーアン TO:ハンス
わかった。助かるよ(^^)。

ハンスはそのまま村長の家に向かいました。
そのころ、墓地に残っている5人は……
■ルタード To:アイシャ&バジル&ミュン
ふう、けっこう手間がかかるのう。平たい鍬か何かあれば、もう少し能率が上がりそうなものじゃがな。
……あ、バジルどの、そこはもうわしがならしましたぞ。

■バジル To:ルタード
え?そうなの?

■アイシャ To:ルタード
こっちはまだだよねぇ?(ぽふぽふ)

■ルタード To:アイシャ
ん、あ〜、……たぶんの。

おいおい(笑)
■ミュン To:ルタード&アイシャ&バジル&ポム
じゃあ、僕は、生け垣に行ってきます。
後で、罠をしかけた所を教えて下さいね。ポム。

■ポム To:ミュン
ちゃんとみんなに教えるさ♪(にんまり)

それはもう悪戯を企む子供のような表情です。
ミュンとポムが作業を開始した頃、シーアンがショベルを持って墓地に着きました。
■シーアン TO:ルタード、バジル、アイシャ
遅くなって悪りぃ。
・・・ちゃんと分担してやってるか?
ここの墓地はほとんど正方形らしいからな。4等分して自分の範囲を決めてやろうぜ。

どうやら範囲決めがされてないのを見て取ると、手早く範囲と担当者を指示していきます。
■シーアン TO:アイシャ
あ・・・もちろん、自分の所が早く終わったら手伝うからさ。同じスピードでやろうと、焦らなくてもいいぜ(^^;

思いやりのつもりが、無神経な一言かもしれません(笑)
■アイシャ To:シーアン
アイシャ、ホントはすごいんだよ〜。
終わったら手伝ってあげるよ〜だ♪

アイシャのやる気が1上がった(笑)
■シーアン To:アイシャ
ふぅん?
そりゃ、頼もしいな(^^)

実はアイシャの方が筋力”は”高い事を、シーアンは知らない(笑)。#シーアン:13、アイシャ:14
目に付く位置に大剣を置くと、黙々と作業にいそしむシーアンです。
■アイシャ To:シーアン
えへへ。
それじゃ、自分のところを終わらせて来るから待っててね♪

すっかりその気になったアイシャはシーアン以上に張切っています。
結果に反映されてるかどうかは不明ですが(笑
一方、ポムは見張り用の罠(鳴子)の設置をしていました。さほど広くはないとは言え、墓場全体を囲うような鳴子を設置するのはやはりそれなりの手間と時間がかかりました。
ミュンも罠設置の手伝いついでに、生け垣に踏まれたり壊されたりした様な跡はないか、念のためチェックを入れたりしています。
■ポム To:シーアン&みんな
終わったぜシーアン!
この後どうすんだ?

■ミュン To:シーアン&みんな
生け垣全体をぐるっと見て回ったのですが、特に、踏まれたような跡や枝が折れていたりしているような所はなかったです。

■シーアン To:ミュン、ポム
こっちも終わったぜ。
生け垣に形跡はなかったか・・・。ちっ。
じゃ、ポムの仕掛けた罠の場所を教えてもらって、ショベルを片したら、行って見るか?
”最近引っ越してきた人の家”・・・

■ポム To:シーアン&みんな
罠は生け垣に沿って仕掛けてあるぜ♪
出来はまぁまぁってとこかな♪
場所はそっちとあそことあっち辺りだぜ♪

と罠の仕掛けた方を指して説明だけしておきました。
■ポム To:シーアン
ところで最近の人に行く前に
あっちをちょっと見てきたいんだけど

と、レクナムの家を指し示しました。
■ポム To:シーアン
だめかな?

■シーアン TO:ポム
やっぱり、気になるか?
いいぜ、俺もちょっと気になってたし・・・。
じゃ、俺達はショベル戻してくるからその間にな。

■ポム To:シーアン&みんな
うに♪行って来るぜ♪

■ミュン To:ポム&みんな
あ、まってください。僕もいきます。僕もきになったので・・・
でも、ポムの邪魔にならないようにおとなしくしてますね。

■アイシャ To:ポム&ミュン
気をつけてね〜。

墓場を離れたポムはまず家の周囲を物音を立てないように忍び足で調べてみました。
ミュンはその間、少し離れたところで待機しています。
念入りに観察しながら回っていると家の裏手にかなり巧妙に隠された扉がありました。
地面に埋め込まれていて、地下に続いているものかと思われました。
(#マンホールの蓋が両開き式になったものを考えてください)
ただし、構造上外側からはあけられないように思われました。

続けて、ポムはレクナムの家をのぞくため採光用窓に飛び移ります。
敏捷度が高いポムは難なく成功(達成値17)しました。さらに、中の住人に見つからないように身を隠しながら中を覗こうとしましたが、不運!(1ゾロ)身を乗り出した瞬間、窓枠で頭を強打してしまいます!
同時に鈍い音が辺りに響き渡ります。少し離れたところにいた一行にさえ聞こえる音に、さすがに中にいた住人も気づきました。
レクナムは火にかけていた壺を凝視していたようですが、あわてて外にでてきました。

■レクナム To:ポム
あ、あの………だ、大丈夫ですか?
そこで、なにをしているんです、一体?

■ポム To:レクナム
うにに〜大丈夫…(;;)
(打った頭を擦りながら)
聞きき忘れた事があったけど今から扉を叩いたら
怒られちゃうかも知れないからその前に
やっぱり忙しいかな〜って確認しようって思ったんだ
もしかしたら大丈夫かも知れないし…忙しかった?

ポムは瞳が潤んで眉がハの字になっています。
困った為か、はたまた頭が痛むのか、もしするとタンコブでも出来たかもしれません(笑)
■レクナム To:ポム
ははは………(;;^〜^)
今度からくるときは正面からノックしてくださいね。
頭はまだ痛みますか?手当しましょうか?

■ポム To:レクナム
うに…なんか膨らんでる気がする…
手当てっていいのか?

■レクナム To:ポム
ははは。
一応、わたしは村の治療医ですから手当くらいなんでもありませんよ。
でしたら、中にどうぞ。

レクナムはそのまま家の中に入っていきました。
■ポム To:レクナム
お邪魔しちゃうぞ

というわけで、ポムはレクナムの後に続いて家の中に入って行きました。
遠くからその様子を眺めていたミュンは、もうしばらく待機していることに決めました。
………薄情だなぁ………(わ

レクナムの家(内部)

ポムが案内された家に入っていくと、多種多様なる草やにかわを煮込んだような奇妙な臭いが充満していました。壺の反対側ではレクナムが棚から治療箱のようなものを引っ張り出してきていました。
■ポム To:レクナム
それなんだ?なんだ?

お約束といえばお約束のような質問に、レクナムは一瞬動かしていた手を止め、手の中にあったものをもう一度見つめ直しました。
自分が出そうとしていたものであることを確認して当然のように返答します。
■レクナム To:ポム
は、はぁ………。
見ての通りの治療道具を入れている箱ですけど………(^^;;

■ポム To:レクナム
ふみふみ、そん中に全部はいってるんだぁ

とりあえず用意されたストゥールに座ってポムは治療を受けます。
レクナムはときどき横目で火にかけている壺を気にしながら、十分くらいで強打した頭の治療を終えました。
■レクナム To:ポム
はい、こんなところでしょう。
まだ痛みますか?痛み止めでも服用しますか?

■ポム To:レクナム
ありがとう(^^)
痛み止めは多分いらないって思うんだ
(気になる壷をみて)
…さっき風邪薬みたいのって言ってたけどいっぱい作るんだなぁ
おっきい壷で作るんじゃ材料とかもいっぱい必要で大変だ!って思うんだけど間違ってる?
村の人ってよく風邪ひいちゃうのか?(・・)

言われたレクナムはもう一度壺に目をやりながら答えてきます。
■レクナム To:ポム
いやいや。これだけ大きい壺で作っても薬品として最終的に得られるのはほんのわずかですから。
悪い風邪がはやったときのためにも多めに作ってあることもありますけどね。

■ポム To:レクナム
不思議って言うか奇妙な臭いがしてるけど
それ美味しいの?

■レクナム To:ポム
………お世辞にも美味しいとはいえないでしょうねぇ。
ものすごく苦いと思いますよ。

■ポム To:レクナム
そりゃ風邪ひいた人が可哀相だ…(^^;
あたしは気を付けるぞ(^^;;;;;

■レクナム To:ポム
ええ、風邪は治すより予防する方が大事ですよ。
気をつけてください。

■ポム To:レクナム
レクナムさんて村が好き?
この村にいて楽しい?
面白い所って知ってる?(わくわく)

■レクナム To:ポム
いい人が多いから村は好きですけどねぇ………。わたしは薬の研究をして生きているものですから、特定な楽しみなぞありませんし………。

■ポム To:レクナム
薬を作るのが生きがいって事かなぁ…?
あたしもモノを適当に混ぜたりするの好きだけど
どうなるか何ができるかわかんないって面白いよな♪
わくわくしない?

■レクナム To:ポム
確かに調合は楽しいのですが、ある程度想像は付けないといけないんですね。薬ですから。
失敗したものを患者に使って具合が悪くなったら洒落になりませんからねぇ(−^;

突然ポムのお腹がぐ〜となった(笑)
■ポム To:レクナム
えへへ(*^^*)
レクナムさんご飯ちゃんと食べてる?
あたしの今日の夕飯なんだろう♪村長さんの手料理ってうんまいよな♪
食べた事ある?

■レクナム To:ポム
そりゃあ、食べるものは食べないと生きていけませんしねぇ。
村長の手料理ですか?わたしもたまに招かれますから、何回もご馳走になったことはありますよ。

■ポム To:レクナム
食事とか一人で寂しくない?
あたしも昔は一人でいたりしたけど…やっぱり話し相手はいたらいいなって思ってた
その方がうんまいって知ってるからな(^^)h

レクナムはなにやら考え始めました。
■レクナム To:ポム
あ〜………そこら辺は慣れていますから………。

■ポム To:レクナム
………う〜、慣れるのと好きなのって違う…よな
あたしもちっちゃ頃から旅の空だし、大体一人だったし
慣れてるんだけど…好きじゃない
一人でいるのっていらないこと考えちゃちゃいそうな気がするんだ
誰かにあたしを知ってもらうの好きだし、知るのも好きだ♪(^^)
独りじゃないのは面白いし、楽しいし、嬉しいって感じるんだ
あっ、レクナムさんにちゃんとポムって呼んでもらえるのも嬉しいかも!(^^)/

■レクナム To:ポム
はははは………仰ることは間違いないとは思いますけどね。
まぁ、治療医をやっていると患者の人と懇意になることはありますので、孤独ではありませんから。食事もしょっちゅう村の人に差し入れしてもらっていますし。
それはそうとポムさんと仰るんですね。
では、この村に滞在中にまた何か怪我や病気でもしたら気軽にどうぞ………。

■ポム To:レクナム
おう♪元気でもあたしは気にしないけどな♪(笑)

■ポム To:レクナム
このお家レクナムさん一人で建てたの?
大変じゃなかった?

■レクナム To:ポム
村長さんにお願いして治療医として村に住むことを許可してもらったときに建ててもらったんですよ。
薬の知識はあっても家を建てる知識は全く持っていませんからねぇ。

■ポム To:レクナム
じゃぁ、村の人に任せちゃったのか?
使い勝手とか大丈夫?

■レクナム To:ポム
ええ、もちろん………お願いしたとおりに作っていただけましたよ。
夜露と風さえしのげればどんな家でもよかったんですけどね。

■ポム To:レクナム
ふ〜ん、でももうちっと広い方がモノを置けるような気がするぞ♪

ポムは辺りを見回しながら言いますが、特に気になるものは見当たらないようです。
■レクナム To:ポム
まぁ、見ての通り必要な物しか置いていませんから狭い方が好都合なんですよ。

いい加減質問も尽きてきたのでポムは村長宅に戻ることにしました。長く腰掛けていたストゥールから飛び降り、入ってきた扉に向かいます。
■ポム To:レクナム
そうそう!またまた忘れちゃ大変だ(笑)
質問なんだけどギャリーの妹ってどんな病気だったの?

■レクナム To:ポム
キャリーさんですか………ただの風邪ですよ………。
しかし、病み上がりの直後にまた無理して野良仕事を始めてしまったんですねぇ………そのために一気に悪化して肺炎まで併発してしまったんです。

最後にレクナムは思いため息をつきました。
■ポム To:レクナム
(神妙な表情で)
…そっか。
風邪薬って大切なんだな
頑張って作ってよ、でもレクナムさんが無理しちゃぁ駄目だぜ(^^)
また質問があったら来てもいい?

小首を傾げて聞く。
■レクナム To:ポム
ええ、忙しくないときでしたらいつでもどうぞ。
では、お大事に………。

そこへ低いノック音が家の中に響き渡りました。
ついで、男性にしては高めの声がドア越しに聞こえてきます。
■ミュン To:レクナム
すみません。こちらにグラスランナーがお邪魔していませんでしょうか?

■ポム 
あっ!

■レクナム To:ミュン
お知り合いですか?開いていますよ、お入りください。

言われてドアを開けて姿を現したのはミュンでした。
■ミュン To:ポム
(エルフ語で)ポム!無事ですか!

■レクナム To:ミュン
ええ、無事ですよ。ただの打撲です。
硬膜内出血とかはありませんでしたから、ご心配なく。

レクナムは流暢なエルフ語でにこやかに返答してきました。
ミュンは意外そうな顔をしてレクナムをみます。
■ポム To:ミュン
遅くなっちゃったから来てくれたんだ♪
ありがとな(^^)

はしっとミュンの手を握ります。
■ポム To:レクナム
レクナムさん、いろいろありがとう♪
じゃぁ、またな(^^)/

そのままポムは手を引いてにこやかにドアの外に出ました。
後ろでドアが閉じるのを振り返って確認してからほっと溜息がポムの口からこぼれ出ました。
■ポム To:ミュン
どうなるかって思ったぜ(ぽそり)

■ミュン To:ポム
ほんとうに、心配しましたよ。
でも、無事で何よりです^^。さあみんなのところへ行きましょうか^^

何か聞きたげに一瞬ミュンを見たが、にんまりご機嫌に笑いました。
■ポム To:ミュン
うん♪行こうぜ♪

というわけで、先に打ち合わせていた(?)通り仲間のところに戻るポムとミュンでした。


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GM 大石
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